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HELLEWACHT-EUVELE DAEDEN
HELLVETO
HELLVETO-Neoheresy
HELRUNAR-Frostnacht
HELRUNAR-Niederkunfft
HERESI
HERESI-Psalm II - Infusco Ignis
HERESIARCH SEMINARY-Dark Ages of Witchery
HERETOIR-.Existenz.
HIDE-hide BEST ~PSYCHOMMUNITY~
HIEMS
HIEMS-Worship Or Die
HILLS OF SEFIROTH-The Neglected Ancestry
HINSIDES-Universe Aspire in Mysticism
HINSIDIG-Bak og forbi...
HIRILORN
HIRILORN-A HYMN TO THE ANCIENT SOULS
HJARNIDAUDI-Niklas Kvarforth Presents...
HOLLENTHON-Opus Magnum
HOLLENTHON-Opus Magnum-Dying Embers
HOPE DRONE-Cloak of Ash
HORDE OF HEL
HORDE OF HEL-BLODSKAM Ⅱ
HORDE OF HEL-LIKDAGG
HORDES OF THE LUNAR ECLIPSE-Dancing Demons in the Grey-Lit Glade
HORNA-Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne
HORNA-Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne-Kuoleva lupaus
HORNA-Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne-Vihan tie
HORNA-Sanojesi Aarelle
HORNED ALMIGHTY-Necro Spirituals
HORNWOOD FELL-Yheri
HORRIFIED
HORRIFIED-Deus Diabolus Inversus
HORSEBACK-The Gorgon Tongue
HORTUS ANIMAE-Waltzing Mephisto
HOUSE VS HURRICANE
HOUSE VS HURRICANE-Perspectives
HRIZG-Anthems to Decrepitude
HURUSOMA
HURUSOMA-Sombre Iconoclasm
HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-Grudge -from the Black Forest-
HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-Shade of Soul
HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-Storm(live)
HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-The Call of Wood
HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-The Shadow
HYDE-666-SHINING OVER YOU
HYDE-ROENTGEN-THE CAPE OF STORMS
HYPERBOREAN-THE SPIRIT OF WARFARE
HYPERION (SWEDEN)-Seraphical Euphony
HYPOTHERMIA

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HELLEWACHT-EUVELE DAEDEN (2012-01-05 23:13:57)

2009年発表の1st。

THRONUM VRONDORでもなかなかにユニークなプリミティブブラック観を提示していたVrondor氏がベースを担当するバンド…との事ですが、こちらのバンドでも結構個性のある音を出してますね。音的にはオールドスクールで、メロディ薄めなリフを軸に展開する、粗い音質のプリミティブブラック。ギターの音色が粗く篭った音質、ガーガー絶叫するちょっと鳥っぽい感じのヴォーカル等、正直B級っぽい音ではあると思う。

ただ、音像は割と個性的で、それが魅力になってると思う。
粗めのリフの音色と低音にユルユルとメロディを垂れ流すベースの音色が合わさると、チープながら妙な引力が発生しているような、何故か惹き付けられる音になってるんですよね…。時折ぼた雪を思わせる、「軽い重量感」のある刻みを入れて来ますが、そうなるとそれが更に強調される感じ。この変な引
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HELLVETO ★★ (2009-02-27 21:53:00)

ポーランドの独りペイガン/シンフォブラック。
GRAVELAND、EQUILIBRIUM、ELUVEITIE、PERUNWITなど、ペイガン系の
バンドは幾つか聴きましたが、一番衝撃を受けたのはこのバンドですね。
ペイガン好きなら、マジでこれは聴いておいた方がいいですよ。

HELLVETO-Neoheresy ★★★ (2009-02-27 21:49:00)

2008年発表の11th。
某雑誌で、SAMAEL、MELECHESH、SATYRICONなど私的に鼻血もののラインナップが引き合いに出され、かなり好意的にレビューされていたので興味を持ち、購入に至ったんですが…すっごいですよ、これ…。

他のペイガン系のバンドを引き合いに出すなら、パーカッシブなリズムを上手く用いて異教的な情景を描く近年のGRAVELANDのスタイルに、幽遠なシンセや雄々しいクワイアを用いて風景を描くLORD WINDの手法を足した感じ、でしょうか。

これらのバンドが風景の描写や異境思想の伝達など、一般的なメタルの価値観とは別の所に独自の価値観を成立させている(そもそもLORD WINDはシンセ音楽だし)ように思えるのに対し、このバンドはリフは重いし、ブラストもするし、よりメタリックな感じ。
パーカッシブなリズムを刻みリフの重さが更
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HELRUNAR-Frostnacht ★★★ (2011-11-04 23:13:17)

