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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 2801-2850
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GRAVEWORM-Collateral Defect
GREEN CARNATION
GREEN CARNATION-Light of Day, Day of Darkness
GREEN CARNATION-The Acoustic Verses
GREEN CARNATION-The Acoustic Verses-9-29-045
GREEN CARNATION-The Acoustic Verses-Alone
GREEN CARNATION-The Acoustic Verses-Child's Play, Part 3
GREEN CARNATION-The Acoustic Verses-The Burden Is Mine... Alone
GREEN CARNATION-The Quiet Offspring
GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-CHILD'S PLAY - PARTⅡ
GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-Child's Play - PartⅠ
GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-Dead but Dreaming
GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-The Quiet Offspring
GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-When I Was You
GREY AURA-Waerachtighe Beschryvinghe Van Drie Seylagien, Ter Werelt Noyt Soo Vreemt Ghehoort
GREY SKIES FALLEN-The Many Sides of Truth
GREY WATERS-Below the Ever Setting Sun
GRIEF OF EMERALD
GRIEF OF EMERALD-Malformed Seed
GRIEF OF EMERALD-The Devils Deep
GRIFTESKYMFNING-DJAVULENS BONING
GRIGORI
GRIGORI-Principivm et finis
GRIMFAUG-Defloration of Life's Essence
GRIMFIST-10 Steps to Hell
GRIMOIRE-À la lumière des cendres
GRIS(NIFLHEIM)
GRIS(NIFLHEIM)-IL ETAIT UNE FORET...
GRIS(NIFLHEIM)-IL ETAIT UNE FORET...-IL ETAIT UNE FORET...
GRIS(NIFLHEIM)-IL ETAIT UNE FORET...-LE GALA DES GENS HEUREUX
GRIS(NIFLHEIM)-IL ETAIT UNE FORET...-VEUX-TU DANSER?
GRISATRE-L’idée de Dieu
GROMTH
GROMTH-THE IMMORTAL
GRONDHAAT-Humanity : the Flesh for the Satan's Pigs
GRUNEWALD-GRUNEWALD
GRUNT
GRUNT-Seer of Decay
GRUNT-Seer of Decay-Electrified Steel
GRUNT-Seer of Decay-Recycled Ironworks
GUARDIAN HACKER-BURN ME AWAY-BURN ME AWAY
G∀LMET-Love Met
G∀LMET-Love Met-Cypress
G∀LMET-Love Met-Unchained Love
HAAR-The Wayward Ceremony
HAAT-Recidivus in Obscurum
HAEMOTH-In Nomine Odium
HAGALAZ' RUNEDANCE
HAGALAZ' RUNEDANCE-Frigga's Web
HAGALAZ' RUNEDANCE-Frigga's Web-Albion Autumn

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GRAVEWORM-Collateral Defect ★★ (2012-05-08 22:50:06)

2007年発表の6th。
実は初めて聴きました、GRAVEWORM。

よくDISSECTIONやNAGLFAR辺りのバンドが「メロデスっぽい」との評価を受けているのを耳にしますが、それよりも更にメロデスに近い音ですね。ムードよりも実体的なドラマ性だったりヘヴィネスだったりを追求した音作りもそうですし、メロディもブラックの邪悪さや陰湿さはまるで感じさせず、派手でかっこいい感じ。フックのあるフレーズも多く、洗練されたクオリティの高さのある作品。

当然音質も各楽器の分離が良く、モダンな重さをしっかり備えた、客観的に見たらエクストリームメタルとしてごく良質なもの。ただ、個人的にはこの音質は今ひとつ好きになれなかったり…。ドラムの音があまりバランスの良いものではなく、「迫力がある」というよりは「聴き疲れする」と感じられてしまう…。ちょっとメロディを食い気味の感もあ
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GREEN CARNATION ★★ (2006-10-30 16:58:00)

元EMPERORのTchortの在籍するバンド。
プログレ好きからの評価も高いとか。
息子の誕生にインスパイアされた60分の大曲を一曲のみ収録とか、
全編アコースティックとか結構実験的なアルバムが多めです。
そういう所もプログレファンに受けるのかもしれませんね。
しかし、このバンドに付いて調べてたら、同名の花屋のHPがヒットして驚きました(笑)

GREEN CARNATION-Light of Day, Day of Darkness ★★ (2006-12-21 22:39:00)

2001年発表の2nd…でいいのかな?
Tchortが自らの息子さんに捧げたという、60分の曲を一曲のみ収録。
そういうバックグラウンドで制作されたせいか、息子さんの声まで聴けちゃいます。
60分を一曲のみというとどうも取っ付きづらそうなイメージを抱いてしまいがちですが、
曲自体は叙情的な男声ヴォーカルのプログレ/ゴシック・メタルで、どのパートも良い
メロディがフィーチャーされている上に、大体5~7、8分くらいで一区切り付くような
展開が多いので聴きやすいです。曲は静謐なだけではなく、ブラックメタルを思わせる
トレモロリフの儚い旋律や、ディストーションギターの重々しい音色をバックにデス声が
炸裂する個所もあり、聴き応えはありすぎるくらいあります。徹頭徹尾かっこいい作品ですが、
特に序盤のクラシック的な狂気を感じさせる低音でのヴォーカル
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GREEN CARNATION-The Acoustic Verses ★★ (2006-10-30 16:55:00)

