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THIRST-BLACKLIGHT
THIS GIFT IS A CURSE-I, Gvilt Bearer
THOR'S HAMMER
THOR'S HAMMER-The Fate Worse Than Death
THORNGOTH-Leere
THORNGOTH-Rauhnacht
THORNGOTH-Rauhnacht-Abgrund
THORNGOTH-Rauhnacht-Nihilistic Visions
THORNGOTH-Thelema of Destruction
THORNGOTH-Thelema of Destruction-Purgatory
THORNGOTH-Thelema of Destruction-Son of Damnation
THORNIUM
THORNIUM-Dominions of the Eclipse
THORNS
THORNS OF BEAUTY-The Libra
THORNS-Darkthrone Holy Darkthrone - Eight Norwegian Bands Paying Tribute-The Pagan Winter
THORNS-Moonfog 2000 - a Different Perspective-Stellar Master Elite
THORNS-Moonfog 2000 - a Different Perspective-You That Mingle May
THORNS-Stigma Diabolicum
THORNS-Thorns
THORNS-Thorns Vs Emperor-Cosmic Keys
THORNS-Thorns Vs Emperor-The Discipline of Earth
THORNS-Thorns-Existence
THORNS-Thorns-Interface to God
THORNS-Thorns-Shifting Channels
THORNS-Thorns-Stellar Master Elite
THORNS-Thorns-World Playground Deceit
THORNSPAWN-Sanctified by Satan's Blood
THOTH
THOTH-ZAMGLENIE
THOU ART LORD-DV8
THOU SHALT SUFFER
THOU SHALT SUFFER-Into the Woods of Belial
THOU SHALT SUFFER-Somnium
THOUSAND LEAVES-Blind Night Sorrow
THOUSAND LEAVES-GODS
THRALL
THRALL-Away From the Haunts of Men
THRALLDOM
THRALLDOM-A Shaman Steering the Vessel of Vastness
THRANENKIND
THRANENKIND-Eine Momentaufnahme - Der Rest Ist Nur Einsamkeit
THRONE OF KATARSIS-Helvete - Det Iskalde Mørket
THRONEUM-Deathmass of the Gravedancer
THRONUM VRONDOR
THRONUM VRONDOR-VRONDOR Ⅰ : EPITAPH OF MASS DESTRUCTION
THROUGH THE PAIN-Time Heals Nothing
THRUDVANGAR-Durch Blut und Eis
THULCANDRA-Fallen Angel's Dominion
THUNDERBOLT-Apocalyptic Doom

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THIRST-BLACKLIGHT ★★★ (2012-10-26 12:20:50)

2008年発表の3rd。
90年代初頭から活動するバンドで、この時点で15年以上のキャリアがあるとか。

音としては…如何にもデスメタル大国のポーランドらしい、低音をしっかり効かせた暴虐な展開を軸に、メロディックブラックのメロウなメロディ、アトモスフェリックなキーボードによる神秘性を取り入れた、美味しい所を上手く取り入れたようなスタイルで、ブラスト畳み掛けのブルータリティと長めのギターソロも含むメロディアスな作りを上手く両立させた、ドラマティックなサウンド。

ヴォーカルは如何にもブラックといった風情の高音絶叫で、これもキレ良くかっこいい。まあ取り入れている要素がどれもエクストリームメタル・ブラックメタルに置いて常套という感じなので、まあ格好悪くなる事はまずないんですが…このバンドは取り入れ方、消化の仕方としてはかなり巧みな方だと思う。特にダークさを伴うメロ
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THIS GIFT IS A CURSE-I, Gvilt Bearer ★★ (2015-12-02 12:26:07)

2012年発表の1st。

音的にはポスト/アトモスフェリックブラックをめっちゃカオスにした感じ…でしょうか。ブラック特有のノイジーなギターリフを活用し、一つの情景を描いていくような作風自体はこの系統という感じですが、リフにはスラッジ的などす黒い熱量の高さがありますし、ヴォーカルも野太い声質でハードコアにも通じる地声混じりの苦悶絶叫スタイルで、この手としては異例なほど混沌とした音。路線は全く違えど、ANAAL NATHRAKHにも通じる地獄絵図なムード。

メロディやリフ捌きもかなりカオティックで、聴いていると常に緊張を強いられているような感じ。この手のポストブラックって、バンドが描こうとする情景に共感する事で、ある意味安らげたりしますが、この作品の世界観はどこを探しても精神の安息など見付からなそうです。この精神がヒリつくようなムード、リフのスラッジ的なノイジーさ
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THOR'S HAMMER ★★ (2011-10-31 21:07:38)

ex-GRAVELANDのCapricornus氏が参加していたNSブラック。
THOR’SがポーランドのNSブラックで、THORR’Sがアメリカの女性Voデスなのでお間違えのないよう。