2005年発表の1st。
…ドイツ語全く分からない私でも意味が分かるアルバムタイトル(笑)。

Lupus Lounge発の、ジャーマンペイガンブラックという触れ込みでしたが、民族っぽさは多少メロディに感じられるくらいで、実質的にはリフやアコギパートに込められた叙情メロで押す、メロディックブラックに分類できそうな音。しかしその民族っぽさが、かなり良い味になってるんですよね。メロブラの身を切る寒々しさだけでなく、民族的なメロウさも兼ね備えたリフのメロディは、他のメロブラよりも神秘的で、一段奥深いような印象を残します。

また、音質も悪くないし、カルト方向に行かない、メタリックさもかなり強い作風ではあるんですが…ヴォーカルの憎々しげに潰れた絶叫であるとか、クリアながらガリガリと金属質で尖った質感のリフの音色であるとか、メジャーでオーバープロデュースされたバンドよ
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HELRUNAR-Niederkunfft (2016-03-23 21:06:29)

2015年発表の4th。
タイトルは出産に備えている状態を指すドイツ語らしいです。

…このバンドは10年前に出た「Frostnacht」を聴いていて、不吉さと土着的な叙情性が入り混じったメロディをリフに練り込んだ、良質なペイガン/メロブラだったので、今どうなっているのか期待して聴いてみましたが…。結論から言ってしまえば、正直微妙なアルバムですね…。

以前よりもメロディをあからさまに押し出すパート自体が少なくなったことと、プロダクションがチープさの無い、重々しさを前面に出すようになったことで、特徴的だった湿り気のある土着的メロウさが減退。代わりに重っ苦しいムードが演出されるようになりましたが…正直これは求めていなかった変化かも…。なんか妙に硬派になってしまった気が…。

とは言っても、土着的メロディがなくなった訳ではなく、単にバランスが変化した
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HERESI ★★ (2012-03-09 22:32:02)

ex-ONDSKAPTのSkamferによる独りブラック。
一枚目のEPの時点ではセッションドラマーを起用していたらしいです。

HERESI-Psalm II - Infusco Ignis ★★★ (2012-03-09 22:33:46)

2006年発表の1st。
LEVIATHANのWrestによるアートワークが実に禍々しい…。
一応フル扱いですが、演奏時間は28分とやや短め。

路線としては、多少プリミティブ寄りの感性を感じるものの、説明の必要がないくらい王道のブラックメタル。正にジャンルのど真ん中の、邪悪さを貫いた音を出してます。しっかり低音も効き、迫力がある中に若干ノイジーなリフとドコドコ響くドラムが鳴る音作りは、非日常的な饐えた黴臭さを感じさせてくれるもので、ブラックメタル好きにとってはひたすらに心地良い音。流石Necromorbus Studioでのレコーディングって感じです。

スタイルに関しては説明不要な感じですが、楽曲の素晴らしさ、これは言及せざるを得ません。トレモロリフには北欧産らしいメロウさと、流しているだけで部屋が魔界化していきそうな妖気の匂い立つ、妖しい邪悪さが
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HERESIARCH SEMINARY-Dark Ages of Witchery ★★★ (2014-08-09 22:17:13)

2010年発表の1st。

SATANIC WARMASTERの名作「Carelian Satanist Madness」の頭2曲をカヴァーするという、偏愛っぷりに興味を持って購入しましたが、これがなかなか良質なプリミティブブラック。当然のようにSATANIC WARMASTERから強い影響を受けたようなメロウなプリブラで、SxWxの作品で例えるなら1stのプリブラとして分かりやすい衝動性と、3rdのドラマティック・メロディックさを上手く折衷させたような感じでしょうか。流石にインテンスさでは一歩譲るように思いますが、単なるフォロワーで片付けられない質の良さがあると思います。

ヴォーカルも(SxWxの)Werwolf氏を意識したような喚き声ですが、このヴォーカルは更に悲痛さ・壮絶さを感じさせるホイッスル気味の絶叫と、地の底から響くような低音でのタメなどを使い、単な
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HERETOIR-.Existenz. ★★★ (2014-05-13 22:10:57)

2009年発表の5曲入りEP。
隠しトラックでやたら音量の大きいピアノ曲が入ってます。

ALCESTやAMESOEURSなど、シューゲイザー的な感性を持ったバンドが台頭し始めてきた頃にかなり話題になったバンドで、今更ながら聴きましたが…確かにこれは素晴らしい!最近余りにもポスト方向に行き過ぎてて、「これ別にブラックじゃなくて良いよね」ってバンドも少なくないですが、これはシューゲイザー/ポストブラック的な儚さも醸し出しつつ、ブラックメタルのスタイルを取る事に必然性のある作風なのが良いですね。

まずメロディなんですが、ALCESTやAMESOEURSに影響を受けたという「儚さ」「エモーショナルさ」はしっかり感じさせつつも、パートによってはブラック特有のささくれ立った、厭人的で近寄りがたい感覚もあるのが素晴らしいんですよね。2曲目なんかは、ポスト/シューゲイザ
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HIDE-hide BEST ~PSYCHOMMUNITY~ ★★ (2004-05-18 20:10:00)

