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The Definitive Vandenberg / VANDENBERG
火薬バカ一代 ★★ (2008-03-12 20:57:00)
3枚のスタジオ・アルバムを残して解散した、天才ギタリスト、エイドリアン・ヴァンデンバーグ(現在は画家に転身)率いる
オランダの至宝、VANDENBERGの栄光の軌跡を綴った、スタジオ・トラック集のDISK-1と、デモ/ライブ音源集の
DISK-2からなる、2枚組仕様のベスト・アルバム。
個人的に、デモ音源とかには余り興味が沸かない性質なので、感想はどうしてもDISK-1の方に偏ってしまうのだけど、
これがデジタル・リマスターにより音質が劇的に向上、エイドリアンの構築美溢れる劇的なGプレイを
フィーチュアした、ハード且つキャッチーな楽曲の魅力が、一層輝きを増しているのだから素晴しい。
まぁ、名曲を数多く持っているバンドゆえ、1枚にまとめようとするとどうしても「漏れ」が生じるし
(なぜ“FRIDAY NIGHT"が入っていない?とか)、1stから3曲、2ndから4曲、3rdから9曲というチョイスには
明らかに偏りが感じられるしで、色々と不満もあるが、とは言え、以前に国内盤が出ていた“THIS IS WAR"も
“WAITING FOR THE NIGHT"も収録されてないのにどこか「BEST」じゃボケ、とファンから総スカンを食った
『BEST OF VANDENBERG』に比べたら、遥かにマシな選曲センスと言えるのでOKかな、と。
そして、何と言っても本作最大の目玉は、バンドの代表曲の1つにして、ビルボードのTOP40に食い込むヒットとなった名曲
“BURNING HEART"を、旧メンバー達が集ってリメイクした“BURNING HEART 2004"の存在。原曲の溌剌とした若々しさは
薄れたが、その分、ストリングスをフィーチュアして、優雅且つスケールの大きな仕上がりとなっていて、聴き応え十分。
てっきりこの曲は再結成への布石だとばかり思っていたのだが、どうやらTV番組用にレコーディングされた物であって、
これが即、再結成へと繋がるわけではない様子。残念。

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