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The Yardbirds / THE YARDBIRDS / THE YARDBIRDS
はっちゃん ★★ (2009-06-13 01:40:00)
アルバムタイトルは通称「Roger The Engineer」の方がしっくり来るなぁ。
今までのシングル寄せ集めとかライヴじゃなくて、オリジナル・スタジオ・アルバム。
彼らにHM/HRの原点を見出す人もいるんだろうけど、本作ではそんな要素は微塵も
感じることはできません。
まあ、ブルースがHRのベースになったという事実だけを見れば、それも分からないでも
ないけど、このアルバムはきわめてブルース臭が薄いのです。
ここで聴けるのはブリティッシュ・ビート・ポップです。それをジェフ・ベックという
料理人が、少々ストレンジな味付けをしているといったふう。
それをバンドの頭脳であるベースのポール・サミュエル・スミスが、お客様に出せる様
仕上げた感じがします。
個人的には、このベック時代がヤードバーズのイメージを決定したと言ってもいいと
思いますね。一般的にもそういう見方をされてるのも同意です。
でもシングル曲は、当時の慣例に倣い非常にポップでキャッチーなモノです。
実はそっちの方が好きだったりしますね。
歴史を求めるような聴き方をするリスナーや、ベック・フリークたちにとっては
避けて通れないアルバムです。

→同意