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NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung
NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung-Hailed Be the Heroes
NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung-I FEEL THE BREATH OF RAGNAROK
NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung-SORROW OF NATIVE LANDS
NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung-WELTANSCHAUUNG
NON ESSENCE GENESIS-Genesis of the Fall
NON OPUS DEI-Eternal Circle
NONEXISTENCE
NONEXISTENCE-Antarctica
NONTINUUM
NONTINUUM-Dwelling in Oceans
NORDJEVEL-Nordjevel
NORDVARGR-The Betrayal of Light (nordvargr / Drakh)
NORTHDARK
NORTHDARK-Toward the Emptiness
NORTHERN PLAGUE-Manifesto
NORTT
NORTT-Ligfaerd
NORTT-Ligfaerd-Tilforn Tid
NORTT-Ligfaerd-Vanhellig
NOSTALGIE
NOSTALGIE-As Life Disappears
NOVAE MILITIAE-Affliction of the Divine
NOX INFERI-ADVERSE SPHERES
NOX INFERI-ADVERSE SPHERES-Ⅳ
NRCSSST-Schizophrenic Art
NUIT NOIRE
NUIT NOIRE-Fantomatic Plenitude
NUIT NOIRE-Fantomatic Plenitude-I Am a Fairy
NUIT NOIRE-Fantomatic Plenitude-Les fées volent dans la nuit
NULLINGROOTS-Take Care
NUMEN-Numen
NUMENOR-Colossal Darkness
NUMINOUS-Numinous
NUNFUCKRITUAL
NUNFUCKRITUAL-In Bondage to the Serpent
NURSE WITH WOUND-Homotopy to Marie
NURSE WITH WOUND-Homotopy to Marie-I Cannot Feel You as the Dogs Are Laughing and I Am Blind (For 13 Throats)
NURSE WITH WOUND-Homotopy to Marie-The Schmürz (Unsullied by Suckling)
NURSE WITH WOUND-Homotopy to Marie-The Tumultuous Upsurge (of Lasting Hatred)
NYDVIND-Sworn to the Elders
NYSEIUS-Militiae
Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden
Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden
Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden-Hymn I: Of Wolf and Fear
Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden-Wolf and Hatred
NÉVOA-Re Un
OAKHELM-Echtra
OATHEAN
OATHEAN-Oathean

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NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung ★★ (2005-08-09 22:08:00)

2005年発表の4thアルバム。
前作の発表は99年だから…約6年振りってこと!?
去年このバンドが沢山の作品を再発したのはこの為の伏線だったんでしょうか。

音楽的には前作同様、時折挟まれるお祭り的な民族音楽パートが楽しく、それでいて切ないブラックメタルなんですが、前作の不満が解消され、丸くなったという意味ではなく聴きやすくなったように感じます。音質も良いとは言えませんが、低音の「ガーー」が無くなった為、曲を集中して楽しむ事が出来るようになったと思います。

それに加え、ギターも平坦リフは多いですが、ところどころはっとするような叙情メロディのリフも弾いていて、聴き手を飽きさせるといったことは全くありません。疾走感があるパートが大幅に減り、大らかさや貫禄を感じさせるパートが増えた事や、一曲ごとにインストを挟んで進行していくアルバム構成も前作と異なるポイ
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NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung-Hailed Be the Heroes ★★★ (2005-08-09 21:44:50)

ノイジーだけどメロディアスなギターリフが耳を劈いた後、それが平坦なものへ変わる瞬間に笛のメロディが入ってくるモチーフ、何回聴いてもかっこいいです。民族パートも多く、アルバムで一番のお気に入りです。

NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung-I FEEL THE BREATH OF RAGNAROK ★★ (2005-08-09 21:41:39)

ラグナロクって確か北欧の終末思想の事ですよね…詞にも「我等はラグナロクを待ちながら生きる」とありますが、こんなに楽しくしてていいんでしょうか(笑)。4分位からはお祭り的なノリですよ…戦争に向けてお祭りで士気を上げているのかも?

NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung-SORROW OF NATIVE LANDS ★★★ (2005-08-09 21:43:55)

笛によるメロディが凄く切ない、ワルツ的な小品。
…なんでウクライナ出身でもないのに、こんなに懐かしい気分になるんだろう…。インストですが凄く心に来るメロディの名曲です。

NOKTURNAL MORTUM-Weltanschauung-WELTANSCHAUUNG ★★★ (2005-08-09 21:43:08)

この曲は半分デス声になったような声で歌う部分が非常に味があって好きです。ドスも効いてるし、もちろん不気味ではあるんですが、それ以上におっさんっぽい(褒めてます)イガラっぽさが凄い良い味になってます。曲自体も最初から民族パートで攻めてきたり、タイトルトラックだけあって力入ってると思います。
ちなみにタイトルはドイツ語でworld view=世界観、の意味らしいです。

