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Slaughter in the Vatican / EXHORDER
火薬バカ一代 ★★ (2007-05-05 22:01:00)
アメリカはニューオリンズ出身の5人組突撃スラッシャー(但しBはヘルプ)、'90年発表の1stアルバム。
プロデューサーに名手スコット・バーンズ、レコーディング場所はデス・メタルの聖地MORRIサウンド・スタジオという
鉄壁の布陣からも明らかな通り、その作風は(メンバーの風貌同様)非常にバイオレント。
元々、デスラッシャーの元祖的存在として知られているバンドだけに、ドスの効いたハイテンションVo、
重厚且つパワフルなリフ&リズムが隙間なく音の壁を作り上げ、一丸となって押し込んでくる様は圧倒的迫力を誇る。
中でも、スリリングなGソロが疾走感を倍増させる①、その勢いを受け継いで、つんのめり気味に突進する②、
タモリ倶楽部ファンからは空耳ソングとしても親しまれている(?)ダイナミックな③、
バンドのテーマ・ソングと言うべき④という、頭4曲の猛烈な畳み掛けには「ぐぅ」の音も出ないほど叩きのめされる。
その要となるのが、硬質且つタイトなプレイでサウンドの中心を固めるDsの存在で、こいつが思いっきり
突っ走った時の爽快さは筆舌尽くし難い。謹んで「まるでジーン・ホグラン」の称号を贈りたい。
後半以降も、ラストを激烈に締めるアルバム表題曲⑧までテンションは全く下がることなく一気に走り抜け、
全8曲、人によってはこの強烈な音圧は疲労感を覚えかねないが、初期DARK ANGEL好き、
分けても2nd『DARKNESS DESCENDS』好きのスラッシャーなら、本作はマスト・バイ。

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