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Lapse of Reality / RING OF FIRE
名刀シイタケ ★★ (2006-09-25 22:20:00)
ヴィタリが抜けてどんな感じだ?と思って買ったこのアルバム。実は発売がアーテンションの「フューチャーワールド」と同じという、何か因縁めいたものが…。私は両者同時に購入しましたよ。あちらはあちらで、ボーカルの喉にトラブルがあったりと大変でしたが、曲自体はしっかりヴィタリでした。
では、こちらはというと…?ホントに落ち着いた感じのするアルバムです。1曲目のセイントファイアは題名からしてゆらゆらと燃えるような質感があります。フィリップのベースが凄く心地いいです。
メロディはなんだかんだ言っても、トニーがいますので、結構魅力的なものがあります。特に③はホントに素晴らしいですよ。ひたすらに美しいです。マーク作曲の⑥もステキですね。ある意味一番今までの雰囲気が残っているかも?変拍子に変則リズム、さらには伸びやかなハイトーンと、聴き応えのある名曲だと個人的には思います。また、ベースもこなすマークの作のせいか、結構ベースが目立つのもポイントです。フィリップのベースは動いても出っ張らないのがいいですね。
他の曲も、変則リズム等が多く、歌メロもそれほどキャッチーではないので、つかみづらいものの、聴き込むと面白い曲がたくさんあります。
粗茶ですがさんが仰るとおり、ハイトーンは少し鳴りをひそめているものの、マークは下手かというと、決してそんなことは無く、相変わらず素晴らしい声を聴かせてくれますよ。シンプルめな曲ではじっくりとマークのボーカルを堪能できます。
ただ、個人的には、いつもよりはヴァージルのドラミングにインパクトが無いかな?って感じがします。超絶でありながらも印象的なフレーズを彼はいつも叩いてくれますが、そこが多少弱いかも。超絶に違いはありませんが。そんな中でも、やはり③の変幻自在なドラミングは最高ですね。
ソロではトニーは弾きまくりです。ウェインガート氏も、特徴ある音色のキーボードで楽しませてくれます。

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