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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 1751-1800
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CROWN OF AUTUMN-Splendours From the Dark
CROWN OF AUTUMN-The Treasures Arcane
CRUCIFIST
CRUCIFIST-Demon-haunted World
CRUENTA LACRYMIS-Sweetness and Blasphemy
CRUXIFICTION
CRUXIFICTION-The Coming
CRYING BLOOD-ANIMAE DAMNATAE
CRYPTIK HOWLING-Synthetic Ascension Design
CRYSTALIUM-De Aeternitate Commando
CRYSTALIUM-De Aeternitate Commando-Au Nom de la Rébellion
CRYSTALIUM-De Aeternitate Commando-Je Suis le Christ
CRYSTALIUM-De Aeternitate Commando-La Valeur de la Haine
CRYSTALIUM-Doxa O Revelation
CRYSTALIUM-Doxa O Revelation
CSEJTHE-Réminiscence
CULT OF ERINYES-A Place To Call My Unknown
CULTES DES GHOULES
CULTES DES GHOULES-Henbane
CULTUS-A Seat in Valhalla
CURRENT 93-Nature Unveiled
CURSE-SLAUGHTER OF THE STARS
Cali≠Gari
Cali≠Gari
Cali≠Gari
Cali≠Gari-8
Cali≠Gari-8-その行方 徒に想う・・・
Cali≠Gari-8-ダ・ダン・ディ・ダン・ダン
Cali≠Gari-8-パイロットフィッシュ
Cali≠Gari-8-新宿ヱレキテル
Cali≠Gari-8-青春狂騒曲~青雲立志編~
Cali≠Gari-8-白い黒
Cali≠Gari-8-虜ローラー
Cali≠Gari-グッド・バイ
Cali≠Gari-グッド・バイ-まほらばぶる~ず
Cali≠Gari-ブルーフィルム-ブルーフィルム
Cali≠Gari-ブルーフィルム-真空回廊
Cali≠Gari-再教育・右-せんちめんたる
Cali≠Gari-再教育・右-リンチ
Cali≠Gari-再教育・右-禁色
Cali≠Gari-再教育・右-僕は子宮
Cali≠Gari-再教育・左
Cali≠Gari-再教育・左-「依存」という名の病気を治療する病院
Cali≠Gari-再教育・左-君が咲く山
Cali≠Gari-再教育・左-冬の日
Cali≠Gari-再教育・左-誘蛾灯
Cali≠Gari-再教育・左-冷たい雨
Cali≠Gari-第2実験室 改訂予告版-腐った魚
Cali≠Gari-第2実験室改訂版-オヤスミナサイ
Cali≠Gari-第2実験室改訂版-夏の日

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CROWN OF AUTUMN-Splendours From the Dark (2012-03-17 22:35:10)

2011年発表の2nd。

確か14年ぶりのフルアルバムでしたっけ…
歳月が経っても路線に大きな変化はなく、中世的・土着的な香りのする、上品で高品質なクサメロとメロデス的なストレートなかっこよさを体現するリフ捌きで聴かせる、ジャンルでも最高級に聴きやすい、かつドラマティックなシンフォニック・ブラック。前作で物足りなさを覚えた音質も、満足とは言えないまでもある程度改善されていて、クオリティ自体は上がった印象。

…なんですけど、個人的には望まぬ方向に行ってしまったな…という感じも。前作から変わった点としては、パワーメタル風のクリーンが大幅増強し、むしろそっちがメインになったことが挙げられますが…このヴォーカル正直苦手なんですよね…。メロデス的なリフ捌き自体も正統派からの流れを感じさせますし、最早エクストリームメタルとは言えない作風だと思う。

…別
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CROWN OF AUTUMN-The Treasures Arcane ★★ (2012-03-01 22:53:13)

97年発表の1st。

一言で言うなら、メロディアスさを追求する余りブラックメタルの価値観から離れたところに着地したシンフォニック・ブラック…という感じですね。トレモロを交えたリフ捌きやがなりヴォーカル、ファストパートを多く含む展開などはブラック的ですが、そこにメロデス的なメロディックなギター、シンフォメロスピ風の中世ファンタジー的な大仰なオーケストレーションを導入し、更にメロさを強調させたような作風。

ヴォーカル面でもヴァイキング風のダミ声やマイルドな声質のクリーンヴォーカルを導入し、更にメロディアス・エピック・ドラマティックな仕上がりに。最早ブラックメタルの邪悪さとか攻撃性だとかは感じられない音ですが、上品にファンタジックな世界観を紡ぎ上げていて、これはこれでかっこいい。シンフォブラックの中でも最も聴きやすい部類に属すると思う…曲だけなら。


