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Revival / WINTERHAWK
火薬バカ一代 ★★ (2010-01-15 23:11:00)
イリノイ州にて、ギタリストのジョーダン・マカラスによって結成された、
BがVoも兼ねるトリオ編成のHRバンドが残した唯一のフル・アルバム。('82年発表)
プログレ方面(と70年代HR)からの影響を伺わせる、起伏に富んだ曲展開や、前面に押し出された大作主義から
RUSHなんかと比較される事の多いバンドなれど、個人的には、高音域で濃いめの哀愁を醸し出すVoの歌唱スタイルや、
徹底的に泣きに拘ったGがリック・エメットを彷彿とさせることから、TRIUMPHっぽさを強く感じたり。
あのバンドから大衆性を差っ引いた代わりに、NWOBHM由来のマイナーな荒々しさを振りかけて料理した感じ?
一音入魂のエメット師匠に比べると随分軽やかな印象だが、劇的に構築され、猛烈な憂いを発散しながら
収録各曲のハイライトを飾るジョーダン・マカラスのGプレイはとにかく凄まじく、特に、次々に畳み掛けるように
展開しながら濃厚に咽び泣く③⑦のGソロなんて、何度聴いても涙の海で溺死しかねないクオリティ。曲単体としては、
ソリッド且つダイナミックにアルバムのOPを飾るインスト曲①、静と動、メリとハリの効いた曲展開が素晴しく
ドラマティックな②、泣きの入ったハイトーンVoの熱唱に胸を掻き毟られる⑤も名曲だ。
かつて伊藤政則氏が音楽生活誌上で「80年代HR/HMアルバムBEST100」に選出してたのにも納得が行く1枚。

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