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Usher-to-the-ETHERさんの発言一覧(評価・コメント) 4351-4400
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MORBID ANGEL-Heretic-Beneath the Hollow
MORBID ANGEL-Heretic-Enshrined by Grace
MORBID ANGEL-Illud Divinum Insanus
MORBID SAVOURING
MORBID SAVOURING-Insensitivicious
MORBID SAVOURING-Insensitivicious-All Hail McDonald's
MORBID SAVOURING-Insensitivicious-Jennifer Lopez
MORBID SAVOURING-Insensitivicious-Retained Virginity
MORBID-DECEMBER MOON
MORD'A'STIGMATA-ANTIMATTER
MORD-NECROSODOMIC ABYSS
MORD-NECROSODOMIC ABYSS-OPUS Ⅱ
MORD-NECROSODOMIC ABYSS-OPUS Ⅳ
MORDHELL-Suffer in Hell
MOREDHEL-Satanik Endsieg
MORGUL
MORGUL-All Dead Here...
MORIBUND OBLIVION-Manevi
MORK GRYNING
MORK GRYNING-Return Fire
MORK-PREPOSTEROUS
MORODH-The World of Retribution
MOROWE-Pieklo. Labirynty. Diably
MORTAL LOVE-I Have Lost...
MORTAL LOVE-I Have Lost...-Adoration
MORTAL LOVE-I Have Lost...-Existence
MORTAL LOVE-I Have Lost...-Reality
MORTAL LOVE-I Have Lost...-Senses
MORTAL LOVE-I Have Lost...-Spine
MORTE INCANDESCENTE-...RELEMBRANDO UM TUMULO ESQUECIDO
MORTIFERA-Maledictiih
MORTIFERA-Vastiia Tenebrd Mortifera
MORTIFERA-Vastiia Tenebrd Mortifera-Fbrahgments
MORTIIS
MORTIIS-Crypt of the Wizard
MORTIIS-The Grudge
MORTUALIA
MORTUALIA-Blood of the Hermit
MORTUARY DRAPE-Secret Sudaria
MORTUORIAL ECLIPSE
MORTUORIAL ECLIPSE-The Aethy's Call
MORTUUS
MORTUUS INFRADAEMONI-Imis Avernis
MORTUUS INFRADAEMONI-Imis Avernis-Mortuus et prodeunt infradaemoni
MORTUUS-De Contemplanda Morte - De Reverencie Laboribus Ac Adorationis
MOURNFUL CONGREGATION-The June Frost
MOURNFUL CONGREGATION-The Monad of Creation
MOURNFUL CONGREGATION-The Monad of Creation-The Monad of Creation
MOURNING FOREST-De la Vermine
MOURNING MIST-Mourning Mist

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発言している15曲を連続再生 - Youtube



MORBID ANGEL-Heretic-Beneath the Hollow ★★★ (2006-08-01 22:55:26)

この黒い霧に包まれながら徐々に体力を奪われていくような禍々しい雰囲気、流石という他ないですね。よく聴くとリフもソロも結構メロディアスなのに、ありえないぐらい邪悪。ヴォーカルもたまに入れてくる高音絶叫がマジなイカレ声でかなり怖い。

MORBID ANGEL-Heretic-Enshrined by Grace ★★★ (2006-08-01 22:59:50)

この曲はやばい位手数の多いドラムが堪能出来るブルータルパートも素晴らしいですが、「Arise~」からの緩急のついた展開はそれに輪をかけて好き。
怒れる神のような威厳のある咆哮と喉がイカれそうな絶叫を組み合わせたヴォーカルとそれをサポートするドラムのアンサンブルに恍惚感を感じる名曲です。

MORBID ANGEL-Illud Divinum Insanus ★★ (2011-06-01 22:07:26)

2011年発表の8th。

帝王様の新作がリリースされたという事なので、取り合えず…と購入してみましたが、8年ぶりの新作にしていきなり問題作ですね…それも前作が比べ物にならないくらいの。

当然、従来のようなデスメタルも演ってるは演ってるんですが…モダンなヘヴィロックのようなリズムと展開を持つ曲、人力インダストリアルなメカニカルな曲、ロックのダンサブルなノリを取り入れた曲などもあってかなり驚きました。まあ、「Destructos~」辺りは、SAMAELやSATYRICONが既に踊れるエクストリームメタルのモデルケースを提示していたので、そのデスメタル版と思えば然程驚きはしませんでしたが、殆どMARYLIN MANSONな「Rudikult」はリアルに声出るくらい面食らいましたね…

また、今作はヴォーカルにDavidが復帰した事が大きな話題になっている
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MORBID SAVOURING ★★ (2010-03-02 19:25:00)

