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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 5951-6000
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SUSPERIA-Attitude
SUSPIRAL-Delve Into the Mysteries of Transcendence
SVARROGH-Kukeri
SVART
SVART CROWN-Witnessing the Fall
SVART-NAMNLOS OCH BORTGLOMD
SVARTFELL
SVARTFELL-DAY OF THE UNHOLY MASSACRE
SVARTGREN-Prazan Grob
SVARTI LOGHIN-Empty World
SVARTIDAUƉI-Flesh Cathedral
SVARTRIT
SVARTRIT-Ⅰ
SVARTSOT-Ravnenes saga
SVARTSOT-Ravnenes saga-Brages bæger
SVARTSOT-Ravnenes saga-Drekar
SVARTSOT-Ravnenes saga-Hedens døtre
SVARTSOT-Ravnenes saga-Tvende ravne
SVARTSYN-Wrath Upon The Earth
SVARTTHRON
SVARTTHRON-Kraujo Estetika
SVARTTJERN-TOWARDS THE ULTIMATE
SVEDHOUS
SVEDHOUS-Path of Suicide
SVIATIBOR-Le Havre Du Seigneur Céleste
SVÄRTA-Sepultus
SWORN-The Alleviation
SWORN-The Alleviation-Alleviation
SWORN-The Alleviation-Crow of Passage
SWORN-The Alleviation-Heart of Decay
SWORN-The Alleviation-The Beauty of My Funeral
SYLVAN REALM (REVERIE)
SYLVAN REALM (REVERIE)-ISOLATION
SYN ZE SASE TRI
SYN ZE SASE TRI-Intre Doua Lumi
SYNC.ART'S
SYNC.ART'S-Heart Chain-Ever Since…
SYNC.ART'S-Heart Chain-Tod Und Feuer
SYNC.ART'S-Heart Chain-癒えぬ痕
SYNC.ART'S-ソラとトキと二色のチョウ-Bichrome
SYNC.ART'S-ソラとトキと二色のチョウ-Gravity of Love
SYNC.ART'S-ソラとトキと二色のチョウ-魅せる時
SYNC.ART'S-ソラとトキと二色のチョウ-揺らめく水面に落ちる月
SYNC.ART'S-華に舞う黒蝶の姫-Marionetteの輪舞曲
SYNC.ART'S-華に舞う黒蝶の姫-Over Providence
SYNC.ART'S-華に舞う黒蝶の姫-黒き魚
SYNC.ART'S-天つ風-Crash Soul
SYNC.ART'S-天つ風-風息
SYNC.ART'S-天つ風-風乱舞
SYNC.ART'S-天つ風-憂流迦 -ulka-

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発言している22曲を連続再生 - Youtube



SUSPERIA-Attitude ★★ (2011-01-05 22:21:32)

2009年発表の5th。
DIMMU BORGIR人脈と、ゴシックっぽいジャケに惹かれ購入。

彼らの音楽性は全く知らなかったのですが…。結果は…思ってたのと全然違う(笑)!!
特にスラッシュのようにがなり気味な声で、ある程度メロディを追うヴォーカルが
暑苦しく感じられ、初聴では「間違った買い物したかも…」とげんなり。
しかし、何回か聴くうちに、スラッシーなリフワークと、メロブラ的なメロいフレーズの
絡み合いが、絶妙のテンポの中繰り広げられる、物凄く熱いアルバムである事に
気付いてからは、印象が一変しましたね。スラッシュ要素をかなり強めに取り入れて
いる事で、一般的なメロブラよりもギターワークがかなり美味しい事になってると思う。
ヴォーカルも、正直好みとは違いますが…曲の熱さを上手く際立ててくれてはいると思う。


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SUSPIRAL-Delve Into the Mysteries of Transcendence ★★ (2016-07-02 22:12:56)

2016年発表の1st。

流石I, Voidhangerからのリリースだけあって、ユニークなブラックメタルを展開してますね。メタリック、アトモスフェリック、カオティックの三要素を上手いバランスで組み合わせ、独自の視点で暗黒趣味な世界観を追求していくような音。纏わり付くようなノイジーさのあるプロダクションは邪悪なアトモス系ブラックのようですが、展開はトレモロ疾走に頼りきらない重厚でドラマティックなもので、刻みリフやギターソロなどパーツ自体は意外にもメタルしてます。