2005年発表の5thアルバム。
この作品をリリースした2005年でバンド結成15周年だとか。
作風は、タイトルの通りギター(もちろんアコースティックギター)を中心として、
ストリングスやメロトロン、キーボードなどのアコースティックな楽器とマイルドな普通声の
ヴォーカルがメロウさを演出するもので、どっちかというとメタルよりはプログレの範疇に
入りそうな感じ。OPETHでいう「Damnation」に近い作風だと思います。
私は正直言って、この作品を最初流してかけていた時は割と地味な作品という印象だったんですが…。
後からヘッドフォンで目を閉じてちゃんと聴いてみたらとんでもないですね。
フレーズの一つ一つに込められた叙情性がリスナーを捉えて放しません。
さりげなくストリングスやメロトロン入れてくる所とかヤバいです。
…これはプログレ
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GREEN CARNATION-The Acoustic Verses-9-29-045 ★★★ (2006-10-30 16:52:59)

約15分、3部構成の大作。
【Part1 : My Greater Cause】
このパートのさり気ないメロトロンからストリングスに繋げる部分、景色が見えるようで凄くぐっと来ます。歌に込められた哀感もかなりのもので、聴いてて胸が苦しい。
【Part2 : Homecoming】
インスト&語りの第2部。ここのキーボードやメロトロンは優しげな雰囲気で良いなぁ…パーカション(ウィンドシェルっていうのかな)の音色がちょっと可愛い(笑)。インストで引っ張るパートですが引き込まれまくりでだれることはありません。ほんと、何時までも聴いていたいです…。
【Part3 : House of Cards】
締めに相応しい、感情の篭もった歌い上げがなんとも言えず…。
ラストのギターも実に儚げですね。実に有意義な15分間でした。
ごちそうさま(笑)。

GREEN CARNATION-The Acoustic Verses-Alone ★★★ (2006-10-30 16:50:37)

歌メロもストリングスのメロも取っ付きやすい曲。
特にストリングスは北欧の爽やかなそよ風って感じで気に入ってます。聴くと新鮮なミルクとか飲みたくなったりして(笑)。歌詞はどこかで聞いた事あると思ったら、ARCTURUSも引用したポーの同タイトルの詞ですね。この詞には北欧の腕利きミュージシャン達を惹き付ける何かがあるのだろうか…やっぱり歴史に残る詞だけあって押韻が美しく、そこから触発されたと思しきメロディもまた綺麗です。

GREEN CARNATION-The Acoustic Verses-Child's Play, Part 3 ★★★ (2006-10-30 16:51:45)

ゲストのチェリスト作曲のインスト。
アコギリフのミックスはちゃんと音響面でも考えられていて、聴いていると深遠の世界へ螺旋を描きながら落ちていくような錯覚を覚えます。メインのメロディを担うピアノのフレーズもどこまでも美しく、もう酩酊状態に陥ってしまいそう。ヤバいですね、これは…。
この曲だけタイトルの表記の仕方が他の「Child's play」と違うけど、単に表記法が違うだけなのかな?なんか収まりが悪い感じが…(笑)

GREEN CARNATION-The Acoustic Verses-The Burden Is Mine... Alone ★★ (2006-10-30 16:49:42)

このアコギリフ、哀愁を感じさせながらも催眠効果とかありそう…
それでいてメロディは分かりやすいのがいいですね。

GREEN CARNATION-The Quiet Offspring ★★ (2007-02-15 22:21:00)

2005年発表の4th。
このバンドは「The Acoustic Verses」と「Light of Day, Day of darkness」の二枚を
先に聴いていて、それらからはやや陰鬱で悲哀と美しさを表現するプログレッシブな
ゴシックメタルをやっているという印象を受けていたんですが、ここでは結構普遍性の高い
ハードロックの要素がある音楽をやっていて驚きました。ライブでの盛り上がりが予想できる
パートや、時には爽やかささえ感じるメロディをフィーチャーしたパートまであるのが意外。
ヴォーカルもデス声は使ってませんが、割とダーティーな歌い方も披露してます。
前述の二枚が特別なアルバムだっただけに、こっちの路線が基本なのかもしれません。
とても元EMPERORのメンバーがリーダーとは思えない感じなまともさ。
でも後半のTchortが自ら
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GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-CHILD'S PLAY - PARTⅡ ★★★ (2007-02-16 18:25:31)

