この曲を聴け! 

Out of the Sun / JOEY TAFOLLA
anthem ★★ (2006-03-18 19:40:00)
当時マイナーメタル界を席巻した“シュプラネル"レーベルによるネオ・クラシカルOR超絶技巧系インスト・アルバムのリリースラッシュの中でも最高傑作がこれ。
つまりトニー・マカパインやヴィニー・ムーアなどを含めた、全ての・・・そうだな、僕が知っている限りの全HR/HMインストアルバムの中で最も素晴らしいアルバムだ。
初めて買ったのは高校生の時で、リアルタイムだった。日本盤だったと思う。
キーボードと作曲がトニー・マカパインで全面協力しており、なんと結果的にマカパイン本人のアルバムより凄いのが出来てしまったから面白い。まぁとにかく楽曲が素晴らしいのだ。これはメタルリスナーなら殆どの人が認めるんじゃない?
どういう意味かというと、無意味なネオ・クラシカル速弾きや、ただ短音階をなぞって速く弾いてる、みたいなメロディやプレイが本作には一切ない。しっかり耳に残るサビのメロディ、というかAメロからもうメロメロでフック満載、最高なのだ。
そしてそれ(楽曲)を引き立てるアレンジの素材として速弾きやリズム隊のスリリングなプレイが満載なので、本当に飽きない。マカパインのキーボードもやっぱ最高で、このアルバムは哀愁メロディ好きのハード・ポップ・ファンにも受け入れられる筈である。
そしてその極上の楽曲を弾きこなすジョーイのプレイ・・・これがまた味があって音色も太くて、イイんです!トニー・マカパインが自分で弾かなかった理由がここにあるような気がする。“メロディを歌わせる"プレイが(テクニカル過ぎず)本当に素晴らしい。
上手すぎない、ってことかもしれない。でもテクニックは十分、勿論。
奇跡的な楽曲、テクニックの融合たる大傑作である。まだ輸入盤などで全然手に入るよ!未聴の人は聴くべき!

→同意