NON ESSENCE GENESIS-Genesis of the Fall ★★ (2014-09-17 22:20:01)

2013年発表の1st。
…ジャケ横にアルバムタイトルを書かない(ジャケ表にのみ記載)仕様はどうかと思います(笑)。一瞬セルフタイトルかと思って、それで登録しそうになりましたもん…。

黒をバックに、金色でバンド名とアルバムタイトルの書かれたジャケットのシックなデザインからは、なにやら気高そうな雰囲気が伝わって来ますが…実際はブラストビートを多用した、ややノイジーで凶暴なブラック。まああ激烈ブラックのAD HOMINEM絡みという事でお察しですが(笑)。この作品、ヘヴィメタルとブラックメタルとしてのバランスが、なかなか面白いことになっているように思います。

楽曲自体は、キメを多用したり、ブラストで畳み掛けるだけでなく、ミッドテンポのパートも魅力的に聴かせる緩急の付いた展開を見せたりして、ヘヴィメタルとしてのドラマティックさも申し分なし。しかしギターリフに極
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NON OPUS DEI-Eternal Circle ★★★ (2011-04-01 22:23:24)

2010年発表の6th。

ブルータルデス並の暴虐性とテンションで突っ走るブラックという事で、デス方向に家事を切ってからのBEHEMOTHを思わせる音ですね。アコギや中近東メロディの演出を絡めるBEHEMOTHと比較すると、こっちはより暴虐パートに的を絞ったような内容。良質のプロダクションで、太い音ながらジリジリした音色のリフ、ハイピッチ・ハイテンションで喚きまくるヴォーカルなど、よりブラックらしい音で、ウォーブラックやファストブラック好きにもお勧めできそう。

ただ、一般的なウォーブラックやファストブラックよりも、メロディに毒が効いているのが特徴ですね。この哲学的思索に耽り過ぎて自家中毒起こしたような混沌としたメロディは、僅かにDEATHSPELL OMEGAの影がよぎった様にも感じられたり。ただでさえ混沌が渦巻いているような音塊なのに、それが不吉なメロディで撹
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NONEXISTENCE ★★ (2013-08-04 19:13:28)

オーストリア産独りブラック/ドゥーム/デス。
今年Candlelightより2作目のアルバムを発表。

NONEXISTENCE-Antarctica ★★ (2013-08-04 19:14:11)

2013年発表の2nd。

しっかりとしたヘヴィさを醸し出す、引き摺るような音色のギターリフが音の壁を作り出しつつ、そこにキーボードやリードギター等が悲哀に満ちたメロディを丁寧に紡ぎ上げる作風で、どちらかというと純正のブラックよりはSWALLOW THE SUN辺りのデス要素強いゴシック・ドゥームに近い音でしょうか。そこにアトモスフェリック/シンフォニック/メロディックの各種ブラックメタルのテイストを加味したような感じですね。

ブラストパートも一応ありますが、基本はミディアムテンポ中心で、メロディの流れに沿って楽曲が構築されているような展開を見せる作品。このメロディが何気にかなり良いんですよね。ゴシック的な悲哀に満ちた耽美さと、気品に満ちている感じで単にメロウなだけじゃないのが素晴らしい。この手の音ではヴォーカルのクリーンの頻度が低く、低音咆哮中心なのも楽曲のい
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NONTINUUM ★★ (2013-06-20 22:24:54)

オーストラリア産ディプレッシブ/ポストブラック。
鬱ブラックを多く輩出した事で有名な韓国のレーベル、Misanthropic ArtよりEPをリリース後、自主制作で1枚目のアルバムを発表したものの現在は解散してしまった模様。

NONTINUUM-Dwelling in Oceans ★★ (2013-06-20 22:27:29)

2010年発表の4曲入りEP。
と言っても演奏時間は30分近くありボリュームもなかなか。

出ているレーベル、海をモチーフに使ったジャケットや楽曲名などから大体の予想が付く通り、鬱ブラックのスタイルとシューゲイザー的儚さを融合させたような、アンビエント要素の強いポストブラック。トレモロリフを多用し、儚げなメロディを繊細なノイズ質に乗せて美しい情景を描きつつ、ゆったりと展開していく作風。ヴォーカルが変に裏返ったような滑稽な叫びではなく、ガチの歪み切った絶叫なのも個人的には好感触。

似た系統のシューゲイザー・ブラックと比較しても、例えばブラストでの疾走を取り入れたりといったドラマ性もなく、ひたすら淡々と情景を描くことに徹している分、やや作風としてはマニアックと言えるかもしれません。ただ、この徹底振りが、意識が緩やかに海の中を揺蕩うような、意識下に働きかけてくる
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NORDJEVEL-Nordjevel ★★★ (2016-03-19 16:44:47)