HIDEの音源を一番初めに買うには、まさにうってつけのベスト盤だと思います。
「DICE」「MISERY」「ever free」といったシングルヒットだけではなく、「限界破裂」「FLAME」といったHIDEを語る上で絶対に外せないであろう音源をきちんと網羅している所が素晴らしいです。
しかもHIDEの活動や音源についての読み応えのあるブックレットもついていて、買って損は無い一枚だと思います。

HIEMS ★★ (2011-08-06 10:43:31)

FORGOTTEN TOMBのAlgolによるブラックメタル。
バンド名はラテン語で「冬」の意。

HIEMS-Worship Or Die ★★ (2011-08-06 10:45:32)

2009年発表の2nd。

火炎瓶を持った軍人と、バンドロゴが厚みのある塗料で描かれている、何気に凝ったジャケや、Moribundからのリリースということからも想像がつく通り、FORGOTTEN TOMB本隊よりも大分オーソドックスに攻撃性を発揮するブラックを演ってますね。独りブラックですが内省的な暗さよりも、エクストリームメタルとしての攻撃性が高い音。

ただ、基本はオーソドックスで凶悪なブラックメタルなんですが、後半ではグルーヴィなリフ・リズムを取り入れたり、ハモンドを挿入した長尺曲があったり、ハードロックやプログレへの傾倒を押し出したり、毛色の異なる展開も見せてますね。剰え、昔のブリティッシュロック(GUNのRace with the Devil)のカヴァーまで演ってますが…個人的にはこういう音楽に何の思い入れも無い(むしろ苦手)ので微妙ですね…サイケ趣味と
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HILLS OF SEFIROTH-The Neglected Ancestry (2011-10-19 21:02:01)

2005年発表の2nd。

6曲48分の大作主義な作風ながら、基本的にはジリジリとしたギターリフで責めたてる、プリミティブブラックの鋳型に忠実な音ですね。ただし出音は結構独特で、ギターの歪みやメロディ成分が一体となって、ドリルを捩じ込むように耳に刺さるような感触があるのが特徴。ドラムのRAWさを逆手に取った疾走もかっこいいです。時々ズレてる感じがあるのも味があって良いです(笑)。

個人的には、ミックスまで含めたヴォーカルのエグすぎるパフォーマンスも聴き所ですね。明らかに喉を潰して出しているような、ヤケクソ感と無理矢理感たっぷりな絶叫スタイルで、マイクが近いのか音量がかなり大きくて凄まじい迫力。この耳元で叫ばれてる感じがたまらないです(笑)。その声の陰湿さを際立てるような、根暗な感じのメロディも悪くないです。

ただ、「セフィロトの丘」なんて仰々しいバ
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HINSIDES-Universe Aspire in Mysticism (2014-08-13 22:32:36)

2010年発表の2nd。

…一言で言ってしまえば、プリミティブ(Raw)ブラックとアトモスフェリックブラックの良い所取りの作品ですね。プリミティブ系に通じる2ビートでのツタツタした疾走を中心に、緩急付けたドラマ性を持たせて展開する、如何にもなブラック。ヒリヒリした、刺々しいノイジーさを演出する音質が、リフの寒々しさをより強調しつつ、バンドの音にオブスキュアな感触を加味する作風。

ほんとに「如何にも」って感じの音なので、普段からブラックメタルをメインで聴いているリスナーに取っては、家に帰ってきたような落ち着きを感じるのではないでしょうか。ただ、ブラック好きには耳馴染みの良い音ながら、何か他のバンドと比べて突出したものがあるかどうかというと少し疑問も。刺々しい音は勢いも感じさせ、「やってやんよ」的な攻撃性の高さが感じられるのは良いんですけど。

という
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HINSIDIG-Bak og forbi... ★★★ (2014-06-16 23:47:05)

2009年発表の5曲入りデモ。
Pest Productionsから1000枚限定でリリース。演奏時間は32分程度。

Pest Productionsが目を付けることからも察せられると思いますが、幽玄なアルペジオやアトモスフェリックにバンドサウンドを包むキーボード、メロウに掻き鳴らされるトレモロなど、エモーショナルな情景を描き出す「ポスト」要素の強めなブラックメタル。この手のバンドって、最早ブラックよりシューゲイザーに近い音を出してたりしますが、このバンドはこの時点ではブラックに両足突っ込んだままという感じの出音。

楽曲自体は深山幽谷を感じさせるような、湿り気のあるアトモスフィアの強い感じなんですが、実はバンドサウンドは若干Raw。時にテープ起こしっぽい歪み方をしている辺りリアル。ただこの音が、情景に深みを与えているような気もするんですよね。また、トレモ
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HIRILORN ★★ (2012-03-09 22:24:34)

