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mokusatuさんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 401-450
SADIST-Above the Light-Sometimes They Come Back
SADIST
SADIST-Above the Light
MY DYING BRIDE-Trinity-I Am the Bloody Earth
MY DYING BRIDE-Trinity
IN THE WOODS
VED BUENS ENDE
MY DYING BRIDE-Like Gods of the Sun-For You
MY DYING BRIDE-Like Gods of the Sun
MY DYING BRIDE-Turn Loose the Swans-Sear Me McmxcⅢ
MY DYING BRIDE-The Angel and the Dark River-The Cry of Mankind
MY DYING BRIDE-The Angel and the Dark River
MY DYING BRIDE-Turn Loose the Swans
MY DYING BRIDE-As the Flower Withers
AT THE GATES-The Red in the Sky Is Ours-Windows
AT THE GATES-With Fear I Kiss the Burning Darkness-The Burning Darkness
AT THE GATES-With Fear I Kiss the Burning Darkness-Primal Breath
AT THE GATES-Terminal Spirit Disease-Terminal Spirit Disease
AT THE GATES-Slaughter of the Soul-Suicide Nation
AT THE GATES-Slaughter of the Soul-Slaughter of the Soul
AT THE GATES-Slaughter of the Soul
AT THE GATES-Terminal Spirit Disease
AT THE GATES-With Fear I Kiss the Burning Darkness
AT THE GATES-The Red in the Sky Is Ours
Bal-Sagoth-BATTLE MAGIC-THE DARK LIEGE OF CHAOS IS UNLEASHED AT THE ENSORCELLED SHRINE OF A'ZIRA-KAI (THE SPLENDOUR OF A THOUSAND SWORDS GLEAMIMG BENEATH THE BLAZON OF THE HYPERBOREAN EMPIRE PARTⅡ)
Bal-Sagoth-BATTLE MAGIC-BLOOD SLAKES THE SAND AT CIRCUS MAXIMUS
Bal-Sagoth-BATTLE MAGIC
LIMBONIC ART-Epitome of Illusions
Bal-Sagoth-STARFIRE BURNING UPON THE ICE-VEILED THRONE OF ULTIMA THULE-IN THE RAVEN-HAUNTED FORESTS OF DARKENHOLD,WHERE SHADOWS REIGN AND THE HUES OF SUNLIGHT NEVER DANCE
Bal-Sagoth-STARFIRE BURNING UPON THE ICE-VEILED THRONE OF ULTIMA THULE-SMMONING THE GUARDIANS OF THE ASTRAL GATE
BALSAGOTH-STARFIRE BURNING UPON THE ICE-VEILED THRONE OF ULTIMA THULE
IN THE WOODS-Strange in Stereo
IN THE WOODS-Omnio
ORIGIN-Informis Infinitas Inhumanitas
ORIGIN-Origin
MAYHEM-Grand Declaration of War-A Time to Die
DIMMU BORGIR-Puritanical Euphoric Misanthropia-Sympozium
DIMMU BORGIR-Alive in Torment
DIMMU BORGIR-Godless Savage Garden
DIMMU BORGIR-Enthrone Darkness Triumphant
MAYHEM-Wolf's Lair Abyss
MAYHEM-De Mysteriis Dom Sathanas-Funeral Fog
IN THE WOODS-Heart of Ages
ULVER-Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden-Hymn VII: Of Wolf and Destiny
ULVER-Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden
ULVER-Perdition City: Music to an Interior Film
ULVER-Kveldssanger
ULVER-Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler
ARCTURUS-Aspera Hiems Symfonia-To Thou Who Dwellest in the Night
ARCTURUS-La Masquerade Infernale-Ad Astra
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SADIST-Above the Light-Sometimes They Come Back ★★★ (2006-05-04 02:42:43)

ミッドテンポ・デスでじわりじわりと侵食された大地から、芽吹いてくる叙情・・・小さな芽が、若木となって、枝を伸ばし、大樹となって、花を撒き散らすが如きTommyのギターソロがもたらす、その壮大さを聴け!!

SADIST ★★ (2006-05-04 02:25:00)

今更このバンドのレビューに情熱傾けて何の意味があるのかよく分からんけど、どうやらまだ解散してないみたいだし、復活を祈り続けます。

SADIST-Above the Light ★★ (2006-05-04 02:03:00)

93年発表、SADISTのデビュー・アルバムは少なくとも、昨今のメロディック・デス界隈に全くない音である。
IRON MAIDENスタイルと言える北欧的哀愁はこのアルバムには一切ない。だが、北欧産のどのアルバムよりも、煌びやかで、気高く、情熱的な叙情性に満ち満ちている。デスメタルパートと同等、どころかそれ以上に、静かで落ち着いた叙情パートがアルバムを支配している。その対比のダイナミズムを過剰に煽り立てる多種多様なシンセ装飾の、「クラシカル」なのに「シンフォニック」でないという特異性。静も動も巧みにこなす3ピースアンサンブルと、一級のテクニックを駆使するTommy のギターワーク。ギターソロのおいて発散されるその気高い哀愁は、かのマイケル・アモットにも比肩すると言い切ってしまおう。
確かに、ボーカルに何の魅力もないし、音質もチープだ。だがそんな事とは無関係に、このアルバム・この
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MY DYING BRIDE-Trinity-I Am the Bloody Earth ★★ (2006-05-02 01:34:26)