DEATHSPELL OMEGAやCLANDESTINE BLAZEでの活動で有名なMikko Aspa氏が
かつて在籍していたグラインド・コア。HORNA、BEHEXEN、SARGEISTのShatraugも
バンドの中心人物として在籍しているようです。

MORBID SAVOURING-Insensitivicious ★★ (2010-03-02 19:15:00)

03年発表の1st。
Mikkoは不参加のようですが、ShatraugはMalice Pooper名義で参加してますね。
基本的にはインタビューなどを抜粋したSEを挟みつつ、ダーティな音を聴かせるグラインドで、
Mikkoの別プロジェクトのCREAMFACEと比べるとスピードは抑え目で、オールドスクールな雰囲気。
リフやリズムなどもしっかりしてるし、音質も何を演ってるか分からない汚さではないんですが…
何故か暴走した機関車のようなポンコツ感があるんですよね(笑)。ドラムは古い汽車の駆動音、
リフの音色はそれが上げる黒煙…みたいに思えてくる。遠くで泣き叫ぶような高音絶叫と、
エフェクト掛けすぎで何だか良く分からない低音のヴォーカルが更に地下っぽい雰囲気を助長してます。
歌詞は…この手のバンドでは珍しくないですが、やっぱりヒッドい内容です(笑)
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MORBID SAVOURING-Insensitivicious-All Hail McDonald's (2010-03-02 19:16:57)

Fast-food fucking rules!

MORBID SAVOURING-Insensitivicious-Jennifer Lopez (2010-03-02 19:18:12)

もうタイトル紹介できただけで満足です…(笑)

MORBID SAVOURING-Insensitivicious-Retained Virginity (2010-03-02 19:19:43)

言ってる内容がCREAMFACEとめっちゃ被りますね。
やっぱりこの手は歌詞のユーモアを楽しみながら聴くといいかも。

MORBID-DECEMBER MOON ★★ (2011-08-16 20:11:10)

87年発表の4曲入りデモ。
私はMAYHEMとのスプリット(A Tribute to the Black Emperor)で聴きました。

年代が年代だけあって、曲の方はブラックっぽくはないですね。
音質こそプリミティブブラック並にRAWなものの、スタイルの方はほとんどスラッシュメタル。不気味なアルペジオを交えたムードの演出パート等はありますが、この段階では寒々しさや禍々しさを醸すトレモロや、酩酊感を演出するミニマリズムなどの導入はなく、代わりに狂ったギターソロや刻みを多用したリフなどが耳を引く音。それなりに耳に残るフレーズも多いです。

そしてDeadのヴォーカルですが…この時点でスラッシュの熱さとは全く違う道を行くヴォーカルという事が分かりますね…。叫び方もウィスパーっぽさが混じるような感じで、聴いているとなんだか自傷を唆されているような、厭な感じ
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MORD'A'STIGMATA-ANTIMATTER ★★★ (2012-05-14 19:39:09)

2011年発表の1st。

これは凄まじい…。
基本的には、ポーランド産らしいデスメタルにも通じる、圧迫感すら感じるような畳み掛けや音の太さに負けない、獰猛なグロウルが非常に強烈なブラックメタルという感じで、程よい重さのあるプロダクションとも相俟って実に心地良く耳を蹂躙してくれる作品なんですが…ブルータリティのみに頼らない、テクニカルでアヴァンギャルドな展開も設けて進行する、知的な曲作りも大きな特徴。

例えばギターワークはDODECAHEDRONや近年のDEATHSPELL OMEGAを思わせるような、不協的で不穏、それでいて練り込まれたフレーズも登場するし、魔素の濃い、澱み切った空間を演出するようなアルペジオや、カルト宗教の導師の演説のようなクリーンヴォーカルを取り入れ、宗教的な雰囲気を演出したり、暴虐性以上に曲が作り込まれている感じ。


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MORD-NECROSODOMIC ABYSS ★★ (2009-10-26 21:15:00)

2008年発表の2nd。

ジャケの背徳的な雰囲気や、曲に固有の名前を付けず「Opus~」で統一したりしている所からは、なんとなくチープでミニマルな、如何にもアングラなプリブラを(勝手に)想像していたんですが、意外にもデスメタルの影響の強いスタイルでした。

ボーランドの有力デスメタルバンド、HELL-BORNのメンバーが演っている、デス由来のブルータリティが強く感じられるドラミング、ファストパートだけでなくミディアムも重視した展開、オールドスクールな雰囲気、厚みがありつつもやや荒めなギターの音質などからは、ブラックとしてはダーティで泥臭い印象を受けます。

メロディも寒々しさより地獄の釜が煮え立つような禍々しさがあって、やっぱりメジャーなスタイルとは少し距離を置いている感じがします。(GORGOROTH、TRELLDOMの)Gaahl似の、憎しみを噛
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MORD-NECROSODOMIC ABYSS-OPUS Ⅱ ★★★ (2009-10-26 21:16:55)

