この曲を聴け! 

Hell on Wheels: Live / MANOWAR
メタラァ ★★ (2005-02-27 17:59:00)
まだメタルを聴き始めて1年ほどだった頃に購入した2枚組みライヴ盤。
何故これを選んだかと言うと、当然B!誌の絶賛で、であります。「MANOWARこそ"聴けばメタル、観ればメタル"というバンド」「MANOWARのベスト選曲ライヴ」ということなのでまだまだ知識の足りない頃の俺にとっては「メタラーとして聴かねば!!」と思った次第。
そんなこんなで聴いてみると……あれれ?速くない。テンポが速い曲が2曲(『WHEELS OF FIRE』と『BLACK WIND FIRE AND STEEL』)しか入ってないよ~、と嘆いたもんです。アップ・テンポの曲なら少なくないんですが…。そう、当時はまだ速い曲を求めてたんですよねぇ。速さに身を任せて興奮したかったんです。まだまだ青かった時代です。(笑)
というわけで、聴き始めはあまり良い印象ではなかったんですが、色んなメタル、引いては色んな音楽に触れ、テンポへの拘りなど何処へやら(笑)、勿論このライヴ盤、楽しんでます!
数多くのツアーをこなすライヴ・バンドMANOWAR、そのショーを毎晩毎晩レコーディングし、その音源をディマイオ閣下がB!誌の連載を休んでまで吟味されたパフォーマンスの数々はまさしく"ライヴ"であり、ほとばしる汗がスピーカーを通してリスナーに降りかかって来るよう。(いや、それは勘弁して欲しい)
特にMANOWARに加入する際、過去の自分と決別するため(だったっけ?)にそれまで自分が使っていたドラム・キットに火を放ったという、なんとも"サムライ・ウォリアー"なライノ、をさっさと切り捨て、病気の息子(ムスコではなく、彼の本当の息子です。人間です)のためにバンドを離れていたが、無事元の鞘に戻ったスコット・コロンバスの大地を揺るがすラウドなドラミングは圧巻!!マジでスピーカーがブッ壊れるんじゃねかと心配になるよ。うちのは安物だから。
カール・ローガンのギターソロ・タイムを丸ごと収録され、驚速ピッキングに驚かされる。しかも、意外にクラシカルな旋律もあったりする。
閣下もアピール度は非常に高く、ただでさえ自己主張の強いベース・サウンドなのに、ピアノ・ソロまであるんだからね。このアグレッシヴな攻めと繊細さの合間に"漢"を見てとれますよ、マジで。
エリック・アダムスのシアトリカルとさえ形容したくなる歌唱は素晴らしく、疾走曲もノリの良い曲もバラードも、それぞれに合わせた歌唱で感動的。特にバラード『COURAGE』での"男の優しさ"溢れる歌唱にはもうアレですよ、アレ。うん、凄いの。
バンドが持つ、ファンへの"敬意"とすら採れるトラックも収録。彼らはメタルを愛し、メタルを愛する人を愛すんだなぁ、としみじみ。だから世界中のメタラーの間で(日本ではそうでもないのかも知んないけどね!)愛されてるんだなぁ、としみじみ。
とにかく、メタラーなら『HAIL AND KILL』を聴いて汗と涙を流せ!!と。
おうおう、「聴けばいいだけのアルバム」について語りすぎてしまった。俺の悪いクセだ。(笑)「思いついたの全部書く」みたいな。ま、いっか。
そう、「聴けばいい」んです。ただ聴いていれば自ずと貴方もMAN OF WAR化現象に巻き込まれ、手首を掴みSign Of Hammerを掲げていることでしょう!俺も……掲げたってことにしといて下さい。
あ、こんなアルバムにもひとつ不満が!!ライヴの写真が色々と載ってるんだけど、ステージ上でオナゴなおっぱいポロリしてる写真、もっと高画質で載せられなかったかなぁ…。(笑)顔もわかんねぇし…。
……ん?あ、ごめん、なんでもないや…。

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