2nd発表から約一年後に出された2ndEPのタイトルトラック。
ノリやすいデス/ドゥームパート、ヴァイオリンによる哀愁の旋律もさることながら、このバンドにしては珍しく、デス声を使い分けた対話っぽい演出が良い味出してます。

MY DYING BRIDE-Trinity ★★ (2006-05-01 23:27:00)

95年、3rdの後に発売されたEP集。
内容は、1stフルより前に発表された1stEP「SYMPHONAIRE INFERUNUS ET SPERA EMPYRIUM」から全3曲、1sフル後の2ndEP「THE THRASH OF NAKED LIMBS」から全3曲、2ndフル後の3rdEP「I AM THE BLOODY EARTH」からは2曲だけ、再発でない3rdフルの限定デジパック盤のボーナストラックだった「THE SEXUALITY OR BEREAVEMENT」、で計9曲です。
どれもこれもフルアルバムに入っててもおかしくない曲ばかりだと思います。個人的には東洋呪術のような(と日本人が言うのもどうなのかと思うが)アンビエント・インスト「LE CERF MALADE」が実験的で面白く聴けました。こういうのはEPだからこそ出来るものかと。
平均7分という曲の長さも
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IN THE WOODS ★★ (2006-04-30 03:59:00)

既に解散してるみたいっすね。
このバンドメンバーがその後移行したっぽいGREEN CARNATIONからも、ギタリスト一人以外脱退したようですし。
ちなみにGREEN CARNATIONは元EMPEPRORのTchortのバンドと思われますが、3rdをちょっと聴いた感じIN THE WOOD...の3rdの延長線上の音、と言っていいものでした。その上音楽も上出来。Tchortがこんなまともな人だったとは・・・。

VED BUENS ENDE ★★ (2006-04-28 23:01:00)

何か驚くべき事に、再結成したとか言ってますが・・・(Skollは脱退している模様)。ニューアルバムを2007年に発売するつもりだとか。
私、1st昨日買ったばっかですよ?どういうタイミングだよ。

MY DYING BRIDE-Like Gods of the Sun-For You ★★ (2006-04-27 21:21:08)

アルバム全体としては薄くなった哀愁は、この曲の静寂パートにまとめられたのではないか。
静かなアルペジオと、うっすらと敷かれるシンセの上を、消え入りそうなギターが微笑んでいるのだ。

MY DYING BRIDE-Like Gods of the Sun ★★ (2006-04-27 20:55:00)

前作までの大作主義が消え、最も長い曲でなんと、たった7分半(これまでのアルバムでは全て12 分台)。ミドルテンポパートがメインになり、リフにメタル感が宿って耽美意識は減退、音質が良くなって鬱屈感を喪失、耽美系「ドゥーム・メタル」ではなく、ヴァイオリンを導入した暗黒系「ヘヴィ・メタル」になっている。それでも充分重苦しい陰鬱な世界だが、デス/ゴシックに興味ないメタラーを巻き込むにはこの辺りが良さそうだ。
暗黒世界から抜け出せないマニアからすれば、正直なところ・・・聴いてて疲れたから、3rdを聴き返してみたら、元気になってきた、って感じですか(えぇ、事実です)。

MY DYING BRIDE-Turn Loose the Swans-Sear Me McmxcⅢ ★★ (2006-04-27 19:27:21)

CD聴き始めると普通、垂れ幕が「上がる」と表現するもんだが、これが1曲目にあると、上がってた事に気付かなかった垂れ幕が「下がって」しまう。
重ーいシンセと哀しいヴァイオリンの調べをバックに、暗ーい呟きが7分も。クラシックの持つ哀愁を迷いなく悪利用するその姿勢に乾杯。

MY DYING BRIDE-The Angel and the Dark River-The Cry of Mankind ★★★ (2006-04-27 18:12:29)

「孤独」の表現を「バンド」で演奏する、という矛盾点を克服した、私が知る限り、唯一の曲。私の人生「最高の曲」として5本の指に入る。
イントロから繰り返される無機質なギターフレーズも、煌びやかで儚いピアノも、憂愁を発散するリフも、リフに接触しながら蠢くベースも、苦悩を吐露する声も、アウトロに到っても繰り返されている無機質なギターフレーズも、全てが絡み合って進行しているはずなのに、気付けば単体で成り立っているようにも聴こえ、実は全員が背を向けて無関係な演奏をしているのに何もかもが奇跡的に噛み合って一つの楽曲を存在させているような、全パートが無限に共鳴している錯覚を、私は覚える。
それは、このバンドがデビュー当時から持っていた、「雰囲気を最重視する」という分かり易い姿勢の成せる業だろう。言い換えれば、演奏技術をひけらかす気も、演奏者として目立つ気もないという事だ。
各パートの孤
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MY DYING BRIDE-The Angel and the Dark River ★★ (2006-04-27 15:46:00)