…続き

CRUCIFIST ★★ (2011-11-05 16:28:14)

Profound Loreより1枚のアルバムをリリースしている、アメリカのブラックメタルバンド。既に解散していますが、様々な有名メタルバンドに参加した経歴を持つDan Lilker氏も在籍していました。

CRUCIFIST-Demon-haunted World ★★ (2011-11-05 16:32:01)

2009年発表の1st。

曲名のほうも「Anus Mundi」というものがあったり、パンチが効いてる感じですが、音の方もスラッシュやサタニックなデスメタルの要素の強い、オールドスクールなブラックメタルでダーティ極まりない雰囲気を醸し出してますね。音の分離は悪くないものの、Dan Lilker氏の弾くベースの音色がやたらヴォルヴォル言ってて、ただでさえ地下臭いムードを更に助長させてます。

この手のスラッシーでオールドスクールなブラックって、割とスラッシュ由来のかっこよくて熱いメロディが多かったりしますが、このバンドはどこか病んで湿ったような雰囲気のメロディが多く、ホラーでカルトなムードも強いのが特徴。個人的には酔っ払いダーティなふてぶてしさで地声混じりにがなりヴォーカルのスタイルはいまいちツボに嵌まらないんですが、黴の生えそうな作風自体は結構好きですね。

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CRUENTA LACRYMIS-Sweetness and Blasphemy ★★★ (2016-04-16 17:15:23)

2015年発表の1st。

ヴォーカル、ベース、キーボードと編成の半数以上を女性が占めるイタリア産のシンフォニック・ブラックというプロフィール、そしてCDを取り出すと読み取り面の外周にお洒落な装飾があり…と、前情報からは華やかで派手なシンフォブラックを期待してしまいますが…派手さは予想通りなものの、大方の推測を裏切る野蛮さを感じる音で驚きました。シンフォ系ながらむしろノリとしては南米やオセアニアのブラックに近いんじゃないか…っていう。

まずリフの残響音すら重々しく感じるプロダクションがかなりヘヴィなことに加えて、時々リフやリズムのフレーズがオールドスクールというか、ロックなノリを見せており、それがエクストリームメタルの攻撃性と合わさり非常に野蛮で攻撃的な音に。更に女性ヴォーカルが、女性特有の憎々しさやサベージさを感じさせつつ、男性以上のパワーを出すことに「成功し
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CRUXIFICTION ★★ (2013-04-19 14:29:44)

フランス産ブラックメタルバンド。
バンド名はCrucifixionではないので注意。

CRUXIFICTION-The Coming ★★★ (2013-04-19 14:31:01)

2011年発表の1st。
これはメロブラでもかなりドラマティックな作品ですね。

基本はブラストも交えつつ緩急付けたリズムに、メロウなトレモロリフや、やや粗くノイジー気味なリフを絡ませた典型的なブラックメタルのスタイルですが、泣きメロのギターソロ(パートによってはツインリードまである)を長めにフィーチャーしたり、チャーチオルガンとバンドサウンドの絡みがあったり、アルペジオがアトモスフェリックな空間を演出したり、展開にかなり工夫が見られ、衝動性よりも構築美やドラマ性を重視した仕上がりの音。

音圧、フレーズの聴き取りやすさなど、音質面でも申し分なしで、純粋にメタルとして非常にクオリティの高い音と言えるかと。何気に刻みを利用して厚みを出すパートもかっこよかったり。トレモロなどに見られるメロディの美しさはフランス産のバンドらしさを醸し出してますが、リフのザリザリし
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CRYING BLOOD-ANIMAE DAMNATAE ★★★ (2010-01-23 19:38:00)

2009年発表の3rd。

雰囲気系(空間系)のキーボードが、「雰囲気系」という領分を越えて派手に暴れまわるシンフォニック・ブラック。キーボードの音色の選択のセンスは黎明期シンフォブラの妖しさを、メロディの派手さやメタルとしての質の高さは現代シンフォブラのモダンさをそれぞれ備えていて、昔からこの系統を好んで聴いている人にも、最近聴き始めた人にもアピール出来る路線と言えそう。リフもしっかりしていて、キーばかりに頼り過ぎないアンサンブルも良い按配。