アルバムのラストを飾る曲ですが、悲しいけど最後に希望が見えました的なありがちな終わり方ではなく、やはり沈痛な空気感の中幕を閉じます。息を呑むような美しさのピアノも、ただただ悲しい…。最後に「The game is...over...?」と「?」が付いてるのが救いかもしれませんが、そもそも救いといえるのかどうか…。

GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-Child's Play - PartⅠ ★★★ (2007-02-16 18:21:41)

おそらくTchortが亡くなった息子さんの為に書いた曲。
そういうバックグラウンドがあるせいか、凄く沈痛な曲調で、時にうっすらと、時に前に出たりと常に被さっているキーが去らない悲しみを表しているかのようです。アルバムの構成的にも、この曲を境にディープな方向へ舵を切ってる感じ。

GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-Dead but Dreaming ★★★ (2007-02-16 18:28:11)

イントロ~Aメロまでは結構ロック色が強くノリも良い感じですが、サビに入るとメランコリックなキーが入ってきて悲しげな雰囲気になります。このキー、ほんとタイトル通りの音色ですね…。キャッチーさと深みを両立させた名曲。

GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-The Quiet Offspring ★★ (2007-02-15 22:23:49)

結構ロックなノリのタイトルトラック。
取っ付きやすいサウンドですが、途中に変な引力が発生しそうな感じのアンサンブルを入れたりしてて聴き応えのある仕上がり。

GREEN CARNATION-The Quiet Offspring-When I Was You ★★★ (2007-02-16 18:35:12)

後半の、悲しみが胸の中で押さえきれなくなって圧倒されてしまうような悲痛な盛り上がりは、個人的にはこのアルバムのクライマックスと言っても良さそう。ヴォーカルも感極まっていつ泣いてもおかしくないほどエモーショナル。
ちなみに、作詞、作曲ともにヴォーカルが担当してますが、歌詞的には「Child's Play」とは関係無いのかな?「Child's Play」で「Torn between you and me」という詞を「Torn between me and me」と発音してた事を考えると、このタイトルはどうも無関係ではなさそうな印象を受けるのですが…。

GREY AURA-Waerachtighe Beschryvinghe Van Drie Seylagien, Ter Werelt Noyt Soo Vreemt Ghehoort ★★ (2017-07-31 11:26:15)

2014年発表の1st。
CD2枚組、変形デジパックに箔押しと装丁がかなり豪華で目を惹きます。

ポスト/アトモスフェリックブラックには都会主義だったり、空想の世界だったり色々な情景を描くバンドが多いですが、このバンドが描くのは雪山のような寒々しい光景で、ある意味ブラックメタルとしては王道なのかも。霜柱を踏み砕くようなノイジーなリフ、体温を下げるようなメロディ使いが直接的に聴き手を極寒の自然に置き去りにしたような感覚を味合わせる作品。

アトモスフェリックブラックって結構聴かせるバランスが難しくて、下手するとミニマルさやノイジーさが仇となって間延びしてしまいがちですが…このバンドは聴かせるべきフレーズも、全体的な展開もしっかりメリハリがついているように思います。ちなみにドイツ語なので何を言ってるのかは不明ですが、会話のSEが入っているので…なんだか遭難ものの
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GREY SKIES FALLEN-The Many Sides of Truth ★★ (2017-03-15 14:36:36)

2014年発表の4th。

低音で朗々と歌いつつ、ドゥーミーなリフと美しいキーボードで耽美な雰囲気を演出するゴシックドゥーム的なパートや、デス声ヴォーカルと共にデス/ブラック由来の攻撃性を見せつつ疾走するパートがあったり、様々なメタルのサブジャンル内を横断するような、マージナルな作風の音。

…ただ、多サブジャンルを横断するプログレッシブな音ではありますが、儚さや美しさなどゴシックな叙情美に重きが置かれているようで、過度な前衛性だったり情報量の多さだったりは排除されている印象で、エクストリームメタルとしてはかなり聴きやすい部類ですね。その辺りを整合性があると取るか、逆に物足りないと取るかで評価が変わってきそう。

メロデス期のOPETHやDARK TRANQUILLITY辺りの美意識のあるメロデスが好きな方にお勧めですが、これらバンドと比べるとちょっと
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GREY WATERS-Below the Ever Setting Sun ★★ (2014-08-26 23:23:22)

2010年発表の5曲入りEP。

WOODS OF DESOLATION、AUSTERE、GERMなど、鬱ブラック好きには知名度の高いバンドの関連メンバーによるプロジェクトですが、こちらはブラックメタル的な要素は殆どなく、メランコリックなメロディを大フィーチャーした鬱っ気のあるロックで、ヴォーカルもマイルドなクリーン。一般的なロックよりやや強めな歪みのギターと、そこに込められた哀愁深いメロディが鬱ブラックの出自を感じさせます。

流石に鬱ブラックで名を馳せたメンバーがやっているだけあって、ムードの醸し出し方のセンスは一級品。個人的にはOPETHの「Damnation」やGREEN CARNATIONの「The Acoustic Verses」アルバムの雰囲気を、ディストーション強めなギターによるアプローチでやっているような印象。ただこの2作に比べると、雰囲気の演出
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GRIEF OF EMERALD ★★ (2011-08-17 23:39:21)

