この曲を聴け! 

Live in Paris 1975 / DEEP PURPLE
お爺のズボン ★★ (2007-11-26 00:58:00)
私、ここで告白します。非難は甘んじて受けます。このCD(正確にはiTuneでダウンロー
ド)を聴くまで、リッチー・ブラックモアをそこそこのギタリスト、Deep Purpleを
そこそこのバンドとしか思っていませんでした。そう、私、1970年代後半からHM/HRを
聴いていますが、この世界への入りがUFO、Thin Lizzy、Judas Priest、Scorpions、
続いてMSG、AC/DC、Ozzy Osbourne、Queenだったせいか、Deep Purple~Rainbowは
グッと来る事なく過ごして来ました。
リッチーのダラダラと弾くスタイル、ライブでの手を抜いたリフと安直な手癖の
アドリブ、弾くたびに違うソロに好感を持てず40歳を過ぎるまで過ごしてきました。
もちろん、様々な理由から、Deep PurpleとRainbowの有名盤は愛聴していますが、
それは他のメンバーの魅力からだったりします。
それが、iTMSでこのCDがダウンロード可能となって、初めて聴いてリッチー・ブラック
モアとカヴァデールとグレン・ヒューズのツイン・ボーカルとイアン・ペースのドラ
ミングに度肝を抜かれています。今さらながら、とんでもないモンスター・バンドです。
今までこのバンド良さを理解できなかったなんて、恥ずかしい。このコンサートは
リッチーの脱退が決まった後に行われたと聴きます。そんなことは微塵も感じさせず、
バンドへの想い入れ一杯に弾きまくるリッチーのプレーは素晴らしいの一言です。
私は、特に若い世代にこの演奏を聞いて欲しいです。最近のバンドが亡くしてしまっ
た、瞬間瞬間を大切にするライブ演奏がこのCDには詰まっています。もう、胸が苦し
くて痛くなるような演奏ですが、聴く者のハートに迫ってきます。とりわけ、ボーカル
とドラムが私のお気に入りです。
ロック史に残る最高の演奏です。是非、ご一聴を。
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