ただし、「鬼女」期のDaniを、更に喉を絞ったようなギーギーヴォーカルは壮絶で個性的ではありますが、結構好みが分かれると思う。このヴォーカル、「鬼女」期のDaniを越えるドMスロートの持ち主ですぜ(笑)。「苦虫を噛み潰したような」とは、本来表情への形容ですが、ヴォーカルを聞いてこんな言葉が思い浮かぶとは思わなかった…。
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CRYPTIK HOWLING-Synthetic Ascension Design ★★★ (2014-04-15 22:28:35)

2013年発表の3rd。
ショップでの紹介と、アルバムタイトルのかっこよさに惹かれ購入。

ショップでもCRADLE OF FILTHやDIMMU BORGIR辺りのバンドが引き合いに出されていた通り、一言で言えば楽曲展開や音質など、トータルでのクオリティも高いシンフォニック・ブラック…という感じですが、その辺りのメジャーバンドと比較すると、こちらはアングラなブラックにも通じる不穏さが強めな作風ですね。個人的には2曲目の中間部なんかはMAYHEMにも通じる陰湿さを感じたり。

どちらかというとシンセよりもトレモロリフのメロディを強調するパートに主眼が置かれている印象ですが、メロディの傾向としてはメロブラ特有の邪悪な優美さを感じさせつつも、湿り気のある、仄暗い雰囲気が強い感じ。シンセはこの手のバンドとしてはやや派手さは抑え目ではありますが、上手くメロディの陰湿
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CRYSTALIUM-De Aeternitate Commando ★★ (2006-07-07 21:10:00)

2002年発表の2nd。
各種レビューサイトでもDARK FUNERAL辺りに次ぐ、ブルータルでメロウなブラックメタルの中でも質の高い作品として評判のこのアルバムですが、流石に高い評価を得るだけあって凄いですね。

割とマイナーなバンドだと思いますが、ブルータリティ、メロウさ、曲の完成度などを取ってもDFのようなメジャーブラックに負けていないと思います。流石にNEHEMAHのメンバーが絶賛しているだけの事はありますね…。荒涼なだけではなく、時折耽美だったり幻想的だったりするメロディ、強烈な勢いで中音域のがなり声を披露するヴォーカルが特に素晴らしいです。フランス語って発音からメタルには合わない言語と思われている節がありますが、こうまで叫ばれると最早関係ナシ(笑)。フランスのブラックメタルバンドのヴォーカルって、アノレクといいNEHEMAHといいテンション高い人が多いような
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CRYSTALIUM-De Aeternitate Commando-Au Nom de la Rébellion ★★★ (2006-07-07 21:21:27)

タイトルは「反逆の名において」でいいのかな?
このアルバムはメロディの良さが際立った作品ですが、中でもこの曲の出だしなどで使われているメロディは特に好き。この耽美さって、やっぱりフランス的なのかな。勿論荒涼感もあって最高です。

CRYSTALIUM-De Aeternitate Commando-Je Suis le Christ ★★★ (2006-07-07 21:16:03)

タイトルは「私はキリスト」。分かりやすい…(笑)
いきなり掛け合いが入ってきたりめちゃめちゃテンションの高い曲です。一緒に叫びたくなるかも。

CRYSTALIUM-De Aeternitate Commando-La Valeur de la Haine ★★★ (2006-07-07 21:13:47)

タイトルは「憎しみの価値」。
イントロの掛け声からノリノリの曲が始まるかと思ったら、超が付くくらいメロウで激しいブラックでした。特に途中のメロディは、メロだけ聴いたら水晶の洞窟とかそういう綺麗な映像が浮かびそうなくらい美しいです。

CRYSTALIUM-Doxa O Revelation ★★ (2007-08-18 16:48:00)

2007年発表の4thアルバム。
彼らは2ndがDARK FUNERAL等にも次ぐコールド&ファストなブラックの名作として評価されているようですが、本作も基本的にはその路線を崩してませんね。

まず良かった所は、音質が良くなった所。ドラムの音に癖があった2ndと比べると、本作は全体的にメジャー志向の纏まった音になっており、音質が向上した事によってドラムのブラストの爽快感が格段にアップしていると思います。ただテンポが速いだけじゃなくて、体感速度を増すようなオカズもしっかり入れてきてほんと気持ち良いです。

曲の方も、勢いで押していた印象のある2ndよりも展開が上手くなっているのではないかと思います。…といっても、全体の8~9割はブルータルな疾走ですが。逆に悪かった所は、何と言ってもメロディが弱くなってしまった事。それに加えてほとんど疾走という曲調、長い演奏時間
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CRYSTALIUM-Doxa O Revelation ★★ (2008-09-29 19:33:00)

