この曲を聴け! 

Vespertine / BJORK / BJORK
猿葱 ★★ (2005-02-17 02:29:00)
内に秘めた感情が溢れんばかりに押し寄せる一枚。
歌では表せない感情が音として広がりを魅せ、
面と向かって問い掛けられない感情が歌声を通して向かって来る…。
そんないろんな想いが絡み合う楽曲だからこそ、
今でも尚、『買え!』と言うにもうまく言葉が思いつかないと言ったところだ。
(良く言えば究極の褒め言葉であり、悪く言えば私の言い訳…w)
先の皆さんの発言と重複する部分もあるが、
アイスランドの煌びやかで極寒なイメージをさせつつ、
彼女の聴く者を包み込むような暖かさのある歌声で楽しまされると言うのは、
国土の1割が氷河に覆われているのにもかかわらず、
活火山帯であるために地熱を利用できることや、
暖流の影響で南側の港は結氷せずにいられるという風土そのものを連想させるようだ。
ここはやはり、この楽曲が絶妙なバランスでできた言わば奇跡的に完成したものではなく、
彼女自身も語っているように『日常の出来事』という表現が一番適しているのだろう。
この楽曲の凄さを感じつつこの世界を聴き入ってしまうのは、
私たちがその当たり前の時間を欲しているからにほかならない。

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