ただし、それらによって紡がれるメロディがひたすらにカオティックで不協的なのが最大の特徴。メロディを感じられるパートは少なくないんですが、メロウさよりも混沌としたムードが非常に強いんですよね。ヴォーカルが呪詛を吐くような低音がなり、助けを求めるような絶叫などを使うタイプであることも相俟って、聴いていると
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SVARROGH-Kukeri ★★★ (2011-10-02 20:51:23)

2006年発表の3rd。
これは今まで聴いたペイガン/フォークメタルの中でも、特濃の作品。

ペイガン/フォークメタルバンドの中には、例えばトラッドを曲の合間に挿入したり、民族楽器や民謡のメロディをメタルサウンドに乗せたりするものが多くありますが、それらの音ってどれもメタルの展開や様式がまず前提としてあって、民族音楽の要素はあくまで「取り入れられた」ものであることが少なくないですが…

このバンドは民族音楽の要素とメタルの要素が、互角に配分されている感じですね。時には民族音楽の方がメインになることもしばしばで、流石に「~メタル」ではなく、「アヴァンギャルド・ブルガリアン・ミュージック」を標榜してるだけのことはある、濃ゆい音を出していると思います。

しかも民族音楽とメタルの混ぜ方が、パートによって全く異なるのが面白いんですよね。時にブブゼラのよう
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SVART ★★ (2011-08-31 22:35:20)

ノルウェー産ディプレッシブブラック。
SHININGやLIVSNEKADにも在籍するDraug氏によるプロジェクト。

SVART CROWN-Witnessing the Fall ★★★ (2011-11-04 23:09:00)

2010年発表の1st。

なかなかに凝ったイラストが描かれたジャケからは、同郷のバンドなら少し前までのDEATHSPELL OMEGAやGLORIOR BELLI辺りに通じる、宗教的ムード漂う邪悪ブラックが予想されますが…半分当たりといった感じですね。

フランス産らしい病んだメロディが、深遠な邪悪さを演出する、真性ムード剥き出しのブラックメタル…という所まではジャケから予想してた通りだったんですが、思った以上にブルータルなサウンド。特にドラムの、鈍器で目一杯どつきまわすような音色にかなり迫力があり、ファストパートはMARDUKと比肩するレベルの破壊力があると思う。

このドラムに加えて、しっかりリフの音色も太く、毒々しく仕上げてくれているのも素晴らしいですね。音量も適正で問題なし。また、ヴォーカルもやや低め~中音域メインのがなり声ながら、声質が太く
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SVART-NAMNLOS OCH BORTGLOMD ★★★ (2011-08-31 22:37:24)

2010年発表の3曲入りEP。
ラストの曲はキーボードインストのため、鬱ブラックは実質2曲。
割と曲は長めですが、ボリューム的にはちょっと物足りなさが残るかも。

CDを再生しようとして、いきなり爆音だったので驚きましたが…鬱ブラックにしてはこの音量は珍しい感じもしますが、小さいよりは100倍良いですね。音質自体のほうもしっかりトレモロを際立ててくれて悪くないですし。タイプとしては、物悲しいトレモロリフを音像の中心に据え、スローテンポでミニマルに聴かせる、いかにも鬱ブラックという感じの作風ですね。

ただ、私的にはこの作品、トレモロリフの微妙な変化で展開していく、ミニマルな作風にしてはあまりマニアックさを感じないんですよね。そのリフのメロディの醸しだす、物悲しさや絶望感が、いっそ大袈裟とか大仰とか言っても強ち間違いじゃないくらい強くて、メロディが来た瞬
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SVARTFELL ★★ (2011-07-08 21:02:56)

フランス産プリミティブブラック。
VERMETHのValhgarm氏による独りバンド。

SVARTFELL-DAY OF THE UNHOLY MASSACRE ★★ (2011-07-08 21:03:47)

2009年発表の2nd。

作風としては、ダーティなリフと共にスラッシーな疾走、メロディックなトレモロリフを従えた2ビート疾走などを展開の主軸にした、09年の音としてはややオールドスクールな感じながら、プリミティブ・ブラックとして衒いのない音ですね。狂気的な高音絶叫ではなく、ドスの効いたがなりで、力強く邪悪な呪詛を撒き散らすようなヴォーカルはなかなか特徴的でかっこいいです。

しかし、この音源で最も特徴的なのは「荒々しさ」でしょう。
特にモタっても気にせず破壊的なテンションで突っ走るドラム。音作りもやたらとドタバタしてて喧しいですし。特に1曲目の後半なんか、(そういう展開なんだろうけど)荒っぽくやりすぎて演奏が止まる一歩手前みたいなパートがあるのが素晴らしい。音質も良いとは決して言えないものの、この荒々しさをしっかり伝える立体性はあって悪くないです(というか
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SVARTGREN-Prazan Grob ★★★ (2015-11-08 11:51:11)