追記ですが…。
このアルバム、なんとなく大音量で聴くべき作品のような気がして、実際に大きめの音量で聴いた時の感想は上の通りなんですが、一回小さめの音で聴いてみて評価変わりました。

大音量で聴くとドラムに圧倒されてリフの味が効かずいまいちだと思ったんですが、じっくり聴いてみると、ブルータルブラックの中でもかなりリフや展開を練ってある作品であることに気付いて、それからかなりのお気に入り盤になりました。

爆走やメロの明瞭さなど、インパクトの部分では確かに2ndより劣るかもしれませんが、じっくり腰を落ち着けて、展開を味わいながら聴くならこっちだと思います。メロもこれくらいの方が、邪悪な雰囲気が出ているという気もしますし。ただ、人間性を捨てきれてないダミ声ヴォーカルは、やっぱり好きになれないかも…。

CSEJTHE-Réminiscence ★★★ (2014-08-19 19:42:51)

2013年発表の2nd。

冒頭の、音が割れまくりのチャーチオルガンのSEで若干イヤな(?)予感が走りましたが、本編を聴いてその予感は的中。何なんだ、この暴力的な音像は!イヤフォンで聴くと、耳孔内に限界を超えた音の濁流をぶち込まれるかのような轟音。ULVERの3rdのような「耳に刺さる」系のノイジーさではなく、ノイジーながら「物量で攻めてくる」ような印象を受ける音。ノイジーなリフの音が膨らんで、常に割れる寸前になっているかのような感じ。

ただこの作品、他のポスト・シューゲイザーブラックと比較しても、トレモロによるメロディの美しさは群を抜いているように思うんですよね。バンド名にバソリー伯爵夫人の居城の名を冠している通り、中世の歴史をテーマにしているようですが、この悲壮感に溢れた美メロは見事にそれを体現してますね。一聴でリスナーを引き込めるだけの力のあるメロディを書
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CULT OF ERINYES-A Place To Call My Unknown ★★ (2012-07-16 10:29:54)

2011年発表の1st。

個性派を多数輩出するベルギー産のブラックという事ですが…スタイル自体はスローパートも適度に設け、トレモロリフでアクセントを付けつつ緩急付けて展開する、北欧スタイルのブラックメタルという感じですが…ゴリゴリいうベースといい引き摺るようなノイズを伴うギターリフといい、妙に重苦しくのしかかるような音作りが成されているのが特徴。そのせいで特にスローパートでの閉塞感が凄まじく、6曲目ラストなどはヴォーカルの凄絶さも相俟って世界の絶望を一身に引き受けているかのよう。そこから一転して音が途切れる展開は絶妙的な気持ち悪さ(笑)。

ただ、マイナーバンドにありがちなんですが、大きく話題になるようなバンドと比べると「引き」のパートが大分弱いんですよね…。アトモスフェリックな音使いで死が迫ってくるような気味悪さを演出するパートや、トレモロリフが邪悪通り越して
…続き

CULTES DES GHOULES ★★ (2014-01-01 23:12:45)

ポーランド産ブラック。
かつてはBESTIAL RAIDSのメンバーが在籍していた模様。

CULTES DES GHOULES-Henbane ★★★ (2014-01-01 23:15:10)

2013年発表の2nd。
これはかなりツボに来ました。

VONやBEHERIT、BAHIMIRON辺りのいわゆるアーリーブラック…プリブラの高域強調型とはまた違った音質の粗さで、冒涜的で衝動性の強い、オールドスクールな路線のブラックメタルをベースに、反復を上手く使った長尺で耽溺性のある構成、パーカッシブなドラミングや効果音等の醸し出す儀式的ムード等を取り入れ、より密教的な邪悪さを強調したような作風…という感じなんですが、これがバンド名通りの凄まじいカルト性を感じさせるんですよね。

ただ歪んでいるだけでなく、「澱み」のようなものも感じられるリフの音色、楽曲の持つ、ブラックの中でも生え抜きといえる暗黒趣味の強さに、更なる説得力を持たせる、低音の効いたプロダクション、殺気の篭もったがなりだけでなく、悲鳴や笑い声まで聴かせ、表現力を見せ付けつつもどこか箍が外れた
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CULTUS-A Seat in Valhalla ★★★ (2013-11-11 18:53:56)

