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SELBSTMORD-The Dawn of New Era
SELF-INFLICTED VIOLENCE
SELF-INFLICTED VIOLENCE-A PERCEPTION OF MATTER AND ENERGY
SEMARGL
SEMARGL-Ordo Bellictum Satanas
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Anubis
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Babel's Gate
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Communion
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Forgotten Paths (The Early Days)
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-The Great Mass
SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-ΕΣΟΠΤΡΟΝ (esoptron)
SEPTUAGINT-Negative Void Trinity
SERPENT NOIR
SERPENT NOIR-SEEING THROUGH THE SHADOW CONSCIOUSNESS : OPEN UP THE SHELLS
SERPENT-X God X
SERPENT-X God X-Cannibalistic Dream
SERPENT-X God X-Slave
SERVED DEAD
SERVED DEAD-Servants Arise
SETGE-Cecs De Ràbia, Cecs De Dolor
SETH-A Tribute to Mayhem – Originator of the Northern Darkness-Into Thy Labyrinth
SETH-Era-Decay
SETH-Era-Decay-Co-Existent Species
SETH-Era-Decay-H-Eradicate
SETH-Era-Decay-The Blade Upon Mankind
SETH-Era-Decay-Xtasian Ostix
SETHERIAL
SETHERIAL
SETHERIAL-Death Triumphant
SETHERIAL-Death Triumphant-Aeons of Bloodlust
SETHERIAL-Death Triumphant-Devilry, Wickedness and Scorn
SETHERIAL-Death Triumphant-For Dem Mitt Blod
SETHERIAL-Death Triumphant-Relinquishment From The Unlighted Chambers
SETHERIAL-Death Triumphant-The Limbo of Insanity
SETHERIAL-Ekpyrosis
SETHERIAL-Ekpyrosis-A World in Hell
SETHERIAL-Hell Eternal
SEVENTH HEAVEN-Crazy World
SEVENTH HEAVEN-Crazy World-Crazy World
SEVENTH HEAVEN-Crazy World-Raging Storm
SEVENTH-HEAVEN MAXION
SEVENTH-HEAVEN MAXION-Devote Strikers!!-Gain Intention
SEVENTH-HEAVEN MAXION-Devote Strikers!!-Precious Wish
SEVENTH-HEAVEN MAXION-Devote Strikers!!-紅闇 -kureyami-
SEVENTH-HEAVEN MAXION-Eclectic Phantasm-End One's Life
SEVENTH-HEAVEN MAXION-Eclectic Phantasm-妖ノ夢
SEVENTH-HEAVEN MAXION-Former Frontier 2nd Cultivat--vague ontology-
SEVENTH-HEAVEN MAXION-Former Frontier 2nd Cultivat-R.O.D. (Romantic Old Dream)
SEVENTH-HEAVEN MAXION-Former Frontier 2nd Cultivat-墜闇の誓い

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SELBSTMORD-The Dawn of New Era ★★ (2012-02-01 20:45:31)

2009年発表の2nd。

99年のデモはかなり音質が酷く、ブラック好き相手にも簡単には勧められないような作品でしたが…流石にあれから10年経ってるだけあって、随分(アングラな音楽として)真っ当な音になってますね。と言っても相変わらず未加工な感触の強い音ではありますが、火の粉の飛ぶようなノイジーな刻みリフ、金物が独特の炸裂感のある響きのドラムなど、RAW音質は今作ではプラスに働いていると思う。

作風の方は根幹からの変化はなく、刻みやギターソロも用いたややオールドスクールなRAWブラックに、ペイガン思想を持つバンドならではの叙情的・土着的な感触のトレモロを交えたスタイルで、やはりミニマルさよりもドラマ性を感じられる音。メロディが聴こえやすくなった分、それ自体の良さも際立った感じがします。印象に残るメロディはありながらも、過度にメロディアスになることもなく、カルトな
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SELF-INFLICTED VIOLENCE ★★ (2011-10-01 19:22:34)

イギリス産鬱ブラック。
フューネラル系よりはシューゲイザー系に近い音出してるバンドですね。

SELF-INFLICTED VIOLENCE-A PERCEPTION OF MATTER AND ENERGY (2011-10-01 19:23:24)