ミディアムパート、ヴォーカルが地獄の軍勢を統御する指揮官の声みたいで良いですね。そういう堂々とした雰囲気があると思う。その後のブラストも突撃命令かましたみたいで非常にかっこいい。

MORD-NECROSODOMIC ABYSS-OPUS Ⅳ ★★★ (2009-10-26 21:17:42)

トータルではこの曲かなあ…やっぱりブラスト+毒トレモロの王道コンビは強い。それにプラスしてこのバンド特有の泥臭い禍々しさもあるのが良いです。何気にこのバンド、デス寄りブラックの中でもドラムが素晴らしいと思う。

MORDHELL-Suffer in Hell ★★★ (2013-11-09 16:22:19)

2011年発表の2nd。

中古でやたら安かったので、実はそれ程期待していなかったんですけど…これ、めっちゃかっこいいですね。路線としては、「Sardonic Wrath」期のDARKTHRONEや、CARPATHIAN FOREST、AURA NOIR辺りに近い、スラッシーでオールドスクールなブラックメタル。聴いてて体が動くような体感速度重視のリズム、ブラックの擦り込むような感触にドライブ感を加えたようなリフの応酬は、単純に聴いてて気持ち良く、ストレートにかっこいい。

この手のバンドって、スラッシーな熱気が邪悪さを打ち消しがちな印象があるんですけど、このバンドはしっかり「邪悪」なのが素晴らしいです。時々出てくるメロディアスなトレモロにはブラックらしい陰鬱さ、寒々しさが込められているし、ヴォーカルもこの手にありがちな歪みを押さえた吐き捨て声ではなく、ドスの効いた
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MOREDHEL-Satanik Endsieg ★★ (2012-10-28 09:53:08)

2010年発表の1st。
NARGAROTHのKanwulfがレコーディング・ミックス等を担当。

もうジャケからして如何にもプリブラという感じですが、音の方もジャケの印象そのまんまですね。オールドスクールなリフを交えた、プリブラとしてはある程度展開を設けた作風ですが、RAWな音質で荒々しく聴かせるブラックである事に終始ブレのない音。殆ど音が割れているようにしか聴こえないヴォーカルの絶叫もかっこいい。プリブラ期のNARGAROTHともかなり近い音。

典型的なプリミティブブラックではありますが、トレモロやアルペジオに込められたメロディは、フレンチブラック並にネガティビティを撒き散らすようなものであるのが特徴ですね。フレンチブラックのような耽美さや病的さは薄く、ひたすらに聴き手の気力を奪っていくような陰鬱さ。リズム的にはノリの良い部分もあったりしますが、メロデ
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MORGUL ★★ (2011-08-27 19:05:55)

ノルウェー産シンフォニックブラック。
中心人物のJack D. Ripper氏はアメリカに拠点を移してアルバムを製作中だとか。ただ直近のアルバムが2005年発表ですけど…

MORGUL-All Dead Here... (2011-08-27 19:08:39)

2005年発表の5th。

基本的にはゴシック的な耽美さ・怪奇さを含んだメロディが売りのシンフォニック・ブラックという感じですが…このバンドはキーボードだけでなく、SIRENIAやTRISTANIAにも在籍したMaestro Pete Johansen氏による生のヴァイオリンも入っていて、それがバンドが元々持っている耽美なメロディセンスを更に押し上げている感じですね。アンティークで上品な雰囲気、しかしどこか恐ろしさも感じさせるメロディは聴いていてうっとりできます。

他のシンフォ系のバンドと異なり、リフがトレモロ中心でなく、時にドゥーミーな重さも伴う刻み中心なんですが…ファストなパート、リフがシンフォ要素を支えるパート、ギターにメロディを振ってるパートは良いんですが、リフの重さで引っ張るパートは正直凡庸だと思う。また、クリーン入れてる割には大してインパクトのあるメ
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MORIBUND OBLIVION-Manevi ★★ (2014-02-18 22:33:55)

2013年発表の5th。

アーティスト写真のメンバーの出で立ちからして、如何にもメタルやってる兄ちゃんって感じですが…そのイメージ通り(?)、メタルとして衒いのないかっこよさの強い、メロディアスなブラックメタルを展開してますね。緩急の付いたメリハリのある楽曲構成、刻みとトレモロをバランス良く取り入れたリフ使い、全体的にかなりメロディアスな作風と、根っこに正統なメタルがある感じで、邪悪さは薄めですがメロデス好きにもアピール出来そうなかっこいい音。

ただ、ブラックらしさが無いかというとそうでもなく、例えばトレモロリフが紡ぎ上げる、物悲しいメロディであったり、時にアトモスフェリックな音色で楽曲を陰鬱に彩るキーボードだったり、ブラックらしい陰影がしっかり息づいている音だと思う。ヴォーカルが太めかつガラガラした声質の、威圧感のあるデス声なのも良いですね。変にキレ良く歌わ
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MORK GRYNING ★★ (2011-10-27 22:04:34)