覆面バンドの筈なのに、何故かDEATHSPELL OMEGAのメンバーだと広く知られているHasjarlがかつて在籍していたバンド。現在は既に解散してしまっています。

HIRILORN-A HYMN TO THE ANCIENT SOULS ★★★ (2012-03-09 22:25:15)

97年発表の5曲入りデモ。
NASAVの「Umr At Tawil」とスプリット形式のCD-Rもリリースされていて、私が持っているのもそっち。

しかしこの作品、DEATHSPELL OMEGAの中心人物が関わっていた…という予備知識があると、かなり衝撃を受けますよね。オープニング明けの2曲目から、ペイガン風の男泣きの入った、クサいと言っても過言ではないリードギターが登場、しかもそれが作品全編に渡って聴ける…という。3曲目ではアコギと語りを交えたパートも導入されるなど、エピックな展開も見られます。

勿論邪悪に、プリミティブに疾走するパートもあるんですが…メインはペイガン風の非常に美しいメロディの入ったパート。正直初期DSOの延長線上のカルトな路線を期待するとギャップに面食らいますが、このメロディセンスはほんと素晴らしい。ただ、スプリットとして聴くと持ち時間
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HJARNIDAUDI-Niklas Kvarforth Presents... ★★ (2010-02-01 19:41:00)

Vidar氏による独りドローン/フューネラルドゥームの1st「Pain Noise March」(2006年発表)に、SHININGのKvarforthがヴォーカルを加えたリイシュー盤。2008年発表。

低音のうねりがそのまま抑鬱感に繋がるような低音に、乾いたギターメロが乗る、サイケデリック/ナルコティックな作風で、Kvarforthが参加したバンドであるSKITLIVに近い音。ただ、2曲目や3曲目のラストなどでブラックメタル的なトレモロリフが、偏執的に挿入されるとはいえ、こちらの方がHR/HM色はより薄く、しかもKvarforth氏のヴォーカルが絶叫ではなく、持ち前の表現力で静かに恐怖を煽るタイプなので、より非人間的な印象。
…1曲目の後半、不意に神秘性を増す箇所なんて、意図せずして祟り神のような、超常的な「何か」と交信の回路が繋がってしまったかのようでかなり恐い。
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HOLLENTHON-Opus Magnum ★★ (2008-11-13 21:09:00)

2008年発表の3rd。
ミディアムテンポの重厚なデスメタルを主体に、混声クワイアやど派手な
オーケストレーションを大胆に導入した、超が付くほど大仰なシンフォニック・デス。
デス由来のエグいへヴィなリフだけでなく、メロデス的なメロディックなリフも聴け
ある程度は聴きやすい音になってはいますが、そのメロディにもどこか禍々しい狂熱が
感じられ、宗教的というか、神話レベルに踏み込んだ壮大さがあるのが特徴ですね。
威厳に満ちたディープなデスヴォイス、超大仰なシンフォ要素にも飲まれる事の無い
デス由来のバンドサウンドのヘヴィネス、静と動を上手く用いた劇的な展開など、
全ての要素が壮大な世界観の構築に向けられている感じで、全編を通じて、人の歴史が終わり
神話の時代が到来する時、世界を包む浄化の炎の中で演奏してるようなイメージの浮かぶ、
テン
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HOLLENTHON-Opus Magnum-Dying Embers ★★★ (2008-11-13 21:14:34)

静と動の組み合わせの巧みさならアルバム1だと思います。
メロウに攻めると思いきや、突然街一つ全焼レベルのど派手なアンサンブルが大炎上!!聴いてると世界を滅ぼす力を持った怪物にでもなった気分になりますね(笑)。そんな気分になる曲ばっかりですけど(笑)。

HOPE DRONE-Cloak of Ash ★★★ (2015-12-31 12:30:11)

2015年発表の1st。

ブラックメタル特有のトレモロリフとノイジーな音質、スケールの大きな展開で聴かせる、いわゆるアトモスフェリック・ブラックやポストブラック路線の音ですが、クリーンヴォーカルは排されていたりなど、過剰なメロウさは抑えられている傾向で、ブラックの持つ本質的なダークさが前面に押し出されている辺り、「White Tomb」「Mammal」期のALTAR OF PLAGUESなどにも通じる音ですね。サタニックというよりはエスカティック(終末的)というか、どこか荒廃した情景が浮かんでくるような音。

個人的にはこの手のバンドでも凄く好みの音です。情景的・音響的であることと、楽曲的・劇的であることのバランスが凄く良いんですよね。リフのノイジーさの中にドラムやらヴォーカルやらメロディやらが上手く溶け込んでいる感じで、うっとりと聴き入ってしまうような音。最初
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HORDE OF HEL ★★ (2011-06-29 21:23:13)