無機質で警告音のようなギター、バイオリン、ピアノ、主旋律、それぞれが孤立しながら無限の共鳴を起こすメランコリック・ゴシックの傑作と個人的に断言したい①、-27℃さんが仰っているように、チャーチオルガンっぽい不協和音が神聖な狂気を醸し出す②、アトモスフェリックなノイズが不安を掻き立てる③、ヴァイオリンメインで6分台と聴き易い④、アコースティック・バラードとドゥームパートの対比が美しい⑤、1st時のようなデスメタルパートを巧みに織り込んだ⑥・・・これだけ特徴を並べ立ててみても結局、駄目な人は「キモイ」の一言で終了するであろう、優れた耽美ゴシックアルバム。
基本路線は前作同様暗黒と絶望に支配された世界だが、デス声が完全消滅した事もあってか、比較的憂愁、哀愁が強く漂っている。幸せだった時代の記憶が少しずつ剥がれ落ちていき、無残な現実が露呈して泣き伏せるような残酷で悲しいドラマが展開・・・あ
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MY DYING BRIDE-Turn Loose the Swans ★★ (2006-04-27 04:27:00)

93年発表の2nd。
ヴァイオリン・ピアノ担当Martin正式加入でバイオリン大増強、ボーカルが低音で歌い込むスタイルに変わってデス声大激減、「デス」が取れてメランコリック・ドゥームに様変わりした。相も変わらずの大作志向なのだが、ひっったすら重い足取りの上を、バイオリンがさらに憂鬱を煽り立てて楽曲は徹頭徹尾沈降、結構手軽に意気消沈出来て、心置きなく絶望と後悔の波に酔う事が出来る(「酔わないといけないんですか」という質問は禁句)。
個人的に「自殺系」というとBURZUMのような、メランコリーを超越した感じを想起してしまうのだが、そうではなくて「耽美絶望系」とでも言うか、ちゃんと「美しい」絶望音楽です。当時のBUURN!のインタビューで、「俺たちはこんな音楽作ってるけど、人生はとてもポジティブ」とか言ってる。

MY DYING BRIDE-As the Flower Withers ★★ (2006-04-27 03:04:00)

92年発表の1st。このバンドの特徴と言えるヴァイオリンをプレイするMartinは、まだゲストプレイヤーとなっている。
ヴァイオリンの悲壮な音色による絶望的ムード、引き摺るようなドゥーミーなリフ、デスメタル然とした疾走パートなど、様々な展開を見せる大作志向の耽美ゴシック・デス。
音質は劣悪、演奏力は稚拙、雰囲気はあるがメロディはない、など素直に楽しめるとは言いにくいが、当時の状況を鑑みれば、非常にプログレッシブな音楽である。それに、彼らは技巧に走らなかったからだと思うが、どのパートも根本的に理解しやすいと思う。魅力的かどうかは別として、冗長でもないというか。
彼らはゴシック・メタル・バンドと認識されていると思うが、このアルバムはまだゴシック「デス」メタルなので注意。

AT THE GATES-The Red in the Sky Is Ours-Windows (2006-04-25 03:04:11)

展開は何が何だかという感じですけど、ギターの泣きっぷりは2ndの「THE BURNNING DARKNESS」と同等、っていうか似てる。
初期AT THE GATESを代表する曲と言い切ってしまおう!展開はどうかと思うが!

AT THE GATES-With Fear I Kiss the Burning Darkness-The Burning Darkness ★★ (2006-04-25 02:51:27)

二分強しかない小曲だが、二本のギターがひたすら泣きの旋律を奏で続けていて胸に迫るものがある。
複雑で難解なアルバムに含まれているだけあって、何気に5/4拍子メインで5/8拍子+6/8拍子やら混在する無茶な事やってますが、難解な印象は微塵もない。それは情感の表現に成功しているからでしょう。
でもこのオリジナルより、3rd収録の(ボーナスでない)ライブ版の方がテンポ速めだしボーカルもいいと思ってたり・・・。

AT THE GATES-With Fear I Kiss the Burning Darkness-Primal Breath (2006-04-25 02:30:58)

このアルバムを最後に脱退したAlfの遺産かと。
曲展開は無闇で冗長だけど、差し込まれるメロディに一聴の価値はある。

AT THE GATES-Terminal Spirit Disease-Terminal Spirit Disease ★★★ (2006-04-25 02:23:38)

よく聴けばこの曲は、3/4拍子と4/4拍子を絡めたミドルテンポの曲だ。でも疾走感はある。その上ギターリフが泣ける。さらにデス声なのにサビでの歌唱に悲しみが宿ってる。

AT THE GATES-Slaughter of the Soul-Suicide Nation ★★★ (2006-04-25 02:09:51)

