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Temple of Shadows / ANGRA
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-09-09 07:47:00)
最近メタルコーナーが入り口から一番遠いところに移動した(苦笑)行きつけのCD屋の棚に所狭しと並んでいて、聴く前からとてもテンションの上がった新作です。
コンセプトアルバムと聞いていたので、ある程度どういう内容になるのか買う前から頭の中で空想を巡らせていましたが、聴いてみて予想以上の挑戦的な内容に驚きました。前作『REBIRTH』が従来路線の、彼らにしては無難なメロパワ路線だったので、もう少し実験してみてもいいかな~と思うと同時に、この新作までまた同じような内容だったら嫌だなと思っていたところだったので・・・。聴いてみてびっくり。やっと技量に見合う作品を作ってくれたと思った次第です。
楽曲的には全曲魅力的ですが、ミドルテンポの楽曲がとても気に入りました。よい意味で今までのANGRAとは違っていたので。特に「Waiting Silence」や「Sprouts Of Time」「Late Redemption」は大好きです。「The Shadow Hunter」なんかも情緒があってとてもいいですね。
速い曲はそれこそANGRA節全開で、とてもクオリティは高いと思いますが、諸手を上げて喜べるほどの楽曲はない気がします。
またイントロとアウトロに配置されている「Deus Le Volt!」と「Gate VⅢ」も盛り上げ役として素晴らしい効果になっています。
でもこのアルバムは曲単位よりアルバム全体としてレベルが高いですね。聴いた後の高揚感と満足感は、一冊の小説を読み終わった時の感覚に似ています。
ストーリーを追ってみてもとても考えさせられるものがありますし、音楽的にも文句なしの内容だと思います。前作同様ジャケットも最高ナリ。
あと、ちゃんとラテン語やポルトガル語も怠けないでちゃんと訳してある点も◎です。
でもそこまでやるなら各曲のページにある聖書からの引用の部分も訳して欲しかった。ラファエル氏もこの部分はリスナーが曲の真の意味を理解するのために目を通す必要があると言っているだけに・・・。聖書でも読んでみようかなぁ(笑)。

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