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エリーゼのために / 筋肉少女帯
火薬バカ一代 ★★ (2008-11-09 20:29:00)
個人的に、初めて購入した筋肉少女帯のアルバムであり、ここに収録された名曲“スラッシュ禅問答"を聴き、
その重厚なGリフ、パワー・メタリックな疾走感、そして劇的な曲展開の余りのカッコ良さにノックアウトされて以来、
「筋肉少女帯って色物バンドかと思ってたけど、違うんだなぁ」と、彼らを見直す切っ掛けともなった'92年発表の7thアルバム。
メロディ無視で畳み掛けてくる、大槻ケンヂの歌うというよりも「朗読する」といった感じの歌唱スタイルや、
HMのみならず、プログレ、パンク、ファンク、ポップスといった様々な音楽からの影響がごった煮された
クセの強い収録曲は、かなり好き嫌いが分かれるものの、随所で発揮されるメロディ・センスの良さ
(特にキャッチーなサビメロ作りの上手さ)と、凝ったアレンジの数々で、不思議と最後まで聴き通せてしまう本作。
中でも、前述の名曲⑦はもとより、中間部のドラマティックな展開が秀逸な猛烈アジテーション・ソングの④や、
橘高文彦のブライアン・メイばりのGプレイと、大槻ケンヂが自殺志願の彼女に捧げる為に書いたというリリカルな歌詞が
胸を打つ感動的なバラード⑧辺りは、HMファンが聴いてもグッとくる要素を備えたナンバーに仕上がっているんじゃないかな、と。
全曲お薦め!とまではいかないまでも、とりあえず④⑦⑧の為だけにでも本作にトライしてみる価値は大いにある・・・と思う。

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