2004年発表の1st。

この作品も、例によって投げ売られていたのをサルベージしてきた訳なんですが、これが「メロウなプリブラ」カテゴリでもかなり優秀なアルバムで、かなり得した気分です(笑)。作風はシンプルなミニマルに疾走するリズムに、トレモロリフと割れ割れのヴォーカルという典型的ブラックの要素を乗せた感じですが、トレモロのメロディが優れているためにエピックな雰囲気を纏っているというタイプで、個人的にはMOONBLOOD辺りに通じるものを感じたり。

リフやリズムの構成はシンプルなんですが、何気に時折メロディアスなベースのフレーズが出てくるのが、またメロウさを強調していて良いんですよね。やや高音強調気味のリフの音色の歪め方、威厳を伴うヴォーカルなど、各要素も申し分なくレベルが高いと思う。ちなみに、CD版にはSORHINのカヴァーも入ってますが、これがメロディの聴か
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CURRENT 93-Nature Unveiled ★★ (2009-10-26 13:06:00)

84年発表のデビューアルバム。
SKITLIVやSIGHなどの作品にも関わり、ブラックメタルシーンとも繋がりのある彼らですが、
確かにブラックメタルから発展した形のアンビエントやインダストリアル(VELVET CACCOONの
「Atropine」やSTALAGGHの各作品、THE AXIS OF PERDITIONの「Urfe」辺り)が好きな人なら、
モロにツボを直撃しそうな音を出しております。
聖歌をSEにフィーチャーした宗教的ムード作り、深くぬかるんだ空間を作り出すドローン、
語り(呪文の詠唱?)をデス声風に加工したり、ピッチを変えてハモらせたりなどの
アヴァンギャルドな手法などを駆使した、妖しく呪術めいた雰囲気の上手さは、84年の
作品ながら今のブラック派生型アンビエントと比較しても全く劣りません。
ぶっちゃけ1曲目は声が苦手
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CURSE-SLAUGHTER OF THE STARS ★★★ (2012-01-02 22:09:40)

2006年発表の2nd。

この作品、ブラックメタルであることは100%間違いないんですが…どのサブジャンルに入るかが特定しづらいような、拡散した音楽性を持ってますよね。オールドスクールなリフで攻めることもあれば、キーボードを取り入れシンフォな音像を演出してみせたり、アルペジオを上手く使って幻惑的な空間を作ったり、プリブラっぽく疾走してみせたり…2曲目なんかはクリーンヴォーカルを取り入れ、CODEに通じるような妖しい世界観も。

ただ、拡散し過ぎてブラックから離れない、アルバム全編でしっかりブラックとしての筋を通すような作風で、かつ邪悪さや妖しさ、神秘性、ダーティさなど出したい雰囲気に合わせて的確にメロディや音像を提供できるセンスがあるのが素晴らしいですね。ヴォーカルが少し浮いてる感じですが、悪魔の言葉を預かる司祭の声が上から響くようで雰囲気出てると思う。プリブラ
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Cali≠Gari ★★ (2004-10-06 10:54:00)

昭和歌謡に始まりフォークやテクノ、ジャズなど様々な音楽性に手を出すごった煮音楽集団・cali≠gari。
村井研次郎さんのスラップ・ベースや桜井青さんの時に人間の感情を上手く描写し、時にグロさとポップさを両立させる作詞能力は一度聴いた者を虜にしてしまう力を持っています。
更に「嘔吐」「マグロ」「君が咲く山」などの一聴するとポップで能天気に思えるのに、実は良く歌詞を読むとグロい…という新しいジャンル「奇形メルヘン」を発明し、既存の音楽の模倣に留まらない深い才能を感じさせます。
それにしても、青さんはともかく、秀仁さんの詞って難しすぎると思いません?
「近代的コスメ唱歌」なんて分かり易い皮肉で面白いですが、曲によっては何の事を歌ってるのかさっぱり分からないものもあったり。

Cali≠Gari ★★ (2005-04-16 14:26:00)

>szさん
別に無理に好きになる必要はないと思いますよ。
私は「マグロ」「君が咲く山」等のグロさとポップさの両立や
「デジタブルニウニウ」「東京病」を同じアルバムに入れるセンスには感銘を受けますし、
「冷たい雨」「ただいま。」等の歌詞にはほろりとさせられてしまいますが、
そういうのって他人に強制できるものではないと思います。
むしろ良い所を探そうと思って無理に聴くと、より嫌いになってしまう恐れもあるかもしれないですしね。
ただ、「この曲を聴け」という主旨のページでそういう発言をわざわざ書き込む心理というのは、どうも理解しかねますが…
>中曽根栄作さん
ホモ=桜井青さん、天然=武井誠さんですね(笑)
このバンドって変なキャラ付けも面白いですよね。戦隊モノみたいな(?)。

