この曲を聴け! 

Run With the Pack / BAD COMPANY
火薬バカ一代 ★★ (2010-02-13 22:40:00)
エンジニアとしてロン・ネヴィソン(但し製作途中で更迭)、ミキシングをエディ・クレイマー、プロデュースは
バンド自身が担当してレコーディングが行われ、'76年に発表された3rdアルバム(邦題は『バッド・カンパニーⅢ』)
大ヒット・デビュー作『BAD COMPANY』や傑作2nd『STRAIGHT SHOOTER』の影に隠れてその印象はやや薄いものの、
全英チャート4位、全米チャート5位、アメリカのみで100万枚以上のセールスを達成・・・と、実に立派な成績を
残した本作は、内容的にもバドカン全盛期の勢いとオーラを存分に堪能できる優れモノの1枚。
前2作の作風を受け継ぎつつも、アダルトなバラード④、ポップでメロウな⑥、本編ラストをムーディに飾る⑩等、
小粋でメロディアスな楽曲が数多く顔を揃えた本編は、これまで以上に都会的な洗練の度合いを高めた印象で、
その最たる例と言えそうなのが、優美なストリングスと流麗なピアノをフィーチュアしてドラマティックな
盛り上がりを演出するアルバム表題曲の⑤。“ロックで突っ走れ"との邦題が付けられた従来にはなかったタイプの
この名曲。個人的に、数あるBAD COMPANYの名曲の中でも、最も愛聴させて頂いている1曲だったり。
BAD COMPANY入門篇には1stや2ndの方が相応しいかもしれないが、そちらが気に入ったなら本作も間違いなく「買い」ですよ。

→同意