2015年発表の1st。
MARDUKの現ドラマーを務めるFredrik氏らの参加するバンドのデビュー作という事で話題になってましたが、試聴してかなり良さそうだったので購入。ちなみにその他のメンバーも元RAGNAROKだったり、TVANGESTEにも参加していたり、思いっきりブラック人脈。

内容としては、ごくごくストレートなファスト/メロディックブラックという感じで、一般のメタラーが「ブラックメタル」と聴いて想像する音からそう離れたものではないと思います。Fredrikの暴虐なだけではない、タイトに楽曲を締めるドラミングと、ブラック特有の土着的な叙情性、ブリザードめいた寒々しさを練りこんだリフをメインに聴かせつつ、時にパンキッシュな炸裂感を感じさせたり、土着的メロディを押し出しエピックに展開したり、決して一本調子ではない作風。

ドラムやリフのフレーズをが
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NORDVARGR-The Betrayal of Light (nordvargr / Drakh) ★★ (2009-02-22 22:07:00)

Drakhとのコラボアルバム。2008年作品。
…と言っても、NordvargrもDrakhもMZ.412のメンバーですけどね。

面子から想像出来る通り、MZ.412と同路線のダークアンビエント。MZ.412の「Infernal Affairs」がメタル的な手法はほぼ無かったのに対し、こっちはアコギが使用されていたり、辛うじてドローン的な、歪んだリフらしきものがあったりしますね。それらを持続音やSEなどを絡め、丁寧に層を重ねて、音像を作り上げていく作風。音作りの上手さは言うまでもなく、周りの景色を呑み込む闇がそこにあるように、リアルに感じられます。

MZ.412がブラックメタルに通じる暗黒な雰囲気をひたすらに描いていたのに対し、こっちは浮遊感も感じられ、よりアートっぽい感じ。個人的にはどこか宇宙っぽい情景も浮かぶんですよね…。不毛の惑星に取り残された宇宙
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NORTHDARK ★★ (2012-09-22 03:18:09)

ロシア産ブラックメタルバンド。
これまでに4枚のアルバムをリリースしていますが、中心人物のD氏が自殺で亡くなったため、バンドは解散してしまった模様。

NORTHDARK-Toward the Emptiness ★★ (2012-09-22 03:19:03)

2007年発表の1st。

この作品、様式自体はプリミティブブラックのそれを踏襲してる感じなんですが、メロディの使い方がカオスでカルトで非常にかっこいいです。メロ自体は正統派メタルのかっこよさ、もしくはペイガンの勇壮さを感じさせるものなんですが…疾走パートではそれを早回しして剃刀の嵐に叩き込まれるかのような、かなりイカれた感じになっていて非常に邪悪。スピーカーで聴くとコンポに悪霊が憑依したようにも聴こえる。

また、ヴォーカルも悲痛というか、怨念篭もってる感じで良いですね。割れまくりの、怨嗟と怒気を多分に孕んだ怒鳴り声。いわゆる怒号系ですが、野太いだけでなく、負の感情がたっぷり入っている感じが素晴らしい。プリミティブ系としては割と展開を重視した作風なんですが、イカれた部分と叙情的でかっこいい部分が適度にあって、カルトながらカルトすぎて自己満足にならない、マニア向け
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NORTHERN PLAGUE-Manifesto ★★★ (2015-02-05 12:21:10)

2014年発表の1st。

端的に言ってしまえば、デスメタルの獰猛な攻撃性と、ブラックメタルの邪悪な雰囲気を掛け合わせたエクストリームメタルで、特にポーランドではBEHEMOTHやHATEなどを始め、似た音楽性のバンドは少なくないのですが…個人的には、その中でも一際目を引くような作品だと思います。

この手のバンドって、どうしても曲が一本調子になってしまいがちなんですが、このバンドはギターワークやリズムワークに結構変化を付けていて、それによってアルバムを通じてインテンスな雰囲気を保てているように思います。メロデスにも通じる、高揚感を煽るリフ、トレモロを交えて弾きまくるリードギター、ミディアムでダイナミックなグルーヴを感じさせるリズムパターンなど、この手のデスが根底にあるブラックが、余り取り入れない要素も積極的に取り入れているのが良いんですよね。それでいて好戦的な暴
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NORTT ★★ (2006-05-21 20:36:00)

デンマーク産ブラック/フューネラルドゥームメタルバンド。
ドゥームのCDって初めて買いましたが、これは凄いですね。
単調で長いのに、そこに込められた怨念に惹き付けられてしまう…

NORTT-Ligfaerd ★★★ (2006-05-21 20:32:00)

