この曲を聴け! 

Treat / TREAT
m.c.A.K. ★★ (2003-05-20 16:41:00)
物議を醸した彼等の5th('92年発表)
結果から言えば、このマット・レヴィン(後にイングウェイバンドへ)を新Voに迎え入れ、グルーブ感・ワイルド感を前面に出した本作は、前作「ORGANIZED CRIME」ほどの話題を集めることなく、やがてバンドは失速し解散へと向かった訳だ。当時はマットがTREATに余り似つかわしくない音楽性を持ち込んだため、バンドは失速したと私は思っていたが、事実は違ったようだ。
この5th製作前にレコーディングされた未発表音源(ブートレッグ)が出回っているのだが、この内容が実に興味深い。
Voはもちろんマットなのだが、バックのサウンドは正に「DREAMHUNTER」「ORGANIZED~」で聴けるTREATサウンドなのである(5thで言えば④⑥⑩に近い感じかな?)。情報によるとこの未発表音源のほうが本来5thアルバムとしてレコーディングされたもので、レコード会社から「ソフト(ポップ?)過ぎる」と作り直しを要求され、ああいった5thのサウンドになったようだ。(とは言え、未発表音源のような方向性で発表したとして、ファンにどう評価されたかは今となっては謎だが・・・)
正直言って今でも余り好きなアルバムではないけど、マットの伸びやかな歌唱は素晴らしいし、名バラード⑩の美しさは今でも色褪せていない。

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