2015年発表の1st。

日本盤が発売された事もあって興味を持って購入したんですが、これがなかなかに素晴らしい内容。音的には3部作期のDARKTHRONEほどミニマルでない、プリミティブブラックで、SATANIC WARMASTERやCRAFT辺りに近い路線でしょうか。「プリミティブブラック」の様式を崩さない範囲で最大限にドラマ性を演出しつつ聴かせる楽曲は、今挙げたようなベテランと比較しても劣らない魅力がありますね。

これがフルアルバム一作目というのに、一曲目から堂々としたミディアムで聴かせる、かつそれが奏功している辺り貫禄も十分。呼気が強くドスの効いた中にもヒリついた感触のあるヴォーカル、ジャンル内ではクリアながら生々しさ・コシの強さを感じさせるヴォーカル、叙情的ながら邪悪な昂ぶりを感じさせるメロディ、えぐめのベースの音もしっかり絡むアンサンブルなど、各パー
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SVARTI LOGHIN-Empty World ★★ (2013-12-21 11:31:50)

2008年発表の1st。

どうやらこのバンド、後にフォーク方面に作風を発展させていったとのことですが、この1stの時点ではブラック的ノイジーな音像が儚げなメロディを強調する、いわゆるシューゲイザー系のブラックメタルですね。ブラックらしいトレモロではなく、メロディアスなベースとアルペジオでムードを演出していく作風ですが…多くのレビューサイト・ブログでも言われている通り、この沁みるような儚いアルペジオが非常に秀逸。メロウ系好きなら目頭が熱くなるかもしれません。

但し、メロウで、時に温もりすら感じる優しげなメロディ使いではあるものの、必死の形相で叫び続けているに違いないヴォーカルや、どこか神経を圧迫するような響きを持った、ブラック特有の擦り込むようなリフの音色のせいか、精神を磨耗するような鬱な雰囲気も強く、メロディの性質とも相俟って不安定さも感じますね。また、シュー
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SVARTIDAUƉI-Flesh Cathedral ★★★ (2014-04-15 22:23:12)

2012年発表の1st。

まずバンド名があのSATYRICONもリスペクトしたカルトアーティスト、WHENの怪作「SVARTIDAUDI」を思わせる事と、ブラック好きにはお馴染みのレーベル、信頼と実績のDaemon Worshipから出てる時点でリーチ掛かってますが、そんな期待を裏切らない素晴らしい作品ですよ、これは…。

まず、WATAINやONDSKAPT、ACRIMONIOUS辺りに通じるドスの効いた、真性ムードの色濃いメロディック・ブラックが軸にあって、それを薬物と硫酸でドロけさせたような作風で、特にWATAINなんかと比較するとメタリックさは大分抑え目ではあるんですが、その分粘っこい、纏わりついてくるような粘液質な邪悪さに特化されたような音。より「現実から超越してしまった音」とも言えるかもしれません。

そんな雰囲気満点のどす黒い音なんです
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SVARTRIT ★★ (2011-08-20 20:25:10)

スウェーデン産ブラックメタルバンド。
バンド名は「黒の儀式」の意。

SVARTRIT-Ⅰ ★★ (2011-08-20 20:26:59)

2009年レコーディング、翌年リリースされた1st。
2nd、3rdも同時発売。ちなみにどの作品も500枚限定らしいです。

ジャケを見ると、いかにもオールドスクールでプリミティブなブラックを演ってそうな感じで、全然メロディックな曲を作りそうにない雰囲気なんですが…実際には、曲の8割がたを2本のギターによるトレモロリフの絡みが覆い尽くした、非常にメロディックな音。時々ペイガン的な勇壮さも顔を出しますが、基本的にはトレモロによる神秘的なメロディが曲を牽引していってますね。

このトレモロ偏重で、尚且つ高音でキリキリと心を締め付けるような音色も使っている辺り、KRALLICEやDER WEG EINER FREIHEITなどのバンドを思い出しますが…前者がポストブラック、後者がメロディックブラックの感性が強いのに対し、この作品は音作りやヴォーカルなどに未加工の生
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SVARTSOT-Ravnenes saga ★★ (2008-10-02 21:33:00)