2005年発表の2nd。
私はドゥームって今までVAで聴いたくらいなので全く詳しくないんですが、これを聴いて、「こんな世界があったのか!!」と驚きました。

自身ではその音楽性を「ピュア・ディプレッシブ・ブラック・フューネラル・ドゥーム・メタル」と形容している通り、鬱を通り越して絶望の域に踏み込んでいるような、めっちゃ暗くて遅い、破滅的な音楽を演っています。まずリズムはドゥームなので当然遅く、しかも一打一打にエコーが掛かり闇に飲み込まれていくような雰囲気を醸し出しています。

リフはほぼメロディがなく、ノイズを引きずっているようなものを弾いていますが、ところどころキーボードやギターによるメロディもあり。ただそのメロディは流石自ら「ディプレッシブ」というだけあって非常に暗く、本当に黄泉の国だとかそういうイメージ。そこにヴォーカルのデスヴォイスが乗ると、正に破滅
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NORTT-Ligfaerd-Tilforn Tid ★★★ (2006-06-10 20:36:21)

この雰囲気…まるで肉食獣が住む洞窟の奥深く迷い込んだみたい。
獣の咆哮が闇から轟き、ギターの物悲しい旋律がもはや死は避け得ないと暗に示しているのであった…みたいな曲。

NORTT-Ligfaerd-Vanhellig ★★★ (2006-06-10 20:33:20)

これ、普段から気持ちを抑える事が多く、鬱憤が溜まってる人が聴いたら犯罪をしでかしてしまうのでは…(笑)。まぁそこまでは流石にないかと思いますが、自らの心の闇と向き合う事を強要するかのようなダークさです。

NOSTALGIE ★★ (2014-06-19 22:56:07)

カナダのAbleben氏を中心に、アメリカのA. Morbid氏(HAPPY DAYS, PRETEEN DEATHFUK等)、フランスのLord Lokhraed氏(NOCTURNAL DEPRESSION等)らによって結成された、様々な国籍のミュージシャンが集まった鬱ブラック。現在ではメンバー構成がかなり変わり、BLACK HATEやLUPUS NOCTURNUSなどでの活動でも馴染み深い、メキシコのB. G Ikanunnaらが在籍している模様。

NOSTALGIE-As Life Disappears ★★ (2014-06-19 22:58:17)

2011年発表の4曲入りEP。
と言っても1曲が長めで、約30分とEPとしてはボリュームは割と多めですね。

関連バンドに名うての鬱ブラックバンドが名を連ねていることからも分かる通り、このバンドもその流れを汲む作風ですね。遅めのテンポとノイジーな音作りで精神を侵食しようとする構成、ガラガラに歪み切り、凄みを感じさせるがなり声を聴かせるヴォーカルと、鬱ブラックの様式を踏襲した音で、ノスタルジー通り越して絶望感すら漂っている感じ。

ただこの作品、絶望感だけでなく、ポストブラックのバンドが持つような神秘性や儚さも同時に感じさせるんですよね。例えば敢えて歪みの少ない音でトレモロを奏で、鈴の音のような非日常性を感じさせる音色を演出したり、若干ブルージーに感じるような渋めのメロディがあったり、メロウさを演出するのにかなり工夫している印象。このトレモロとアルペジオの組み
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NOVAE MILITIAE-Affliction of the Divine ★★ (2014-08-03 00:12:35)

2011年発表の1st。

最早ブラックメタル界隈ではDEATHSPELL OMEGAはひとかどの存在になっているせいか、「DSOに通じる作風」とか「DSO好きにお勧め」とか書くと、それだけで宗教的な邪悪さがあり、カオティックさ、アーティスティックさ、前衛性、文化性など、単なる邪悪さ以上の何かも備えたブラック…というのが概ね伝わるので、音源を探したい側としては助かりますね(笑)。このバンドも、そんな感じの売り文句に釣られて買ってしまいました。現時点ではメンバーの写真や名前等の情報を公開していない辺り、バンド側も意識しているのかもしれませんね。

この作品はDSOで例えるなら、まだプリミティブ・ブラックとしての側面を残していた「Si~」アルバムと近い雰囲気を持っているように思います。ただキリスト教が根付いていない日本人には完全には理解できそうにない世界観、プリブラベ
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NOX INFERI-ADVERSE SPHERES ★★ (2010-04-18 09:50:00)

2008年発表の1st。

あからさまなノイジーさではなく、うっすらと覆い被さるようなギターの歪みと、厚みのある、空間系のキーボードが混ざり合い、ゆったりとしたテンポの中で立体的なアトモスフェアを醸成する、アンビエント/ディプレッシブブラック。ヴォーカルがこの手に良くあるタイプの泣き叫び系ではなく、妙な生々しさを感じさせる中~低音域のがなり声なのも特徴ですね。