スウェーデン産シンフォニック・ブラック。
何気に過去に日本盤を出した経験があったりします。

GRIEF OF EMERALD-Malformed Seed ★★ (2011-08-17 23:40:48)

2000年発表の2nd。
Soundholicから日本盤も発売されています。

荘厳なキーボードを曲全体に配した、シンフォニックブラックのスタイルですが、キーは主にオルガン系のアトモスフェリックな音色でバンドサウンドを包み込むような使われ方がメインで、曲の展開はデスメタル的な重さを伴う、リフの方が担っている感じです。リフの重さが際立つ作りで、帯には「ドゥーム的ヘヴィネスとアトモスフェリックな空間の融合」と称されてますね。

ヘヴィなリフ+空間系キーという作りなので、劇的なメロディを求める向きには合わない可能性もありますが…それでも、荘厳さを保ったまま畳み掛けるパート、オカルティックなキーの下でトレモロが蠢くパート、キーボードが空間演出の領分を越えてドラマティックなメロディを弾くパートなど、聴かせ所での爆発力は素晴らしいと思う。

ただ、このバンド
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GRIEF OF EMERALD-The Devils Deep ★★★ (2012-01-27 23:24:02)

2011年発表の4th。
かつては日本盤もリリースされるほど知名度があった彼らですが、前作を発表したあと暫くリリースのない期間が続き、今作は9年振りとなるフルアルバムだとか。

路線としては、邪悪なトレモロも多用するメロディック・ブラックに、荘厳なキーが絡むシンフォニックブラックで、DIMMU BORGIRほど大仰でもないし、COFほど正統派に寄ってもいない、LIMBONIC ARTほどアトモスフェリックでもない、今時ちょっと珍しいくらい衒いのない、ジャンルの王道的な音。5曲目でちょっとだけ前衛的な音色も取り入れてはいるものの、その王道振りが質の高さも相俟って聴いていて安心できる作品。

個人的にはこの作品のメロディセンスがかなり好きですね。シンフォ系ってどうしても派手なメロディになりがちですが、このバンドは荘厳さやクラシカルさはしっかり感じさせつつも、邪悪
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GRIFTESKYMFNING-DJAVULENS BONING ★★ (2011-08-20 20:34:35)

2009年発表の1st。

SVARTRITのメンバーが在籍という事で、作風はかなり似てますね。
特に聴かせどころとも言える、2本のギターで神秘的なメロディのトレモロリフを掻き鳴らし、それが未加工の生々しさを削がない、RAWさを保った音質のバンドサウンドに乗る音作りは一瞬どっちを聴いているのか分からなくなりそうなくらい似てる。イントロ明けからいきなりそのスタイルが炸裂する展開なので、よりSVARTRITが思い起こされるんですよね。

ただ、こちらは靄系のアトモスフェリックなキーで邪悪さを演出したり、ザラついた、プリミティブな質感のリフと共に疾走したり、展開のパターンが多くムードを重視している感じ。ヴォーカルも狂気よりも病的な感じが強いですし。また、時折狂ったように疾走しますが…これがメジャーな音質でないからこその、生々しい狂性が感じられて素晴らしいんですよね
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GRIGORI ★★ (2012-09-14 00:28:55)

ニュージーランド産独りブラック。
かなり宗教色強めなカルトなサウンド。

GRIGORI-Principivm et finis ★★★ (2012-09-14 00:28:09)

2009年発表の、ブックレットの香りが素晴らしい1st。
ULVERの「Blood Inside」もこんな匂いでしたね。

英古語やラテン語のフレーズをまぶして宗教色を演出するブックレットや、イントロから邪悪に響く聖歌SEなど、どこか3rd以降のDEATHSPELL OMEGAから世界観的な影響を受けているような感じを受けますが…こちらの方がもっとプリミティブ寄りで、ストレートな音ですね。ドゥーミーに引き摺るギターや聖歌、オルガンやキーボード等を組み合わせたSE的パートを挿入し、宗教じみた厳かなムードを醸し出しつつ進行するアルバム構成が特色。

この引き摺るようなギターはブラックメタル部分にも使われており、まるで邪悪な気を集める磁場がどす黒い音塊の中にあるかのような、圧迫感すら与える音像を演出してますね。加えて宗教的な厳かさが逆説的にブラック特有の邪悪さに繋
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GRIMFAUG-Defloration of Life's Essence ★★★ (2013-07-29 12:57:58)

2007年発表の2nd。

ある程度緩急は付けつつ、基本はブラストビートで疾走をかますリズム構成、サタニックで寒々しいメロディを練り込んだトレモロリフ、擦り込むようなギターノイズが支配する音像…どれも典型的なプリミティブブラックの特徴で、確かに巷で言われている通り、大きい特徴の無い音といえばそうなんですけど(強いて言えば、メロウなベースやギターソロが入りプリブラとしては展開豊富な方である事くらい)、「プリミティブブラックとして」という観点では、かなりクオリティの高いアルバムだと思います。