THOR'S HAMMER-The Fate Worse Than Death ★★★ (2011-10-31 21:10:28)

2002年発表の3rd。

思想面・人脈面からNSブラックやペイガンブラックに分類される彼らの音楽性ですが、出音の方はほぼプリミティブブラックですね。メランコリックなメロディと、スラッシーなリフも織り交ぜながらRAWに暴走していくスタイルで、トラッド色はギターメロに僅かに感じ取れるか取れないか…といった程度で、基本寒々しいメロディ中心で展開。一部の曲での神秘的なキーの導入は、GRAVELANDを思わせたり。

音作りはノイズの薄い壁を隔てて、演奏が聴こえてくるようなかなりRAWなものですが、これがプリブラ好きには実に心地良いんですよね。リヴァーブの効きまくったヴォーカルとこのノイズ質が硬い質感を持って耳孔を蹂躙するような音は、正しく作り込まれた音以上に直接的な快感をもたらしてくれます。演奏の細部が聞き取れないほど音が悪い訳ではないし、一度プリブラの洗礼を受けた人に
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THORNGOTH-Leere ★★★ (2011-01-12 22:45:07)

2010年発表の3rd。

前2作では、叙情性と邪悪さに富んだリフが特徴のメロブラを演っていて、特に「Marching Order」や「Kill for Paradise」などでは、キャッチーと言ってもいいほどフックのあるリフが聴けましたが…やや薄めかつノイジーなプロダクションで、メジャーなメロブラよりも淡くて、抽象的な印象の彼らでしたが、今作はギターの音圧を上げると同時にメロディを聞き取りやすくする、ドラムの音量を適正かつ音の抜けを良くするなど音質面がより強化され、以前よりも大分聞きやすくなった感じがします。

しかも、ただ音が良くなったのみならず、メロディのドイツ産らしい(気難しそうな)繊細さはしっかり引き継がれているため、前作の「淡さ」が、「格調高さ」に変わったという感覚。前2作よりも全体的に曲が引き締まったこともあり、メジャーなメロブラしか聴いてない人でも
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THORNGOTH-Rauhnacht ★★ (2008-12-21 23:41:00)

2008年発表の2nd。

前作同様、LUNAR AURORAの「元キーボーディスト」が中心になっているとは思えない、メロディ担当楽器がギター>>>キーボードな北欧メロブラ風ジャーマン・ブラックですが…前作と比べると、音像といいメロディといい、淡い情景を描く傾向が強まっているように思います。

また、冒頭の呻き声のサンプリングからのフェイドインによる奇妙なオープニングや、荒い歪みの中から聞こえる幽かなメロディと軽めのブラストの醸し出す浮遊感や非現実感など、どこかLUNAR AURORAにも通じる感性が感じられるパートもちらほら見られるようになってますね。

ただ、淡い情景を描いている事は、少し地味になっているようにも思えてしまうかもしれない訳で…取っ付きやすさは少し下がっているかもしれません。メロディック・ブラックが好きで、NAGLFARやDISSEC
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THORNGOTH-Rauhnacht-Abgrund ★★ (2008-12-21 23:36:45)

曲自体淡い音像の中に挿入されるメロディが味わい深い、なかなか良質なメロブラという感じですが、ヴォーカルのエフェクトが(一部分だけど)面白いですね…。何も声が乱れた所を強調しなくても(笑)。

THORNGOTH-Rauhnacht-Nihilistic Visions ★★★ (2008-12-21 23:39:20)

NAGLFARやDARK FUNERALなどスウェディッシュ勢のメロブラと比べると薄暗くて淡い感触の強い音なんですが、そういう雰囲気をキープしつつドラマティックな展開で聴かせてくれるのが良いですね。音像と曲の展開が良く合ってると思います。

THORNGOTH-Thelema of Destruction ★★ (2007-11-03 09:09:00)

2007年発表の1st。

バンドの中心人物であるAkhorahilはLUNAR AURORAのキーボーディストらしいですが、この作品はキーが用いられている曲は僅かで、しかもSE的な使い方に留まっている代わりに全体的にメロディアスなリフによって支配されたメロディックブラック。

メロウさの中に邪悪さをたっぷりと封じ込めたメロディは、どこかDARK FUNERALと共通する物があるように思います。音質はメジャーなバンドと比べれば軽めですが割とクリア。アルバム全体を通じて上手く緩急がつけられていて、ファストパートの速度もかなりの物だし、ミドルパートも禍々しさが渦巻いているような凄みがあるし、クオリティは高いと思います。ヴォーカルも鬼の形相が見えるような迫力ある歌い方でなかなかにかっこいい。

邪悪なんですが、1曲目のスラッシーでノリのいいパートや6曲目のフ
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THORNGOTH-Thelema of Destruction-Purgatory ★★★ (2007-11-03 09:11:55)

