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Cultösaurus Erectus / BLUE OYSTER CULT
クーカイ ★★ (2003-06-03 06:21:00)
'80年発表。架空の恐竜(?)であるカルトサウルス・エレクタスをアートワークの主題にし、ナメクジの大親分かつろくろ首のご先祖的な雄姿を視覚化しつつ、タマゴの化石や頭蓋骨をでっち上げた楽しさ溢れる1枚。
音的には『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』の前作にあたるため、『FIRE・・・』と共通するキャッチーなメロディを持つ楽曲が主体となる。'80年代初頭の作品なので、あの妙に安っぽいシンセサウンドが若干時代を感じさせるのだが、メロディとアレンジがいかにもBOCなので逆に「味」となっている。
1曲目の「BLACK BLADE」の作詞はマイクル=ムアコックが担当。この人はかの異色ヒロイック・ファンタシーの名作であるエルリック・サーガの作者。「BLACK BLADE」(黒き剣)とは主人公エルリックの愛剣かつ忌むべき存在であるストームブリンガーのことである。要するにSF作家に作詞を依頼したってこと。
笑ってしまうのが5曲目の「THE MARSHALL PLAN」で、曲の途中にあっと驚くワンフレーズが挿入され一瞬ギョッとする。ヒントは「マーティン=バーチ プロデュース」。
「BOCって何聴いても良いねえ」と改めて思わされた1枚。

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