90年代半ばより活動する、スウェーデンのブラックメタルバンド。
残念ながら05年にセルフタイトルアルバムを発表した後解散した模様。

MORK GRYNING-Return Fire ★★★ (2011-10-27 22:05:22)

1997年発表の2nd。

マイナー物件な上解散済みのバンドですが、これは素晴らしい。
工事現場の砂袋を一気に引っ繰り返したような、ジャリジャリした音色のリフが耳を引く音像の上に、トレモロリフを含むギターや神秘的なキーボードが印象的なメロディを乗せる、かなりメロディアスなブラックメタル。ヴォーカルの殺気だった、顎が逝きそうな絶叫も迫力あります。

この作品はメロディのセンスがほんと素晴らしいんですよね。
EMPERORの1stをほんの少しだけトラッド寄りにして、メロデス的な親しみやすさを加味したような、残忍さとキャッチネスを備えたメロ。ギターソロも入りますが、しっかり邪悪キャッチーなセンスは引き継いでおり、人間狩りでも煽動してそうな雰囲気がある。幽玄さを醸し出す、キーの音色選びのセンスも文句なし。

既に解散しているのが惜しいですが、90年
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MORK-PREPOSTEROUS ★★★ (2010-02-11 00:04:00)

2008年発表の1st(6曲入りEP?)。
ブラジルから新たなシンフォニック・ブラックの期待の星の登場です。

某CDショップ…っていうかDISK HELLの入荷情報掲示板で、まだアングライズム前回だった頃のCRADLEやDIMMU、Nocturnal Art Production所属バンドなどが引き合いに出され、90年代のブラックの妖しさを継承した、近年のメジャー志向のシンフォ系のバンドとは確実に一線を画す新人バンドの登場…と、大絶賛で紹介されていたのでご存知のマニアの方も多いと思われますが…私もその口車に見事に乗せられ、CDを購入したクチなんですが(笑)、これは良いですね。

キーボードの、「生音には無い独特の厚み」を利用し、独特の音像を構築する事でブラック特有の底知れない雰囲気を演出していくタイプのシンフォブラックで、確かに初期LIMBONIC ART
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MORODH-The World of Retribution ★★★ (2015-09-11 22:54:41)

2014年発表の1st。
ショップで地味に推されてたので買ってしまいました。

鬱ブラックって、大きく分けて葬式ドゥーム的な凌遅リズムでひたすら絶望的に聴かせるものと、ロック色の強いミッドテンポ中心でメランコリックに聴かせるものが多い気がしますが、このバンドは後者のスタイルですね。鬱ブラックというジャンル自体、聴き手を選ぶマニアックさがあると思いますが、このバンドはその中ではメジャー志向なバランス感覚と質の高さを持っているんじゃないでしょうか。

楽曲や聴かせ方に良い意味でそつがない印象なんですよね。鬱ブラックの生命線である、リフに練りこまれたメロディはしっかりメランコリックだし、リズムも極端に遅かったりせず、展開も過剰な反復は極力せず、ドラマ性を重視した感じ。ヴォーカルも裏返り系でなく、かっこいい歪み切ったがなりですし、クリーンの方もマイルドで変に喉を絞め
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MOROWE-Pieklo. Labirynty. Diably ★★★ (2011-09-30 22:40:32)

2010年発表の1st。
このバンドも、安易に「~系」とカテゴライズされる事を拒むような、独特の音を出してますね…。

不吉で毒性の強いメロディを軸に、ミディアムテンポを基調として舐るように展開する、妖しいムードたっぷりのアヴァンギャルドな音で、個人的にはVED BUENS ENDEやVIRUSをまともなメタルに更生させている途中、みたいな印象を受けました。メロディの妖しさはDEATHSPELL OMEGAやLEVIATHAN辺りにも通じるかも。ヴォーカルも第一声からいきなり未知のウイルスに脳を焼かれたような、気色悪い狂性を持った声で聴き手を迎えてくれるし、なかなかグロ度の高い音。

しかし、ここまでならそこまで個性的とは言えないんですが、このバンドが面白いと思うのは、どこかポーランド産デスに影響を受けたような、ヘヴィさも感じられること。全体的には毒素がアト
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MORTAL LOVE-I Have Lost... ★★ (2005-08-26 01:12:00)