まずは何気にメロディのセンスが素晴らしいんですよね。ブラックメタルとしての邪悪さやネガティビティはしっかりと演出しつつも、どこか壮大な情景が浮かんでくるようなメロディ。これがトレモロリフに練り込まれ、ギターノイズの奥から幽かに聴こえてくると、今正に悪魔の軍勢が攻めて来ようとして
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GRIMFIST-10 Steps to Hell ★★ (2011-10-27 21:57:41)

2005年発表の2nd。

超ハイテンションで猛然と刻み込む、スラッシーなリフを軸に攻め立てるブラックメタル…というか、演奏だけ聴くとほぼスラッシュメタルですね。ヴォーカルはブラックメタル特有の殺気立ちまくった絶叫で、スラッシュとブラックのゴツイ所のみを合わせたような、野蛮極まりない音。もう音からイカツイ漢どもが演ってそうな感じで、音質のゴツさもあって聴いていて爽快なほど。

ただ、ゴツイだけでは終わらないのがこのバンドの面白いところ。
スラッシュをベースに展開しつつ、所々でメロブラ的な広がりのあるメロディだったり、メロデスの正統派にも通じるメロくて高揚感のあるリフだったり、様々な要素を挟んでくるのが特徴。1曲目から全体のいかつさとは裏腹の、ゴシックのような哀感を醸すクリーンパートを挿入していて、「クリーン入りメタルコアでもここまで落差ある曲作りしないよなぁ
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GRIMOIRE-À la lumière des cendres ★★★ (2014-09-21 12:17:52)

2010年発表の1st。

バンド名の「Grimoire」は魔術書を意味する単語ですが、出音としては自然崇拝系のアトモスフェリック・ブラックに近い印象ですね。若干篭もり気味なバンドサウンドに、神秘的な音色のキーボードが絡み、メロウで美しい情景を演出していく作風。この手としては、バンドサウンド部分にオールドスクールな色が強いのが、少し珍しい気もしますね。バンドサウンドの歪め方も、耳に痛くないRawさで個人的にはかなり好み。

もう一つ、特記したい事項としては、メロディが非常に美しい事ですね。バンドサウンドをヴェールで包むように、神秘性を与えていくキーボード、涙腺に来るような泣きも感じられるトレモロの相乗効果でメロウ度が半端なく高くなってます。3曲目のピアノインストの儚さなんかも絶品。調べてみると、CSEJTHEのメンバーが関与しているという事で、なんか納得。ただ音作
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GRIS(NIFLHEIM) ★★ (2008-04-15 22:11:00)

カナダ、ケベック州出身のブラックメタルバンド。芸術的・哲学的でありながら鬱で絶望を
感じさせる音楽性が、耳聡いブラック好きからの支持を受け始めている模様。
以前はNIFLHEIMの名前で活動していて、1stやデモはそっちの名義で出してるみたいです。
名前以外は同バンドみたいなので纏めて登録しておきました。

GRIS(NIFLHEIM)-IL ETAIT UNE FORET... ★★ (2008-04-15 22:05:00)

2007年発表の2nd。

これは鬱ブラックとしてかなり凄い作品なのではないでしょうか。
…鬱ブラックで括ってしまうには美しさや芸術性が強い気もしますが。他のバンドを引き合いに出すなら…厚いギターノイズに覆われたプロダクションや悲痛なメロディセンスは近年のNARGAROTHに、嗚咽を漏らしながら悲鳴を上げて訴えかけるヴォーカルはSILENCERに、時々聴けるSEの、更に鬱な情景や不条理性を浮かび上げるような使い方はLIFELOVER辺りに通じるものがあるように思います。

でもそれらバンドの所を良い所を吸収して、新たなスタイルを提示したというよりは各バンドのキッツい所、鬱な所ばかりを集めて凝縮したような感じですね(笑)。殊にヴォーカルは、憎しみが募りすぎて声を震わせながら語ってる所とかもあって、ある意味SILENCERよりキてるかも。間違い無く名演と言えるで
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GRIS(NIFLHEIM)-IL ETAIT UNE FORET...-IL ETAIT UNE FORET... ★★★ (2008-04-15 22:07:34)

このバンド、ギターノイズを上手く利用してるだけあって、やっぱり音の作り方が上手い。特に、途中ギターのディストーションの粒子とドラムの音が混ざり合って、波動を発しているように聴こえる箇所があるのが面白い。

GRIS(NIFLHEIM)-IL ETAIT UNE FORET...-LE GALA DES GENS HEUREUX ★★★ (2008-04-15 22:08:48)

人々の喝采のSEと、その上に乗る怒りと憎しみで表情が崩壊して半笑いの様になりながら涙目で何かを訴えてくるようなヴォーカルの対比が見事。こういうセンスがどこか哲学的な雰囲気を醸し出してるんですよね…。