2009年発表の1st。

「自己に向けられた暴力=自傷」なんて、如何にも自殺系ブラックっぽい音出してそうなバンド名ですが…意外にもメロディは絶望感よりも儚さが強いですね。スロー~ミドルを中心に、そこはかとない哀感を醸し出すトレモロを聴かせるスタイルは、鬱系というよりはALCESTやLANTLOSなどの、シューゲイザー系ブラックに近い感触があります。

ただ、どこか優しい感じすらするメロディとは対照的に、ヴォーカルはマジで自傷行為に励んでそうな狂性があって、それが優しくなりすぎない緊張感を生んでいると思う。声を裏返らせたり半泣き気味になったりしながら、常に苦しげに何かを訴えるかのような声で、聴いているとなんか可哀想な気分になります(笑)。「哀れを誘う声」というのは、こういう声なのかもしれませんね。

…でも、個人的にはちょっとハマり切れないアルバムだっ
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SEMARGL ★★ (2012-05-03 09:13:47)

ウクライナのブラックメタルバンド。
彼らは自分達の音楽性を「サタニック・ポップ・メタル」と称しているみたいですね。

SEMARGL-Ordo Bellictum Satanas ★★★ (2012-05-03 09:12:39)

2010年発表の4th。
これはかなりユニークなアルバムですね…。

基本的にはデスメタル的な音像の重さ、ブラックメタル的な邪悪さによって強固な武装が施された、スラッシーで骨の太いエクストリームメタルという感じで、キレの良い吐き捨てデスと重々しいグロウルを重ねたヴォーカルワークや、東欧というより日本人の耳には中近東系っぽく聴こえる妖しげなメロディが曲の威風を引き立ている…という印象なんですが、そんな音を基本に据えながらも、様々な音楽的要素を取り入れ曲によって表情を大きく変える作風が特徴。

最近のSEPTICFLESHを思わせる、壮大で神秘的なオーケストレーションだったり、トランシーなシンセの音色まで飛び出すエレクトロ要素だったり、シンフォ・ゴシック的な美しいメロディだったり、常に「ここでこう来るか」という驚きがある感じ。ブルージーなメロディに合わせて女性ヴ
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SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion ★★★ (2008-11-25 05:55:00)

2008年発表の7th。
私はこれがセプティック初体験ですが、解散→再結成を経ての作品みたいです。

…デス志向のメタルバンドって、古代の文化だとか神話的な世界観だとかを歌詞のテーマに持っていたり、大仰な感性を持っているバンドが多いですが、そういうバンドが100人を超えるオーケストラやクワイアと共演した…というだけで、もう購入意欲が高まりまくってしまいますね(笑)。そんなミーハー根性丸出しで買ったんですが、これは良いですよ。

まず期待通りの大仰なオーケストラーションも凄いんですが、ただそれがデスメタルに乗るというだけでなく、お互いがお互いを活かしあうような、有機的な絡み合いが素晴らしいです。ほんと、何万人もの信者が邪神に祈りを捧げている巨大な神殿、その威容が眼前に浮かぶかのような壮大さ&幽遠さ。

怒れる古代の神のような、年季の入った威厳のある
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SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Anubis ★★★ (2008-11-25 05:57:39)

一瞬にして景色が塗り変わる導入からして、ある意味快感です(笑)。
この曲は終盤が特に好きですね。神殿に沢山の信者達が集まり、地に頭を打ちつけて祈りを捧げる様や、神が降臨し、それに応えて咆哮を上げる様などが浮かんでくる。神降ろしの儀式をメタル化した感じ。

SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Babel's Gate ★★★ (2008-11-25 05:59:28)

オーケストラとドラムのみになる展開が、いつ食い殺されてもおかしくないような緊張感を醸し出していて印象に残りますね…。いざバンドの全部のパートが入ってくると、マジで食い殺すような迫力があって最高です。

SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Communion-Communion ★★★ (2008-11-25 05:58:30)

この曲の疾走+クワイアのパートが、今作中最もデスメタルとオーケストラの融合した音の魅力を分かりやすく伝えている箇所ではないでしょうか。大量の悪霊・怨霊の類が奔流となって襲い掛かってくる感じ。厳かに「Communion..!」と叫ぶヴォーカルも、その魔を統率する邪神のような凄みがあると思う。…っていうか、こんな濃厚な三分半なかなか無いです。

SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-Forgotten Paths (The Early Days) ★★ (2009-02-11 08:56:00)