2005年発表の2ndアルバム。
このバンドのキーとなるフレーズは「もし人を愛せないのなら、生きる理由は何なのか」
らしく、切ない空気に満ちたアルバムになっています。
特にヴォーカルですが、「可愛い」といってもいいくらいの澄んだ声で、特に透き通る高音と
歌唱上の良いアクセントになっている軽くしゃくりあげるかのような歌い方を聴いていると、
胸を締め付けられるかのような感覚に陥ります。この人の声は「一聴き惚れ」してしまいました。
また、曲自体も良くて、2、3回聴いただけでこのアルバムのメロディのどこかを無意識で
口ずさんでしまうほど印象深いメロディが散りばめられている上、そのメロディも
「メランコリック」ではあっても、「ディプレッシブ」まで行かない鬱度で聴きやすいです。
それでいてメタル者が好みそうな音圧はちゃんと備わっているのが心憎いで
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MORTAL LOVE-I Have Lost...-Adoration ★★ (2005-08-26 08:41:01)

先行シングルに抜擢された楽曲。
詞の主人公を優しく眠りに誘うかのようなマイルドな男性ヴォーカルを聴いていると、なんだかこっちまで悲しい気分に陥り、そして慰められているような感覚を覚えます。

MORTAL LOVE-I Have Lost...-Existence ★★ (2005-08-26 08:42:58)

音数が少ない中にヴォーカルの呟くような声が入ってくるオープニングが、アルバムの世界観へとリスナーをいざなっていく曲。
「I am dead」の高音を聴くと、まだ一曲目だというのにとても切ない気分に…。

MORTAL LOVE-I Have Lost...-Reality ★★★ (2005-08-26 08:39:30)

今回のアルバムでは、最長でありながら最も気に入った曲。
男声と掛け合いのAメロも、途切れ途切れに呟くようなBメロも、音程を揺らしながら伸びやかに歌うサビも、どの歌メロもそれぞれに素晴らしい。月並みなコメントですが、長さを感じさせない良質の楽曲であると思います。

MORTAL LOVE-I Have Lost...-Senses ★★★ (2005-08-26 08:43:55)

アルバム随一のキャッチーさを誇る疾走曲。
掛け合いのサビがとても分かりやすく、このバンドに全く興味が無い人がたまたまラジオから流れてきたのを聴いたとしても、耳に引っかかると思います。

MORTAL LOVE-I Have Lost...-Spine ★★ (2005-08-26 08:42:03)

この曲の「pain forever after」の部分、メロディだけ聴くと久遠の道を苦痛を背負いながら歩いていくような情景が思い浮かびますが、Voの声質のおかげでいくらかポップ(もちろん悪い意味ではなく)に聴こえます。

MORTE INCANDESCENTE-...RELEMBRANDO UM TUMULO ESQUECIDO ★★★ (2012-01-10 23:52:07)

2010年発表の3rd。
関連バンドのSTORM LEGIONがなかなか良かったので、こっちも購入しましたが、このバンドも面白い音出してますね。

ザリザリしたノイズ分多めながら太い響きなリフと、ロックやハードコアのテイストを含む、ドカドカとハイテンションなリズムを上手い事合わせ、辺りのものを蹴散らすようなオールドスクールで攻撃的なブラックメタルを展開してます。ヴォーカルも何もないところに向かって最高にハイな状態で演説するかのような、狂気の篭ったパフォーマンスで作風と非常に良くあってますね。ただこのヴォーカル、かっこよくはあるけど癖が強いので一枚通して聴くとちょっとクドさがあるかも(笑)。

路線自体は攻撃的、かつ熱さや炸裂感を感じさせるものではあるんですが、反面メロディはかなり陰湿なのが独特なんですよね。聴き手の神経に障るような、焦燥感を煽るトレモロを仕込
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MORTIFERA-Maledictiih ★★★ (2011-06-07 18:39:45)

2010年発表の2nd。

Neigeは抜けてしまいましたが、相変わらず素晴らしい作品を作ってますね。MORTIFERAの美点というと、まずエグいヴォーカルと、メロディセンスの素晴らしさが挙げられますが、その両方を保ったまま、かなり聴きやすくなった作品だと思います。

まずヴォーカルですが…Neigeが脱退したため、あの笛を音階が潰れるほど思いっきり吹いた時の音のような超高音は聴けませんが、Noktuの仮声帯だけで発声してるみたいな、ハイパー喉声なデスヴォイスは今作でも健在。全盛期のManiac並みのねちっこさで、聴いてる方の喉が潰れそうな勢いでがなりまくり。単純に好きなんですよね、こういうスタイルの絶叫。

そしてメロディも、センスの良さに全く陰りがないですね…
基本的にトレモロリフ(時々アルペジオ)にメロを乗せてますが、美醜と悲哀を自在に表現
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MORTIFERA-Vastiia Tenebrd Mortifera ★★ (2009-08-24 21:10:00)

