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Soundtrack to Your Escape / IN FLAMES
こうじ ★★ (2004-04-18 20:14:00)
アルバムの全体像を捕らえるのに、凄く時間がかかった。
それは、やはり地味だからなんだと思う。
前作は、IN FLAMESらしいメロディやリフが随所で光っていた。
ただ、曲数が多い上にエフェクトを多用し過ぎてたり、似たサビがあったりで
それが埋もれがちだったんだと思う。
今回は、一聴目で印象に残るのは1のヘヴィさ、2の泣きメロ、3のダサカッコいいリフ、
バラードの7、8のスピーディかつメロディックなリフ、10の物憂げなメロディぐらいだ。
それが聴き込んでみると、実にいい曲満載のアルバムだと思えてくる。
特に6!!!!こりゃ凄い。半端ないって、このサビは。
他のミッドテンポの曲も、前作同様に似てる印象はあるしやっぱ地味なんだけど、
実際今までになかった曲ばかりなんじゃないかな。
その元ネタっていうのは…実はKORN、それも最近のメロディアスなKORNに凄く影響されてると思う。
ゴシックではなくて。
でもパクりじゃないし、影響を自分たちの元々持っていたメロディにうまく取り入れ、
まったく新しいメタルを創り出して独自の立ち位置に立った点で、前作よりも進歩的なんじゃないかな。
アグレッションもヘヴィネスも、初期のものを復活させた訳じゃないし。
あと俺はCOLONYのORDINARY STORY が大好きで、あの路線も突き進めてくんないかな~と思ってたけど、
実はやってんのに気づいてなかったのかも、物憂げじゃなくて気だるげなメロディを。
アンダースのボーカルは、前作はエフェクトに埋もれて進化が伝わりづらかったが、
今回は今までず~~っと表現方法を拡大してきた成果が見事に実ってる。
ソイルワークのビヨーンは、クリアとデスをはっきりと使い分けるので分かりやすいんだけど、
アンダースは微妙に、実に微妙に!声を使い分けるのが凄い!!そして艶っぽい!!!
まあもしかしたら、それもKORNのジョナサンの影響かもしんないが。
ただやはり…PINBALL MAPクラスの超名曲が、今回も生まれなかったのが残念。
もしかしたら、これからもジワジワくる作風になっていって、STAND ABLAZEはおろか、
EMBODY THE INVISIBLEですらダサくて演ってらんねえぜ!ってなってくのかもなぁ。
ごめんね、メタルファンって、馬鹿で(笑)分っかりやすいのが大好きだからさ。
最後に…このバンド、ルックスがイケてない(笑)ってか今回地味だよな~
いいじゃん、前作のときのツナギで。あれはコンセプトが「白」だから特別だったのか。
つうか、いつも服装にしろビデオにしろジャケにしろ、どっかしらダサいんだよな~
COLONYの水面に映るキャラ、CLAYMAN輸入盤のレンチキュラー(チカチカするやつ)、
今回もエスケイプだからって、ESCって入れんなよ!(笑)
何か、その辺のダサさがLINKIN PARKを思わせる。
ダサい方がキッズにウケるのか?みたいな(笑)
わたるさん、とんがり雨さん、ヤングラジオさん、Freeze suker さん辺りの感想には、
凄く同意するものがありました。

→同意