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Decimate Christendom / INCANTATION
Usher-to-the-ETHER ★★ (2009-03-07 19:36:00)
2004年発表の6th。
デスメタルを愛聴する者の多くが、このバンドを挙って激賞しているので、
ミーハー根性丸出しで(笑)聴いてみましたが…評判通りの素晴らしい作品でした。
私がデスを好きな、最も大きな理由としては「リフにメロデスの哀愁や普遍的なかっこよさ
とは違う、禍々しい魔性のメロディや、うねりのあるダイナミズムが込められている」と
いうのがあるんですが、この作品にはそれが物凄く高純度で込められていると思います。
このバンドは鬼のようなファストパートとドゥーミーなミドルパートを組み合わせて
展開していく作風を取ってるんですが、このリフ捌きが前者に血が飛び散るような血腥さを、
後者に瘴気が粘液質となって纏わりつくような粘性を与えていて、更に凶悪にしているんですよね。
デスですが、ブラックメタルも真っ青な黒さです。ヴォーカルは作風の禍々しさの割には
普通っぽい気もしますが、低音咆哮と絶叫を使い分けるスタイルで水準は軽く越えてると思う。
まだこの一枚しか聴いてないんですけど、これ聴く限りではMORBID ANGELやSLAYER辺りの
大御所と同列に語られるべきバンドだと思う。エクストリームメタルやデスメタル好きで
まだ聴いていない人がいたら是非彼らの音に触れて欲しいです。サタニックな雰囲気が
立ち込めているのでブラックメタルのファンにも大推薦。

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