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Recreation Day / EVERGREY
KUZU ★★ (2003-05-19 00:14:00)
2003年リリース、Gothic色の強い正統派の音像、29さんが紹介されていた作品と、同一線上の作品と思われます。本作のアートワークはセピア色がメインで、宗教色の中に怒り(子供の表情)を前面に据えた写真は、音像同様、深さとインパクトがあります。
本作も全体に漂う、人間の内面の怒りをテーマにした歌詞を、その怒りをハスキーで太いVoが訴えかけるように、時にラウドに荒々しく、或いは語りかけるように、熱く歌い上げています。メロディーを形作っているのは、Gだけではなく、Keyもかなり大きな比重を占めています。そのKeyはイェンス系のピロピロ弾き捲りではなく、音とメロディーで荘厳さと冷たさを、Voの裏でもソロでも、歌詞の重さに忠実に、又堅実に表現しようとしています。
どの曲も冷たさと熱さが同居しており、彩る美しいメロディーが印象的。全曲気が抜けないのですが、オープニング(The Great Deceiver)、テーマ曲(Recreation Day)、7曲目(Blinded)、BT(Trilogy of the Damned)は特に気に入りました。もしかすると、特徴有るVoが好き嫌いを分けそうですが、メロディー強いGothicな音が好きな人には、お奨めできると思います。

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