スウェーデン産ブラックメタルバンド。
IN BATTLEやVALKYRIAのメンバーが絡んでます。

HORDE OF HEL-BLODSKAM Ⅱ ★★ (2011-06-29 21:25:03)

2009年発表の1st。

このアルバム、紹介されてるサイトによってタイトルが「BLODSKAM」だったり「BLODSKAM Ⅱ」だったりするんですが、どっちが正しいんでしょう?取り合えず私が持ってるCDの背面には「BLODSKAM Ⅱ」と書かれていますが…。

それはともかく、関連メンバーがIN BATTLEやVALKYRIAと割とまともにエクストリームメタルしてるバンドの構成員で、かつDevoがマスタリング、Mortuusがアートワークを担当…と、MARDUKのメンバーによるバックアップも受けてるので、おそらくカルト性よりメタルとしての完成度が高いタイプだろうと踏んでましたが…なんじゃこりゃ!グロテスクな異形を聴き手に見せ付けるような音楽性のブラックですね…。

まずSE明けの、エクストリームメタルとしては弱々しいと形容しても間違いではない、しかし
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HORDE OF HEL-LIKDAGG ★★★ (2012-09-28 20:16:53)

2011年発表の2nd。

…一体何なんだこの変わりようは(笑)。
まず前作で不満だった音の小ささ、弱々しさは完全に解消…どころか、これ音圧で言ったらブルータルブラックと変わりないんじゃ…というくらい爆音に。音の圧力が増し、KRIEGやBLOOD OF KINGU辺りにも通じる殺気を感じる音作りに。まるで人の何倍もある、邪悪なガーゴイルの像が鎮座ましましているかのような圧迫感。

音作りの変化と共に作風もかなり変わり、アンビエントパートもありつつも、それはあくまで補助的な使われ方で、基本はバンドサウンドの凶悪さを直接ぶつけてくるような、ある程度ストレートなものになってはいますが…やはりどこか狂気染みたグロテスクさを感じるのは相変わらず。トレモロリフが邪悪なメロディを奏でる箇所なんて、ガーゴイル像から吸っただけで内腑を腐食させる、有害の波動が放出されているよう
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HORDES OF THE LUNAR ECLIPSE-Dancing Demons in the Grey-Lit Glade ★★ (2012-09-13 23:28:04)

2003年発表の1st。

バンド名は日本語に訳すると「月蝕の徒」みたいな感じでしょうか。どことなくシンフォニックだったり、オカルティックだったりするものを想像する名前ですが…実際は弾幕系とでも称したくなるような、衝動性溢れる荒々しいブラック。音量やや小さめ、しかし手数が多くRAWなドラミングが粗いギターリフと一体になって出来る、砲撃が次々に着弾するかのような音はWARブラックにも通じるダーティな聴き心地がありますね。

しかしそのRAWな音から漏れ聞こえてくるメロディは、バンド名から想起されるような、青い燐光が仄かに煌くようなオカルト性・ロマン性のあるものでなかなか素晴らしい。特にメロディアスさが強調された6曲目などは、彼らのメロディセンスが堪能できる好例と言えるでしょう。曲によっては弦楽器も導入し、エピックな展開を見せるなど、衝動性だけではない構築性もある楽曲
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HORNA-Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne ★★ (2008-04-19 07:15:00)

2005年発表の4th。
SATANIC WARMASTERやSARGEISTのメンバーが絡んでいたり、ジャケや使われているフォントの雰囲気からも想像される通りのメロウでストイックなプリミティブブラック。

CDのプレイボタンを押すといきなり口ずさめるくらいのメロディアスなリフが飛び出してくるし、メロウさの瞬間最大風速でいったらSATANIC WARMASTER以上と言えるかもしれません。音質も荒さを保ちつつ、ノイズが耳にそれほど痛くない歪ませ方で、作風のストイックさとも相まってプリミティブ特有の陶酔感を強く感じさせます。

また、SATANIC WARMASTERと異なる点としては、ペイガン系にも通じる勇壮なメロディが結構フィーチャーされているというのが挙げられます。曲によっては明るめとも言える気も。ヴォーカルは声がひっくり返る寸前みたいな狂犬じみたがなり
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HORNA-Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne-Kuoleva lupaus ★★★ (2008-04-19 07:18:18)

この曲、音像やヴォーカルはやっぱりプリミティブブラックらしい邪悪さに満ち溢れてるんですが…メロディがどこか前向きな感じのメロウさがあるような気がします。聴いていると浄化されていきそうな感じ。

HORNA-Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne-Vihan tie ★★★ (2008-04-19 07:17:29)

一番プリブラとしての魅力を伝えやすい曲を頭に持ってきてますね。
CD掛けて最初の2秒でこんなリフが聴けてしまうのは反則でしょう。しかもサビ(?)では視界が開けるようなメロディ作りもあって更に叙情的に。北欧のメロウさを詰め込んだプリブラの名曲。

