この曲を聴け! 

Ritualive / SHAMAN
メタラァ ★★ (2004-09-18 11:44:00)
スタジオ・アルバムを買わないままでDVDに手を出しました。
確かにANGRAのDVDより良いかも知れませんね。あっちの方が好きな曲は多いけど、こっちは照明も凄く綺麗だし、ステージの床がきちんとセットの一部として装飾されてるのが良い。ANGRAは体育館の床みたいに木材丸出しだったから。(笑)
それにフロントマンとしてのエドゥとアンドレの違い!シンガーとしてはエドゥの方が好きだけどやっぱりアンドレはステージングが上手い。ギタリストのヒューゴ・マウリッティもテクニックと安定感があり、聴衆の煽り方も心得てる感じで良い。ドラムも力強くベースもしっかり聴こえて重量感ばっちり!…ただ、ベースのあなた、そのデス・メタル・バンドっぽいトレーナーはどうにかならなかったんですか?(笑)
ヴァイオリニストや民族打楽器のゲスト奏者の参加もライヴを大いに盛り上げてくれる。
CDには収録されてないドラム・ソロをはじめとする各人のソロはやっぱり映像なしだとキツい部分もあるかも。しかし、特にドラム・ソロは映像を伴ってみると面白い。スティックをクルクルと回しながら叩く様は愉快だ。うん、これは映像あってなんぼでしょう。どのソロもしっかりと聴衆を煽ったりして全く飽きません。
それと、スタジオ・アルバムを聴いていないことも手伝ってか、シングルギターであることの物足りなさも殆どなかった。
さてさて、このCD/DVDの目玉といえば勿論終盤の『パワーメタル祭り』でしょう!
トビアス・サメットのソロ・プロジェクトAVANTASIAの曲でアンドレも参加した「Sign Of A Cross」やこのバンドの「Pride」ではそのトビアス・サメットと元(?)HEAVENS GATEのギタリストで今や名プロデューサーとして名高いサシャ・"町工場勤務"・ピート(見た目が"町工場勤務")と共演し、そして再びSHAMANだけでANGRAの名曲「Carry On」をプレイし、最後はHELLOWEENの名曲でありメタル史上に残る超名曲「Eagle Fly Free」をアンディ・デリスとマイケル・ヴァイカートと共にプレイ!!
「Carry On」ではシングルギターであることがちょっとマイナス面だったけど(サシャはせめてバッキングくらいは弾けないの?)、とにかくこの祭りは楽しい!
「Sign Of A Cross」はギターソロなどを排除して短くなっている(多分テンポ・チェンジがあるのでそこを上手く出来るまでリハーサルをやる時間がなかったからだと思う)けど、テンポが結構速くてノリも良くなっててスタジオ盤を聴いたときよりも良い感じ!
トビーは歌上手いねぇ。大口開けて「オゥオゥオゥオゥ~」なんていうヴィブラートは迫力満点!気合の入りまくったパフォーマンスも良い!
ヴァイキーは思ったより痩せてたし(笑)結構楽しそう。しっかりタバコ吸ってるのも素晴らしい!(笑)
ん?アンディ?…だって「Eagle Fly Free」、アンディの曲じゃねぇし、みたいな、ね。(笑)まぁ、アンドレとのハーモニーで聴けるのは超貴重なものだし、上手いことは結構上手いから問題ないけどね。
…それにしても、アンディの声ってやっぱり変わった声だなぁ。(笑)まぁ、ファンだけどね、俺は。
あと、もったいないのが実際のライヴからカットされてしまった楽曲達。本当はANGRAメドレーをやり、そこには「Carolina Ⅳ」も入っていたらしい。さらにはVIRGOの曲も1曲、AVANTASIAの「Inside」、VIPERの「Living For The Night」、そして最後の最後にゲスト全員も一緒にプリーストの「Breaking The Low」をプレイしたそうな。権利の問題もあったのかもしれないけど、出来れば全部収録して欲しかった…、なんて言ったら贅沢でしょうか?
SHAMANのアルバムを気に入った人は是非手に入れるべきだと思うし、やっぱり最後の『パワーメタル祭り』はこの手の音楽ファンなら観る価値は十二分にあり!!
ちなみに、ライヴの他には「Fairy Tale」と「For Tommorow」のビデオ・クリップ(前者はしっかりと作られたビデオだけど、後者はちょっとオマケ感が強いかな)、フォト・ギャラリー(バックに音楽が流れてリハーサルの写真などが見れてなかなか良い)、ディスコグラフィー(10秒くらいだけ各曲が試聴できる。あんまり意味ない!)、ツアー・ドキュメンタリー(輸入盤なので字幕なしだからよくわからん!けど、観る価値は多分あり)を収録してます。

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