GRIS(NIFLHEIM)-IL ETAIT UNE FORET...-VEUX-TU DANSER? ★★★ (2008-04-15 22:10:46)

この曲調だと、最初のSEは老人が異常をきたして幼児退行を起こしたように思えてしまいます(笑)。ヴォーカルも老人が無理矢理搾り出しているかのような痛々しさがあって素晴らしい。天国に召される最後の時まで、恨み言と助けを求める声の入り混じった意味不明の言葉を吐き出しながらもがいてる感じ。…といっても、この曲のタイトルは日本語に訳すと「踊りませんか?(Do you want to dance?)」なので、そのイメージは私の勝手な妄想ですが(笑)

GRISATRE-L’idée de Dieu ★★ (2014-05-31 09:57:02)

2010年発表の1st。

目の細かいノイズ質を含む、アンビエンスを重視したギターリフが、鬱々としたスロー中心のテンポに乗せて展開され、じめじめした質感と共に視界を塗り潰すような鬱ブラック。あくまで基本はバンドの音で聴かせるスタイルながら、鬱く美しいインストパートを挟み込む構成、空間的なノイズの使い方など、アンビエント志向がやや強めな音。リバーブ掛かったヴォーカルも、闇の底から響いてくるようですね。

そしてそのドス黒く、湿り気のある音の空間が演出された中での、メロディの聴かせ方もかなり上手いです。アルペジオが破滅を緩やかに告げる鐘の音にも聴こえますし、トレモロは嘆き悲しみ暮れる精神の代弁をしているかのよう…。この辺りアンビエント志向な感性がプラスに(感情的にはどマイナスですけど・笑)働いていて、似た作風の多いジャンル内でも無個性な音にはなっていないのではないでし
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GROMTH ★★ (2012-02-25 11:11:08)

ノルウェー産シンフォニック・ブラック。
DIMMU BORGIRの創設メンバーでもある、Tjodalv氏も参加。

GROMTH-THE IMMORTAL ★★★ (2012-02-25 11:12:55)

2011年発表の1st。

DIMMU BORGIR人脈のバンドで、しかもボーナスディスクとして本編のオーケストラアレンジを付けるほどシンフォ要素に自信を持っている…という時点で、かなり期待はしていたんですが…これ、予想してたよりも凄まじいです。シンフォニック・ブラックが好きなら必聴のレベル。

近年のDIMMU BORGIRに対抗できるくらい、シンフォパートの派手さや緻密さ、バンドサウンドとの絡みの濃厚さに富んだ作品。特にまずバンドサウンドありきで、シンフォ要素を後乗せした感じではなく、シンフォパートが最初にあって、それに合わせてバンドサウンドを付けて行ったのでは…と思わせるほど、シンフォニックな部分の充実振りには目を瞠るものがあります。

大仰なメロディはシンフォパートに振られる事が多く、メロブラ的なトレモロリフやギターソロの頻度は少なめですが、ヘ
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GRONDHAAT-Humanity : the Flesh for the Satan's Pigs ★★★ (2014-06-15 13:47:14)

2011年発表の1st。

音の方は、どこか湿り気を感じさせる、ノイジーさの強い音色のトレモロを伴い、シンプルに疾走していく、「如何にも」なプリミティブ・ブラックですが…レーベル(Ketzer)がVINTERRIKETやCIRITH GORGORなどある程度有名なバンドの作品をリリースしてる所だけあって、この手としてはかなりツボを突いた作品なのではないでしょうか。

この作品、トレモロリフを多用しているだけあって、よく聴くとメロディアスな側面もあったりするんですが、パッと聴いての印象が全然メロウじゃないのが面白いですよね。それくらいメロディが陰湿。厳かに呪いの言葉を吐き続けるように呻くヴォーカル、地下臭く湿ったプロダクションもあり、その陰湿さは更に強調されてます。中盤にBEHERITの「The Gate of Nanna」のカヴァーを挿入してますが、原曲からして密
…続き

GRUNEWALD-GRUNEWALD ★★ (2009-03-17 22:41:00)

2008年発表の1st。

ドローン/アンビエントもネオフォークも、地下のメタルシーンでは最近注目されているジャンルですが、このアルバムの音楽性はそれらを上手く組み合わせたような感じですね。低音のドローンに、主にアコギによる浮遊感のあるメロディを合わせたスタイルで、時折ドイツ語による普通声も入れてきます。

この手ではヘヴィさ、ダークさ、ノイジーさなどは薄い方で、派手なサウンドではないですが、アコギメロとドローン、穏やかなドラムが混ざり合い、まどろんでいるような感覚を与える音はなかなかに心地良いです。特に、人の声にも聞こえるドローンで魔素濃度を上げ、暖かさとも妖しさともつかない幻惑的なメロディで聴き手を瞑想状態に誘っていくような3曲目がお気に入り。ただ、SUNN O)))やNADJAと比べると、明らかに地味目な音なので、この手が好きでないと少し退屈に感じるかもしれ
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GRUNT ★★ (2008-12-20 22:22:00)