裏アクセントリフと表アクセントリフが混ざってるんだね・・・言葉にすると味気ないが、この疾走感と蹂躙感は癖になるわ。
デス/スラッシュって素晴らしい音楽だと改めて思える。

AT THE GATES-Slaughter of the Soul-Slaughter of the Soul ★★★ (2006-04-25 01:59:55)

イントロでやられる。
あと、この曲が一番「男泣き」の感覚が強いかと。

AT THE GATES-Slaughter of the Soul ★★ (2006-04-25 01:55:00)

前作(3rd)はメロディックなリフによる情感に覆われていたが、今作では無慈悲で冷徹、鋭利な刃物のようなリフに変わり、デス/スラッシュが本来持っていたメタル的攻撃衝動が疾走するアルバムとなっている。「スラッシュメタルが好き」と言いながら「このアルバムが嫌い」と言う人は「頭がおかしい」か「言語感覚がおかしい」かのどちらか。
前作にあったような分かり易いメロディは曲中ピンポイントで出て来るが、それよりも、無慈悲なリフ一つ一つが実は男泣きしていて、アルバム全体を覆う悲哀の量は変わらないと思う。

AT THE GATES-Terminal Spirit Disease ★★ (2006-04-25 00:57:00)

94年発表の3rdアルバム。
ここから、作曲クレジットがのほとんどが「Bjorler/Bjorler/At the Gates」、レコーディングスタジオ「STUDIO FREDMAN」、プロデューサー「Fredrik Nordstom」となってクオリティが鬼のように上がる。プログレッシブ路線は完全廃棄、伝統的なメタル/スラッシュの疾走感に焦点を絞った作曲によって、萌芽に過ぎなかったメロディセンスが全面開花、全てのリフに情感が宿り、歯切れの増したTomasの怒りの叫びを伴ってここに深い哀切と暴力衝動が疾駆するメロディック・デス・メタルの一つの完成形を見る事になった。
調べてみると、DISSECTIONの1st「THE SOMBERLAIN」、DARK TRANQUILLITYの1st「SKYDANCER」が93年、IN FLAMESの1st「LUNAR STRAIN」、OPET
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AT THE GATES-With Fear I Kiss the Burning Darkness ★★ (2006-04-24 23:15:00)

93年発表の2nd。
私が所持している邦盤の帯文句には「・・・前作とは異なる方向性を打ち出した・・・」とあるが、どう聴いても基本路線は1stと大差はない。次々と忙しく展開するプログレッシブ・デスメタルで、作曲クレジットから推測するにAlf中心で作られたからだろうが、展開がより複雑で分かりにくく、難解なアルバムだと思う・・・Alfは⑤や1stの「NEVERWHERE」を聴く限りいいメロディを書くのに、どうしても複雑怪奇な展開にするんだよなぁ・・・やはりまだ二流の域を出たと言い難いし、言うまでもなくデスラッシュとは言えない。音質とTomasのデス声が良くなっている。jonasはまだ作曲クレジットに載ってない。
このアルバムを最後にAlf Svenssonが脱退(その後Oxiplegatzへ)。

AT THE GATES-The Red in the Sky Is Ours ★★ (2006-04-24 22:21:00)

92発表の1stフルアルバム。
このアルバムはデスラッシュではなくプログレッシブ・デスと言え、4th「SLAUGHTER OF THE SOUL」の影はほとんど見て取れない。ヴァイオリニストを含む6人編成、せわしなく落ち着かない展開、乱舞するメロディック・リフ・・・「メロディック・デス」という言葉すら生まれてない時期、北欧の地下で行われていた新しい形のデスメタルを作り出す為の「プログレッシブ」な実験から出てきた、異形のデスメタルであろう。
脈絡がない変態的展開に下手糞なヴァイオリンにチープ極まる音質と、負の要素が溢れているにも関わらず、それらに目を瞑って聴き続けられる理由は、3rd以降如何なく発揮される事になるメロディ感覚の萌芽だ。特にAndersの泣きの感覚が支配する⑤ 「Windows」が出色だが、どう贔屓目に見ても二流のデスメタルなのに、気付くと悪いと思えなくなっている
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Bal-Sagoth-BATTLE MAGIC-THE DARK LIEGE OF CHAOS IS UNLEASHED AT THE ENSORCELLED SHRINE OF A'ZIRA-KAI (THE SPLENDOUR OF A THOUSAND SWORDS GLEAMIMG BENEATH THE BLAZON OF THE HYPERBOREAN EMPIRE PARTⅡ) (2006-04-24 18:45:40)

タイトル、鍵括弧の中とか要らない気もしたが、もう意地で。とても訳す気にならんがイントロ聴くと、タイトルは「いざ行かん!我が軍の勝利の為に」で満場一致すると思うわ。愉快にも程がある。
「楽しい行軍」パートは後半、両軍衝突したのか疾走パートへ変貌します。でもこのアルバムの中では4分台と短く、まとまった聴き易い曲ですよ。
あと3ページみっちり埋めてる歌詞ですが、早口選手権の優勝者でも呼ばないと4分で言い尽くせないと思う。