これは結構意外。
リフに織り込まれたメロディはやっぱり邪悪なんですが、疾走感に妙な軽快さがあってかっこいいです。このかっこいい疾走があってこそ、怨念が渦巻くようなミディアムパートも活きてくるのかもしれませんね。

THORNGOTH-Thelema of Destruction-Son of Damnation ★★★ (2007-11-03 09:11:14)

約10分の大作…ですが、終盤はアルバムのエンディングに当たるキーボードのインストなので、実質的には7分半くらいの曲。緩急を付けつつも、一貫してリフのメロディが邪悪で重くのしかかってくる雰囲気があるのが良い感じ。でも、ラストのキーを本編でももっと聴きたかったと思わなくもない…かも。

THORNIUM ★★ (2012-01-21 23:28:41)

90年代前半にThyph氏を中心に結成された、スウェーデンのブラック。
長い活動休止期間を置いたものの、現在も活動している模様。
1stの頃はUlverheim氏が根幹に関わっていたらしいですね。

THORNIUM-Dominions of the Eclipse (2012-01-21 23:30:22)

95年発表の1st。
2011年にボーナストラック入りで再発。

黎明期の作品だけあって、典型的なブラックメタルのスタイル、かつRAWな音作りの作品ですね。線の細くノイジーなギターが精一杯に邪悪なメロディを紡ごうとし、それがパタパタしたドラムに乗る音はなんだか愛おしさが込み上げてきそう(笑)。スケールは違いますが、時折EMPERORやBURZUMの影もちらついたり。B級っぽいですけど、時折入るキーの音色の選び方に幽玄な感性が垣間見えたり、歪みきったヴォーカルはガチでかっこよかったり、聴かせどころもしっかりあるのが良いですね。

ちなみに再発盤は2011年にレコーディングした曲や、93年に発表したデモ音源が付いてきて、バンドの最初期から現在までの音を一気に楽しめるお得なパッケージ。ただ2011年の曲もトレモロリフが入るパートではメロディを前に出したりはしてるも
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THORNS ★★ (2007-03-17 23:59:00)

BlackthornことSnorre Ruch率いるブラックメタルバンド。
このバンドはブラック好きのリスナーだけでなく、ミュージシャンの
間でも評価が高いバンドだとか(どこで聞いたか忘れたけど…)。
ゴシップ的には、SnorreはEuronymousの事件のときに、Countを車で送った人
として有名ですね。でも音楽は素晴らしいので、色眼鏡で見ずに聴いてみて下さい。
インタビューによると、Snorreにも病んでた時期があって施設に収容される
寸前だった事もあるとか…病んでて音楽的な才能を持ち合わせてるというのは、
やはりこのジャンルにとっては良い作品を生み出すのにプラスに作用するんでしょうか。
BURZUMやこのTHORNSの曲を聴いてるとそう思います。

THORNS OF BEAUTY-The Libra ★★★ (2014-09-02 22:17:38)

2011年発表の1st。
シンフォニックブラックをベースにインダストリアル要素も取り入れているという、国産バンドとしては珍しい作風のバンドですね。個人的な印象としては、良い所とそうでない所がはっきりしているアルバム、という感じですね。

まず特筆したいのは、どこか高貴さと自己陶酔感を感じさせるような、マイルドなクリーンヴォーカルですね。完全にEMPEROR期のIhsahnのスタイルに影響を受けている、声楽的で張りのある歌唱。マイルドなクリーンを取り入れるバンド自体は少なくないですけど、これくらい陶酔的で張りのある声は結構レアだと思う。このノーブルなクリーンボイスだけでも買う価値あり。時々おっさんめいたイガラっぽいダミ声でメロディ追うのは、まあご愛嬌で(笑)。

そしてシンフォニック・ブラックの生命線であるメロディのセンス、これがまた素晴らしい。こちらもIhs
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THORNS-Darkthrone Holy Darkthrone - Eight Norwegian Bands Paying Tribute-The Pagan Winter ★★★ (2007-05-03 20:29:42)

DARKTHRONEのカヴァー。
THORNSらしい、インダストリアル要素を取り入れたカヴァーで、ヴォーカルはデス声の代わりにエフェクト掛けた語りがメイン。ですが然程違和感が無いのは、プリミティブもインダストリアルも「冷徹さ」という共通点を持っているからかもしれません。

THORNS-Moonfog 2000 - a Different Perspective-Stellar Master Elite ★★★ (2007-03-17 23:35:49)

後に1stアルバムで再録される事になる曲。
向こうの方が洗練されているとは思いますが、ギターの音質的にはこっちの方が好みですね。刻みリフがまるで雷の如き荒々しい迫力。

THORNS-Moonfog 2000 - a Different Perspective-You That Mingle May ★★ (2007-03-19 18:27:46)