Cali≠Gari ★★ (2005-05-18 20:47:00)

>ポナイポさん
登録どうもです。でも大丈夫ですよ。
「青春狂騒曲」はアルバム「8」にちゃんと入ってます。

Cali≠Gari-8 ★★ (2005-05-14 22:27:00)

2003年発表の、メジャーでは2枚目となるオリジナルアルバム。
このアルバムを出した後、暫くの後にバンドは活動停止になってしまいます。
「実験室」の名こそ付いていませんが、実験的な要素は以前よりも強くなったアルバムで、
「虜ローラー」「読心」などの空間全体を利用した、メロディよりも音響を重視した作品が
特に耳を引きます。これらの楽曲と「新宿ヱレキテル」「破れた電報」などの情念を込めた曲の
乖離を見るに、活動停止も仕方ないのかなぁ…と思います。その後出された秀仁さんの
プロジェクト「goatbed」の1stも買いましたが、殆どテクノになってましたし。
そんな中で、音響と情念を折衷させた名曲が「パイロットフィッシュ」。
ドワ~とした響きの低音と破滅的かつ日常的な歌詞が不気味なほどにマッチしています。
また、音響重視以外の、バンドサウンドで
…続き

Cali≠Gari-8-その行方 徒に想う・・・ ★★ (2005-05-17 23:06:53)

いきなりな打ち込み音で始まる曲。タイトルは「そのゆくえ、いたずらにおもう・・・」と読みますが、私は普通に「あだにおもう・・・」と読んでました…
曲のテーマは「いかにグルーヴ感を出さないか」らしいです…ひねくれ過ぎ(笑)歌メロがぶつ切りで、全くキャッチーじゃないのは、歌メロがこうであってもポップに仕上げられると証明したかったのでしょうか。

Cali≠Gari-8-ダ・ダン・ディ・ダン・ダン ★★ (2005-05-17 23:20:01)

シングル曲を除けば、アルバム中で最もポップな曲。
…とはいっても、途中いきなりコーラスをバックに語りをやったり、テクノっぽくなったりするので練り込み度は他の曲以上。キメが多いので、バンドで合わせたら楽しそうです。

Cali≠Gari-8-パイロットフィッシュ ★★★ (2004-10-01 14:22:27)

ドワ~ンと歪んだ低音が閉鎖的な空間を演出する曲。
こういう空間を利用した曲というのは得てして歌メロが弱くなりがちですが、この曲では「およげ!たいやきくん」を思わせる哀愁あるメロディを聴く事が出来ます。タイトルの「パイロットフィッシュ」とは水槽の水質調整のために先に水槽に入れられる魚の事。

Cali≠Gari-8-新宿ヱレキテル ★★ (2005-05-17 22:57:50)

桜井青さんの歌う、新宿2丁目系(?)情熱歌謡。
巻き舌入ってたり、くどすぎるほどくどい(誉めてますよ、念のため)ヴォーカルが非常にいい味出してます。青さんのヴォーカルではこれが一番好きですが、「パイロットフィッシュ」「破れた電報」という、物凄い暗い曲に挟まれる曲順は合ってないと思う。

Cali≠Gari-8-青春狂騒曲~青雲立志編~ ★★★ (2005-05-17 22:52:42)

アルバム中、一曲だけ明らかに浮いてる爽やか疾走系の曲。もともとcali≠gariに取ってはメロディの良さも武器の一つだと思うんですが、その楽曲の中でも最上級に良いメロディです。個人的には、シングルもしくはベストに入ってる台詞無しのテイクの方が好き。

Cali≠Gari-8-白い黒 (2005-05-17 23:16:05)

一言で表すと、なにがなんだか分からない曲。
攻撃的にも聴こえるし、シンセの音色はムーディーだし、そうかと思えば鈴木慶一さんの演説とか入ってるし…未だにこの曲、よく分からないです。「知にまみれた正常。気は平気か?」=「血にまみれた星条旗は兵器か?」の掛け言葉の上手さには唸らされます。

Cali≠Gari-8-虜ローラー ★★ (2004-10-02 09:35:00)

テクノ好きの石井秀仁さんらしい、凝りに凝ったリズムを持つ曲。
cali≠gariの曲の中でも空間的要素の強い曲で、コーラスの使い方やリズムに耳を傾けると段々気分が良くなっていきそうです。

