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Underworld / ADAGIO
29 ★★ (2003-09-23 08:31:00)
前作「SANCTUS IGNIS」はネオクラシカルHMとしての名盤でしたが、2ndとなる本作では若干の方向転換がされた感じ。
メンバー的にもネオクラ権化のリチャード・アンダーソンが抜け、無名のKey奏者が加入しており、彼の味が加わった結果なのかな?前作で顕著だったネオクラシカル・シンフォニックさよりも映画音楽的な壮大さや、ピアノを用いての純クラシカルさが目立つ作風になってます。中盤の荘厳なコーラスパートはいやでも大作映画のサントラを彷彿とさせます。
ここでもデヴィッド・リードマンは見事な歌唱を聴かせてくれますが、楽曲が大仰になり過ぎたのか、歌メロ自体があまり目立たないつくりに感じました。その要素もあってか、前作と比較するとHM的な昂揚感が少し弱まったかな。あくまでも比較論ですけど。
個人的には最も注目してるバンドの一つであるフランスのブラックメタルバンド、ANOREXIA NERVOSAのVoがゲスト参加してるということでかなり期待してたんですが、味付け以上の役割ではなかったみたいです。残念。
それにしてもこれだけの楽曲を作ったステファン・フォルテは凄いですね。ギタリストしてだけでなく、コンポーザーとしても評価されるべきでしょう。

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