HORNA-Sanojesi Aarelle ★★ (2009-01-19 18:16:00)

2008年発表の7th。
ゲーマーには懐かしく思える(笑)黒ディスク仕様での二枚組みとなるアルバム。

「Disk1」

この作品も思いっきり「プリミティブブラックメタル」直球な音ではあるんですが、ファストパートでは豪速ブラストを炸裂させ、ミディアムパートではノリのいいリズムも聴かせる緩急の付いた展開、トレモロ一辺倒ではない、割と変化のあるリフ捌きなど「プリブラ=演奏が微妙」というイメージを覆すようなかっこよさのあるプリブラ。

メロディは他のフィンランド産プリブラと比較すると、哀愁より不穏さが強いように思います。何故か粗くも硬質だった「Evaatanags~」と比べると、音質は薄くてノイジーになり、より「プリブラらしい音」に近付いてはいるんですが…個人的にはこういうかっこいい作風ならもっと良い音で聴きたかったですね…。演奏のかっこよさとプリミテ
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HORNED ALMIGHTY-Necro Spirituals ★★ (2011-12-23 20:24:03)

2010年発表の4th。

このバンドもオールドスクール路線のブラックメタルを演ってますが…ハードコア経由の炸裂感重視の方向や、ダーティな音質での冒涜的路線には行かず、デスメタルのヘヴィさを取り入れて肉体的な攻撃性を強化してきた感じですね。メロディアスでない、硬派なリフは重い音質で説得力を増し、ゴリゴリ言うベースも脈動する邪悪さを表現しているかのよう。ファストブラック程速さ重視ではないものの、非常にブルータルに感じる音。

また、ブラックメタルのがなりにデスメタルのグロウルのドスの効かせ方をプラスしたような、ド迫力のヴォーカルも個人的には特筆したいところ。単に声が野太いだけでなく、喚きやタメの効かせなど、表現力も(邪悪方向に)豊か。この声が音の持っているフィジカルな邪悪さを、スピリチュアルな方向にも押し上げているように思うんですよね。聴いていて惚れ惚れするような声
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HORNWOOD FELL-Yheri ★★ (2016-08-08 08:56:51)

2015年発表の2nd。

MAYHEMを始め、ENTHRONEDやWATAINなどに通じる、メロウさ・邪悪さ・攻撃性のバランスの取れたブラックメタル。乾いた質感がありながらもクリアな音作り、トレモロ疾走のみに固執しない起伏ある展開、殺気の篭もったヴォーカルのがなり声、土着性の感じられる不気味なメロディ…と、各要素ソツなくレベルの高い音ですね。結成は2013年の半ばとかなり新しいバンドのようですが、クオリティは既に第一線級。

ブラックメタルの王道の様式をほぼ踏襲しているような音で、特別に尖った作風という訳ではないですが、自然(土着性)と超自然(オカルト)の要素が交じり合ったような、独特な雰囲気があるのが特徴でしょうか。不気味で生気のないクリーンヴォーカルを取り入れたり、所々メタルを若干逸脱して、アンビエンス重視の志向性の禍々しさを醸し出したり、ムード作りの為の創
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HORRIFIED ★★ (2011-09-25 08:51:25)

ギリシャ産メロディックデス/シンフォニックブラック。
2002年の3rd発表を最後にディスコグラフィーの更新が止まってますが、何気に結成されたのは89年でかなり活動歴が長いバンドだったりします。

HORRIFIED-Deus Diabolus Inversus ★★ (2011-09-25 08:53:33)

2002年発表の3rd。
OPETHのMikaelがゲスト参加。

付属のバイオグラフィーによると、「Genre : Melodic Death Metal」となってますが…確かに、リフにもしっかりメロディを練りこんでくるスタイルはメロデス的ですが、演奏の邪悪なマッシブさはデスメタル的でもあり、ブラス、キーボードを用いたシンフォアレンジやトレモロリフなど、シンフォブラック的なアレンジも見られ、各ジャンルの良いとこ取りと言える音になってますね。どこかゴシック的な頽廃性もありますし。

何気にFredric Nordstromがプロデュースを担当してるんですが、彼の洗練された、メタリックな重さをがっつり聴かせる音質が、このバンドの持つ作風にぴったり合ってますね。メロディの暗さもあり、かなり重厚な世界観が描かれてる。ヴォーカルはダーティな地声交じりのがなりですが、
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HORSEBACK-The Gorgon Tongue ★★ (2012-03-13 21:16:52)

2011年発表のコンピレーション盤。
07年のCD「Impale Golden Horn」、10年のカセット「Forbidden Planet」を収録の二枚組。

「Impale Golden Horn」
こちらの音源は、メタル色は希薄…というかほぼ皆無な、ドローン/ポストロック路線ですね。ギターの残響音や電子音が絡み合い、心地良くサイケデリックな浮遊感を感じさせてくれる音。一部で登場するヴォーカルも全てクリーンで、マイルドな声質で歌い上げてます。ニューエイジ思想で言うところのアセンション…人間の魂が次の段階にステップアップする次元上昇を体感しているかのような、非常に神秘的で日常から切り離された、しかし心地良い感覚を体験させてくれる作品。