91年発表のデモの2000年再発盤。5000枚限定。

今でこそエクストリーム・メタルの中でも指折りの素晴らしいバンドだと確信しているSEPTIC FLESHですが…この頃はまだハードロックから暗黒メタルに脱皮し切れてないようなどこか垢抜けなさの残るデスメタルという感じですね。ただ、5曲目冒頭の幽玄なギターの音、後半で顕著なブラック的な邪悪なリフ捌き、この頃からなかなかに威厳のある低音咆哮ヴォーカルなど、後の作品への「片鱗」は結構見られます。

でも、それは後の作品を知ってから聴いてるからで、この作品だけ聴いて後にどんなに素晴らしいバンドに羽化していくのか推測するのは難しいと思う。古代の異境をブルータルに悠然と描き出した「SUMERIAN DAEMONS」、絢爛な音で神秘の領域に到達した「Communion」等と比べると、この作品はなんとかそういう情景を表現しよう
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SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-The Great Mass ★★★ (2011-05-28 18:04:54)

2011年発表の8th。

初期はゴシック要素もある、夢想的で神秘的なデスメタル、中期にブルータリティ・シアトリカルさを強めつつも一時解散、そして再結成してリリースされた前作「Communion」では現存するバンドの中でトップ10に入るくらい、個人的に好みの作風になった彼らですが…今回も前作の路線を踏襲した、超大仰なシンフォニック・デスでモロに私のツボな作風。タイトルは「大いなるミサ」でしょうか…その「大いなる」のスケールが、もう他のバンドじゃ追いつけないレベルになってます。

前作からしてそうですけど、このバンドの作風は「デスメタル」の部分も、「シンフォニー」の部分も振り切っている所が素晴らしいんですよね。斧で叩ききるようなヘヴィネスと、ドスの効いたデス声が絡むバンドサウンドは神々の怒りそのもののようだし、ストリングスは密教的な妖しさを醸しだし方と思えば、途轍も
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SEPTICFLESH (SEPTIC FLESH)-ΕΣΟΠΤΡΟΝ (esoptron) ★★ (2009-01-21 21:11:00)

95年発表の2nd。
何気に日本盤もリリースされてます。

最新作「Communion」の大仰なシンフォデス路線が余りにも素晴らしくて、ここの年間ベストアルバムにも選んでしまった程だったので、この作品も遡って聴いてみたんですが…この頃は全然違う作風ですね。スロー~ミドルを中心とした、幽玄なムード漂うゴシック/ドゥーム/デスという感じの路線。ノーマル声もあるものの、ほぼ全編デスヴォイスです。

大仰なシンフォ要素こそないものの、最新作でも聴けた、焼け付くような神秘性を感じさせるギターの音色による、底知れない謎めいた雰囲気のメロディが全編通して聴かれ、強靭なエクストリームメタルとして素晴らしかった最新作とは対称的に、繊細なアトモスフェリックとしての名盤と言える出来。ライナーでは彼らの音楽性を表すのに「ドリーミー・デスメタル」という聴きなれない言葉が使われてますが
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SEPTUAGINT-Negative Void Trinity ★★★ (2014-09-22 21:44:00)

2014年発表の5曲入りEP。

ショップで「楽曲のレベルが高い」「DEATHSPELL OMEGA好きに推薦」とかなり高評価だったので、トレイラーを試聴してみましたが…即購入確定余裕でした(笑)。出音は典型的なブラックのそれですが、この作品、本当に楽曲やフレーズが素晴らしい。それに付きます。レベルが高いというのも良くある褒め言葉だと思いますが、この作品は「感銘を受けるほど」高いと思う。

まず楽曲の軸となる、フレンチブラック的な病的な暗黒性の中に、オカルトめいた神秘性や、サイコティックなおぞましさがブレンドされたかのような、メロディアスながら禍々しいトレモロリフはカリスマ性すら感じさせ、「どす黒い」なんて言葉が陳腐に感じるほど。このおぞましいリフが吹き荒れるだけでも感動ものの邪悪さですが、そこにKenose以降のDSOから影響を受けたと思しきカオティックなリフや
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SERPENT NOIR ★★ (2013-01-10 23:26:56)

ギリシャ産ブラックメタルバンド。
OFERMODやNEFANDUSのMichayah氏がドラムを担当。

SERPENT NOIR-SEEING THROUGH THE SHADOW CONSCIOUSNESS : OPEN UP THE SHELLS ★★★ (2013-01-10 23:28:08)

