この曲を聴け! 

Selling England by the Pound / GENESIS
1956 ★★ (2007-05-16 14:17:00)
当時高校生の私は、自宅で日曜日にFMを何となく聴いていた。突如流れてきた曲に腰を抜かさんばかりに驚いた。それが、このアルバムのタイトルチューン「月影の騎士」(この和訳にはご不満もありましょうが)であった。ジェネシスというバンドすら知らなかった私は、急いでレコード店へ駆けつけ、発売されたばかりのLPを入手。
それから、夢中になって聴くこと三十年余り。「イングランドの量り売り」という原題の方がずっと気に入った私は、上記の方々と同様、全ての曲に魅せられた。「アフター・ジ・オーディール(試練の後に)」は、その名のとおり、辛いことがあった時に聴くと癒される名曲。
「ファース・オブ・フィフス(第五の入り江)」は、歌詞の内容から考えると、どうやら「オデッセウス」を題材にしているらしいが、そこは良く分からん。この曲におけるスティーヴのギター・ソロは絶品。キメの高音部でピッキングせずにハンマリングオンのみで音を出すという、前代未聞の超絶テクニックが泣かせる。
そして、「シネマ・ショウ~アイル・オブ・プレンティ(嘆きの通路)」の最終章へ。フィルの変拍子のドラミングと、ラストのトニーのキーボード・ソロが凄まじい。ライヴの(アルバム「セカンズ・アウト」の)「シネマ・ショウ」ではこのキーボードのフレーズが微妙に違っていて、鳥肌が立たないのは残念。
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