DEATHSPELL OMEGAやCLANDESTINE BLAZE等で名を馳せる、Mikko Aspaのノイズ・プロジェクト。
この名義の作品をリリースしてるFreak Animalも彼が設立したレーベルだとか。
ポルノも自前で撮影してるらしいし、ほんとアングラの寵児みたいな人ですね…。
何十年か後、カルトな物を好む人たちの間で伝説になってそうな気がします。

GRUNT-Seer of Decay ★★ (2008-12-20 22:19:00)

何枚目かは分かりませんが、2006年発表の二枚組アルバム。
一枚目は小品を11曲で約50分、二枚目は4曲入りで一時間を超える大作主義な作風という内容。
DEATHSPELL OMEGAのヴォーカルも努め、今やブラック好きでその名を知らぬ者は
いないのでは…という程の大物である、社長ことMikko Aspaですが、彼はノイズ界隈でも
かなりの有名人で、既にこのGRUNTとNICOLE 12名義では来日も果たしているとか。
内容はカルトなメタル好きにも受けそうな轟音インダストリアル/ノイズで、耳の周りに
小さい戦闘機が絨毯爆撃してるような音、大量の金属の塊が転がり落ちながら粉々になって
ノイズが生まれるような音、三半規管がイカれそうな奇妙な波形のノイズ音など、
音作りの上手さには人気・知名度の高さを裏付けるだけの物があると思います。
…が
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GRUNT-Seer of Decay-Electrified Steel ★★★ (2008-12-20 22:22:01)

これは…実際に戦地に赴いて、空襲の様子をフィールドレコーディングしてきた…と噂が立ってもおかしくないような豪音ですね。社長ならやりかねないし(笑)。ノイズが一部歯医者のドリルみたいですが…案外歯医者嫌いの小学生が治療受けてる時の心象風景を無駄にリアルかつやたらシリアスに表現したらこんな感じかも?「痛い痛い痛い痛い手挙げてるのに!!!」みたいな(笑)。

GRUNT-Seer of Decay-Recycled Ironworks ★★★ (2008-12-20 22:21:10)

これ普通の音量で聴いたら耳潰れますって(笑)
冷静に聴くと始まりと終わりでそこまで音圧が違うわけではないんですが、段々音のボルテージが上がってる感じもするし。私は流石に音量下げて聴いてますけど、こんなんじゃ社長に「お前が俺の音楽に触れるのは百年早いぜ」とか言われそうです(笑)。

GUARDIAN HACKER-BURN ME AWAY-BURN ME AWAY ★★ (2009-04-26 22:28:33)

かなりヘヴィな音作り、ハスキーで感情の篭もったソウルフルな歌声(ちょっとTORN似かも?)の、独特な英語の発音で勢いのあるヴォーカル、入る頻度は少ないものの、何気にかっこいい擦れまくった男声デスヴォイスなど聴き所も多いし、完成度の高い曲。
でも、これからのバンドのシングル曲にしては、「俺達の曲を知らしめてやるぜ」みたいなパワーや愛想の良さに欠けるきらいも。HEAD PHONES PRESIDENTやMYPOLLUX辺りに負けないような、一聴で彼らと分かる強烈な個性を身につけたらもっと良くなりそうなんですが。

G∀LMET-Love Met ★★ (2009-12-13 17:45:00)

2009年発表の3曲入りミニ。
キャッチコピーの「カオティック★萌えデスメタル!?」からは、何となく
へびーめたるにーそっくすとか、あの辺りのアニメSE入りグラインドを想像してたんですが…
実体はメロディックで、正統派的な魅力を持つリフに、ARCH ENEMYのAngelaを思わせる
女性らしいサベージさを湛えたデスヴォイスを乗せた、メロデスに近いスタイルで音を聴く
限り色物っぽさ、萌えっぽさは皆無ですね(笑)。2曲目の普通声も別にアニメ声ではなく、
デスの音に合う妖しい歌唱だし、メンバーの格好も多少フリル付けてるくらいで、むしろ
ゴスっぽいし。真面目なメロデスサウンドで、真っ向からメタルの魅力で勝負しているような音。
ただ、ヴォーカルのしなやかで狡猾な絶叫など、かっこいい部分もあるし、曲もごく
キャッチーで悪くないんですが、音質が汚
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G∀LMET-Love Met-Cypress ★★ (2009-12-13 17:47:10)

地縛霊的な、おどろおどろしい普通声といい、中近東っぽいリードフレーズといい、個性的でかつその個性が個人的なツボに嵌まった曲。なんですけど、ヴォーカルにエフェクト掛かってると思ったら、なんか全体的に音質悪いですね…今にも消え入りそうな音の部分もあるし。音が良ければ星3つなんですが。

G∀LMET-Love Met-Unchained Love ★★ (2009-12-13 17:47:53)