2007年発表の1st。タイトルは「大鴉物語」の意。

メロデス調の演奏に笛による民族的メロディを絡めていくヴァイキングメタルで、タイプとしてはEQUILIBRIUM辺りに近そう。壮大極まりない世界観を描くEQUILIBRIUMと比べると、メロディはやや素朴(と言っても充分クサい)な印象ですが、笛が無くても良質なメロデスとして楽しめそうなほどバンドサウンド自体がメロディアスで、笛もリフと絡んだりユニゾンしたりして更にクサく聴かせるアレンジが多く、笛の音色自体がクサいので全体的なクサさではEQUILIBRIUMに引けを取らないといってもいいくらいかもしれません。

また、ヴォーカルがブルデスに似合いそうな低音デスなのも特徴ですね。1曲目のテーマが「イギリスの街を襲撃した後、死んだ仲間を弔う宴」だったり、EQUILIBRIUMやKORPIKLAANIと比べて野蛮だった
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SVARTSOT-Ravnenes saga-Brages bæger ★★★ (2008-10-02 21:35:59)

デモの再録らしいです。入ってないバージョンもあるとか…?
ただでさえデス&ロール的な、ノリの良いシャッフルのリズムなのに「踊れ!」とばかりに笛を絡めてきますからね…自然と体が動き出してしまっても無理はないでしょう(笑)。どの曲もクサメロ満載で良いんですが、ノリの良さがある分この曲がアルバムの中でも一番好きかもしれません。

SVARTSOT-Ravnenes saga-Drekar ★★ (2008-10-02 21:36:55)

デジパック盤ボーナストラック。
メロデス風のリフの高揚感と、それをやたらめったら煽りまくる笛のアンサンブルが素敵。これがボーナスなのは勿体無さすぎる。

SVARTSOT-Ravnenes saga-Hedens døtre ★★★ (2008-10-02 21:37:50)

牧歌的なメロディに対して、ヴォーカルはかなり野蛮。
洞窟から響く肉食獣の唸りみたいな声で、2曲目と並んで本作中ベストパフォーマンスだと思います。

SVARTSOT-Ravnenes saga-Tvende ravne ★★★ (2008-10-02 21:34:47)

タイトルは「二羽のカラス」の意味で、そのタイトルの通り二羽のカラスが言い争う内容の歌詞らしいですが…それを表現するヴォーカルが素晴らしい。他の曲でも多用してる低音デスはもちろん、それと掛け合う高音絶叫も実にかっこいい。個人的にはこの手のバンドではかなり好きなヴォーカルですね。

SVARTSYN-Wrath Upon The Earth ★★ (2011-03-29 20:20:56)

2011年発表の6th。

現在は脱退したドラマーが元DARK FUNERAL、かつバンド自体もそこそこ名の知れていると言う事で、試聴もせずに買ってしまったんですが、これは期待通りの音ですね。最初のゲームオーバー音楽をオーケストラアレンジしたようなイントロには驚きましたが、続いて出てきた音は、芯の非常にしっかりしたファストブラック。
寒々しいとか邪悪とか言うよりは、神経に障る気味悪さのあるトレモロ、時折入るパーカッシブなリズム、典型的なガナリスタイルながらどこかダウナーな邪悪さを感じさせるヴォーカルなど、なかなか聴き応えのある音。

ただ、地下臭いメロディにしろパーカッシブなリズムの導入にしろ、まだ「このバンドならでは」という感じまでには至っていないのと、メジャー志向の暴虐を手にしたいのかアングラ志向の邪悪さに行きたいのか、いまひとつハッキリしない控えめな音
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SVARTTHRON ★★ (2012-03-25 11:05:32)

ノルウェー語で「黒い王座」を意味するバンド名を冠した、リトアニアのブラックメタルバンド。PERGALEのメンバーも関与しています。

SVARTTHRON-Kraujo Estetika ★★★ (2012-03-25 11:06:45)

2010年発表の5th。
タイトルはおそらく「血の美学」の意。

血液の泡立つジャケット、血に塗れた肉などのアートワークからして生理的嫌悪感を催させるものですが、中身もそれから想像しうるような、醜悪極まりないブラックメタル。一部アンビエント要素を挟みつつ、血腥さが伝わるようなトレモロリフをジクジクと垂れ流しながら疾走も絡めて展開するスタイル。個人的にトレモロのメロディからは、最初期のBURZUMに通じるような、異質なムードを感じたり。とにかく得体の知れない、異様なムードが漂ってます。

しかしその異様さを更に際立てているのが、この不気味で個性的なヴォーカルワークでしょう。低く呟くような、詠唱系のクリーンを左右のチャンネルに振ってハモらせてみたり、裏返り気味のヒステリックな絶叫と重ねてみたり、多重録音を駆使して徹底的に気色悪い雰囲気を演出している感じ。致命的な
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SVARTTJERN-TOWARDS THE ULTIMATE ★★★ (2012-01-13 22:54:02)