ドラムにFenrizが参加。VoはSatyr。
どこかこの二人が以前にやっていたプロジェクトのSTORMにも似た、トラッド的な雰囲気が僅かに感じられる曲。でもTHORNSの冷徹さでそれをやられるとかなり恐い感じ。ラストの吐き捨てがかっこいいです。

THORNS-Stigma Diabolicum ★★★ (2008-02-26 20:56:00)

91年、92年発表のデモを纏めた音源集。2007年発表。

…これを聴いて、Snorreは天才、それもEuronymousやCount、Ihsahn辺りの伝説的なミュージシャンと比較しても何ら劣る事の無い天才であることを確信しました。
まだこのデモが出た頃にはブラックは黎明期にも関わらず、「Grymyrk」の音源ではヴォーカルを敢えて排除し、ブラック特有のノイジーなリフやベースによる低音を強調した音響作品とでもいうべき、アヴァンギャルドなブラックの形態を聴かせてくれます。前衛性を保ちつつ、ヴォーカルも入れ普遍的なブラックに近付いた「Trondertum」の音源も絶品。

Euronymousがトゥルー方向、Countがアンビエント方向、Ihsahnがシンフォ方向にそれぞれブラックの可能性を押し広げたなら、前述のアーティストと同じ位のレベルでSnorreもアヴ
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THORNS-Thorns ★★★ (2007-03-20 22:57:00)

2001年発表の1st。
海外のレビューサイトを見てみても、評価の高いアルバムみたいです。

音楽的には、インダストリアルの要素を取り入れたサイバー・ブラックですね。
DODHEIMSGARD(の3rd)程アヴァンギャルドでメタルから離れているわけでもなく、ZYKLON程ストレートでもなく、しっかりブラックとしての矜持を保ちながらも個性を発揮しているバランスの良い作風。捻じくれていながらもセンスを感じさせるリフなどのフレーズといい、他のブラックとは一線を画す作風でありながらも似たような曲を作らないバラエティの豊かさといい、ブラックメタルの名盤入りの資格を持ったアルバムではないでしょうか。

無機質で機械的な雰囲気が常に漂っているのも大きな特徴で、その音からは「非人間的」どころか、人も神も悪魔も死に絶えた後、真っ暗な世界に機械だけが残されてしまったような
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THORNS-Thorns Vs Emperor-Cosmic Keys ★★ (2007-05-03 20:26:18)

EMPERORの初期の名曲のカヴァー。
…とはいっても、普通のカヴァーではなく、原曲後半のリフをミニマルに繰り返して展開する、スローテンポで冷徹なインダストリアルな曲にしているので、原曲のドラマティックさを期待するとがっかりするかもしれません。こういうものだと分かった上で聴けば、なかなか面白いアレンジだと思います。

THORNS-Thorns Vs Emperor-The Discipline of Earth ★★★ (2007-03-17 23:32:24)

この展開の振幅の広さと、そのどれもが魅力的であることには驚嘆を感じずにはいられません。演奏時間たっぷり悪魔の掌で弄ばれているような感覚を楽しめる曲。波長が合ってしまった人は、あのEMPERORをも差し置いて、THORNSの方をより気に入ってしまうかもしれません。それ位レベルの高い曲です。

THORNS-Thorns-Existence ★★★ (2007-03-19 23:23:25)

最初こそザラザラとした音質とトレモロリフのメロディにより、ブラック好きのツボを付いた曲調ですが、ヴォーカルと同時に幽霊登場のような効果音が鳴り出して妙な雰囲気に…エンターテイメント的な恐怖感、に見せかけた確かな殺意を感じる曲。

THORNS-Thorns-Interface to God ★★★ (2007-03-17 23:44:54)

この曲もTHORNS独特の非人間的な冷徹さや展開の面白さがたっぷりと仕込まれた曲ですが、それ以前に吐く寸前のような禍々しいヴォーカル、無機質なメロディを紡ぐリフ、豪速ツーバス連打とブラックとしての要素の一つ一つがどれも高水準。特にSatyrのヴォーカルが恐すぎ…。

THORNS-Thorns-Shifting Channels ★★★ (2007-03-19 23:26:34)

アルバムの中でもインダストリアル色の強い曲。
人間味の感じられない、淡々としたビートが、少しずつだけど確実に迫り来る破滅を予感させます。そしてギターのノイズに埋め尽くされた時の絶望感といったら…邪悪好きならば思わず笑みがこぼれてしまうでしょう。

THORNS-Thorns-Stellar Master Elite ★★★ (2007-03-17 23:50:10)

コンピレーション提供曲のリメイク。
ドラムにHellhammerが参加しているだけあって、アンサンブルの魅力ではこちらが上でしょうか。ツーバス連打と刻みリフの絡みがマジでかっこよく、痺れます。ラストの全てを吐き出しきったようなドラミングも凄い…けど、Hellhammerの事だから表情一つ変えずにこなしそうですが(笑)。原曲もこっちもどちらも甲乙付け難い出来なので、両方とも聴いて損はないです。