Bal-Sagoth-BATTLE MAGIC-BLOOD SLAKES THE SAND AT CIRCUS MAXIMUS (2006-04-24 18:06:30)

この曲を聴けば、ま、前作のダーク・サーガ路線を期待してる俺が間違ってたと納得せざるを得ない。どう聴いてもこれはBAL-SAGOTH版エレクトリカル・パレードで、気味の良くないクラシックです。でもインストに9分費やすところがらしいと言えばらしい。
個人的には、インストなのに何故、歌詞が3ページ弱もあるのかと問いたい。

Bal-Sagoth-BATTLE MAGIC ★★ (2006-04-24 16:54:00)

98年発表の3rd。
ジャケがアメリカンコミックみたいになってますが、音像もそんな感じに変化してます。ダーク・サーガではなく、ヒロイック・ファンタジーと言える世界観。ブラックメタルっぽい攻撃性が減退した代わりに煌びやかなミドル・スローパートが浮上、シンフォニックアレンジも全体的に明るくなっている印象を受けます・・・ま、シンフォニック・スピード・メタル・オブ・やりすぎ系の基本理念は変わってませんが。
突貫魂の薄れはブラックメタルファンとしては寂しいんだけど、今聴いてたら、野山を越えていく戦士達の行軍やら、森を彷徨って辿り着いた湖で戯れる妖精やら、森を抜けた先の丘から見えた広大な朝焼けの絶景やら、見知らぬ都市での不可解なパレードやら、色んな情景が思い浮かんで何だか楽しくなってきちゃったよ。

LIMBONIC ART-Epitome of Illusions ★★ (2006-04-24 04:35:00)

98年に発表された、1st以前のデモのリ・レコーディング盤。
このバンドの出現でブラックメタルの進化は打ち止めになった、という旨の記事を見た事があったが、聴いてみて納得した。これは「メロディック・ブラック」と言うより、「シンフォニック・ブラック」と言うより、何と言うか「ブラック・シンフォニー」であって、シンセサイザーが装飾の立場を越えている。というか、こっちがメインになっている。ここまでやると、ブラックメタルという騒がしい人間性を統べる神の旋律とでも言いたくなるし、だからこそギャラクシー・ブラックという呼称はぴったりだと思った。ブラックメタルの矜持がメロディによって、これ以上ないほどに蹂躙されていると思う。
加えてドラムが全て打ち込みであるがこれは、バンド解散後にMorfeusが結成したDIMENSION F3Hを聴いていくと、辿り着く先はメタルライブ会場ではなくダンスフロア
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Bal-Sagoth-STARFIRE BURNING UPON THE ICE-VEILED THRONE OF ULTIMA THULE-IN THE RAVEN-HAUNTED FORESTS OF DARKENHOLD,WHERE SHADOWS REIGN AND THE HUES OF SUNLIGHT NEVER DANCE ★★ (2006-04-24 03:06:31)

タイトルの長さはアルバム中二番目・・・まだ上がある・・・。
曲の基本は相変わらずシンフォニック世界の語り部が突如「ィエエエエーッ!」と発狂して走り回る展開ですが、この曲には明確にサビというか、曲の落としどころがはっきりとあります。シンフォニックシンセとギターメロディの掛け合いみたいな感じで、メタル的格好良さに哀愁も含まれてて印象に残ります。

Bal-Sagoth-STARFIRE BURNING UPON THE ICE-VEILED THRONE OF ULTIMA THULE-SMMONING THE GUARDIANS OF THE ASTRAL GATE ★★ (2006-04-24 02:47:54)

ギターに乗った語りから一転、突貫馬鹿一代狂乱スピードメタルの世界へようこそ。後はもう暴れ狂おうや。
と言いつつも、テンポ落としてノリ変える展開なんかはかなり格好良い。

BALSAGOTH-STARFIRE BURNING UPON THE ICE-VEILED THRONE OF ULTIMA THULE ★★ (2006-04-24 02:33:00)

96年発表の2nd(この年には、以前のレーベルメイトCradle of Filthが「Dusk and Her Embrace」を発表してますね)。ちなみにBal-Sagothというバンド名はロバート・E.ハワードの小説から取ったそうで。
Cradle of Filthがホラー風味のデカダン世界を構築したのと同様のレベルで、こちらはダーク・ファンタジー・サーガを物語っています・・・いや、その情熱の迸り加減は、推測ですけど、両バンドの全アルバムの中でもこれが一番ではないですかね。だってアルバムタイトルからして長過ぎでしょう?略になってない!曲のタイトルはもっと凄い事になってまして、それはもう、「この曲を聴け!」に登録するの嫌になるくらいっすよ。
曲の方も、やりすぎなシンフォニック・シンセと抑えきれない突貫ブラック根性が矢継ぎ早に「これでもか!」というほど繰り返されるシンフォニッ
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IN THE WOODS-Strange in Stereo ★★ (2006-04-23 03:52:00)

