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Pigs of the Empire / ROSENFELD
火薬バカ一代 ★★ (2007-01-06 01:10:00)
日本のビジュアル系スラッシュ・メタル・バンド、'91年発表の1stアルバム。
硬派なスラッシャーが、うっかり裏ジャケのメンバー・フォトを見た日ひゃドン引きは必至のハデハデなルックスを
誇る5人組なれど、そのルックスだけを理由に聴かずに捨て置くには、本作のこの完成度の高さはあまりに惜しい。
OPチューンの①こそ地味な印象で掴みとしては弱いものの、ヨーロピアン・へヴィ・メタルからの影響が
色濃く薫るアグレッシブな②以降は、シャープなリフ、タイトなリズム、湿り気を帯びたメロディーとが
一丸となって畳み掛けてくる、まさに捨て曲なしのクオリティ。
特筆すべきは「押し」と「引き」を駆使して、煽情度の高いソロを連発するGコンビの存在で、各楽曲の
最大の聴き所を飾る一方、ドラマチックな⑤⑧では、アコギを用いて楽曲に静と動の落差(ドラマ)を生み出すだけでなく、
アルバム全体の流れにも緩急を演出してみせる隙のなさ。そのツインGが絡み合いながらテンションを
上げていく様が悶絶モノの高速スラッシュ・チューン⑨は、劇的な⑤と並ぶ本作のハイライト・チューン。
・・・と、楽曲のクオリティにはケチの付けようがないだけに、イマサンな音質とVoの鬱陶しいエフェクト処理が
惜しまれる。特にVoは、へヴィ・バラードの大作④で披露する生声が十分に魅力的なだけに、
こうした加工処理が本当に必要だったのか強く疑問が残るところ。(まぁ慣れの問題かもしれんけどね)

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