THORNS-Thorns-World Playground Deceit ★★★ (2007-03-17 23:40:15)

この曲はリフの捻くれっぷりが素晴らしいですね。
高音を強調した奇怪極まりないメロディと刻みを併用した変態的、かつ凄く魅力的なこのリフだけで星を3つあげても良いと思うくらいに良いです。北欧、特にノルウェーのアーティストってこういう捻くれた感性を持ってる人が多くて聴いてて楽しい。

THORNSPAWN-Sanctified by Satan's Blood ★★ (2015-12-05 17:57:08)

2007年発表の3rd。

プリミティブブラックの「粗さ」って、大きく分けて「音を篭もらせる」「音をノイジーにする」の二種類になると思いますが、この作品は後者でもかなり過激な音ですね。ノコギリの刃で引くような、刃物系な金属質なノイジーさで、メジャーなバンドはほぼやらないであろう音作り。低音質や劣悪音質というよりは極悪音質…いや、むしろ極道音質とでも言いたくなる感じの音(笑)。

ただ、意外にもメロディアスなトレモロリフが多く、ノイジーであってもメロディが埋もれたプロダクションにはなっていないのが特徴ですね。むしろ適度にメロディアスな事によって、より刃物的なギラギラした音の質感が強調されているような印象があります。楽曲の方も衒いの無いブラックで、終始ハイテンションで展開してくれるので話が早い感じ。

INFERNAL WARを始め、良質なブラックを多数リ
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THOTH ★★ (2012-02-02 21:57:34)

ポーランドのブラック。
Rob Darkenを始め、ポーランドのペイガンの枢軸メンバーが参加するプロジェクト。

THOTH-ZAMGLENIE ★★★ (2012-02-02 21:58:08)

2010年発表の2nd。

ペイガンブラックの代表格のバンド、GRAVELANDのRob Darkenらによるバンドという事ですが、これは良いですね。個人的な好みではGRAVELANDよりも好きかもしれません。路線としては、ペイガンの土着性に、鬱ブラックの抑鬱志向を加えたような薄暗いトレモロと、神秘的でアトモスフェリックなキーボードを絡め、ゆったりとしたテンポで展開するスタイルですが、最近のGRAVELAND並に情景描写に富んだ音なんですよね。

まずペイガン由来の妖しさと、鬱感情が上手く混ざり合ったトレモロリフと、バンドサウンドを包み込むような、神秘的なヴェールを思わせるキーボードの絡みは、それだけで薄暗く、深い森の中に誘われていくような暗い叙情性があると思うんですよね。落ち着いたテンポ設定も、一歩一歩その中に足を踏み入れるような、厳かなムードがあると思う。そこ
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THOU ART LORD-DV8 ★★ (2012-03-20 22:20:12)

2002年発表の3rd。

タイプとしては、ザクザクと刻む、スラッシーなリフを軸にドラマティックな展開を見せる、メロデス要素も強いメロディック・ブラック。所々で挿入される、メロウだったりメタリックな熱さを見せたりするリードギターのフレーズも、思いのほかかっこよかったりします。時折見せるスラッシーに畳み掛けるようなパートも実に爽快で、この手としてはかなり聴きやすい作品と言えるかと。

ただし、粗めのリフの音色や、時折挿入される少しホラーな感触も受けるキーボードの音色など、邪悪さを感じさせる音作りはやはりブラック特有のもの。特にスラッシーなリフが粗い音色で繰り出される部分は、「烈火の如く」という表現を使いたくなるような、苛烈なかっこよさがあると思う。キーボードも味付け程度の頻度ながら、不穏な方向に曲を彩っていてグッド。

HORRIFIEDやORDER O
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THOU SHALT SUFFER ★★ (2005-09-04 18:08:00)

EMPERORの前身バンド。この頃はまだデスだったそうです。
…なんですが、何故か後期はIhsahnのソロという変わった経歴を持っています。
でもPECCATUMが活動中の今、やっぱりもうリリースはないのかなぁ…

THOU SHALT SUFFER-Into the Woods of Belial ★★★ (2012-03-28 00:38:05)

EMPERORの前身バンドの音源集。91年のデモとEP、リハーサルを収録。
97年にSamothのレーベルからCD化され、2002年に再発されています。

最初期の、4トラックでレコーディングされたEMPERORの音源が余りにもネクロな音質で、それよりも録音時期が前となると、これはもう普通の神経で聴けるもんじゃないだろうな…と思って敬遠してきたんですけど(笑)…これ、めっちゃかっこいいですね。最初期EMPERORと比べると、リマスター効果なのか大分聴きやすい(といってもRAWではある)ことにも驚きました。