99年発表の3rd。
元々アンビエント志向(っていうか大作志向)があったバンドだが、進化の方向性はULVERやTHE 3RD AND THE MORTALと同じで、SEが大幅に導入、形式より雰囲気が重視されており、さしずめアンビエント・ダーク・メタルと言える内容。10分台の曲はなくなり、5分台が基本となって聴き易くなっている。
ボーカル表現も増え、不協和音の使用なども面白い。が、相変わらず男声の魅力は薄いし、相変わらずメロディの印象が弱い。あと個人的意見として、Ann-Mari Edvardsen時代のTHE 3RD AND THE MORTALに似てる部分があるな、と。
アンビエント・メタルを薦めるとして、メタルっぽさをあまり好まない私はTHE 3RD AND THE MORTALを推すが、メタルを好む人からすればこっちの方が気に入るかもしれない。

IN THE WOODS-Omnio ★★ (2006-04-23 02:35:00)

97年発表の2nd。このアルバムからメンバー表記があるので確実だが、ドラムのKobroはCARPATHIAN FORESTでも叩いている。
このアルバムで完全にデス/ブラック要素が消失した。
こんなところで言うべき事でもないと思うが・・・この界隈のバンドが邪悪・狂気・暴力といった要素を取り払った時、大概失望とともに浮かび上がるのは、人を超越したデス声やブラック声って、実は、稚拙さの担保になっているという事実だ。つまり、演奏や楽曲構成・編曲の稚拙さを許す為のシンボルであって前提であってつまり、ルールである気がする。
そして、嫌悪を振り撒く絶叫や暴走と、哀切や寂寥を奏でるメロディの同居という、門外漢から失笑されそうなその美と醜の対比が、いかに、危ういバランスの上でしか成り立たない優れた表現であるかを思い知らされる。
このアルバムは、前作にあったブラック的疾走も喚き声も
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ORIGIN-Informis Infinitas Inhumanitas ★★ (2006-04-22 03:47:00)

2002年発表の2nd。
別に「ブルータル」=ドラムテク披露会でなくていいのですけど。徹頭徹尾ブラストかまされたところで驚くのは最初だけで、じき飽きる。デスだろうと何だろうと、緩急というか曲構成がまずあるべきだ、と思った。だって、「ドラムが鬼」以外に大した特徴も挙げられないのですけど・・・1stと違って。
言い方変えれば、超一級高品質憤怒心頭血管破裂ブルータルデスメタル地獄。
これはこれで素敵。

ORIGIN-Origin ★★ (2006-04-22 03:20:00)

2000年発表の1stアルバム。
私は2005年に発売された1stと2ndのカップリング2枚組みを購入したが、聴く頻度は圧倒的にこちらの方が高い。
2ndはハイスピード・テクニカル・ブルータル・デス以外の何物でもないが、これは違う。こっちはどちらかというとインダストリアル・デス・メタルである。つまり高度なテクニックを用いる方向が、CRYPTOPSYではなく、MESHUGGAH(特に3rd以降)に近いのだと思う。
過剰な暴力性=非人間的とするスタイルではなく、「人間性・生命感の削除」という意味でいかに「機械的」になれるか、を理想としたスタイルだから、基本的にメタルの快楽が薄い。ブルータル・デスとしてはスピードは突出してないし、ギターリフに格好良さはなく全体的に淡白で、曲毎の印象も大きな差はない。
だが、これでいい。
OBITUARYの「WORLD DEMISE
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MAYHEM-Grand Declaration of War-A Time to Die ★★ (2006-04-22 01:52:42)

Hellhammerが何故「鬼神」と呼ばれるか知りたければ、この曲を聴けばいい。「ブラストがいかに速いか」などという背比べを無意味化・児戯化するアヴァンギャルド・ブラスト・ロックンロール。
リスナーを殺す為の時間は、2分も要らない。

DIMMU BORGIR-Puritanical Euphoric Misanthropia-Sympozium ★★ (2006-04-22 01:15:26)

壮麗にもほどがあるオーケストレーションをバックに従えたメタルパートから一転、壮絶ブラストビートに雪崩れ込む展開は、本当、「ブラックメタル聴き続けて良かった」と思えるカタルシスがある。

DIMMU BORGIR-Alive in Torment ★★ (2006-04-21 04:25:00)

02年発表ミニライブ盤。でも収録曲は全て、DVD「WORLD MISANTHROPY」に収録されているかと・・・。DVD買うと要らなくなるという点で、EMPERORの「EMPERIAL LIVE CEREMONY」と同じ・・・何だろう、このよく分からん二度売り商法は。
ライブとしては、どうしてもドラムに耳が行ってしまうというか、それ以外に耳が行かないというか。
CDが顔の形をしてるので、初めて見るとかなり驚きます。CDの穴を固定しないタイプのトレイに入れてプレイボタンを押すのにちょっと勇気が要ります。プレイヤーの中でガリガリガリと暴れまわるんじゃないのかとビクビクしますな。実際どうなるかは、秘密。