この作品、数あるアトモスフェリックな鬱ブラックの中でも、ギターノイズとキーボードの一体感に優れた音像を提供していると思う。単に絶望的・ダークなだけではなく、どこかクラシカルな上品さも持ち合わせているメロディとも相まって、包容力のある作品に仕上がっている感じ。…映画の主人公が死ぬシーンを、海に沈む太陽で暗喩するとして、そういう場面のバックで流しても合いそうな音。「人生の斜陽」的な(笑)。

ダー
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NOX INFERI-ADVERSE SPHERES-Ⅳ ★★★ (2010-04-18 09:52:10)

全体的に世界観が統一された作風ですが、敢えて1曲選ぶとしたら4曲目。
木管楽器にも通じる上品な音色のキーボードと、薄いギターノイズのハーモニーが特に素晴らしい。ミニマルで繰り返しの多い音ですが、これなら何時までも聴いていたい気分になれます。

NRCSSST-Schizophrenic Art ★★★ (2016-09-11 11:07:51)

2015年発表の1st。

SVARTTHRONやPERGALEなど、精神的なヤバさを感じさせるリトアニア出身(現在はドイツに籍を置いている)というプロフィール、「精神分裂症のアート」というアルバムタイトルから、何やら病的で難解な作風を想像してしまいますが…実はシューゲイザー寄りのブラックとしては真っ当過ぎるくらいに真っ当な作品で逆に驚きました。このサブジャンルを初めて聴くにも適してると言えるくらいに分かりやすい音。

儚くて感情に訴えかけてくるトレモロリフとノイジーに歪んだ音像、鬱感情を加速させる絶叫の組み合わせはこの手の王道とも言える音ですが、描いている情景が抽象的な割に、メロディやフレーズなどをはっきり聴かせる作風なんですよね。清浄な中に、時折メランコリックで病的さも垣間見せるメロディ、ブラスト一辺倒でなく、ロック調のタイトなリズムも用いる展開など、語弊を恐
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NUIT NOIRE ★★ (2007-11-17 17:13:00)

フランスのブラックメタル/フェアリカル(妖精的?)ブラスティングパンク。
このバンドも結構前から評判になってますが、噂以上にスゴい。
どう凄いかは是非自分の耳で確かめてみる事をお勧めします(笑)

NUIT NOIRE-Fantomatic Plenitude ★★ (2007-11-17 17:12:00)

おそらく2007年発表の3rd。
これは(ある意味)凄い(笑)!!
最初聴いた時笑いすぎで喉痛くなりましたもん。

曲の方は、プリブラ的な重さの無い音質やトレモロリフ、ブラストビートも絡めた疾走するリズムなんかはブラックメタルっぽいですが、メロディが明るめで軽い音質とも相まってパンキッシュな軽快さも感じられるサウンドで、これだけなら独特でかっこいいんですが…。あまりにもヘンなヴォーカルスタイルのせいで唯一無二の個性が確立されてしまってます(笑)

例えるなら…そこら辺の中学生にクレヨンしんちゃんの「野原しんのすけ」の物真似をさせつつ音程を無視して歌ってもらったら近いのではないでしょうか。もしくはカラオケで音痴な人をおだててたらその気になって、酒の力とも相まって本気で歌いだした…みたいな感じです(笑)。
普通下手なヴォーカルって耳障りなんですが、こ
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NUIT NOIRE-Fantomatic Plenitude-I Am a Fairy ★★ (2007-11-22 15:33:35)

このタイトルからも分かるように、このバンドは妖精的な物をテーマにする事が多いみたいですが…妖精を見るのに、なにか信仰や神通力以外の別のブツの力を借りてるんじゃないでしょうか(笑)そんなラリラリな歌いっぷりです。

NUIT NOIRE-Fantomatic Plenitude-Les fées volent dans la nuit ★★★ (2007-11-20 00:04:54)

れっふぃーぼらどーんらにゅい♪
れっふぃーぼらどーんらにゅい♪
れっふぃーぼらどーんらにゅい♪
…えもねぺーえぶりあーーーーん!!!!
…最高(笑)とても電車の中では聴けません。
ツインヴォーカルが意味を成してないのも凄い。
にゅいーーーー!!!

NULLINGROOTS-Take Care ★★★ (2016-06-26 12:53:12)

2016年発表の3rd。
日本のMaa Productionsからのリリースという事で注目してる方も多いのでは。

ブラックメタルの攻撃性と、シューゲイザーの儚いメロディを混合した、いわゆる「ブラックゲイズ」と呼ばれるような音ですが…その両要素の配分がかなり好み。ノイジーさによりアブストラクトな光景を演出しつつも、バンドの音としての魅力もちゃんと感じさせるプロダクション、弱々しさを全く感じさせない絶叫、疾走パート多めながらメリハリの付いた展開など、メタルの魅力をしっかり演出した上で、儚く悲しげなメロディを全編に大胆に取り入れているのが素晴らしい。

