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Alternative 4 / ANATHEMA
mokusatu ★★ (2006-05-23 02:01:00)
ゴシックの括りから外れ出した前作「ETERNITY」からさらに、ゴシック特有の耽美意識や重さが消えた、どころか、メタルの質感まで薄くなり、このアルバムにある音楽性は「プログレ」と言った方がいい。
この後ANATHEMAは結局、ロックというか、RADIOHEADに近くなっていくわけで、「プログレ」という言い方は正直間違っていると思うが、他にどうにも言い表しようがない。ただ、ANATHEMAは実のところPINK FROIDに多大な影響を受けているようなので、やっぱり合っている気もする。そんな感じの憂愁ロック。
10曲中6曲がDuncan Patterson(B)作曲で、Daniel Cavanagh(G)信者の私としては、最も聴く頻度が低いアルバム。具体的に言うと、Duncanはどうも、装飾の音色に雰囲気を任せ過ぎというか、使い方が安直だと思うのですがどうでしょうか。対してDannyは(リフでなく)曲構成の幻覚性によって病的な情感を出していて白眉、という信者の印象です(このアルバムでは⑧「REGRET」にそんな要素があるが、曲が長すぎる)。
Vincentの歌はまだメタルの影響が残っており、語るような歌い方に色気はない。
Joun Douglas(Dr)が脱退しておりShaun Steelsが加入している。

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