DIMMU BORGIR-Godless Savage Garden ★★ (2006-04-21 03:55:00)

98年発表の、3rdアルバム後のミニアルバム。邦題「暴虐の楽園」で邦盤ボーナストラックに「MOURNIG PALACE」のライブ。調べて分かったけど日本盤さ、ミニアルバムの値段が2600円て何様?海外盤同様文字が浮き出てる特殊ジャケなのか?
収録曲は、おそらく3rdから収録漏れした①③、1st収録曲のリレコーディング②④、ACCEPTのカバー⑤、ライブ音源⑥⑦⑧で以上8曲(邦盤は+1)。
とにかく、妖精に導かれて森に迷い込んでいくような妖しい美しさを持つ④が出色の出来栄え(原曲は知らない)、なんだけど、邦盤の3rdにも入ってるしな。⑤も原曲知らないが、何の違和感もない。ぴったりじゃん。
ライブも2nd、3rdからの選曲だし、この頃が気に入れば良い物ですよ。裏ジャケもちょいエロいし。・・・しかしいくら40分収録されてるからって2600円はなぁ・・・。

DIMMU BORGIR-Enthrone Darkness Triumphant ★★ (2006-04-21 03:18:00)

5thアルバム「PURITANICAL EUPHORIC MISANTHROPIA」より前の作品への書き込みの少なさに驚いた。私はもう「昔のDIMMU BORGIR」ファンなんだな・・・えっと97年発表の3rdアルバムです。日本盤ボーナストラックは「GODLESS SAVAGE GARDEN」にも収録されている「RAABJORN(以下略)」と悪音質のライブ2曲。
5th以降しか知らない人からすれば、愕然とするほどの音圧・攻撃性のなさだろうが、少なくともこの頃のDIMMU BORGIRの魅力は、嵐のような暴虐のドラマではなく、メロディアスなシンフォニックアレンジの分かり易さだった。ブラック特有の禍々しさではなく、ブラック特有の美しさが彼らの武器だった。せわしなく複雑に展開したCRADLE OF FILTHの「DASK AND HER EMBRACE」(96年発表)とは対象的に、荘厳に
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MAYHEM-Wolf's Lair Abyss ★★ (2006-04-20 14:25:00)

初のフルアルバムがプレイしているギタリストの「追悼盤」というこれ以上ない衝撃から、3年間の沈黙を経て再結成、リリースされたアルバム。
普通そんなもの前作を越えるどころか、対等に扱えるものにもならんはずだ。殺人事件という凶行の偏見からもそうだし、リーダー死んじゃってるから音楽的にもつながらんだろうし。
なのに、なのに、恐ろしい事にこのミニアルバム、ユーロニモスが刺されたけど「死ななかったら」こんなアルバム作ったんじゃないかと思えるという信じられない連続性と、質の向上があります。
「THE TRUE MAYHEM」の名を恥じないものとなった原因は、新加入のBlasphemerではなく・・・個人的な推測でしかないけど・・・このアルバムに少なからず関わったであろうThe Jesters、つまりULVERのGarmとKnutではないのか・・・タイトルのWolfといい・・・歌詞カー
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MAYHEM-De Mysteriis Dom Sathanas-Funeral Fog ★★★ (2006-04-20 04:38:46)

いきなりイントロから世間に背を向けた疾走のドラマ展開、弦楽器陣とドラムが意図的に一拍ずれて入るリフなど、狂った本能を冷たい知性で統制する手つきこそ、ユーロニモスの真骨頂か。
そして、自らを含めた現実全てへの憎しみを抑えきれないボーカルが聴き手を明確に呪い殺しにかかってくる。
鋭すぎる「虚無」と「憎悪」の間に「正気」が入る余地などない、ブラックメタルの中のブラックメタル。

IN THE WOODS-Heart of Ages ★★ (2006-04-18 04:39:00)

ブラックメタル黎明期を地味に盛り上げたバンドの一つでしょう。楽曲は基本7~15分と長めで、プログレと言えなくもないのは、日本盤がマーキー/ベル・アンティークから発売された事からも分かります。
歌詞は・・・ブラックメタルと言えば「悪魔崇拝」「絶叫」「ブラスト」しか思い付かない方には驚かれるでしょうが・・・えっと一言で言って「大自然の素晴らしさ」です。本当です。バンド名もそうじゃないすか。ブラックメタルって実は土着的な音楽なんですよ。「Death」とか「Satan」と同等に「Forest」「Winter」とかもよく出てくるんで。
ただこの人達、自然信仰はいいんですけどちょっと行き過ぎというか・・・「森林に包まれて」「葉からこぼれる光が」などという言葉はどこにもなくて・・・ヴァイキングの歴史も同時に語っているせいか無闇に猛々しくて、スケールがでかいんですよ。
男が傷付きながら
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ULVER-Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden-Hymn VII: Of Wolf and Destiny ★★★ (2006-04-18 03:07:01)

