この曲を聴け!
Battering Ram / IRON SAVIOR
YouChang ★★ (2005-09-24 01:00:00)
1st、2ndとこの「BATTERING RAM」しか持っていない僕ですが、あんまりコメントが少ないので投稿しようかなと思います。
音楽を聴くときに曲も重要ですが、それと同じくらいバンドメンバーのキャラクターとバランスを重要視します。ミーハーなのかもしれませんが、そんな考え方の僕なので1stや2ndの頃のようにメンバーが流動的でプロジェクト色の強いバンドは好きになれませんでした。曲はピートとカイが全て書いてしまうし、キーボード奏者の存在意義が分からなかったり、バンドを掛け持ちしている人間が多いのも気に入らなかったり。主な理由です。なのでIRON SAVIORからは遠のく時期が長くありました。
いつだったかネット上で「BATTERING RAM」の曲を視聴する機会がありました。聞いていると視聴なのでやはりまるまる聞かせてはもらえず、途中で雑音が入るわけなんですが、その雑音がメンバーの雑談だったんですね。多分「みんなCD買ってくれよ。ゲラゲラ(笑)」みたいな。僕はその和気藹々な感じにふたたびIRON SAVIORに対する興味が湧いてきたんです。そんなところでバンドとしての結束を感じ、上に書いたような不満が解消されたのです。
メンバーはピート・シールク(Vo.&G.)、ヨアキム“ピーゼル"クーストナー(G.)、イェンツ・レオンハルド(B.)、そして元GAMMA RAYのトーマス・ナック(Ds.)。布陣としては僕の一番好きなパターンです。一番バンドの結束を感じるんです。専任ボーカルがいると「ボーカルとバックバンド」のような感じを覚えてしまう僕の偏った考え方なんですけど。
こういった経緯の下で「BATTERING RAM」を聞きました。
初期の頃に比べアンサンブルが太く、鋭くなったように感じます。サウンドが実に素晴らしいと第一印象で感じました。逞しい音に乗るピートの野太い声はベストマッチです。曲は全体的にスピードを抑えていて、ドイツ産正統派へヴィメタルっていったら「この音!」としか言えないような、JUDAS PRIESTの系列にあるんだけどさらに武骨な曲で網羅されています。こういった特徴を前面に押し出せるようになったのはやはりパーマネントメンバーが固まったからだと思います(やっぱり偏見?)。
曲単体で見ていくと⑤WINGS OF DELIVERANCEが良いアクセントになっています。ミッドテンポで物悲しい歌メロとギターソロが耳を惹きます。しかし、他も良質なパワーメタルが揃っているんですが、どうも名曲と言える曲がありません。う~ん。ラストをH.M.POWERED MANってタイトルの曲で閉めてしまうのも稚拙で興醒めというか、なんというか。もったいないなぁ。
要は正統派へヴィメタルを聞かせるには高質なものでないと「いいんだけど、、、いまいち」って感想になってしまうんですよね。もっと特徴的な曲を次回に期待です。