2011年発表の2nd。

まず裏ジャケに燦然と輝く「TNBM(True Norwegian Black Metal)」のロゴが入っている時点で、品質は約束されたも同然ですが…そのロゴの威光を裏切る事のない、むしろ更にハクを付けるような、ストレートかつハイクオリティなブラックメタル。緩急付けつつ疾走パート多めの作風ですが、カッチリしたドラムの音と厚みのあるリフなど音質の良さも手伝って、聴いていて単純に気持ちの良い音。リフは邪悪系トレモロだけでなく刻みも入れたもので、メタルとしての熱気もしっかり持ってる感じですね。

エクストリームメタルとして非常に質が高い音を聴かせてくれるんですが、それと同時に「ブラックメタルならでは」の魅力も大きいのが素晴らしいですよね。特に闇から粘液質の瘴気が這いずり出すかのような、邪悪なメロディのトレモロはブラック以外ではなかなか聴けないと
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SVEDHOUS ★★ (2012-03-17 22:36:23)

韓国産鬱ブラック。
…このプロフィールだけでなんか興味湧いてきますよね(笑)。

SVEDHOUS-Path of Suicide ★★ (2012-03-17 22:37:10)

2007年発表の3曲入りCD-R。
と言っても20分以上あるので、ボリュームとしてはミニアルバム程度ですね。

路線は、音源のみを聴く限りではアジア産であることを殆ど感じさせない、典型的な鬱ブラック。聴き手を洗脳するようにゆったりと、ミニマルに叩かれるドラムに、ざらついた悲壮なリフと厭人の極みに達したような、SILENCER系の裏返り気味の絶叫が乗るスタイル。鬱感情だけでなく、妙な温かみを感じさせるリフのメロディからは、どこか「諦念」みたいなものが感じられるのが特徴。

また、どこかの音楽評論家が「アジアの音楽には独特の間の取り方がある」みたいに言っていた記憶があるんですが、3曲目のリズムなんかはそうした要素が少しだけ感じられますね。この独特なリズムがまたトリップ感を増してるように思います。ただ、歌詞は出来れば母国語の方が良かったなぁ…読むだけで英語苦手なの
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SVIATIBOR-Le Havre Du Seigneur Céleste (2017-01-08 08:29:19)

2016年発表の6th。
2014年に初のフルを出したばかりなので、かなりハイペースな活動ですね。

…GRAVELANDはプリミティブ路線から脱却し、シンセサイザーとバンドサウンドを組み合わせることで、独自の壮大なアンビエンスを感じさせるペイガンブラックを構築していましたが…それを更にマニアックにしたようなペイガン・アンビエントブラックですね。

とにかく音の作り方が独特なのが特徴。最早バンドサウンドをほぼ感じられなくなるほどに、シンセサイザーが前面に押し出されていて…しかもまるでPS1期のビデオゲームのような、デジタルであることを隠そうともしないような音色なんですよね。その音が包むリズムも打ち込みめいた音ですし、なにかサウンドトラックを聴いているような聴き心地。「意図されたチープな音色」には独特の美しさが宿っているように思います。

ただ、サ
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SVÄRTA-Sepultus ★★★ (2016-05-29 16:06:53)

2015年発表の1st。

これはいいですね。プリミティブブラックの様式を踏まえつつも、テンプレ以上の良さをしっかり出せている作品だと思います。ドカドカとRawな音色での2ビート疾走が非常に暴力的で心地良いですし、ブラストで爆走するパートも狂っている感じがあり惹き付けられる。何故か若干右よりから聴こえてくるヴォーカルも、リバーブの掛かった音割れ寸前の絶叫で楽曲のいかれた雰囲気をより強めてますね。

また、プリミティブブラックのキモとも言えるリフも、及第点を遥かに超える魅力があるように思います。トレモロによるメロ自体メロウさと土着的な不気味さからくる邪悪さを感じさせますし、どこか血腥い粘液質な何かに包まれているような感覚を覚える、空間的な響きのある独特の音なのが良いですね。ただ、バンドサウンドのパートは文句なしですが、時折挿入されるアンビエントパートが正直いまいちに
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SWORN-The Alleviation ★★ (2009-11-10 08:17:00)