2012年発表の1st。

メンバーはOFERMOD絡みという事ですが、正にOFERMODやプログレ方向に行く前のDEATHSPELL OMEGA等と共通する、ドス黒くて宗教色漂う、邪悪極まりないブラックメタルを演っていますね。それらのバンドと比べると、メロディアスな部分は控え目な代わり、ノイジーなリフには引き摺るような粘着感があり、より陶酔感や宗教的恍惚感を覚えさせる事に的を絞ったような音。

効果音の挿入等を上手く用いた、儀式的なムードの演出もセンスが良く、全編に渡って何か邪悪な存在と対峙しているかのような緊張感が漂ってますね。何気にリズムも変化に富んでおり、時には一見邪悪な雰囲気にはそぐわなそうなノリノリのリズムまで出てきますが…骸骨の化物が人の死を歓んでステップ踏んでるような気色悪さがあって全然楽しそうじゃありません。むしろグロいです。

ノイ
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SERPENT-X God X ★★ (2009-01-09 18:03:00)

2008年発表の2nd。
某所で格安だったので買いましたが、何これ、大名盤じゃないですか…。
私が今まで聴いたメロデスの中でも、最もクサメロの含有率と扇情度が高いアルバム。
海外のメロデスバンドだったら「ここまでメロくしたらエクストリームメタルたりえなく
なるんじゃ…」と二の足を踏みそうな所を、何の躊躇いもなく演っているようなある意味
針が振り切れてる作風。インスト明け2曲目がクッサクサだったので、リードドラックだから
特別気合が入ってるのかと思ったらアルバム全編がクッサクサでした(笑)。
キーボードやピアノも、国産シンフォゴス系やX JAPANを引き合いに出したくなるような、
メロデスの範疇を超えたクサさでマジで素晴らしい。7曲目の間奏なんてDRAGON GUARDIANと
聴き紛うほどのクサさ!!…もしもクサメタラーで、これからメ
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SERPENT-X God X-Cannibalistic Dream ★★★ (2009-01-09 17:58:07)

これ、私がそうだったように、初めてこのバンドに触れる人にとっては衝撃以外のなにものでもないですよ…間違いなく、バンドのクラシックとなるであろうキラーチューン。サビメロはARCH ENEMYの「Bury me an Angel」を思わせますが、全体の泣き度はそれ以上。メロデス好きなら必聴!!

SERPENT-X God X-Slave ★★★ (2009-01-09 17:59:45)

個人的には2曲目と同じくらい好き。
とにかく間奏がクサい!!DRAGON GUARDIANとタメを張れるドラマティックさ。激しいドラムロールもあり、甘すぎない曲展開も良いですね。

SERVED DEAD ★★ (2013-02-03 23:47:34)

フィンランド産シンフォニック・ブラック。
数多くの優良なシンフォブラックバンドが台頭する昨今においても、生え抜きのバンドだと思う…というか個人的に凄く好みの作風です、このバンド(笑)。去年出た1stの再発盤、ジャケは地味ですけど中身はかなり素晴らしいです。

SERVED DEAD-Servants Arise ★★★ (2013-02-03 23:48:23)

2010年発表の1st。
元は自主制作盤で、2012年にInverseより再発。
…これはヤバい代物が再発されましたね…
Inverse Recordsにはグッドジョブの一言ではとても感謝しきれません。

シンフォニック・ブラックというジャンル自体、メロディアスな作風のバンドが多いですが、この作品はその中でも特にメロディの際立つ逸品。メロディが分かりやすく、かつトレモロリフによって強調されるので、かなりキャッチーに聴こえる。メロディの方向性自体は、勿論楽しそうだったり明るかったりといった雰囲気ではなく、シンフォブラックらしい悲哀に満ちたものなんですが、余りにもメロディアスなのでここは「クサい」という言葉を賛辞として送っておきたいです。

どちらかというとキーボードよりはギター、特にトレモロリフに力を入れている感じですが、ピアノやストリングスなど上
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SETGE-Cecs De Ràbia, Cecs De Dolor (2014-05-11 14:39:02)

2009年発表の1st。

基本的にデスメタルを取り扱うレーベルで、所属するブラックメタルバンドもデス要素の強いものが集まるXtreem musicからリリースされてますが、このバンドも例によってデスとブラックの境目くらいに位置する作風ですね。地を這うような低音のグロウル、モダンな重さも感じられる、重心の低いギターの音色、硬質なプロダクションなど、ブラックのRawさよりも、デスの暴虐性が重視された感じの音。