ホントにこのバランスが、生と死の境界を彷徨っているような印象を与えるんですよね。ブラックメタル由来の攻撃性は生への執着だったり人生への悔恨から来る無念さ、儚いメロディや非日常的な音像が演出するのは幽世の光景がほの
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NUMEN-Numen ★★★ (2012-04-11 22:15:09)

2007年発表の3rd。
フクロウをあしらったバンドロゴがなんだか可愛らしいですね(笑)。

ショップでは、アコギなども取り入れた、フォーキッシュさもあるスペイン産のメロディック・ブラック…という感じで紹介されていた事と、ジャケットの雰囲気からはアトモスフェリックで叙情的なサウンドを予想してしましたが…そういう心構えで聴くと、まず冒頭からしてあっけに取られますね(笑)。一体何なんでしょう、このファストブラック顔負けの、猛然としたテンションの爆走は…初っ端からもうヤケクソとしか思えない飛ばしっぷり。

トレモロリフに込められたメロディは、それだけを取ってみればフォーク/ペイガン系の土着的な叙情性・幽玄さを感じさせるものではありますね…ただ、聴かせる箇所ではがっつりメロディを前に出して聴かせる作風のせいで、却って攻撃的に聴こえます。ヴォーカルの絶叫もかなり強烈で
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NUMENOR-Colossal Darkness ★★ (2014-09-05 00:45:59)

2013年発表の1st。

シンフォニックなキーボードによる、ヴァイキングメタルにも通じるスケールの大きい華美なクサメロが、大仰なドラマ性を演出するエピックでメロディックなブラック。バンド名は指輪物語の中の五芒星の形をした島の名前から取ったらしく、ヴァイキングメタルそのものと比較すると、メロディは土着性よりもファンタジックな傾向が強い感じがします。

特筆すべきはそのファンタジックなメロディで、インスト明けの2曲目イントロのシンフォ具合から既に悶絶。そしてサビでクリーンに歌い上げられる、これまた大袈裟なメロディにまた悶絶。そもそも、この曲の「ジ・エターナル・チャンピオン」という曲名からしてクサいです(笑)。攻撃性もある程度備えており、暴虐な疾走と持ち前のクッサクサなメロディが絡む「Chronomancer」はアルバム随一の名曲。

ギターワークはどちら
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NUMINOUS-Numinous ★★★ (2012-08-26 06:45:52)

2011年発表の1st。

数多くの良質なプリミティブ・ブラックの音源を世に送り出しているレーベル、Northern Heritageからのデビューアルバムとのことですが、またもや素晴らしいバンドを見出してきましたね…。
路線的には、ツタツタ2ビートで疾走するパートを中心に据えた展開といい、高音域のノイジーさを強調した、目の粗いプロダクションといい、典型的なプリミティブ・ブラックのスタイルを踏襲したものですが…リフやメロディ、音作りにしろ、このジャンルの中でも邪悪さや不穏なムードに特化したような作風が特徴。

不協的なリフにより、漫画等で主人公が猜疑心に囚われ、景色が歪んで溶け出していくシーンを連想するような、ドロドロした空気感を醸し出し、そこに闇が世界を覆い尽くしていくような、スケールの大きいどす黒さを感じさせるメロディをトレモロで挿入していくスタイル。ヴ
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NUNFUCKRITUAL ★★ (2012-03-07 20:48:57)

NUCLEAR ASSAULTのDan Lilker氏やNIDINGIR、THE KONSORTIUMのメンバーであり、MAYHEMや1349のライブメンバーも務めるTeloch氏の参加するブラックメタルバンド。昨年Debemur Mortiより一枚目のアルバムをリリースしています。

NUNFUCKRITUAL-In Bondage to the Serpent ★★★ (2012-03-07 20:54:25)

2011年発表の1st。
MAYHEMのAttilaもゲスト参加。

重く纏わり付くようなベースと、ノイジーに引き摺るギターリフが聴き手の視界をどす黒く染め上げるような、スラッジ/ドゥーム色も強い激重なブラックメタル。この黒々しくて質量感を伴う音像、ただ単に物理的に重いというだけでなく、禍々しい儀式が厳かに進行していき、魔や邪が吸い寄せられていくような、非常に邪悪なムードも醸し出しているんですよね。

ブラックらしい神秘的なキーボード、邪悪なトレモロも時折入りますが…この重々しい音の中では実に良く映えてると思う。1曲目では敢えてそうした要素を抑え、スラッジ色を前面に出している構成も、儀式の昏い狂熱の高まりによって次第にトランスし、超自然的で邪悪な何かとの邂逅を果たした…みたいな感じがして良いと思う。…まあ全体像を知った今でこそそういう感想になりますが、初めて
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NURSE WITH WOUND-Homotopy to Marie ★★ (2008-10-13 09:54:00)