2007年発表の1st。

少し乱暴に言ってしまえば、メロデスって個人的には、ヴォーカルパートがメロディを追わなくなった代わりに、ギターパートがよりメロディアスになった正統派HR/HMというイメージがあるんですけど、そこに更にブラックメタル由来のトレモロリフと、ヴァイキングメタル由来のトラッド寄りのメロディを取り入れることで、もう一歩メロディ重視方向に歩を進めたのがこの作品ではないでしょうか。

ブラックの危険で邪悪な雰囲気はほぼ排され、むしろクサメタラーに強くアピールしそうな叙情性の強い音なんですが、ヴォーカルがDISSECTIONのJon Notdveitのスタイルにも通じる、決死な雰囲気漂うデス声だったり、ブラストで攻め立てるパートを設けたり、決して軟弱な訳ではないのが素晴らしい。初期DISSECTIONが、サタニズムや反宇宙主義を捨てて、叙情性やメタルとし
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SWORN-The Alleviation-Alleviation ★★★ (2009-11-10 08:19:07)

某CDショップではクサメロ好きに対してかなり勧められてましたが…のっけから期待を裏切らないクサクサっぷりで大満足。ブラストを取り入れた、叙情的ではあるけど甘くなりすぎない展開もいい感じ。

SWORN-The Alleviation-Crow of Passage ★★★ (2009-11-10 08:20:48)

全編通じて叙情メロの横行するこの作品ですが、単発メロのクサさで言ったらこの曲が一番でしょう。メロい時のTAAKEに通じるような悲壮感も素晴らしい。

SWORN-The Alleviation-Heart of Decay ★★★ (2009-11-10 08:19:56)

KRALLICEを思い出すくらいトレモロ万歳な曲ですが、過剰なまでのトレモロをポストブラック=メタルとは離れる方向で用いているKRALLICEに対し、こっちはメロデス的なメタルの普遍的な魅力を強めているのが面白いです。

SWORN-The Alleviation-The Beauty of My Funeral ★★★ (2009-11-10 08:21:40)

アルバム最後だし、こんなタイトルだしで他の曲よりもメロディが暗め…ではあるんですが、やっぱり陰鬱さよりもクサさの方が強いですね。あとGソロの泣きっぷりは異常。ARCH ENEMY辺りの、ソロを魅力の一つとした有名バンドと比べても遜色無いと思います。

SYLVAN REALM (REVERIE) ★★ (2011-10-04 22:22:04)

アメリカ産ブラックメタル。
以前はREVERIEの名義で活動していたバンドで、名義変更と同時に独りプロジェクトからバンド形態に移行した経歴があるみたいです。現在はWOEのメンバーも参加。

SYLVAN REALM (REVERIE)-ISOLATION ★★ (2011-10-04 22:23:00)

2007年発表の1st。
「REVERIE」名義でのリリース。

個人的には、音質でかなり損をしてる音という印象。
作風的には、割と長めなアコースティックパートを挿入しつつ、トレモロリフのみに頼りきらない、メタリックでダイナミック、しかしメロディック・ブラックの繊細さはしっかり残したメロディを練り込んだリフ捌きで聴かせる、メロディ重視の聴きやすいブラックメタルという感じで、邪悪さは薄めですがロック的なリズムも導入され、ストレートにかっこいいと言える音だと思う。

ただ音質が、ブラックメタルとしては悪くない、むしろ音の分離はかなり良く、各パートの音ははっきり聴こえるくらいなんですが…メロディの繊細さの割に音作りが大味なのが惜しいんですよね。リフの歪みが妙に金属的だったり、ドラムのRAWさが逆に野暮ったく聞こえたり、音質と作風が今ひとつ合っていない感じ。ア
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SYN ZE SASE TRI ★★ (2011-08-27 06:17:02)

2007年結成のルーマニア産シンフォニックブラック。
ex-NEGURA BUNGETのメンバーが在籍。

SYN ZE SASE TRI-Intre Doua Lumi ★★★ (2011-08-27 06:18:13)

2011年発表の1st。

私はこれ、買ってきて聴いて、そして驚愕しました。
何にって、音の小ささにです。マスタリングに失敗でもしたんでしょうか…。通常の音量で聴くとまるで蚊の鳴くようなしょぼい音圧で、ほんとイラッと来る…。これ聴いた後に音量調節忘れたまま他のCD聴くと、イヤフォンなら耳が潰れ、スピーカーなら近所から苦情が来るレベル。音上げて聴けばいいって問題じゃないです。

