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Mandylion / THE GATHERING
2Y1Y1Z2 ★★ (2010-09-07 20:30:00)
PoSのダニエルがお気に入りのバンドとして挙げていたので、一番評価が高いこのアルバムを購入したのですが… 余りに素晴らしすぎて悶絶してます。
漸く自分にとって最高のゴシックサウンドを見つけられたような気がする… 今まで様々なゴシックの名盤とされるアルバムを手に取ってきましたが、
Paradise Lostはサウンドプロダクションが弱い、Evanescenceはボーカルが好きになれない、Katatoniaは深遠すぎて分からない、ALI Projectは電子音が強すぎる… という風に、
何かしら受け付けない要素が出てきてしまい、自分には向かないジャンルなのかと思っていましたが、このアルバムはHR/HM、プログレ愛好家まで幅広くアピールする要素を持った名盤だと思います。
まず、曲の構成に一切の妥協がない。殆どの曲が6分を超えているという点から分かるように、すべての曲で執拗なまでの展開を見せてくれます。
決して冗長にならないのはアネク嬢の艶やかなボーカルに依るものが大きいでしょう。素晴らしい声質です。耽美すぎず陰鬱すぎず淡泊すぎず、、
わざと媚びたような節まわしをしない(この点が他の女性Voと一線を画す所だと思う)絶妙の歌唱で魅せてくれます。
曲のアレンジメントも、メロディラインとヘヴィなギターの対比が鮮やかで完成度高いです。特にシンセ類の音選びのセンスが抜群で、メロディの特性を遺憾なく伸長させることに成功している。当分飽きることはなさそうです。
久々に、時間を忘れて聴き耽るという体験をさせてくれたアルバムです。Disintegration期のThe Cureのような、深く内面に抉り込むようなサウンドを好む方ならぜひ。
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