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No Stranger to Danger / LAAZ ROCKIT
火薬バカ一代 ★★ (2009-08-09 17:13:00)
「ベイエリアのクランチ軍団」の異名を取るLAAZ ROCKITと言えども、デビュー当時はシンプルなHMを演っており
(飽くまでこのバンドにしてはだけど)、特にこの'85年発表の2ndアルバムは、ブライトな音色で刻まれる
Gリフ、シンプルでノリ易いリズム、メロディアスに歌うマイケル・クーンズのVoに、華やかさすら漂わす
コーラス・ハーモニー、曲によっては(③とか⑤とか)「ポップ」とさえ表現できそうなナンバーが収録されていたりと、
彼らのカタログの中でも、一際LAメタルからの影響が強く感じられる作風に仕上がっている。
尤も、そこはLAAZ ROCKIT。デビュー作『CITY'S GONNA BURN』がそうであったように、メロディは常に欧州風味の
湿り気を帯び、流麗に弾きまくる構築度高めのツインGも健在。JUDAS PRIEST風のクールなGリフが映える②や、
叙情的でドラマティックな⑥、メロウ且つ軽快に駆け抜ける⑦なんてこの頃の彼らでしか作り得ない名曲だし、3rd以降の
作風を予感させる荒々しく畳み掛けて来る③や、ゴジラの咆哮からスタートするスラッシーな⑧のような楽曲もちゃんと収録。
LAAZ ROCKITの名から想起するサウンドとはやや異なる仕上がりながら、この完成度の高さは流石だ。
長らく廃盤で、家には昔友人にダビングして貰ったカセットテープしかなかったのだが、最近になってようやく
オフィシャルなリマスター再発が叶ったので、嬉しいったら。ブート盤買わずに耐えていた甲斐があるってもんです。

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