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Brand New Day / STING
酒とバラの日々 ★★ (2004-06-12 04:19:00)
ポリス時代とは一線を画したジャズ・ロックを作り上げたソロ・デビュー作「ブルー・タートルの夢」、
大ベストセラーにして叙情的で女性的な面も窺われる「ナシング・ライク・ザ・サン」、
男性的で冷たくシリアスな「ソウル・ケイジス」、打って変わって暖かく明朗な「テン・サマナーズ・テイル」、
分かりやすいポップな作りの「マーキュリー・フォーリング」と彼の作品はどれも素晴らしい内容ながら、個々の作品ごとにカラーが異なりますが、
スティングはソロキャリアを通じて、一貫して「大人のためのポップス作品」を作り上げてきました…
今作「ブラン・ニュー・デイ」のコンセプトは「ハリブリッド・サウンド」というもので、種種雑多なさまざまな音楽を取り入れて新しいものを作り上げるということなんでしょうけど、
それはスティングはこれまでずっと取り組んできたことであり、要は今までの集大成的なアルバムといえると思います。
アラビア音楽のような感触でドラマチックな「デザート・ローズ」、フランス語のラップが挿入された「パーフェクト・ラヴ」あたりはコンセプトが如実に反映されている楽曲だ。
「ブラン・ニュー・デイ・ツアー」においてもオープニング曲として演奏され、素晴らしい効果を演出した「サウザンド・イヤーズ」、
スティーヴィー・ワンダーとの共演「ブラン・ニュー・デイ」、トランペットの音色が印象的な「トゥモロー・ウィール・シー」
…とヴァラエティに富んでいながらも素晴らしい楽曲が収録されている傑作。

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