スタイルはデスメタル的な汚くうねるリフを伴って、衝動をぶち撒けるように疾走する、WARブラックにも通じるバンドサウンドに、宇宙の曼荼羅とか神秘的な光景が浮かぶ、EMPERORに通じるキーボードを取り入れた感じで、意外にも初期BEHERIT辺りとも遠くない
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THOU SHALT SUFFER-Somnium ★★★ (2005-09-04 18:05:00)

2000年発表の…形式的には2ndアルバム。
Thou Shalt SufferはEMPERORの前身バンドでしたが、何故かこの作品はIhsahnのソロ。

Ihsahnが自分のクラシック趣味を全開に作ったインスト作品(ほんの僅かに女声Voもあり)という触れ込みで聴いていたので、最初は綺麗なシンセが静謐な空間を作り出して、タイトル通り安らかな眠りにリスナーを誘ってくれる作品なのかなぁ…と思っていたら、良い意味で裏切られました。

まずストリングスの音色中心の音楽だったのは予想通りだったんですが、メロディは全体を通じ華美な印象で、例えばIhsahnの名前も知らないような音楽好きのおじさん…みたいな人が聴いたとしても、40分を退屈せず聴き通してしまうのではないかと思います。全体的にキャッチーといってもいいくらいな雰囲気です。しかも曲が平均3~4分と、割と短く纏ま
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THOUSAND LEAVES-Blind Night Sorrow ★★ (2010-01-01 09:10:00)

2009年発表の東方/上海アリス幻樂団デスラッシュアレンジ。
前2作はメロスピ系のBach氏、プログレ寄りの川瀬氏と、傾向の違う二人のアレンジャーの
作品が収められたアルバムでしたが、今作はBach氏のソロアルバムという形式。
…今までの彼らの作品評を読んでいると、メタルとしての質の高さが評価される一方で、
リフの作り込みの甘さが指摘されることもあったようですが、今回はガチですね…。
デスラッシュとしても一流の、超インテンスなリフ捌きが聴けます。特に「Imperfect Woman」
「Flame of Sadness」は、原曲メロがリフに練り込まれていて、ただ優れたデスラッシュと
いうだけではない、「ゲーム音楽のカヴァーを聴く楽しみ」もしっかりと感じさせてくれる、
素晴らしいアレンジになっていると思います。
また、今作は4曲にヴォー
…続き

THOUSAND LEAVES-GODS ★★ (2009-11-27 19:42:00)

2009年発表の東方風神録メタル/プログレインストアレンジ。
IRON ATTACK!のIron Chino氏がゲスト参加。
この作品は、メタルサイド担当のBach氏による前半と、プログレサイド担当の川瀬氏による後半で
作風がはっきり分かれる構成になってますね。ラストはIRON氏参加のゴリゴリのメタル曲で締め。
「Bach side」
日本の「侘び寂び」文化とメロスピのクサさがハイレベルな融合を果たした「Crystal
Mountain」「Moon Magic」、ゲーム音楽とメタル、お互いの高揚感が見事に合った
「Twilight Jealousy」、トレモロで切り刻む導入部が印象的な「Brief is the Light」と、
曲は粒揃い。基本メロスピながら、原曲のクサメロ以外のパートなどでは、メロスピの
テンプレートにはないよう
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THRALL ★★ (2011-04-22 17:45:21)

一時期は大阪で活動していた、オーストラリアのブラックメタルバンド。
STRIBORGやRUINSとも交流があるとか。

THRALL-Away From the Haunts of Men ★★★ (2011-04-22 17:45:57)

2010年発表の1st。

このバンドはよくブラック/ドゥームとして紹介されていますが、確かに7曲目のようなスラッジに両足突っ込んだ音を出している曲やパートもありますが、基本的にはがっつりブラックメタルを演ってますね。しかも、他に似たバンドがパッと思い浮かばないような、かなり個性的な音を出していると思う。

まずメロブラの代表としてDISSECTIONやWATAINがいるとして、それらのバンドがメタルとしての整合性よりブラックの血腥い陰湿さを優先するとSJODOGGになり、その傾向を更に推し進めていくとこのバンドの音楽性になりそうな感じ。安易にメロい刻みを使わず、どす黒く塗り潰すようなリフで荘厳さ、病的さを演出する、ブラックとしての異形性が遺憾なく発揮された作風。

部分的には、病気じみたメロディを奏でるリフや、気が触れた様な絶叫はフレンチブラックに、
…続き

THRALLDOM ★★ (2013-06-27 19:04:49)

アメリカ産スラッジ/ブラックメタル。
元UNEARTHLY TRANCE、現THE HOWLING WINDのKillusion氏らが在籍。

THRALLDOM-A Shaman Steering the Vessel of Vastness (2013-06-27 19:05:42)

