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Never Surrender / TRIUMPH
火薬バカ一代 ★★ (2007-12-20 22:54:00)
5th『ALLIED FORCES』の大成功を受け、波に乗るバンドの「勢い」が如実に反映された快作で、
これをTRIUMPHの最高傑作として挙げるファンも多いと聞く、'83年発表の6thアルバム。
繊細さと豪快さのブレンド加減が絶妙だった『ALLIED~』に対し、今回は、より幅広いリスナー層にアピールすべく
ハードロック的な快活さは若干抑え気味にして、その分、洗練されたメロディをググッと前面に押し出した作風で、
前作に比べると、やや大人しくなってしまった印象はあるものの、メジャー・アクトとしての風格漂う、
重厚さを増した収録曲のクオリティといい、泣きメロ職人として天才的センスを発揮するリック・エメットをGを筆頭とする
各メンバーのパフォーマンスといい、名盤だった前作にも全く引けを取らない内容に仕上がっている辺りは流石。
特に、TRIUMPH(というかエメット先生)の得意パターンである哀愁に満ちた②、爪弾かれるクラシカルな
インスト曲③から繋がる泣きのハード・チューン④、大仰で劇的なイントロを経て、ドラマティックに展開する
アルバム・タイトル・トラック⑦、ラストをしんみりと締め括る、涙がちょちょ切れるギター・インスト曲⑨
といった楽曲の涙腺破壊力は半端じゃない。(テイストは異なるが、爽やかに駆け抜けるポップ・チューン⑧も名曲です)
結果的に本作も売れまくり(米ビルボード最高位は26位でゴールド・ディスク獲得)、TRIUMPHは絶頂期を迎える。
・・・のだが、この後更なる飛躍を狙ってMCA RECORDSへと移籍した事が、バンドにとって大きな転換点となるのだけど、それはまた別の話。

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