2004年発表の1st。

フレンチブラックきっての才人、NeigeとNoktuによるバンドと言う事ですが、まず二人のヴォーカルからして凄まじいですね。Neigeのヴォーカルは、今にも声帯が引き千切れそうな絶叫で、ある意味SILENCERやSORTSINDよりも壮絶だと思う。超高音のヴォーカルを「ホイッスルヴォイス」といいますが、ホイッスル通り越して鳶の鳴き声みたいになってるんですけど…(笑)。

Noktuの方は、WLA期のManiac(MAYHEM)を少し低めにしたような、悪魔じみたねちっこさのあるがなりで、こっちもブラックメタルでもトップクラスの魅力のある声。二人のヴォーカルはそれぞれのバンドの作品でも聴けますが、やっぱり揃うと更に強烈な印象を残していきます。

また、ヴォーカル以外にも他のバンドにない、様々な特徴がある音ですね。
デビュー
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MORTIFERA-Vastiia Tenebrd Mortifera-Fbrahgments ★★★ (2009-08-24 21:13:41)

イントロ部分の、時間の流れが遅く感じられそうな、ギターの奇妙な歪ませ方が独特で、アルバムの最初からかなりインパクトを与えてくれます。この音色は、アルバム全編でもっと多用して欲しかったなぁ…。

MORTIIS ★★ (2007-09-15 21:31:00)

ex-EMPERORのベーシストのソロ。
VONDやFATA MORGANAなどの別プロジェクトもいくつか手がけているアーティスト。
最近の音源は未聴ですが、ゴシック/インダストリアルに転向したらしいですね。
それにしても、IldjarnといいTchortといい、EMPERORのベースは濃い人が多い…(笑)

MORTIIS-Crypt of the Wizard ★★ (2007-09-15 21:28:00)

1996年発表の4thアルバム。
実際にはDark Dungeonからリリースされた五枚のシングル「Felden Og Kallet」「En Sirkel As Kosmisk」「Vandreren's Sang」「Stjernefodt」「I Morkret Drommende」を一枚に纏めたものみたいです。2006年、リマスター、スリップケース仕様、ライナーノーツ付きで再発されました。

ライナーでもTANGERINE DREAMなどから影響を受けている事を認めている通り、音楽性はシンセによるアンビエント。Fenrizが「NEPTUNE TOWERS」でやったようなジャーマンプログレそのものの音というよりは、後期BURZUMやSatyrのWONGRAVEN等にも通じる、メロディで情景を描く志向が強い音。映画のサントラ的とも言えるかも。中世北欧を題材にしたドキュメンタ
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MORTIIS-The Grudge ★★ (2008-06-22 22:08:00)

2004年発表の7thアルバム。
以前に4thは聴いてたんですが、また凄い変わりようですね…。

ULVERやTHE 3RD AND THE MORTAL、MANESなど、ノルウェーにはインダストリアル/エレクトロニカ方面に活路を見出すバンドが少なくないですが、前述のバンド達がそうした要素を情景描写に使う傾向が強いのに対し、MORTIISはラップやNINE INCH NAILSそっくりの歌メロを導入した、歌モノ要素の強いある意味売れ線と言えなくもない路線。

とてもじゃないけどEMPERORのメンバーだったり、COLD MEAT INDUSTRYに所属していた経験のある人の作品とは思えません。アメリカのインダストリアルバンド…とか紹介されたら普通に信じてしまいそうな音に仕上がってます。
この音楽性、何気にZILCH辺りのファンにもお勧め出来そうな気がす
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MORTUALIA ★★ (2010-04-29 11:53:00)

フィンランド産鬱ブラック。
SARGEISTを初め、多くのバンドに籍を置く重鎮Shatraugが独りで演ってます。

MORTUALIA-Blood of the Hermit ★★★ (2010-04-29 11:52:00)

2010年発表の2nd。
裏ジャケが何だか可愛らしいですね。森のくまさん的な(笑)。

タイプ的には鬱ブラックですが、割と個性的なスタイルの作品ですね。
鬱ブラックに頻繁に使用されるトレモロリフを排し、ノイジーに引き摺る、ガリガリに歪んだリフの上に、歪みの少ないギターが爪弾くように、物悲しげな中にもどこか壊れた感じのするメロディを重ねていくタイプ。鬱系には珍しく、リードギターがギターソロのように使われるパートも多いですが、使い方のセンスが良いせいか、違和感無いどころか曲の寂寥感を更に上げてます。

ヴォーカルは鬱ブラックに典型的な、SILENCERタイプの裏返り気味な、歪みの少ない高音ですが…もう悲痛さの表現が行き過ぎてて、逆に笑えてくる一歩手前みたいな凄まじさ。「哀れを誘う声」というのは、こういう声のことを言うのではないでしょうか(笑)。SARGEI
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MORTUARY DRAPE-Secret Sudaria ★★ (2014-07-13 17:51:28)