ゲームのボス戦のような、ヒロイックでどキャッチーなメロディが聴ける曲。やっぱりこのバンド、「カオティック」というより「メロディック」だと思います。かなり既聴感あるメロディなんですが、そこがまた良いです。

HAAR-The Wayward Ceremony ★★★ (2016-04-19 00:23:33)

2015年発表の1st。

個人の勝手な印象ですが、ATMFって相当のマニア以外誰も付いて来れないほどマニアックという訳ではないけど独特なニッチさと、質の高さを両立させたバンドを多く抱えているレーベルというイメージがあるんですが…この作品もそんな中の一枚。タイプとしては、プログレデス的なテクニカルなアンサンブルや、知性に統御された展開で聴かせるプログレッシブなブラックメタルで、楽曲それ自体はかなり知的ですが…。

どす黒く濃い靄に包まれるような、アトモスフェリックブラック的な空気感を醸し出しつつ、デス的なヘヴィさも感じるプロダクション、こちらを害する意図満々の神経をえぐるようなメロディ使い、そして知性的な展開を見せるバンドとしてはちょっと珍しいくらいのヴォーカルの獣じみた咆哮…と、暗黒でカルトなエクストリームメタルであることもかなり追求されている印象。知性と血腥さ
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HAAT-Recidivus in Obscurum ★★ (2016-06-27 23:30:08)

2002年発表の1st。

Hailリストの中にILDJARNやAKITSAがあったり、ボーナスにVONのカヴァーを入れていることからも想像の付く通り、一般的な意味での聴き心地の良さに反逆するようなRawブラック。特に打ち込みと思しきドラムの音色が印象的で…ILDJARNがよく演っていた、スチスチと抜けの良い金属的な音にそっくりで、そこか非常に特徴的なんですよね。

リフも薄っぺらなノイジーさではなく、厚みのあるエグめの音で、前述のスチスチいうドラムと相俟ってILDJARNにも通じるプリブラ特有の、この手が好きな人のみが感じられる心地良さが演出されてますね。また、曲間にダークアンビエントを挟みこむのも印象的ですが…雰囲気の演出は良いものの、音割れしてたりするのはちょっと雑に感じてしまうかも。

プリブラって3部作期のDARKTHRONEフォロワーやMU
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HAEMOTH-In Nomine Odium ★★★ (2012-04-14 20:30:30)

2011年発表の3rd。
タイトルは「憎悪の名の下に」の意。多分。

DEATHSPELL OMEGAの行き過ぎた神秘主義とか、MUTIILATIONの病気じみた世界観だとかフランス産のブラックって何処かネジが一つ外れてるようなバンドが多い印象なんですが、このバンドも大概ですね(笑)。音圧の高い殺気立ったノイジーなギターリフが、全てを飲み込んだまま暴走する、非常にブルータルなブラックメタル。

ドラムの音もリフと一体化して攻撃性を更に上げるようなプロダクションのため、ファスト系のようなスピード感は然程感じないんですが、代わりに聴くだけで頭が真っ白になるような、もっと直接的な暴力性がありますね。そしてホワイトアウトした視界に、ブラック特有の宗教的で寒々しいメロディが流し込まれると、なにか神々しさすら覚えますね…。

語尾の先まで全力で憎悪を込めて絶
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HAGALAZ' RUNEDANCE ★★ (2007-11-14 21:59:00)

ノルウェーのペイガン/フォーク。
EMPERORのSamothの元奥さんのAndrea Nebel Haugenのプロジェクト。
なので作品によってはTrymが参加してたりGarmのリミックスがあったりします。

HAGALAZ' RUNEDANCE-Frigga's Web ★★ (2007-11-14 21:56:00)

2002年発表の3rd。

このプロジェクトは北欧のペイガニズムの神秘性、中でも冥界の女王ヘルやオーディンの妻フリッガなど、神話における女性の占める部分に特に焦点を当てたものとの事。特にこのアルバムでは生と死や死後の世界などがテーマで、その他にも児童虐待や愛犬の死など、社会的だったりパーソナルだったり、ペイガニズム以外の題材も扱っている模様。

サウンドの方は、トライバルなリズムにバグパイプなどの民族楽器が乗る、かなり本格的なペイガン/フォーク。Andreaのヴォーカルも中音域中心で、異境の民族の祈祷師が歌っているみたいな雰囲気。バグパイプが持続音的に鳴る箇所などもあり、シャーマニックな酩酊感の強い音ですが、割と歌の重要度が高い音なので案外聴きやすいかと思います。

手法は違っても、音を通じて見えてくる景色はGRAVELAND等に通じる物があるかも。個
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HAGALAZ' RUNEDANCE-Frigga's Web-Albion Autumn ★★★ (2007-11-14 21:57:47)

アルビオンは確かイギリスの事だったかな?
この曲は歌メロが凄く良いです。繰り返しのリズムが酩酊感を醸し出してて浸れます。


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