この曲を聴け!
Nocturnal Opera / MOI DIX MOIS / MOI DIX MOIS
Usher-to-the-ETHER ★★ (2004-07-24 07:21:00)
ex.MALICE MIZERのギタリスト、ManaさんのプロジェクトMoi dix moisの2ndアルバム。
このバンドの作品は普通のメタルと違い、ギターよりもストリングスやキーボードなどの
音色に比重が置かれている音像で、そこが新しく感じられたため凄く気に入っています。
日本のインディーズ界もこんなアルバムを輩出するアーティストがいるなら、
まだまだ捨てたもんじゃないですね。
色々な意味で1stよりも進化・深化した作品だと思います。
前作はクラシカルなフレーズのキーボードとともに疾走する曲が殆どで、一曲単位で聴けば
素晴らしいものの通して聴くとやや食傷気味だったんですが、今回はバラード調の
「Mephisto waltz」や管楽器を前面に押し出した「the Prophet」など前作では
無かったような曲も収録され、飽きる事無く一気に全曲聴き通す事が出来ます。
初めて聴いた時、40分があっというまでした。
全体的にはキャッチーさが薄れ、ドラマ性が濃厚になった印象です。
歌詞面でもやや稚拙に感じられたフランス語を排したためか、より世界観が深くなった感じがします。
歌詞はコンセプトに沿って描かれているものの、全ての曲に個人的な思いを込めたらしく、
単に耽美なだけでは終わらない深みが出てきたのではないでしょうか。まぁ、英古語の文法が
おかしかったり突っ込み所も無いわけじゃないですが、前作よりも進歩していて好感が持てます。
個人的な好みを言えば、Jukaさんのヴォーカル、声質はとても良いんですがオペラティックと
言うにはやや声量に欠ける感じがします。Manaさんのプロジェクトだからって遠慮しないで、
もっと個性を出して歌っていった方が更に良くなると思いました。
…最後に、約3500は高すぎ!!財布が血を流してます(笑)
まぁサウンドも豪奢だし衣装やアートワークにもお金かかってそうだから仕方ないのかも。
→同意