2006年発表の3rd。

店の紹介ではスラッジ要素の強いブラックメタル…みたいにあったんですけど、むしろこのバンドはスラッジの方がメインという感じですね。スラッジが7割、ブラックが3割くらいな感じ。ブラックに特有のトレモロリフ+疾走などはほぼ無く、ノイジーに引き摺るリフを中心にどす黒い音世界を演出していくような作風。

実験的な側面もかなり強い音で、テープノイズをコラージュしたり、アンビエント要素やサウンドエフェクトなどを取り入れ、独自の暗黒性の追求に余念がないような音作り。腐蝕部分がじわりと広がっていく様子だとか、廃墟が炎の中で崩れ落ちていく様子だとか、どこか破滅的な景色が浮かんでくるような音像になってますね。反面、一般的なブラックが持っているような悪魔っぽさは希薄。

大分音的にも感性的にも普通のブラックからは離れている感じはしますが、滲み出るよ
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THRANENKIND ★★ (2011-07-08 20:54:30)

ドイツのシューゲイザー/ポスト/鬱ブラック。
HERETOIRのNathanael氏が在籍。

THRANENKIND-Eine Momentaufnahme - Der Rest Ist Nur Einsamkeit ★★ (2011-07-08 20:56:14)

2010年発表の5曲入りEP。
新曲(1)、08年のデモの収録曲(2,3,5)、再録曲(4)からなる構成。

路線としては、塩の結晶を摺り込むようなザラザラしたリフに儚げなメロディを乗せ、ミディアムテンポを中心に侵食するような展開で聴かせる、シューゲイザー寄りの感性を持ったブラック。ただ、このバンドはプリミティブ/鬱ブラックの要素も割と強めで、特に2曲目や3曲目における疾走パートは、ほぼ「メロウなプリブラ」としても聴けてしまうような音。ドラムは打ち込みと思われますが、3曲目や5曲目の一部なんて「エレクトロニカのリズムの気持ちよさ」に近い快さがある気がします。

また、SEやピアノの使い方も上手いですよね。
1曲目からまるでドラマの主人公が幼少の大切な思い出に浸っている時のBGMのような、ごく分かりやすいノスタルジーを感じさせてくれるピアノが入ってますし
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THRONE OF KATARSIS-Helvete - Det Iskalde Mørket ★★ (2009-02-26 21:06:00)

2009年発表の2nd。

これまた「いかにも」なトゥルー・ブラックですね。
「(Euronymous時代の)MAYHEMの陰湿なドラマ性と(初期)DARKTHRONEのRAWさを融合させた感じ」だとか、「プリミティブな感性に目覚めたGORGOROTH」とか、90年代前半~半ば辺りのブラックメタルバンドを引き合いに出したくなるような作風。あの辺りのブラックに影響され、その音を今に蘇らせようとしているかのような雰囲気。

ただオールドスクールなだけでなく、ディプレッシブなメロディや悲痛ヴォーカルなどの鬱要素、NED関連のバンドを思わせる、神秘性が邪悪さとして出力されているようなムード作りなど今風のブラックの感覚も隠し味程度に取り入れ、大作主義の中で上手く展開させている感じがします。ヴォーカルも邪悪さ満点のがなりからAttila風の詠唱・呪詛、悲痛絶叫までこなし
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THRONEUM-Deathmass of the Gravedancer ★★ (2011-09-20 19:00:16)

2007年発表の4th。

これ、結構好きかもしれません(笑)。
音としては、「ズモモモモ…」とか「ボボボボボボ…」とかの効果音で表せそうな、ローファイな音質でオールドスクールなデスメタルに近い、ドロドロしたリフを奏でつつ、そこにトタン板を叩くかのごときドタドタしたドラミングが重なる、非常にカルトな路線。プリミティブブラックの低音質と、オールドスクールデスのおどろおどろしさを掛け合わせたような作風。

ヴォーカルは低音質なバンドサウンドとは打って変わり、まるで別のスタジオで録ったような抜けの良い音で録られているのも、B級感に拍車を掛けてますね。プリブラによくあるウギャウギャした声ではなく、スラッシュ/ハードコアのテイストが強い雄叫びっぽい叫びでかなり熱い。…しかし慣れてくると、これらが妙に噛み合ってかっこよくなってるように思えるんですよね。特にトタンドラムの
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THRONUM VRONDOR ★★ (2011-10-01 19:33:12)

ベルギー産ブラック。
今までに二枚のアルバムをリリースしてますが、二枚目はかのTotal Holocaust Recordsから出している模様。

THRONUM VRONDOR-VRONDOR Ⅰ : EPITAPH OF MASS DESTRUCTION ★★ (2011-10-01 19:35:11)