「Forbidden Planet」
こちらは浮遊感は残しつつも、ノイジーさを増した音像、絶叫やトレモロな
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HORTUS ANIMAE-Waltzing Mephisto ★★ (2011-12-29 22:55:07)

2003年発表の2nd。

アルバム始まって間もなくの、アトモスフェリックなキーボードを鋭利なトレモロ疾走で切り裂いていくパートや、メロデス風のメタリックな刻みリフを聴いて、「このバンドはこんな感じか。なかなか良さそう」とか思ってましたが…良くも悪くもその時の予想は外されましたね。パートによってシンフォ要素の取り入れ方がガラッと変わる、ややアヴァンギャルド寄りのシンフォブラック。

前述のアトモスフェリック系以外にも、クラシカルな音色でクッサいメロディをバラ巻いて見せたり、シアトリカルで前衛的なムードを醸し出して見せたり、キーの使い方のパターンが多く、曲の展開は非常にドラマティック。…曲によってはキーボードを完全に脇に追いやって、メロデス/デスラッシュ寄りの曲まで演ってたりしますし、千変万化という言葉が似合う作風だと思う。

中でも驚いたのは、MAYH
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HOUSE VS HURRICANE ★★ (2011-02-15 01:13:38)

オーストラリア、メルボルンのエクストリームメタルバンド。
まずバンド名が面白いですよね。どういう音か聴いてみたくなる。
ちなみに、結成は2006年とかなり若いバンドのようです。

HOUSE VS HURRICANE-Perspectives ★★ (2011-02-15 01:13:06)

2010年発表の1st。

一概に、メロデスともメタルコアとも言えない、独特な音楽性ですね。
グルーヴ重視のリフにメロいリードを絡め、基本ブラック寄りの絶叫ながらコーラスパートではクリーンも使うヴォーカルを乗せたスタイルは、メロデスやメタルコアに近いものですが…このバンドは、そこにサイバーなトランス風のキーボードを大々的にフィーチャーしているのが最大の特徴。

その音色が、ただ現代的なだけではなくて、幽玄さ、非現実性、スペイシーな感覚なども生んでいるのが、素晴らしいと思う。その感覚は同じく抽象的ムードを醸し出すリードギターのメロディと交じり合う事で、更に強くなってます。決して取っ付きにくくはないのに、プログレッシブな、もしくはポストメタル的な感触のある音。

ただ、クリーンが普通のハードロック風で、ブラックのような畏怖を感じさせるものでない事と、
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HRIZG-Anthems to Decrepitude ★★★ (2012-05-26 11:31:34)

2011年発表の2nd。

以前はセッションドラマーを起用していたようですが、この作品はHrizg氏が全てのパートを手掛けているようですね。アートワークも一部は彼の手によるもので、CDトレイ下のバフォメットのイラストは彼が描いたのだとか。

内容の方は、「情熱の国スペイン」のイメージを吹き飛ばすような(笑)、陰湿極まりないプリミティブブラック。ジクジクと腐食部分が広がるかのような毒の効いたトレモロ、後期MUTIILATIONに通じるダウナーなジャンキー風の低音がなり、泣き叫ぶように搾り出す絶叫など、この手のプリブラの中でも陰湿なムード作りに特化したような音ですね。

曲はいかにもプリミティブ系な疾走を中心としたもので、時折ドゥーミーなパートも挿入するタイプですが…高音のノイジーさを強調するタイプではなく、低音も効かせて荒々しいながらアナログ感や、コシの
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HURUSOMA ★★ (2008-04-23 22:42:00)

大阪のプリミティブブラック。
HURUSOMAは漢字で書くと「古杣」で、妖怪の名前だそうです。

HURUSOMA-Sombre Iconoclasm ★★ (2008-04-23 22:37:00)

2006年発表の音源集。
98年の1st「Welcome to Hurusoma World」に6曲を加えた14曲を収録。

妖怪の名前を冠するだけあって、メロディにはどこかMYSTICUMにも通じるオカルティックな神秘性や、日本特有の陰湿さ・陰惨さの篭もった叙情が感じられるプリミティブブラック。
音質も各パートが聴き取れる範囲の適度な荒さだし、ヴォーカルは割れ割れの絶叫だしいかにもな感じですが、お経めいた歌やいかにも幽霊が出てきそうな効果音といったSEを挿入したり、恐山でライブレコーディングされたらしい曲まで入ってたり、ジャケ(首なし地蔵)やバンド名から想起される恐怖感を煽るような雰囲気を醸し出す工夫もかなりなされていて、結構個性的だと思います。