メロディアスなパートにおける、どこか儀式的なものも感じさせるギターのメロディ、北欧産バンドに通じる土着的な邪悪さの篭もったトレモロリフなど、ブラックの要素もある程度備えていて、メロブラ好きにもアピールできるようなポイントはあるんですが、音作りの重心の低さからやはり元になっているのはデスメタルであるように思います。暴虐度及びそれを支えるサウンドクオリティは全く
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SETH-A Tribute to Mayhem – Originator of the Northern Darkness-Into Thy Labyrinth ★★ (2007-12-01 23:14:51)

何故かタイトルの違う「I am thy Labyrinth」のカヴァー。
WLAの曲を敢えて選ぶ辺り、演奏力の高さが窺えますね…。
展開はオリジナルとそれほど変わっていませんが、中盤に不気味なキーを僅かにフィーチャーしていたり、篭り気味の音質の中でベースがよく聞こえたり、雰囲気つくりはかなり上手いです。ただ、ヴォーカルはManiacと比べると物足りない…というか、折角自分の歌い方の魅力があるんだから、オリジナル曲と同様に歌って欲しかったです。

SETH-Era-Decay ★★ (2007-12-01 23:09:00)

2004年発表の4th。

ブラックメタルは大別するとMARDUKやDARK FUNERALなどのバンドサウンドそのものの圧力で押して行くタイプと、XASTHURやプリブラ勢などのバンドサウンドを媒介に独特の雰囲気を追求するタイプに分かれると思うんですが、このバンドは前者ですね。ブラック好きのみならず、エクストリームメタル好き全般にアピール出来る作風だと思います。

トレモロや刻みを絡ませたリフ捌きといい、豪速ブラスト&ツーバスといいいかにもなブラックで、叙情的なアルペジオや僅かにインダストリアル要素を取り入れた劇的な展開、クリアでデス並にヘヴィで音量も大きいソリッドな音質、フランス勢らしい耽美で寒々しいメロディセンスなど、MARDUKなどにも引けを取らない、日本盤が出ても不思議でない質の高さがあるように思います。

ヴォーカルもデスっぽいドスの効いた
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SETH-Era-Decay-Co-Existent Species ★★★ (2007-12-01 23:12:24)

イントロからツーバスの重爆撃とトレモロを連動させていて、ブラックファン的には待ってましたな展開の曲。メロディも実に寒々しい美しさがあるし、歌詞の掛け言葉も面白いです。

SETH-Era-Decay-H-Eradicate ★★★ (2007-12-01 23:10:49)

この刻みリフとトレモロのヒステリックな絡ませ方、どこかDISSECTIONの2nd辺りを思わせます。DISSECTIONにデス的なヘヴィさを加えたら近いかも。ちょっと短いですが、良い曲だと思います。

SETH-Era-Decay-The Blade Upon Mankind ★★★ (2007-12-01 23:13:16)

人類に突きつけられた刃…なんかかっこいい曲タイトル(笑)。
トライバルなリズムに民族っぽいアルペジオを絡ませたり、ヘヴィに攻めるパートを設けたり、インダストリアル要素をかなり取り入れていたり、最後の曲だからかかなり盛り沢山。インダストリアルなリズムと冷徹なヘヴィ・リフはやっぱり相性が良いですね。

SETH-Era-Decay-Xtasian Ostix ★★ (2007-12-01 23:11:35)

Take, eat, this is my body!
…やっぱりこういう掛け声(?)から怒涛のブラストに雪崩れ込んでいく展開には痺れますね。本編もツインギターを絡ませたり、凝ったリフ作りで聴き応えあり。

SETHERIAL ★★ (2008-09-23 09:32:00)

手を出してしまいました。
私が聴いたのは5thですけど、あのジャケでああいう評判ならまず外さないだろう
と思ってたんですが、やっぱり期待通りの作風でしたね(笑)。
音質だけはちょっと惜しかったですけど…。
特に1st、聴いてみたいんですが最近店頭で売ってるのすら見かけないような…。
昔、3rdが500円で売ってたのをスルーしてしまったのは一生の不覚。
その値段なら「取り敢えず買い」で良いと思うのに、何を血迷ってたんだろう…。

SETHERIAL ★★ (2008-09-27 20:21:00)