ただ、曲の方はほんとに素晴らしい。
まずシンフォブラックとしてのキーの使い方が良いですよね。クワイア系やオルガン系、ストリングス系でアトモスフェリックな空間を演出しながら、ピアノ等により劇的なメロディを捩じ込んでくる、複数の音色を組み合わせて、重厚なドラマ性を生み出している感じで聴いていて取り込まれそうになる。

ギターワークも、時に刻みリフでキーボードを立たせたり、
…続き

SYNC.ART'S ★★ (2009-03-27 18:11:00)

「Marionetteの輪舞曲」で多くのメロスパーの心を奪った、五条下位氏のプロジェクト。
あれだけ完成度の高いメロスピを作っておきながら、トランスを始め色々な
ジャンルを自分の音楽に取り込む五条さんは、本当に才人だと思います。

SYNC.ART'S-Heart Chain-Ever Since… ★★ (2009-03-30 21:54:07)

この曲の歌詞、かなり苦労して書いたんじゃないでしょうか…V系とかでよくあるなんちゃって英語よりずっとしっかりしてる。でも歌は…母音をはっきり発音しすぎる、日本語的な感じ(笑)。二重母音はもう少しぼかして歌っても…。なんか英語を頑張ってる感が強くて、あんまりアレンジやメロディへの感想が浮かんで来ない曲(笑)。

SYNC.ART'S-Heart Chain-Tod Und Feuer ★★★ (2009-03-27 18:08:49)

タイトルは「死と炎」で合ってるかな?
どこまでもロマンティックで退廃的な、深遠なメロディと、四つ打ちのトランス的リズムで聴き手を深い陶酔へ引き込んでいく曲。夢の中の無限に続く回廊に取り残されたまま、幼い日の追憶に浸っているようなノスタルジックな、でも深いダークさも持ち合わせたような雰囲気。詩も抽象的なようで、言葉の一つ一つが情景を触発する、イマジネーションを刺激するもので素晴らしい。
…この深い、形を持たない絶望感の中に取り残されるような感覚は、スタイルは違ってもPECCATUMの「Desolate Ever After」やULVERの「Dressed In Black」に通じるものがあるとすら思う。ポストブラック好きで、トランス要素のあるポップスも行けるなら必聴。抽象的な雰囲気の演出力は、マジで一流のメタルを超えるものがあるかもしれません。

SYNC.ART'S-Heart Chain-癒えぬ痕 ★★★ (2009-03-30 21:49:25)

今までにも六弦アリスの櫻井アンナさんが参加した曲はありましたが…正直、どれも六弦の方が良い、彼女の声質を良く活かしてると思ってたんですが…遂に本家に匹敵するくらい魅力的なゴシックチューンが来ましたね。海外のゴシックにも、ここまで甘美なダークさを聴かせてくれるバンドはなかなかいない…ってくらいレベル高いです。特にラストのサビ、全身の毛が逆立つような感覚に襲われます。
歌詞は、人の心を読む能力を持った少女の心情を歌ったものでしょうか。どこか六弦アリスの歌詞のテーマと共通するものがあるように思います。

SYNC.ART'S-ソラとトキと二色のチョウ-Bichrome ★★★ (2009-03-30 21:58:21)

お洒落なタイトルが好みな1曲目。
トランスの四つ打ちとメタルのギターのディストーションのもたらす快感って、実は結構似てるんじゃないかと思うんですが、それを確信した上でくっつけたようなアレンジ。私はこういう歌が音の真ん中にある曲は、歌メロが美味しくないと嫌なんですが、これは見事に期待に応えてくれてます。

SYNC.ART'S-ソラとトキと二色のチョウ-Gravity of Love ★★ (2009-03-30 22:14:24)

これは…違和感なさすぎて気付かなかったけど、クレジットを読んでみるとアレンジもヴォーカルもSILVER FORESTの人で、実質SxFxの曲みたいですね。SYNCとSxFxってファンの好みの音楽の傾向が被ってそうなだけに、こういう形で作品を紹介するのって結構効果高いのかも。こういうコラボが出来るのも、同人ならではのフットワークの軽さなのかもしれませんね。

SYNC.ART'S-ソラとトキと二色のチョウ-魅せる時 ★★ (2009-03-30 22:05:36)

なんか凄く不思議な雰囲気の曲。
クワイヤやチェンバロを配したイントロはゴシックっぽいんですが、メロディが宇宙っぽい感じ。本編でそのメロをギターで弾くとハードロックっぽく聞こえるし…印象に残るけど、掴みづらい感じの曲だと思います。

SYNC.ART'S-ソラとトキと二色のチョウ-揺らめく水面に落ちる月 ★★ (2009-03-30 22:09:47)