メインリフは本当にシンプル。メロディがあると言いにくい、が、涙を見ないと哀しみが見抜けないような奴に用はないって事か。

ULVER-Nattens madrigal: Aatte hymne til ulven i manden ★★ (2006-04-18 02:41:00)

「美醜対比」という言葉はこの手のジャンルによく使われる表現だが、このアルバムには究極の暴虐・野蛮の中に、究極の美が隠されている。
聴き始めた頃はド劣悪音質にしんどくなってCD止めたりしてたが、慣れてきた頃一曲目の後半で、不意に涙ぐんでいた覚えがある。「自らの身体を傷付けないと表せない感情がある」と理解出来ない奴は去れよ!誰にも越えようがないメロディック・ブラックの頂点。
さらによく聴くと、Skollのベースがほとんどオブリガート(副旋律)になっている事が分かった。ベースが泣いている!多分だけど、ブラックメタルでこんなベースラインない。
あとさらに、これはどうでもいいんだが、知人にメンバーの写真見せたらAismalを指差してこう言った。
「こいつは絶対人肉喰っている」

ULVER-Perdition City: Music to an Interior Film ★★ (2006-04-18 01:37:00)

「Music to an Interior Film」と銘打たれてます。インテリアは「部屋の内装」という意味ではなくて、Interior=「内部の」と考えてつまり心の中の映像、結果「妄想を広げる為の音楽」ではないでしょうか?
さらに「This Music for the Station Before and After Sleep.Headphones and Darkness Recommended」とあります。私は英語はアレなので分かんないのですが、「寝る時に聴け」かもしくは「静まり返った駅周辺で聴け」なのか・・・。付属のブックレット見ると後者っぽいんですけどね。PERDITION CITYだし。
実際夜の駅周辺で聴いてみた事あるんですが、風景が突然近未来化して面白かったです。つまり、知人と海を見に行ったら大時化で外にも出られず、何となく藤圭子(演歌)のCDを車の中で再生
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ULVER-Kveldssanger ★★ (2006-04-18 00:49:00)

http://en.wikipedia.org/wiki/Kveldssanger
↑タイトルの英訳はここにありますね。歌詞まではないですが。アルバムタイトルは「Twilight Songs」
このアルバムは、北欧のフォークソング集です、言ってしまえば。
ノルウェーの大自然を思い浮かべて、つっても無理だから、近場の森や山などにキャンプにでも行って、夜空を見上げながら聴くと何とはなしに泣けてくるんじゃなかろうか。
ブラックメタルとしては(違うけど)、北欧人の狂気と自然の関係に思いを巡らすのも一興。

ULVER-Bergtatt: Et eeventyr i 5 capitler ★★ (2006-04-17 22:46:00)

「ジャンルとしての」ブラックメタルという呼称を最初に用いたのは誰なのか、今や知る由もないのだろう。だがUlverが、自分達を「ブラックメタル」と認識していたかどうかは知りたい。
ブラックメタル・アルバムの名盤として評価されているこのアルバムの幕開けは、凄まじいブラストビートで殴られるわけでも、冷厳なオーケストレーションに凍えるわけでも、鬱屈したSEで不愉快になるわけでもない。スローテンポ・メタルの上を、ゆったりとしたギターメロディと、幽玄なコーラスが流れる、何と言っていいか分からない不可思議な音楽・・・メロウ・ドゥームというか・・・から始まる。これはブラックメタルと言っていいだろうか。
このアルバム実は、MAYHEMやBURZUMの間近より、IN THE WOODS...(の1st)の近くに置いた方がよくて、自然に囲まれているジャケ写のコンセプトも同じだったりする。多分ULV
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ARCTURUS-Aspera Hiems Symfonia-To Thou Who Dwellest in the Night ★★★ (2006-04-17 15:08:27)

メロディ陣は優雅にゆっくり流れるのに、せわしなく動くドラムによってやたら疾走感があるシンフォニック・メタル。
というかこの曲はHellhammerの独壇場。曲の緩急が全て彼のドラムによって付けられていて、ドラム聴いてるだけで楽しい。
シンフォ・ブラック界で、未だこの疾走感に似た曲を聴かないのは、やはりドラムビートがブラック・メタルしてないからだろうか?ブラストブラストとツーバスにこだわり過ぎるのも問題だな、と反省・・・疾走感=ブラストというわけじゃないですねえ。

ARCTURUS-La Masquerade Infernale-Ad Astra ★★★ (2006-04-17 04:53:22)

ブラックメタルに限らずメタル界を見渡しても、これほどドラマティックなインストゥルメンタル・メタルがどこにあるというんだ?
バイオリン、チェロによる悲壮なムードを操るSverdのキーボード、静謐を劇的に打ち破るHellhammerのツーバスの鋭さ、剥き出しになった鋼鉄の上で飛翔するAugustのギター・・・ブラックメタル界の重鎮による面目躍如、というか下手すると普通のメタルとか要らなくなるはず。


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