82年発表の5thアルバム。
80年代の作品にしては音が凄く鮮明なので、リマスター盤かもしれません。
SUNN O)))の「00 Void」の日本盤ボーナスでのリミックスで名前を知り、
「傷を伴う看護」との矛盾した意味を持つアーティスト名に並々ならぬセンスを感じて、
音源の方も買ってみたという訳なんですが…
ノイズ、サンプリング、コラージュを駆使して情景を描き出してゆく前衛的な音楽という
感じですが、この不条理通り越して超現実的な世界に入り込んでるような音は、
初期WHENよりも「恐い音楽」として上かもしれません。同じシュールレアリスムでも
絵画などと違って、全体像を見るためには一時間以上を付き合わざるを得ず、必然的に
この世界を体験せざるを得ないというある意味恐ろしい作品(笑)。聴いてると何が
「良い音楽なのか」の価値観が揺ら
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NURSE WITH WOUND-Homotopy to Marie-I Cannot Feel You as the Dogs Are Laughing and I Am Blind (For 13 Throats) ★★★ (2008-10-16 21:46:23)

最初の音からして衝撃的なんですが…
機械で出来た軟体生物が絡み合って、共食いしているような音。こういう音を狙って作れるのも凄いけど、こういう音を頭の中で鳴らせてる時点で只者じゃないと思う。

NURSE WITH WOUND-Homotopy to Marie-The Schmürz (Unsullied by Suckling) ★★★ (2008-10-16 21:40:18)

少し耳に痛い箇所がありますが、これは面白いですね。
ピンボールが弾けるように音が連鎖していく箇所とか、聴いてて音の面白さに嫌でも惹き付けられてしまう…。ラストだけこれまでとはうって変わってメロディアスになるのも裏がありそうというかキッチュというか。

NURSE WITH WOUND-Homotopy to Marie-The Tumultuous Upsurge (of Lasting Hatred) (2008-10-16 21:42:38)

小人が「このやろ!このやろ!このやろ!」って言ってるように聞こえる…可愛い(笑)

NYDVIND-Sworn to the Elders ★★★ (2013-06-22 23:19:59)

2010年発表の2nd。

男臭い哀愁ペイガンメロディをこれでもかと練り込んだギターワークを武器に、ブラスト爆走やスラッシーな疾走も交えミッドテンポ中心で壮大、かつドラマ性たっぷりに展開していく、かなりヴァイキングメタルに寄ったメロディックブラックメタル…簡潔に言えばそんな感じの作風ですが、このバンド、本当にフランス産なんでしょうか…(笑)。
メロディの濃さといい展開の大仰さといい、北欧のバンドよりヴァイキングらしいヴァイキングなんですけど(笑)。曲タイトルも「North」「Nordic」と言った単語が散見されますし。むしろフランス人のフィルターを一回通している分、「ヴァイキングらしさ」が更に煮詰まって、色濃く反映されているのかもしれませんね。

もちろん濃厚なだけでなく、音作りのクオリティも高く、ギターリフの厚みのある重厚でタイトなプロダクションは楽曲の壮
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NYSEIUS-Militiae ★★★ (2011-12-26 22:48:21)

2010年発表の1st。
SVARTI LOGHIN等のリリースで注目を集めるイタリアのレーベル、ATMFよりリリース。

…レーベルのCDを買うと同封されているバンド紹介文によると、「フランスのオーソドックスなブラックメタルで、WATAINやDEATHSPELL OMEGA、ANTAEUSが好きな人向け」とありますが…ブラックメタル好きならそのコメントからもう殆ど予想が付くような音ですね。北欧譲りの荒涼としたリフを中心に展開する、真性の香りがプンプンするブラックメタルで、ヴォーカルも中~高音の喚きスタイルながらどこかドスも聴いていて申し分なしの迫力。

基本は硬派かつストレートなブラックメタルなんですが、時折メロディ要素をがっつり前に出してくるのも特徴ですね。しかもそれが非常に効果的に使われていると思う。2曲目の2本のギターがトレモロでメロウなメロディを弾
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Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden ★★★ (2004-09-10 20:34:00)

Ulverのブラックメタルとしては最後のアルバムらしいですね。
今回はプリミティブです。

このアルバムには「森の中で4トラックの機材のみでレコーディングされた」という噂みたいな物があるそうですが、いくら何でもそれは冗談だと思います。音質的には音の分離はきっちりとしていて、ドラムとヴォーカルはやや音量小さめで、2本のノイジーなギターが絡み合って美しいメロディを奏でるというスタイルです。

このギターのディストーションが超極悪で、普段ギターのメロディを追わない人にとっては本当にノイズにしか聴こえなさそうな位凄いです(笑)ヘッドフォンで聴くと更に迫力が増して、まるで電極を両耳から突っ込まれて脳をスパークさせられているような感じさえします。
初めて聴いた時は「うわっ、これは無理かも…」と思いながらも全部聴いてしまったんですが、それもこの人たちの持つ類稀なメロ
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Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden ★★ (2005-03-15 17:20:00)