このアルバムって、アートワークやアレンジの傾向から宇宙っぽいイメージがあるんですが、この曲はギリシア神話の夜空な感じですね。パルテノン神殿みたいなところで、巫女が夜空に祈りを捧げてるような雰囲気。個人的には聖闘士聖矢の城戸沙織的なイメージです(笑)。

SYNC.ART'S-華に舞う黒蝶の姫-Marionetteの輪舞曲 ★★★ (2009-03-27 18:06:44)

ジャパメタでもこれほど完成度が高いものは珍しいといえるくらい、質の高い歌謡ゴシックメロスピ。ギタメロは良質のメロデスを聴いているような高揚をもたらしてくれるし、初期ラルクを思わせる頽廃と叙情を秘めた歌メロもパーフェクト。
…でもヴォーカルがロリータヴォイス風の作り声なのが惜しいなぁ…アキバ系受けを狙ったみたいな浅墓な理由じゃなくて、この倒錯した世界観の演出にこの声が必要だったというのは分かるけど、個人的な好みを外れすぎててちょっと…。ああ、この完成度の高さが逆に憎たらしい!!でも、ヴォーカルを考慮しても様式美/歌謡メタル好きなら悶絶なクオリティは間違いなくあると思う。

SYNC.ART'S-華に舞う黒蝶の姫-Over Providence ★★ (2009-03-30 22:01:32)

1曲目との繋がりが良いですね。リズムもロック寄りになり、ギターも生になって段々テンションが上がってくる感じが好き。寝る時に聴いてても、いつの間にか足でリズム取ってたりします(笑)。
すみません、間違えました…(汗)「ソラとトキと二色のチョウ」収録です。

SYNC.ART'S-華に舞う黒蝶の姫-黒き魚 ★★★ (2009-03-27 18:07:36)

ああ黒き魚たちの 幾億の光る視線
幾千億の鱗の揺らぎ 一斉に人を覗き込む
…この歌詞からして、深遠なムードが漂ってるんですが、曲の方もパーカッシブなリズムを利用した深い音像でこのムードを的確に捕らえているのが凄い…メタラーの間ではメロスピな1曲目がかなり人気ですが、リスナーを引き込んでいくパワーはこの曲も全く劣っていないと思う。静かな叙情性を感じる歌メロ、それを歌う少し小節かかったヴォーカルも曲の幽遠さを演出しているし、間違いなく超のつく名曲だと思う。

SYNC.ART'S-天つ風-Crash Soul ★★ (2009-03-30 16:16:37)

がなり気味のアグレッシブなヴォーカルと、闘争本能剥き出しの歌詞が印象的な曲。「ぶち壊せ」「切り刻め」は分かるけど、「殴り取れ」って凄い表現ですね…トゲ付きのメリケンサックでぶん殴って、相手の肉をこそぎ取るようなイメージが浮かびます(笑)。そんな歌詞とは裏腹に、歌メロやキーはかなりメロウでそのギャップも面白い。

SYNC.ART'S-天つ風-風息 ★★★ (2009-03-30 16:04:42)

この曲と「憂流迦」は、同じ曲を原曲に持つものでは個人的にUNLUCKY MORPHEUSと並ぶくらい名アレンジだと思う。UxMxがメタルの様式を利用してクサさを醸し出しているのに対し、こっちは壮大さを感じさせるアレンジでメロディを活かしている感じ。ヴォーカルの声質も澄んだもので、メロディにぴったり。ロックながらどこか清浄感も感じさせる名曲です。

SYNC.ART'S-天つ風-風乱舞 ★★ (2009-03-30 16:26:36)

メロディは「信仰は儚き人間の為に」なので極上だし、ヴォーカルは六弦アリスの櫻井アンナさんが務めてるし、五条下位さんのアレンジセンスも良いと思うんですけど…何故か星3つ付けるのを躊躇うような物足りなさがあるんですよね…ヴォーカルとアレンジの相性が余り良くないのかも…。

SYNC.ART'S-天つ風-憂流迦 -ulka- ★★★ (2009-03-30 16:12:27)

アルバムラストを飾る、クサメタラー悶絶間違いなしのどキャッチーなメロディが聴ける曲。私はこの曲で「フォールオブフォール」という恐ろしい破壊力を持つメロディの曲を知り、以後同曲のアレンジを幾つも聴いてみたんですが、これに匹敵すると思うのはほとんど無いですね。「♪右へ 左へ 高嶺へ」の箇所は、歌詞、歌唱、メロディ、リズムが一つに調和する瞬間、みたいなものが感じられます。


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