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Days of Rising Doom / AINA
メタラァ ★★ (2005-08-23 15:30:00)
元HEAVENS GATE(このバンド、解散しましたよね?)のベーシスト、ロバート・ヒューネッケ・リッゾ主催(?)のメタル・オペラ作品。
ストーリーは……、あんまり読んでないけど、ま、RHAPSODYみたいなモンでしょう。(笑)
ちなみに、ドラムは総て、ギターとベースの殆どが彼のプレイによるものです。
参加者は余りにも豪華!!
マイケル・キスク(ex.HELLOWEEN)にサシャ・ピート(ex.HEAVENS GATE)、ミロ、トビアス・サメット(EDGUY)、マルコ・ヒエタラ(NIGHTWISH,TAROT)、トーマス・ヤングブラッド(KAMELOT)、T.M.スティーヴンス、イェンス・ヨハンソン(STRATOVARIUS,etc.)、エリク・ノーランダー(LANA LANE,solo)、トーマス・リトケ(ex.HEAVENS GATE)、オラフ・ヘイヤー(DYONISUS,Luca Turilli)、キャンディス・ナイト(BLACKMORE'S NIGHT)、アンドレ・マトス(ex.ANGRA, SHAAMAN)、エンプ・ヴオリネン(NIGHTWISH)、デレク・シェリニアン(ex.DREAM THEATER,PLANET X)、オリバー・ハートマン(ex.AT VANCE)、シモーネ・シモンズ(EPICA)、そしてグレン・ヒューズまでもが参加。
他にもヴォーカル、語り、インスト陣として何人も参加してます。さらには生弦楽器隊もいるし、7名の少年合唱団も参加。「サシャ・ピートならともかく、何故にロバートなんたらっちゅう男がここまで出来たの?」と疑問も出るけど、結局サシャが大きく関わってんだからね。(笑)
音楽的には、参加メンバーを見れば予測できるように、メロディック・スピード/パワー・メタルのエキスを注入したシンフォニックでドラマティックなメタル作品です。トーマス・リトケがメインで歌う曲は、カババーさんの仰るとおりかなり"シンフォニックなHEAVENS GATE"です。(笑)
出来としては、ハッキリ言ってしまえば「大したことない」。良い曲もあるけど、どちらかと言うと面白味の少ない曲の方が多く感じられたのは至極残念。(というか、良い曲を期待しすぎた。これだけのメンバー、期待するなってのが無理/笑。その期待さえなければ「なかなか良い出来」と言ってあげたい)
マイケル・キスクにもやはりスピーディな曲を歌って欲しかったっていうのは正直ある。けど、彼が歌う、民謡調のバラードはどれも素晴らしく、加えてHELLOWEEN在籍時とは比べ物にならないほどの"声の暖かみ"。これは余りにも素晴らしく、これならスピード・チューンを歌う必要もないでしょう。バラードでここまで主張できるんですから、疾走曲はトビーに任せておけばいいんです!(笑)それにしても、このブックレットのキスク……、老けたなぁ。(泣)
ここまでゲストが多いと、特にヴォーカル面での登場頻度の少なさに哀しくなります。(笑)俺の大好きなヴォーカリスト、マルコ・ヒエタラが良い例です。(そう、彼はベーシストとしてではなくヴォーカリストとしての参加です)1曲しか出てこないし、その曲のメインは違う人。おぉ、物足りねぇ。ま、しょうがないことなんですけどね。
楽曲の出来に特別なモノがないこと、そして中盤にトーマス・リトケの登場頻度が高過ぎること、この辺が個人的に感じた"マイナス"に成り得る点かな。特に後者に関しては、折角こんなにゲストを集めてんだからもっと色んな人を登場させて欲しかったなぁ。ま、ストーリーがあるんだからね、しょうがないんだけど。
逆に、ここぞ!というときにキャンディス・ナイトが登場したりするとガッツポーズ度が上がります!(笑)
内容的には悪くないんですよね。マイケル・キスクの歌う曲はホントにお薦め。バラード・タイプの曲は良い曲が多いです。
DARK MOORばりのクッサクサ疾走曲『Flight Of Torek』(トビアス・サメットがメイン)なんかはその手のファンにウケること請け合い。
なにがこの作品で一番良くないか。それはカババーさんも仰るとおり、無理矢理ヴァージョン違い(しかも、本編のと大差なし)を集めた2枚目のディスクを付けて値段が高くなっていること。値上がりするにしてもせめて3000円くらいまでだろ?まったく、レコード会社の考えなんだか作者の考えなんだか知らないけどさ…。
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