曲タイトルの表記されていない今作ですが、海外のレビューサイトによると、
曲のタイトルは以下の様になっているそうです。

#1 Wolf and fear
#2 Wolf and devil
#3 Wolf and hatred
#4 Wolf and man
#5 Wolf and moon
#6 Wolf and passion
#7 Wolf and destiny
#8 Wolf and night

MD等に入れる場合は曲タイトルが分かると便利ですね(笑)
まぁ、この音源を雑踏の中で聴いたら全くメロディが聴こえなさそうですが…

Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden-Hymn I: Of Wolf and Fear ★★ (2005-03-28 20:12:57)

一曲目から全く容赦がないですね…
まるで悪の秘密結社から改造手術を受けている時に頭に流れてそうな(笑)ノイズの嵐に襲われます。唯一アコギ入りの曲ですが、このパートが非常に美しくお勧め。

Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden-Wolf and Hatred ★★★ (2005-03-28 20:16:23)

アルバムや歌詞カードにタイトルの表記は無いですが、3曲目です。
禍々しいブラックリフを聴かせてくれる曲なのだと思いきや、いきなりギターがギュルルッと鳴って超叙情的なリフへ変貌。この曲調で、この音質で、リフだけでここまでドラマ性を感じさせる曲を作るGarmって一体何者!?

NÉVOA-Re Un ★★★ (2017-08-20 12:09:28)

2016年発表の2nd。

ポルトガル産のアトモスフェリックブラック、2014年結成の比較的新しめのバンド…というくらいの前情報しかなかったんですが、これは相当良い作品ですよ…。近年のDEATHSPELL OMEGAがスピードや暴虐性でなく、ドゥーミーなミディアムと実験性を重視した感じというか、VIRUSが印象深い前衛性そのままに、ブラックユーモア的な部分を排して暗黒方面により深く傾倒した感じというか…その辺りの一流のバンドを比較対象にしたいくらい、記憶に刻む力のある作品。流石名門Avangarde Musicから出てるだけの事はあります…。

ブラックメタルらしい不穏なリフでダークな情景を描いていくのが基本ではありますが、バンドサウンドやSE的な部分のアイデアの豊富さ、音作りの丁寧さが凄く特徴的。リフ捌きを軸としたバンドアンサンブルの前衛性なんかはDEATHSP
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OAKHELM-Echtra ★★ (2012-05-03 09:04:06)

2011年発表の1st。

CDのプレイボタンを押すと、なんの前触れもなく始まる展開が非常に男らしくて良いですね(笑)。メロデス方向に行く前のDISSECTIONや、THULCANDRA、ISTAPP辺りを思わせる、吹き荒ぶような身を切るメロウさのあるリフを武器に、ドラマティックに展開していくメロディック・ブラックで、とてもアメリカ産とは思えない音。音を聴いて北欧のバンドだと思い込んでたので、結構驚きましたね…。

上記のバンドと比較すると、ヴォーカルがダミ声気味のデスだったり、朗々と低音で歌い上げるパートがあったり、ヴァイオリンやアコーディオンを取り入れた、フォーキッシュなメロが出てきたり、ペイガン色も強い感じ。ギターワークも、邪悪さよりも土着的な「泣き」を強く感じさせるもので上記のバンド以上にメロディアスでメロウ。音質はメジャーバンドと比べると少し粗さを残して
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OATHEAN ★★ (2011-08-20 03:30:40)

韓国産シンフォブラック/メロディックデス。
以前はSAD LEGENDやSEEDのメンバーも在籍していた模様。

OATHEAN-Oathean ★★ (2011-08-20 03:33:21)

2010年発表の4th。

まず最初の、某韓国ドラマで見たような宮殿が、闇の中に浮かび上がるような情景が浮かぶシンフォニックなインストから「来た!」と思いました…が、本編の方は意外にもキーボードよりもリフで押すタイプの、メロデスに近い音で驚きました。まるで剃刀混じりのメイルシュトロームに巻き込まれるかのような、刻み倒すリフで超ハイテンションに疾走するパートは、デスラッシュ的とも言えるかも。イントロを聴いた時点で予想された音楽性とは違いますが、これはこれで実にかっこいい。

曲を引っ張るのはあくまでリフなんですが、時折SAD LEGENDにも通じる大仰なメロディが出てきたり、アジアのバンド特有の霊的なパワーを感じさせる、こぶし入りまくりのクリーンヴォーカルや女性クワイアが出てきて、「アジアのシンフォブラックバンドらしさ」もしっかり演出してくれるのが嬉しいですね。リフ
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