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A Pleasant Shade of Gray / FATES WARNING
ライキチ ★★ (2003-07-06 01:59:00)
97年発表の8thにしてコンセプトアルバム。
マニアックな世界が築き上げられているが、聞き込むとはまる。PAIN OF SALVATIONとかが好きな人なら好きになれるアルバムかも。
ダーク、へヴィ、遅い、とか言う批判的な意見もあるだろうが、それは普通のHMと比べたらそういう意見は絶対に出てくると思う。
このアルバムはHMバンドと比べてはいけないですね。PINK FLOYDとかと比べる方が近いかも。HMバンドになったPINK FLOYD。正に映画です。映画を見ている感覚。聴いていると自分の頭の中で勝手に映像を浮かべている感覚に陥る。バンドによって思い浮かぶ映像というのは様々ですが、このアルバムの場合は正にアルバムジャケのような神秘的且つちょっと暗い感じでヒステリックな世界。
Q・ライチのPROMISED LAND/RAGE FOR ORDERやD・THEATERのAWAKEとかに通じるものがある。
このアルバムにはケヴィンムーアが参加しており、ストリングスの音色、使い方とかが非常に良い。本当に目をつぶれば景色が浮かんでくるといった感じ。映画のサントラ的とも言える。
サウンドプロダクションなんてかなり良くて私好み。
ギターに関しては早弾きで引き倒すような事は一切無い。あくまで曲重視といった感じ。
このバンドはHMバンドとしては珍しくドラム、ベースに耳がいく。アイデア満載。このバンドがテクニカルと呼ばれるのはギターじゃなく、ベース、ドラムですね。
このアルバムでのツアーのビデオを持っていますが、マニアックなのですが感動しちゃいましたね。ドラムはレギュラーグリップです。で頗るパワフル。見た目は貧乏くさいマイケルロメオみたいな感じなのですが、惚れました!アーティストですね。
とりあえずアルバム一番最初の出だしのギターのコードがQ・ライチの「SUITE SISTER MARY」の世界と通じる。
とっつきにくいアルバムですが私みたいに感動する人もいるのですから気長に聴きこんでみてください。ふとした時にこのアルバムの曲が頭によぎったりしますよ。
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