なんか謀ったようなタイミングで出ますね…買っちゃいました(笑)
最近SPINEFIRMの一連のリリースとか、GORGOROTHの4thと5thとか、
二枚組みのリリースって流行ってるんでしょうか…。
ともかく二枚を一枚の値段で出してくれるのはありがたいです(笑)。

SETHERIAL-Death Triumphant ★★ (2008-07-24 18:14:00)

2006年発表の5th。
この作品はファスト/ブルータルブラックに分類されるんでしょうか。
ファスト一辺倒ではなくて、ミディアムパートも上手く使って展開を聴かせるタイプで、
浮き上がって鮮明に聞こえるトレモロリフのメロウさはこの手の中でもかなり上の方と言えそう。
DARK FUNERALなどのブルータリティで攻め立てるタイプよりも、WATAIN辺りの禍々しい
雰囲気と展開の上手さで聴かせるタイプのブラックの方が比較対象としては近そうな音だと思います。
この手にしては曲がバラエティに富んでいるし、雰囲気もジャケ通り濃いし、総じて
ブラックとしての質も高いと思います。
ただ、曲の質自体は高いんですが、音質はちょっと煮え切らない感じですね…。
ベースもはっきり聞こえ、トレモロリフをフィーチャーしたパートではそれを前に出した
クリアな音
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SETHERIAL-Death Triumphant-Aeons of Bloodlust ★★★ (2008-07-24 18:18:16)

悲愴の渦に叩き込まれるような激メロウなリフ捌きが素晴らしい曲。
メロウなパートの多い今作ですが、中でもこの曲のリフが最もメロウだと思います。ギターが引く箇所ではベースがトレモロを弾いたり、全体を通じて緊張感の途切れないクオリティの高い曲。

SETHERIAL-Death Triumphant-Devilry, Wickedness and Scorn ★★★ (2008-07-24 18:19:49)

メタリックな高揚感を伴う刻みリフと、ブラック特有のトレモロ疾走を上手く組み合わせて劇的にする曲調は、WATAINや昔のDISSECTIONにも通じるセンスの良さがあるように思います。やっぱりこのバンド、曲の質は一流ですね…。

SETHERIAL-Death Triumphant-For Dem Mitt Blod ★★★ (2008-07-24 18:20:55)

再録だからか、他の曲とカラーが違う感じがありますね。
メタリックさが他の曲よりも薄い代わりに、ブラック的な情景描写はより繊細な感じ。特に広がりのあるリフ捌きが素晴らしいです。これも名曲レベルだし、デジパック盤が手に入って本当に良かったと思います。

SETHERIAL-Death Triumphant-Relinquishment From The Unlighted Chambers ★★ (2008-07-24 18:19:03)

ギターとベースのトレモロでのハモリが印象的な曲。
メランコリックなだけでなく、どこか魔界の風が吹き付けるような禍々しさもありますね。

SETHERIAL-Death Triumphant-The Limbo of Insanity ★★★ (2008-07-24 18:17:35)

いきなりのメロウ極まりないトレモロリフ、ヴォーカルの掬い上げるような歌い方にベース、ギターが同調するパート、後半のブレイクを多用した禍々しい疾走など印象に残る展開の多い曲。アルバムの掴みとしても優れた曲だと思います。

SETHERIAL-Ekpyrosis ★★ (2010-07-01 23:01:00)

2010年発表の6th。
以前まではコールド/メロディック/ブルータルと、スウェディッシュ・ブラックの
お手本とでも言うべきブラックを演っていましたが…今作で新たな扉を開けた感じがします。
前作くらいから既にスピードに頼り過ぎない、ドラマ性ある展開が顕著になってきてますが、
今作はそれを更に押し進め、複雑なリズムチェンジを利用した、プログレッシブとも言える
作風になってきていますね。
それに合わせ、メロディも寒々しさ・邪悪さから、毒々しさ・グロテスクさの方向に
シフトしつつあると言う印象。しかも1曲目からその毒々しさがキャッチーに聴こえる
レベルの物を聞かせてくれる辺り、やはり並々ならぬセンスのあるバンドだと思う。
ミディアムも多く速さ一辺倒ではないものの、ファストパートではMARDUKやDARK FUNERAL並か
それ以上の
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SETHERIAL-Ekpyrosis-A World in Hell ★★★ (2010-07-01 23:06:06)