2007年発表の1st。

粗くネクロな音質の中で、強烈ながなり声とトレモロリフを乗せて疾走する、タイプ的にはオーソドックスなプリミティブブラックという感じの音ですね。トレモロ含有率は比較的高めで、平均よりもややメロディアスな音。ただこのバンドの場合、音質の「粗さ」が結構特徴的で、それが魅力に繋がってますね。

他のプリミティブ系が高音強調型のシャーシャーした音を選ぶことが多いのに対し、この作品は高音域やや弱め、低音域やや強めの「ズモモモ…」という感触の音。これがリフのノイジーさを軽減して聴きやすくし、更に海底から響くような、独特の質感を生んでると思う。トレモロなど、メロディックな部分はしっかり前に出して聴かせてくれる辺りも、カルトになりすぎず良い感じ。

なかなか良い按配の、聴いていて心地よいプリミティブブラック。
個人的には刺々しい音質よりこ
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THROUGH THE PAIN-Time Heals Nothing ★★ (2010-03-26 02:37:00)

2009年発表の1st。

チェコの自傷ブラックTRISTとスプリットを出していたり、LIFELOVERと人脈的な繋がりがある事からも推定される通り、スローで鬱々とした、いわゆる「鬱ブラック」に分類されるブラックメタルを演ってますね。ただ、鬱の表現方法が、この手ではポピュラーなトレモロリフでの絶望的メロディや、キーによる湿り気を帯びた雰囲気作りではなく、儚く、どこか安らぎを感じさせるような、メランコリックなメロディを掻き鳴らす事なのが大きな特徴。

メロディの性質からは、シューゲイザーブラック好きにもお勧めできそうですが…やっぱり、鬱ブラック特有の、「死」を感じさせる雰囲気もかなり強いと思う。メロとは対照的に、ヴォーカルはSILENCERの裏返り部分のみを参考にしたような、疲弊しきった感じの悲鳴ですし(笑)。TRISTが自傷、CIRCLE OF OUROBOROU
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THRUDVANGAR-Durch Blut und Eis ★★ (2011-11-12 11:04:10)

2010年発表の4th。

かなりメロデスや正統派の影響の濃い、メタリックなヴァイキングメタル。
正統派的なリフでダイナミックに攻め立てつつ、ここぞという時でメロブラ的な広がりのある、メロウなメロディを聴かせる路線で、キーボードもリフの良さを減衰させない味付け程度に用いられてますね。民族メロの濃度はそれ程高くなく、民謡系というよりは映画のヴァイキング出航のシーンが浮かぶような感じ。

ただこのバンド、曲展開やメロディセンス自体は日本盤出してるヴァイキングメタルと比較しても引けを取らないんですが、プロダクションはブラック特有の粗さが少し残っている感じですね。そのノイジーさが、メタリックな重さと両立されているのでかなり迫力のある音になってます。ただ、このプロダクションのせいで少々エンターテイメント性は減ってしまってる感じで、普段からメタルを愛聴していない人には少
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THULCANDRA-Fallen Angel's Dominion ★★★ (2010-09-12 18:34:00)

2010年発表の1st。
DISSECTIONの「The Somberlain」のカヴァー入り。

リフで寒々しさを演出する、いわゆる「DISSECTION系」のメロブラですが…ここまでDISSECTIONへの憧憬と敬意が感じられる音楽性のバンドは、他に無いのではないでしょうか。温度だけでなく辺りの景色の明度までも下げるようなブリザードリフ、暗黒美の中にも気品の感じられるメロディ、中音域でのシャープながなり声など、基本的な部分も似てますが、クリアながら氷の礫を思わせる歪みの掛かった音質や死神ジャケのアートワークまで、徹底して意識してる感じ。パートによっては「Unhallowed」「Thorns of Crimson Death」の変奏にすら聞こえるフレーズも。

個人的に、こういう芯までDISSECTION系なメロブラって貴重だと思うんですよね…。リフで寒々
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THUNDERBOLT-Apocalyptic Doom ★★★ (2016-06-19 10:31:59)

2007年発表の4th。
この後バンドは解散しているようなので再結成が無い限り目下最終作ですね。

なんとなくパワーメタルバンドっぽいバンド名な気がしますが、中身はブラックメタルのど真ん中直球を行くような音。不気味さやメロウさを感じさせるトレモロやブラストでの畳み掛けによるメリハリの付いた音で、時折MAYHEMの1st辺りのブラックメタル原典へのリスペクトも伺える展開もあるのが熱い。

基本北欧ブラックに通じる邪悪さをストレートに体現してる音ですが、ブラストで畳み掛けるパートでの暴虐性であったり、デスメタル的な切り返しなどはデスメタル大国ポーランドのお国柄を感じる部分かもしれません。プロダクションのノイジーな質感も相俟って、WATAINやMAYHEMなんかと比べるとどこか乾いた印象もありますね。

取り合えずブラックが好きであればなにかしら感じる
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