この曲を聴け!
Reckoning Night / SONATA ARCTICA
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-10-07 20:47:00)
まずブックレットを一枚めくったページに載っている浮浪者風の人を見て大爆笑してしまいました(笑)。足元に空き缶でも置いてあれば完璧ですね、これは。
と、まぁ冗談はさておき、期待のニュー・アルバム。手放しで絶賛出来る作品ではないですねぇ。賛否両論出てもおかしくないと思います。3rdの路線を継承しつつ、飽くまで無難に作られたアルバムのような気がします。新加入のヘンリクの仕事ぶりも、ここではまだ良し悪しを判断するには十分ではないと思います。次の作品では100%の力を発揮してくれることでしょう。
楽曲としてはさすがにソナタ独特の個性がひしひしと感じられます。何をやっても彼らの「色」が出るのはさすが!!!。こういうバンドは強いですね。
オープニングの「Misplaced」はスピードに乗った、これぞ北欧!と言った感じの曲で、聴く者を自分たちの世界へ引きずり込みます。その後も「Ain't Your Fairy Tale」や「My Selene」などのソナタ節満載の楽曲が続きますが、「My Land」や「Black Sheep」などのミドルテンポよりちょっと速いぐらいの楽曲にこのバンドの魅力を感じる僕にとっては「Don't Say A Word」は個人的ハイライトです。先行シングルになるだけあってとてもキャッチーで親しみやすい楽曲です。
やたらヘヴィな「Wild Fire」は彼らの新しい面を見れてとてもよかったです。もうちょっとアイデアの練ればかなりの名曲になり得たかもしれませんが、これはこれでヨシ!!!。
総合的には良いアルバムだと思います。しかし何度も通して聴いてみると何故か以前の作品に比べてソロ部分などのインストゥルメンタル・パートが自己主張が弱くて耳に残りませんでした。これはギターやキーボードがややこもって一歩奥に下がった音作りも影響しているかもしれませんが、インスト部分も大きな魅力の一つであるバンドなのでもっと楽器陣を華やかにして欲しかったです。なんだかず~っとトニーの歌ばかり聞こえている気がします。ライヴで聴いたらまた印象は違ってくるでしょうけど・・・。
とにかくファンは必聴&満足の作品でしょう。
しかし、バンドサンクスのクレジットに錚々たる北欧HMバンドに混じって「RATT」があるのは何故だろう?。どんな関係があるんだ!?・・・気になるニャ~(笑)。
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