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Contraband / VELVET REVOLVER
殺戮の聖典 ★★ (2004-09-02 23:44:00)
元GUNS'N'ROSESのスラッシュ(G)、ダフ・マッケイガン(B)、マット・ソーラム(Dr)、元STONE TEMPLE PILOTSのスコット・ウェイランド(Vo)らにより結成されたバンドによる全米№1を記録した2004年発表のデビュー・アルバム。
バンド名は明らかにGUNSを意識しているが、個人的にはGN'RやSTPと比較してどうというよりも、このメンバーならではの質の高い作品を期待していた。
一聴した感想は、期待を裏切ることのない良質のハード・ロックではあるものの、期待を大きく上回るものでもなかったというのが正直なところ。
ミステリアスなイントロから疾走する危険な香りに満ちた「SUCKER TRAIN BLUES」、哀愁を感じさせるメロディの「DO IT FOR THE KIDS」、ミディアム・テンポのグルーヴィーな「BIG MACHINE」、モダンでヘヴィな「ILLEGAL i SONG」、ドライブ感溢れる「SPECTACLE」、スラッシュらしさ満点のギターが聴ける「FALL TO PIECES」、体がリズムにのせて自然に動き出す「HEADSPACE」、風変わりなリフのNIRVANAのような「SUPERHUMAN」、トリッキーなリフが印象的な疾走曲「SET ME FREE」、叙情的なメロディが心に染みる「YOU GOT NO RIGHT」、グルーヴ感とメロディの同居するリーダー・トラック「SLITHER」、疾走パートが絶妙にかっこいい「DIRTY LITTLE THING」、スコットの優しげな歌唱とスラッシュのギターが美しい「LOVING THE ALIEN」、ご存知SEX PISTOLSのカヴァーというよりコピー「BODIES」と、捨て曲はないものの、必殺の1曲も見当たらなかった。
スコットの情感をたっぷりと含んだ歌唱がこのバンドの個性となるのか注目したい。

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