最初の「♪テレテレ、テテテ」っていうギターフレーズの時点で惚れました。なんてキャッチーで毒々しいフレーズなんだ…。プログレッシブな一面を見せつつ、しっかり爆走する、予想をある程度裏切りつつもしっかりお約束に応えてくれる、新作の入口として素晴らしい曲。これを試聴して、「これは買わなきゃ」と思いましたね…。

SETHERIAL-Hell Eternal ★★★ (2008-09-27 20:15:00)

99年発表の3rd。

基本的に超豪速のブラストビートに、ブラック特有のトレモロリフを絡めて展開していくファスト/ブルータル・ブラックで、同郷のDARK FUNERAKに近いタイプの音ですね。メロウさのみならず、寒々しさやサタニックなムードを発するメロディのセンスやヴォーカルの迫力、疾走感なども、DARK FUNERALに肉薄するものがあると思います。

決定的に違うのは音質ですね。
ギターがかなりノイジーでしかも音圧があって、ドラムもトレモロも纏めて地獄の釜で煮込んだようなサウンド。私はこの作品、ブルータルブラックでありながら肉体的な暴虐性はそんなに感じないんですが、代わりに精神的に、禍々しさに冒されていくような雰囲気を強く感じるんですよね。それはこの音質によるものが大きいと思います。
この雰囲気、他のエクストリームメタルにはない、ブラック特有の魅力
…続き

SEVENTH HEAVEN-Crazy World ★★ (2010-03-03 20:34:00)

09年発表の2nd。
歌謡曲っぽいベタベタな哀愁こそないものの、展開にメリハリのついた歌メロを
確りしたアンサンブルがサポートし、間奏などのパートではネオクラ的な速弾き、
プログレ的なキーボードをフィーチャーしたドラマティックな展開が、多くの
国産クサメタル愛好家の心を掴んだ作品。他の多くの国産クサメタルとは異なり、テンポ設定や
リフなどからは、メロスピ/メロパワよりもハードロックがベースにあることが感じられます。
プレスの評価では、ギタリストのスキル不足やヴォーカリストの表現力が指摘されてますが…
個人的には全く問題無いレベル。ギターは…私は弾かないので技術的なことはよく分かりませんが、
かっこいいフレーズが生み出せてるかの方が、スキルそれ自体より何倍も重要だと思う。
素人耳には、スキル不足から聞き苦しさを感じたりする所も特にないし
…続き

SEVENTH HEAVEN-Crazy World-Crazy World ★★★ (2010-03-03 20:36:31)

タイトル曲だけあって、プログレの素養も感じさせる深遠なムード作り、歌メロも含めたアンサンブルの濃さなど、他の曲とはどこか「別格」な感じ。若手のバンドの中でも、地力があることを証明するような一曲ではないでしょうか。一芸に秀でただけのバンドでは、絶対こういう曲は出来ないと思う。

SEVENTH HEAVEN-Crazy World-Raging Storm ★★★ (2010-03-03 20:37:40)

餓狼伝説ファンとしてはタイトルの時点で燃えざるを得ない(笑)。
イントロ明けの1曲目に相応しいドラマティックな展開を持つ曲で、初聴のインパクトではタイトル曲を上回ると思う。これなら、MINSTRELIXやWIZARD'S HYMN辺りを追ってきたファンをも引き込めるのでは。

SEVENTH-HEAVEN MAXION ★★ (2009-03-29 06:58:00)

SYNC.ART'Sの五条下位氏を始め、様々なミュージシャンが関わるプロジェクト。
SYNCの「Marionetteの輪舞曲」のようなガチガチなメタルはまだ演っていないため、
メロスパー間での知名度はおそらく向こうの方が上ですが、こっちも「Harmonie」
「喪失の雪夜」「-vague ontology-」「雷獣」など、神レベルのクサさを
持った曲を次々と世に送り出してます。
アレンジャーが複数いるので、耽美ゴシックやHR/HM要素の濃い曲、果ては
能楽ポップスなど幅広いジャンルが聴けるのも特徴。もろにJanne Da Arc風の曲や
天野月子風の曲もあるので、その手のファンも聴いてみるといいかもしれません。

SEVENTH-HEAVEN MAXION-Devote Strikers!!-Gain Intention ★★ (2009-03-29 07:19:12)

このアルバム、SHMのディスコグラフィーの中では正直微妙な作品だと思うけど…この曲はかなり良いと思う。Aメロのクッサクサなメロディで惹きつけ、Bメロで弾みを付けて、熱いサビへ突入!!個人的には、この曲のサビが、コンセプト通りの熱さを感じられましたね。