また、所々狂ったようなギターソロが挿入されたり、Sabbatのカヴァー曲ではやけくそな疾走感が感じられ
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HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-Grudge -from the Black Forest- ★★★ (2008-04-23 22:40:31)

この曲のイントロのドラムと笛…いかにもって感じですね。
これを聴いて、三角頭巾を被って白装束を着てうらめしやなアレ以外を想像する人っているんでしょうか(笑)

HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-Shade of Soul ★★ (2008-04-23 22:38:50)

このドラムの金物の音が凄く雰囲気があると思う。
妖怪たちが何かを打ち鳴らしながら百鬼夜行を敢行してる感じ。

HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-Storm(live) ★★★ (2008-04-23 22:41:58)

「Recorded at Osorezan」だそうですが…わざわざ恐山まで行ってライブレコーディングしたんでしょうか…徹底してますね…。この曲はギターの音色がかっこいいです。台風が来た時こんな感じだった気がするし、本当に嵐って感じの音。土地の霊的なパワーがギターに宿った!?

HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-The Call of Wood ★★ (2008-04-23 22:39:29)

終わり際のお経のようなSEが効果的で印象的な曲。
欲を言えば、こういう音をもっとバンドサウンドと絡み合わせて欲しかったかも。

HURUSOMA-Sombre Iconoclasm-The Shadow ★★★ (2008-04-23 22:41:14)

これは名曲だと思います。
アングライズム放出しまくりのプリミティブ・ブラックから、落語か何かが始まってしまいそうな小粋なアコギパートが挿入され、またプリミティブブラックに変貌と言う展開に驚愕。プリブラパートも独特な雰囲気を纏ってるし、ほんと個性的で素晴らしいです。

HYDE-666-SHINING OVER YOU ★★★ (2007-12-21 01:17:55)

もう歌声が何があったのか訝りたくなるくらい大袈裟の極みみたいなんですが(笑)、この曲の世界観はこの大仰なヴォーカル無しには成立しないでしょう。最愛の人がいたとして、その人を遺して自分が死ぬ時の心情を曲にしたらこんな感じかもしれません。悲劇的な名曲。

HYDE-ROENTGEN-THE CAPE OF STORMS ★★★ (2007-12-21 01:14:16)

hydeさんの作る曲の素晴らしい所って、聴いていると映像が浮かぶような雰囲気のある音だと思うんですが、この曲にはそういった部分が理想的な形で現れているのではないでしょうか。オケもメロも歌唱も一つの情景を描いている感じ。

HYPERBOREAN-THE SPIRIT OF WARFARE ★★ (2012-03-24 23:09:04)

2011年発表の1st。

勢い良く刻む込むスラッシーなリフと、細かく織り込まれたタペストリーを連想させるトレモロリフによる、なかなかに鮮烈な展開が持ち味の、かなりメロディックなブラックメタル。所々で挿入されるキーボードを用いたアレンジも、派手目なギターワークにより演出されるドラマ性に拍車を掛けてますね。トレモロリフの美しさを全力でシカトするように(笑)、地声を混じらせてやたら憎々しげに絶叫するヴォーカルも良い味出してます。低音のグロウルも使うタイプですが、そちらも汚らしくてグッド。

ただ、展開にしろ音作りにしろ、第一級の品質というにはもう一歩といった感じなんですよね…。ギターワークは鮮烈ながら、ちょっと前衛的な感じのミディアムパートはどうもインテンスさをキープし切れてない感じが。音質も分離が良く、刻みリフの壮絶さ、トレモロリフの叙情性をしっかり伝え、ドラマティ
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HYPERION (SWEDEN)-Seraphical Euphony ★★★ (2017-01-06 23:38:36)

2016年発表の1st。

各所でも話題・高評価を得ているメロディックブラックの新星。私は運良く現物(CD-R)でゲット出来ました。一言でいえば全編にメロウなメロディを配したメロディックブラックなんですが、このメロディへの指向性の高さはとてもそんなものでは…。最早比較対象が最初期のIN FLAMESとか、メロデスの一流どころと比べてもメロディの良質さ・含有量ともに劣らないと思います。

そこにサタニックで邪悪なトレモロや、破れかぶれな畳みかけなどブラックらしさも垣間見せてくるセンスが素晴らしい。WATAINやDMDS期のMAYHEMなど、比較的メロディアスな「真性」ブラックの「美と邪悪さ」の対比が3:7くらいだとしたら、このバンドはその比率が逆転している感じ。つまり、中世的なメロディで美しさに主眼を置きつつも、しっかり邪悪さへの指向もある…という感じです。

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HYPOTHERMIA ★★ (2011-04-30 20:47:52)

LIFELOVER、LIFE IS PAINのKim氏とTHROUGH THE PAINのRichard氏によるブラック。当然ながら鬱系です。何気にARKHA SVAともスプリットを出している模様。


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