97年発表の2nd。
2011年にDark Descent Recordsよりリイシュー盤が出てます。

…で、私はそのリイシュー盤を購入したんですが…これ、本当に2011年の再発なんですよね?そうとは思えない程録音レベルが小さく、他の同年代のブラックを聴いた後そのまま再生するとこそばゆいような音量で再生されるんですが…音の小さい作品が嫌いな私としては、大分この時点で心証が悪くなりましたね…(苦笑)。ただ、肝心の音楽性の方は悪くないです。再発されて然るべきかっこよさを持つブラックだと思います。

路線としては、スラッシュや初期デスメタルからの影響の色濃い、オールドスクールなブラックメタル。この手のバンドらしい、衝動を感じさせるスラッシーな疾走パートを主軸に展開していく作風ですが、緩急付けた曲作り、ベースも絡めつつのオカルティックなメロディ使いなど、どこか「鮮
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MORTUORIAL ECLIPSE ★★ (2013-10-29 23:43:32)

アルゼンチン産シンフォニックデス/ブラックメタル。
去年1stを出したばかりの新しいバンドで、しかも南米産という事でマニアックな音を想像されるかもしれませんが、現時点でBEHEMOTHやDIMMU BORGIRと渡り合えそうな凄まじいクオリティの音を出してます。シンフォニックなエクストリームメタルが好きならば要チェックなバンドです。

MORTUORIAL ECLIPSE-The Aethy's Call ★★★ (2013-10-29 23:47:03)

2012年発表の1stですが、これは凄まじい!!

音楽性は一言で言うなら、「Demigod」アルバム以降のBEHEMOTHにも通じる、音圧を込めて暴虐に磨り潰すような、デスメタル由来のヘヴィに畳み掛けるバンドサウンドに、派手なオーケストレーションが乗るという、手法としてはごく分かりやすい音ではあるんですが…音のクオリティといい迫力といい、その辺のB級バンドが束になってかかっても全く敵わないものがあるように思います。

絶望感すら感じるドスの効いた、ヘヴィなバンドサウンドに、Nergal氏を髣髴とさせる、古代の神々の怒りのような咆哮が轟くだけでも、聴き手を圧倒するパワーに満ちている感じですが、そこに乗るオーケストレーションがかなり派手で素晴らしい。邪悪な存在を称える凱歌のような管楽器の音色で既に大仰極まりないですが、更に震えるストリングスが張り詰めた緊張感を演出。
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MORTUUS ★★ (2011-08-12 00:20:00)

スウェーデン産二人組ブラックメタル。
ONDSKAPT、OFERMODのメンバーが絡んでます。
ちなみにMARDUKのMortuusとは別人・別バンドです。

MORTUUS INFRADAEMONI-Imis Avernis ★★ (2009-07-25 21:11:00)

2009年発表の2nd。
…LUNAR AURORAやCold Dimensions絡みのバンドって、「景色」を見せてくれるものが多いですが、やはりこのバンドも間違いなくその「眷属」ですよね。

タイプ的には、タメや切り返し、テンポチェンジなどの展開は入れつつも、曲の8~9割を疾走に割いたファスト系のブラックメタル。ですが、ギターのザラついた、奥行きのある音の、放射線でも浴びせられてるような毒々しさとミニマル気味な展開も相まって、ブルータリティよりもアトモスフェリックさの方が遥かに重視されているという印象。

メロディにはDISSECTION的な寒々しさや、LUNAR AURORA的な神秘性、魔性も感じられますが、どっちかというと抽象的な雰囲気に重きが置かれている感じで、リフのフックは前述のバンドと比べると希薄。この辺り、アトモスフェリックメタルに理解がない
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MORTUUS INFRADAEMONI-Imis Avernis-Mortuus et prodeunt infradaemoni ★★★ (2009-07-25 21:12:35)

全体的に抽象性が大事にされた作風のアルバムですが、この曲は割と具体的に情景を描いているような印象を受けます。ヴォーカルの詠唱から威風のあるリズムに刻みリフに落とすパートなんて、ジャケの地獄が現世に顕現してるような感じだし。疾走部分のメロディも他の曲よりくっきりしてます。個人的には、抽象性と曲のフックのバランスはこれくらいの方が好み。

MORTUUS-De Contemplanda Morte - De Reverencie Laboribus Ac Adorationis ★★★ (2011-08-12 00:22:51)

2007年発表の1st。
Disc Unionのガイド本でも取り上げられていた作品ですが…
これは名盤ではないでしょうか。少なくとも雰囲気は最高クラス。

出音としては、メンバーが関わっているONDSKAPTやOFERMODとかなり共通する所がありますね。中音域の、疫病を撒き散らすかのようながなり、プリブラの薄さではなく、メタリックな重量感は残しつつ、ブラックらしいノイジーさも加味したリフの音色など、スタイル的には共通していると思う。また、これらバンドの持つ毒々しさ、鬱な感覚に加えて、宗教的恍惚感をプラスしたようなメロディはDEATHSPELL OMEGA(特に3rd)にも通じるものがありますね。

