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PRIVATE ENEMY / PIERROT
Usher-to-the-ETHER ★★ (2004-09-18 12:59:00)
メジャー2枚目となるアルバム。
この作品はPIERROTの中でも最も癖の強いアルバムと言えるかもしれません。
今までの幻想的な雰囲気はやや抑えられ、何となく機械的な妖しさが加わった感じがします。
またメロディの方も前作より耳に残るものでありながら一筋縄ではいかない、
個性的な物が増えて良くなったように思います。攻撃性も上がっていて、特に「FOLLOWER」や
「FREAKS」辺りは前作ではまず聴かれなかったようなアグレッションの高さがあり、
私はこのアルバムでPIERROTにはまりました。
歌詞的には、前作の「Newborn baby」で生まれた突然変異体が主人公の物語でしょうか。
「THE FIRST CRY~」「CREATURE」は誕生の曲で、「ENEMY」で社会競争に巻き込まれ、
「MASS GAME」で社会の歯車になり、「不謹慎な恋」「WALTZ」辺りで狂気が芽ばえ、
「ATENA」辺りで輪廻した恋人と再会するが既に主人公は狂気に捕われていて、「神経~」で
その関係は破局を迎え、「THE LAST CRY~」で独りで生きていく決心をする(To be continued)という感じでしょうか。
でもストーリー的にどう位置付けられるのか解釈できない曲も有るんですよね…
「ゲルニカ」「FREAKS」なんかが特に。これは全作品に言える事ですが、
キリトさんの詞は多面的に描かれていて、単なる一本道のストーリーでは無いのかもしれませんね。

→同意