Cali≠Gari-グッド・バイ ★★ (2004-10-06 10:55:00)

活動休止に合わせて出されたベスト盤。新曲2曲入りで既存曲も一部録り直されていたりします。
奇形メルヘンな「君が咲く山」、泣けるバラード「冷たい雨」、アンビエントな感触の強い「空想カニバル」、テクノ色の強い「フラフラスキップ」など、その多彩な音楽性を一通り網羅しているので、cali≠gariの楽曲を初めて聴く人にはもってこいのアルバムだと思います。
…ですが、あまり同路線の曲は入れない方針が貫かれているためか、「ただいま。」や「『依存』という名の病気を治療する病院」などのスタンダード性を持った曲がイマイチ少ないのが少しネックです。

Cali≠Gari-グッド・バイ-まほらばぶる~ず ★★ (2004-10-06 10:56:37)

「第7実験室」収録曲のリメイク。
第7~の時は著作権により歌詞を改訂せざるを得なかったんですが、こっちでは元の歌詞のまま歌っています。歌われる内容は全て太宰治が川端康成に対して送った芥川賞の受賞を哀願する書簡からの引用で、「経済的にすくはれたなら」とか「私を見殺しにしないで」とか歌われるのを聴くと、あの大作家も必死だったんだなぁという事が分かって面白いです。
ただ、ヴォーカルが第7~の時より細くなっているのがネックでしょうか。

Cali≠Gari-ブルーフィルム-ブルーフィルム ★★ (2004-10-01 14:23:28)

まるで青春映画のエンディング・テーマかのような、爽やかなメロディで疾走していく曲。ハイハットの刻みがフィルムリールの音の様に聴こえるのは狙っているのでしょうか。ベスト盤には1stプレスのテイクが使用されていますが、個人的には2ndプレスで取り直したヴァージョンのほうがヴォーカルが前に出たミックスで気に入っています。

Cali≠Gari-ブルーフィルム-真空回廊 ★★ (2004-09-29 21:42:26)

たおやかなピアノをメインとした、3拍子の楽曲。
音響面での「美しさ」はcali≠gariの曲の中でも上位に食い込む曲だと思います。サビでたおやかさを打ち消さずに視界が広がる展開も見事。

Cali≠Gari-再教育・右-せんちめんたる ★★ (2005-05-17 23:03:23)

確か放火について歌った曲、だったかな…?
一見して気味の悪い歌詞に、「楽しく笑ってお茶飲んで暮らすから」といきなり日常的な表現を挿入し、さらに不条理な感じを演出する手法には「さすが!!」と、もう喝采を送りたい気分です(笑)「目には目を、歯には歯を」の掛け合いもかっこいい。

Cali≠Gari-再教育・右-リンチ ★★★ (2004-09-29 21:10:54)

「追伸・僕は死にました」の一言からメロディアスに疾走する楽曲。
作曲者の桜井青さんが「日本語特有の陰惨さを表現したかった」と語る通り、テーマはかなりヘヴィ。周りに流されて相手をいじめてしまい、その相手が自殺、自分もその後を追おうとするが死ねずに日が暮れる…という内容で、最後のがなり気味で歌っている所等は聴いていて泣きそうになります。いじめていた同級生が悲しいふりをして葬列に加わる事を皮肉った「用意された葬列 ミナゴロシニシヨウ」という一行も強烈。

Cali≠Gari-再教育・右-禁色 ★★ (2004-09-29 21:42:46)

cali≠gari流のタンゴ。
オルガン風のレトロな音色と石井秀仁さんの無駄にセクシーな(笑)ヴォーカルが聴き所。ムックの「イタイ手紙」という曲はこの曲とそっくりなイントロを持っていますが、オマージュでしょうか。

Cali≠Gari-再教育・右-僕は子宮 ★★★ (2004-09-29 21:43:58)

ジャジーなピアノが活躍する、お洒落な感じの曲。
この曲だけかなりこもった音質(特にヴォーカルは音が割れ気味)ですが、それが逆に何かに包まれるかのような雰囲気を曲に与えているのが面白い。

Cali≠Gari-再教育・左 ★★ (2005-05-15 21:53:00)