ただ、このバンドは上記のバンドと比べると、ダークアンビエント的なパートの挿入やSE的な音色の導入、ドゥームに通じる引き摺り感の強いリフを弾くなど、より音を
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MOURNFUL CONGREGATION-The June Frost ★★ (2009-01-22 22:02:00)

2009年発表の3rd。
前作とは対照的な、真っ白なジャケがなんか意外な感じ…。
「フューネラル/モーンフルドゥーム屈指の名盤」として讃えられている前作ですが、
個人的には曲自体は素晴らしいと思ったものの、引きずる重低音ギターの音の小ささや
それと比べてアコギが大きすぎな音のバランスなどがいまいち好きになれなかったんですが…
今作はその欠点を見事にクリアした、実に重厚な音像になってますね。
「The Slow March to the Burial」のズンズン刻むパートなどはこの音あってのものだと
思うし、全体的に世界観に引き込んでいくパワーも上がっていると思うしで嬉しい限り。
曲数こそ前作の倍なものの、「ドゥームは心臓の鼓動が遅い者達の為の物だ」という
ステイトメント通りのスローなリズムの中、悲哀に満ちたメロディを丁寧に紡いでドラマ
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MOURNFUL CONGREGATION-The Monad of Creation ★★ (2006-06-16 22:22:00)

同じフューネラル・ドゥームでも、WORSHIPやNORTTが聖書の黙示録でラッパを持った
天使たちが次々に舞い降り災いを起こしていくシーンの様に、世界が真っ暗になり
破滅していく場面を描いているとしたら、この作品は人生に絶望した人間が、涙を流しながら
海へと入水自殺するような、そういうイメージがあります。
悲壮感や破滅的な雰囲気も勿論出ていますが、それと同時に「母なる海」的な神秘性も感じます。
表現は違いますが、この悲壮感は1stのTHE 3RD AND THE MORTALとも共通する感覚かも。
このサウンドだとヴォーカルの低音咆哮タイプのデス声すら悲しく聴こえる…。
私も最初はヘヴィな音が耳に心地良い…的なサウンドではなかったので戸惑いましたが、
何回か聴くうちに良さが分かってきた感じです。
私もわっせろーいさん同様、繰り返して聴
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MOURNFUL CONGREGATION-The Monad of Creation-The Monad of Creation ★★ (2006-11-08 21:10:43)

この曲調だと、ギターの歪みが水の飛沫の様な印象に聞こえる…。
人はこうして海へと回帰していくのだろうか…みたいな。

MOURNING FOREST-De la Vermine ★★★ (2014-06-12 23:12:22)

2010年発表の2nd。

前作が「哀しみの影と…」のタイトルで日本盤リリースされた事もあって、フレンチブラック勢でも知名度の高いバンドですが…聴いてみると注目の理由も頷けますね。若干金属質なRawさを残しつつ不快でない歪ませ方のリフ、そのトレモロリフが奏でるメロウ極まりないメロディ、ガラガラに歪んだヴォーカル…と、正しく「メロウなプリブラ」してて、かつメロディや(プリブラとしての)音質・展開がしっかりしている作風。

マニアも満足させつつ、初心者にもジャンルの魅力を分かりやすく伝える質があると思いますが、更に魅力的なのはメロディの傾向。北欧バンドの醸し出す土着的な邪悪さや寒々しさとは異なり、このバンドのメロディは耽美さや儚さ、哀愁、毒々しさなどが入り混じったドラマティックなもの。こういった特性を持つメロディを多用するブラックメタルバンドはフランスに多い印象ですが
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MOURNING MIST-Mourning Mist ★★ (2016-03-02 13:30:15)

2015年発表の1st。

ABHORやPROFEZIAなど、ゴシックな雰囲気やアンビエンスを重視した作風で知られるバンドのメンバーであるKvasir氏の在籍するバンド…との事ですが、ここでも彼の感性がかなり強く出た音になっているような気がします。こちらはオールドスクールだったり不協的・前衛的だったりしつつ、鬱ブラックやドゥームに通じるミッドテンポ中心で聴かせる、若干ローファイなバンドサウンドに、存在感のあるヴァイオリンを絡めていくスタイル。

このヴァイオリンが単に美しさやメロウさを加味したり、メロディを弾いたりだけでなく、かなり独特な使われ方をしているのが最大の特徴。ギターソロの速弾きのようなフレーズを聴かせたり、時に包み込むようなアトモスフェリックさ、時に撓み捻れるようなグロテスクさでバンドサウンドを包み込んだり…。このヴァイオリンが、音の根幹を成していると
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