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Demons & Wizards / DEMONS & WIZARDS
メタラァ ★★ (2005-02-01 17:21:00)
BLIND GUARDIANのハンズィとICED EARTHのジョン・シェイファーのプロジェクトということで、「スラッシーなリフも挟み込みつつ、メロディを核とし、ケルティックな要素も盛り込んだドラマティック・メタル」を期待して買ったんですが、正直なところ満足度は"まあまあ"くらいでした。
勿論リフはスラッシー、というか殆ど、というかそのまんまICED EARTHだったし、歌メロとアコギ・パートはBLIND GUARDIAN的。残念ながらケルティックな要素はあまり多くなかったものの随所に耳を惹くBLIND GUARDIAN的メロディはしっかりある。
それに攻撃的な曲もしっかりある。……しかし、個人的な落とし穴がここに!!
確かに攻撃的ではあるものの、ICED EARTH同様『爆走パート』があまりない!!はっきり言って"スラッシュ・メタルの如し爆走パート"は全くない。勿論ICED EARTH的スラッシュ・リフは沢山出てくるわけだけど、さっき言ったように元々爆走することが多くないバンドだけに……。
いやいや、「疾走してりゃ良いんだよ!」なんて思いませんが、それでもやはり「疾走は欲しい」とは思うもんで……。(苦笑)
こんなことばっかり書いてるとつまらんアルバムだと思われてしまいそうなのでここで良いことを。(笑)ズバリ、曲は良いんです!アコギからドラマティックでヘヴィなパートまで、"ドラマ"を注ぎ込んだバラード・タイプの④FIDDLER ON THE GREENから、まさにICED EARTHのリフとBLIND GUARDIANの歌メロを融合させたと言える⑤BLOOD ON MY HANDSの流れは素晴らしいし、個々の楽曲を取り出してもやはり良いものは良い。(好みではないものもあるにはあるけど…)
だけど、繰り返しになるんだけどもやっぱりねぇ。少なくとも初期は"スラッシーな疾走感とジャーマン的メロディの融合"を売りにしていた(?)BLIND GUARDIANと"ドラマティック・スラッシュ・メタル・バンド"ICED EARTHの、それぞれの頭脳のプロジェクトと聞くとやっぱり…。"静"のアクセントがしっかりしてるんで、"動"のアクセントをもっと強調してもらいたかった、と。
それにこのメンツで『White Room』のカヴァーというのも意外でした。(笑)殆ど完コピだけど、ギター・サウンドはヘヴィだし、声はハンズィだし、で、個性的と言えなくはない仕上がり。
ジャケは素晴らしいですね!
曲そのものに大きな不満はないんで、2つのバンドのどちらかのファンなら聴いてみると楽しめるんじゃないかな?そうでなくとも、質は伴ってるので。
あぁでも、どちらかとICED EARTH寄りのサウンドだと思います、俺は。

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