SEVENTH-HEAVEN MAXION-Devote Strikers!!-Precious Wish (2009-03-29 07:17:39)

これはアルバムコンセプト通りの「応援歌」なんだろうけど…応援する対象の性格設定が「♪齷齪(あくせく)ハタラク人の群れを上から目線/そんな自分カッコいい」…と、まるで共感できないタイプで応援歌として機能してない気が…。例えこういうタイプの人が聴いたとしてもカチンときそう(笑)。しかも「Time-Limitはすぐそこ」「遅くなんてない」と二枚舌だし、歌詞は正直イマイチ…いや、イマヨンくらい。曲そのものは、そこそこクサめのアップテンポなポップスで悪くないですが…後にミックスを直して再録されますが、ミックスよりも歌詞をなんとかして欲しかったです…。

SEVENTH-HEAVEN MAXION-Devote Strikers!!-紅闇 -kureyami- (2009-03-29 07:20:11)

ヴォーカル良し、アレンジ良し…なのに歌メロはイマイチな、もったいなさすぎな曲。いまひとつ盛り上がりに欠けるサビメロのあとに、その100倍くらいクサいメロがくるという構成は、SHMにあるまじき失態な気が…これ、調理の仕方が少し違っただけで何倍もの魅力を持つ名曲になったと思うのに…。

SEVENTH-HEAVEN MAXION-Eclectic Phantasm-End One's Life ★★★ (2009-03-29 07:04:19)

一部のクサメロを追い求めて止まないリスナーにとってはお馴染みのあのメロディを、耽美でスローな洋風ゴシックにアレンジ。心の壊れたお金持ちのお嬢様が、意味不明の笑みを虚空に投げかけているような、妖しげなムードの漂う曲。官能的というのは、こういうことを言うのではないでしょうか。

SEVENTH-HEAVEN MAXION-Eclectic Phantasm-妖ノ夢 ★★ (2009-03-29 07:03:21)

意外にもギターやリズムにはハードな部分があって、歌謡(ハード)ロック化した陰陽座という印象の曲。歌メロも絶好調の時の陰陽座みたいで、儚くも扇情的。陰陽座よりもあからさまに和っぽい音色を取り入れていて、それが凄くフックになっている感じ。

SEVENTH-HEAVEN MAXION-Former Frontier 2nd Cultivat--vague ontology- ★★★ (2009-03-29 07:10:52)

ALI PROJECTがサイケ/プログレ方向にいかず、Xa方向に行ってたらこんな風だったのでは…という雰囲気の、ダークでロマンティックなメロディが聴けるゴシック寄りの曲。ALI PROJECTよりも近寄りがたさがなくて、ダークさが幾分エンターテイメント的な方向を向いている感じ。…でも、曲自体の魅力は本家にも負けてないと思う。ヴォーカルも向こうよりも親しみやすさがあると思うし。

SEVENTH-HEAVEN MAXION-Former Frontier 2nd Cultivat-R.O.D. (Romantic Old Dream) ★★ (2009-03-29 07:05:47)

「記憶の抽斗を探って呼び出す付箋」という歌詞が凄く印象に残った曲。
このプロジェクト、たまに凄くセンスを感じる詩が出てくると思う。曲もそのロマンティックなイメージを反映した、夢見るようなポップなアレンジですが、ヴォーカルの繊細すぎて薄幸そうな歌唱がその雰囲気を引き立ててる。私的には、不治の病にかかった女の子が、青空と白いペントハウスのコントラストが美しい海岸線を恋人とドライブする夢を見ているようなイメージが浮かびます。

SEVENTH-HEAVEN MAXION-Former Frontier 2nd Cultivat-墜闇の誓い ★★★ (2009-03-29 07:09:56)

Harmonieで魅力的なヴォーカルを聴かせてくれた梨本さんがヴォーカルという事で、めっちゃ期待値が高かったんですが…それでもこれは衝撃がありましたね。繊細な声質で、声を張って歌う彼女の歌声が実に素晴らしい。特に「♪今日も鮮麗 咎めのFaith of Night」の歌いまわしが熱すぎる。ああ、マジで彼女をリードヴォーカルに据えたクサ歌謡ゴシックメタルアルバムとか出ないかなぁ…こういう繊細さがあるけど、媚びない歌いまわしが出来るヴォーカルってメタルシーンでは稀有だと思うので…。


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