この曲を聴け! 

Strange and Beautiful / CRIMSON GLORY
けんしょー ★★ (2004-09-10 22:36:00)
それまでの完璧なHMサウンドを捨てたことで非難轟々の3rdです。
確かに当時は、俺もこの音には拒絶反応に近いものを感じてました。
でも、でもね。
最近、実はこのアルバムって、「時代を追い越しすぎた名盤」なのではないかと気づいてしまいました。
非難の根拠が「HMを捨てた」「変わった」というものでしたので、
裏を返せば・・・なんというか、今日の裾野の広いHM界においては、この音は決して
「異端児」ではないのです。
ANGRAやSEPULTURAを見てみたり。
TRIBE OF GYPSIESを見てみたり。
SAIGON KICKやSKYCLADを見てみたりすると、
実はこの3rdは、HR/HMという、表現方法が限りなく広いジャンルの先駆者だったのではないか、
なんて気持ちになったりするのです。
あら不思議。
あれだけのHM世界を構築した技量ですから、曲の出来は文句をつけなくていいし、
各パートも(噂のライブとは違って/汗)いい音出してます。
アコースティックなものや、「ロック」というものもあり。
逆にかつての雰囲気を残そうと頑張った曲に違和感をおぼえたりします。
(あ、だから非難してたんだ)
誰も擁護しなかったら寂しいのでいろいろ書きましたが、
当時からこの方向性を支持していた一人に、あの天才バンド・SAIGON KICKのマネージャーがいたというのも趣き深いです。
大人になったら味が出るロック。
押入れにしまってた方は、もっかい聴きなおして見る価値あると思います。

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