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Conquest / URIAH HEEP
杉本 剛 ★★ (2008-03-09 03:01:00)
1980年2月発表の第14作。元ローン・スターのジョン・スローマン(VO)と、元マンフレッド・マンズ・アース・バンドのクリス・スレイド(ds)を迎え、久々にチャートインした作品。ケン・ヘンズレーが反対したというジョンの参加により、バンドのイメージはまたもや大きく変化している。表現力は豊かではあるものの、ジョンのボーカルスタイルはヒープには合わないというのがケンの意見であった。ハード・ロックともプログレとも言い難く、ポップセンスも加わった独特の作品であり、何とかクオリティーを維持したものの、時代の音とは明らかにズレがあった。この違和感に耐え切れずにケンはバンドを抜け、ついにオリジナルメンバーはミック一人となってしまう。因みにFEELINGSは、前ボーカリストのジョン・ロートンが歌ったバージョンがあるが、かなり軽快で趣が異なっている。それにしても、ケン・ヘンズレーより長身のジョン・スロ-マンは、ステージ栄えはよく、クリスのスタカート・ドラムも半ズボンみたいな形で、当時のヒープは視覚的にも独特の時代だった。(但しアルバムにはステージ写真はない。)
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