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Rabbit Don't Come Easy / HELLOWEEN
N男(2005-02-08 21:09:00)
前作とは対照的に明るい雰囲気が支配するアルバム。
個人的には緊張感と重さが足りない、雰囲気的にもね。
前作は確かに暗すぎだと思うが、ここまで軽くする必要も無かった気がする。
メンバーが変わらなくても『Master of the Rings』から『The Dark Ride』まで変貌するバンドだ。
メンバーが変わったらそりゃ変貌もするわ。
グラポウが抜けてサーシャが入ってリフの挙動は確かに変わったと思う。
サーシャのリフはHelloweenとして聴くと新鮮なものが多いし。
しかし、作曲メンバーが二人抜けた分の、ヴァイキーとアンディーの負担が増えたのは良くなかったようだ。
環境が一掃されてさぁ頑張らなくてはと張り切っても、端から見ると空回り気味になってることはよくある。
これが、『The Time of the Oath』辺りなら違ったかもしれないが、この時期とこの状況では集中力も上がらなかったのではないだろうか。
結局ヴァイキーのセラピーみたいなアルバムになってしまった気がする。
この頃は仕事の流れがスムーズに行かなかったようで、その影響が曲の練り具合にでてしまったんだろうか。
サーシャ、マーカスが結構頑張ってくれたおかげで、印象としてはまずまずだが、アンディとヴァイキーの曲毎の落差はHelloweenの数あるアルバムの中でも一番きつい。
彼らの曲はバンドの背中を押すこともあれば、足を引っ張ることもあると改めて学んだ一枚。
個人的には後半ちょっとキツイ・・・自分で引っ張り出したラビットを自分で押し込んでるようなもん。
[★★★]

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