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Conquest / URIAH HEEP
火薬バカ一代 ★★ (2010-09-01 21:56:00)
有名な「硫黄島に星条旗を掲げる海兵隊」の写真をモチーフにしたジャケットが目印の、'80年発表の13th。
櫛の歯が抜けるように有力メンバーが脱退していき、三代目シンガーとして元LONE STARのジョン・スローマンを
迎えレコーディングされた本作は、前任者達とは全く異なる歌唱スタイルの新Vo、これを最後にバンドを去る
ケン・ヘンズレー(Key)の影の薄さ、単なるリズム楽器以上に「URIAH HEEPらしさ」の創出に貢献していた
リー・カースレイク(Ds)の不在、それに産業ロック化が一層押し進められたポップな楽曲の数々とが相俟って、
これまでの作品群との連続性に欠ける作風は、確かに「バンド史上最大の問題作」との評価もむべなるかな。
一方で単純に1枚の作品として評価した場合、↑上の方々が仰られている通りそんなに悪い作品じゃないですよ、これが。
確かに「らしさ」は希薄なれど、ダイナミックな曲調にジョン・スローマンのソウルフル且つファンキーな
歌唱が映える①や、メロウな導入部を経てハードに駆け抜け、最後は再びメロウに締め括られる⑦、
アルバムのフィナーレを大いに盛り上げる泣きのラスト・ナンバー⑧といった楽曲は、間違いなく「名曲」と
評して問題のないクオリティを有しているし、その他の楽曲も、ポップだがメロディは非常にキャッチー。
少なくともミック・ボックスの提案する「フリスビーにして遊ぶ」アイデアは断固としてお断りしたい1枚(笑)。

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