2001年発表のベスト盤。
メンバーチェンジにあたり、過去の曲を録り直したアルバムで、どちらかといえば
マニアックな曲を集めた「再教育・右」と対になっています。
今では手に入りにくくなってしまいましたが、桜井青さんのブラックユーモアやシニカルな
視点の中に隠された暖かさを感じさせる詞と、昭和歌謡にインスパイアされたと思われる
キャッチーかつ泣き度の高いメロディが頭から尻尾まで万遍なく詰まったアルバムで、
もし店などで見かけたら四の五の言わずにゲットを推奨する名盤です。
なんでこんな良いアルバムを廃盤にしてしまうんでしょうね…もはや文化の損失です。
これこそcali≠gariを知らない人に聴かせるには絶好のアルバムだと思うのに。
ファンならばレア物を取り扱う店に出向いてでも買うべし、です。

Cali≠Gari-再教育・左-「依存」という名の病気を治療する病院 ★★★ (2004-10-02 09:33:42)

この曲はタイトルからして私のツボを突いています(笑)
昭和風のメロディに内省的な歌詞を載せて疾走、という音楽性は他のV系でも見受けられるパターンかと思いますが、cali≠gariの曲はシリアスさや描写の上手さでは他の有象無象を全く寄せ付けないレベルの高さです。それが最も良く分かるのがこの曲でしょう。是非「♪君は『依存』という名の病気を治療する病院で~」からのパートを聴き、そして泣いてください!!

Cali≠Gari-再教育・左-君が咲く山 ★★★ (2004-09-29 21:05:07)

鼓笛隊を大胆に取り入れた音が新鮮な曲。
歌詞はピクニックに来た子供の目から見た風景の様にも思えますが、実は死体愛好についての曲です…!!歌詞の「野良犬くんと小鳥さんと仲良し小良し」という部分は殺した相手の死体に野犬やカラスが群がるということなのでしょう。

Cali≠Gari-再教育・左-冬の日 ★★★ (2005-05-18 20:59:25)

聴いていると、歌詞の主人公が回想する、幼少の頃の優しい思い出に自分も触れているようで暖かな気持ちになれます。でも同時に、現在の自分と照らし合わせるとちょっとほろりとなってしまうんですよね…う~ん、複雑(笑)青さんは人の心を歌う詞を書かせたら天才的だと思います。

Cali≠Gari-再教育・左-誘蛾灯 ★★★ (2004-09-29 21:44:14)

「もしも愛する人が非合法なクスリに手を出さないと生きていけない程の状態になってしまっても、変わらず愛していけるのか…」という重い問いかけが胸を打つ曲。
前半(というかAメロ)はアングラな感じですが、サビのメロディは美しく、アコギによるソロは泣きそうになります。しかしこのサビは一度鼻歌やりだすと止まらなくなってしまう(笑)

Cali≠Gari-再教育・左-冷たい雨 ★★★ (2004-09-29 21:44:33)

桜井青さん曰く「最高傑作」のバラード。
救いを求めている主人公が最終的に前向きになるという内容の曲は、結局の所他人に縋っているだけの無内容なものが多いですが、この曲はそういう所に陥ってない所がすごいです。「僕が僕をやめる事、それが一番いけないことだよ」なんてシンプルで胸に刺さるフレーズなのでしょうか。正に作詞家としての青さんの面目躍如って感じですね。

Cali≠Gari-第2実験室 改訂予告版-腐った魚 (2004-10-02 09:04:50)

雑誌の付録としてついて来たCDに収録された曲で、「第2実験室 改訂版」収録曲の別ヴァージョン。
フォークからの影響が感じられるバラードで、アルバム版ではわざとこもった音質にすることで水槽の中にいるような空間を演出していましたが、こっちは素直なアレンジになっています。

Cali≠Gari-第2実験室改訂版-オヤスミナサイ ★★★ (2004-10-06 10:55:52)

歌メロとアコースティックギターが爽やかな曲。ライナーを読むとこういう楽曲は「ネオ・アコースティック」というジャンルに分類されるらしいです。私は普段は結構ダークなものが好きなんですが、ここまで徹底して爽やかだといっそ心地良いです。

Cali≠Gari-第2実験室改訂版-夏の日 ★★★ (2004-10-06 10:55:28)

デモテープ「第2実験室」を新メンバーで再録するにあたり、新しく追加された曲。
曲調的には綺麗なメロディが堪能出来るポップな楽曲…と言いたい所ですが、流石桜井青氏、それだけでは終わりません。やはり歌詞が素晴らしいです。後半の主人公が蝉の抜け殻を握り潰し(今までの自分との訣別の比喩と思われる)、旅立ちを決意するくだりなどはホント勇気付けられます。


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