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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 9001-9050
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SAMSON-Before the Storm
SAMSON-Don't Get Mad - Get Even
SAMSON-Head On
SAMSON-Joint Forces
SAMSON-Refugee
SAMSON-Shock Tactics
SAMSON-Thank You and Goodnight
SAMURAI-Sacred Blade
SANCTUARY-Into the Mirror Black
SANCTUARY-Into the Mirror Black-Taste Revenge
SANCTUARY-Refuge Denied
SANDROSE-Sandrose-Old Dom Is Dead
SANDROSE-Sandrose-To Take Him Away
SANDROSE-Sandrose-Underground Session (Chorea)
SANTERS-Guitar Alley
SANTERS-Racing Time-Road to Morocco
SARACEN-Change of Heart
SARACEN-Heroes, Saints & Fools
SARACEN-Marilyn
SARACEN-Red Sky
SARAYA-When the Blackbird Sings...-Bring Back the Light
SARAYA-When the Blackbird Sings...-Queen of Sheba
SARCOFAGO-I.N.R.I.
SARCOFAGO-The Laws of Scourge-Crush, Kill, Destroy
SARCOFAGO-The Laws of Scourge-Little Julie
SATAN JOKERS-Les Fils du Métal
SATAN'S BLADE-Curse of the Blade 2022
SATAN'S HOST-By the Hands of the Devil
SATAN'S HOST-Metal From Hell
SATAN'S HOST-Metal From Hell-Black Stelé
SATAN'S HOST-Metal From Hell-Hell Fire
SATAN'S HOST-Metal From Hell-Into the Veil
SATAN'S HOST-Metal From Hell-King of Terror
SATAN'S HOST-Metal From Hell-Metal From Hell
SATAN'S HOST-Metal From Hell-Standing at Death's Door
SATAN'S HOST-Metal From Hell-Strongest of the Night
SATAN'S HOST-Virgin Sails
SATAN'S HOST-Virgin Sails-Cor Malifecus – Heart of Evil
SATAN'S HOST-Virgin Sails-Dichotomy
SATAN'S HOST-Virgin Sails-Island of the Giant Ants
SATAN-Atom by Atom
SATAN-Court in the Act
SATAN-Court in the Act-Alone in the Dock
SATAN-Court in the Act-Blades of Steel
SATAN-Court in the Act-Break Free
SATAN-Court in the Act-Broken Treaties
SATAN-Court in the Act-No Turning Back
SATAN-Court in the Act-Trial by Fire
SATAN-Cruel Magic
SATAN-Early Rituals

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SAMSON-Before the Storm ★★★ (2023-06-16 06:11:12)

当時、ブルース・ディッキンソンがブルース・ブルースと名乗り参加していた時代がピークと思われるバンドですが、ドラマーとヴォーカルが変わり、よりオーセンティックなハードサウンドへと舵を切っている。巨漢で知られるニッキー・ムーアの味のある歌声とポール・サムソンが奏でる滋味深いギターサウンドとの絡み、この相性は路線的にもバッチシとハマり当時としても古くさい音色であったろうが、時流に流されないスタイルは大いに評価が出来る。
これぞブリティッシュハードな魅力が満載、バンド的にもこちらの方が自然に感じるのがポイント。元々サムソンはNWOBHMの中でも滋味だったからね。ニッキー・ムーアがシャウトしないカヴァデールみたいでカッコイイんですよね、チョイ、デイブ・ヒルっぽさもある。

オーセンティックなメロディックサウンドを引っ提げシーンに貢献した今作、⑤なんてANTHEMのRUNNING
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SAMSON-Don't Get Mad - Get Even ★★★ (2023-06-16 06:33:26)

単体でのCD化はないのだが2017年にThe Polydor Yearsという3枚組が世に出ているが、そこで今作を確認出来る。オリジナルは1984年、10曲入で、ちゃんと国内盤もある一枚。当時の評価は知る由もないが今日まで話題になっていないのだから評価も高くないのだろう。

前作よりもメロディの強度を強めた印象が強い巨漢を震わせ歌い上げるニッキー・ムーアのブルージーな歌声、前作以上に艶のある滋味深いギターで魅了するポール・サムソン。強弱を生かせる奥行きのあるリズムプレイは屋台骨を支え更なる深みをもたらしている。

とにかく今までの中で一番バランスが良い。メリハリを効かせた楽曲構成、唄を前に出しつつもギターも派手に見せ場を作り、リズム隊に暇を持て余す時間は無い無駄を省いたアレンジ。厳ついだけじゃない間口の広さは多くのファンを迎え撃つだけの魅力がある。
当時のブ
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SAMSON-Head On ★★★ (2015-08-07 17:42:48)

稀代の名シンガー、ブルース・デッキンソンがブルース・ブルースと名乗りシンガーを務めていたバンドの2nd。リーダーのポール・サムソンはプレイや存在感的にやや地味でしたが、それを補うキャラの濃いブルースに、覆面レスラーならぬ覆面ドラマーとして、しかも檻の中でドラムを叩くと言う破天荒なサンダーステイックがいたので十分すぎる程のインパクトを残したバンドでした。すでにシンガーとして卓越した歌唱を披露するブルースとサンダースティックの派手なドラミングに彩られた優れたパフォーマンスはシンプルかつダイナミックなサムソンサウンドを確立。両名がバンドの推進力となり更なる高みへと押し上げています。こうして改めて聴くとブルージーな③やメイデンの「The Ides of March 」の原曲になる⑥、その流れを引き継ぐいかにも⑦の英国的な輝きに満ちた曲など収録されNWOBHMの礎を支えたバンドとして存分にアピール
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SAMSON-Joint Forces ★★★ (2023-06-17 11:58:20)

解散したSAMSON。同年にはブルース・ディッキンソン時代のベストをリリースされたりしていたが、その際にゴット伊藤氏から、ブルース以外は凡人みたいな批評を受け完全に死んでしまいました。
それだけに今作のリリースは当時、あまり語られることもなかったと言われています。本来はポール・サムソンのソロ名義だったが紆余曲折を経てバンドになったと言われる。
ハッキリ言ってドラム以外はSAMSONに在籍したもの、ベースのジョンもシングル盤で演奏していますね。あとニッキー・ムーアとはMammothで一緒だったはずなので、このラインナップに違和感はない。
再びニッキー・ムーアのブルージーな歌唱スタイルをフィチャーしたサウンドはSAMSONの歴史を総括したような内容であり、ポール・サムソンというソングライターの存在を知らしめるに相応しい内容です。NWOBHM時代から滋味深さで勝負していただけ
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SAMSON-Refugee ★★★ (2023-06-20 12:09:02)

なんだかんだ言ってもコンスタントに作品を残すポール・サムソン率いるSAMSON。今回も大幅にメンバーを交代して作品をリリース。一曲目にゲイリー・オーエン(英国のTNTのシンガー)が歌う以外は大柄のシンガー、ピーター・スカランが担当。引き続きキーボードプレイヤーを迎え入れメロディックメタル路線を強化。NWOBHM路線を感じさせる場面はあるが、AOR調のメロディックサウンドへと舵を切り、今まで以上に守備範囲を広げてきた。前作のEPが余りにもやり過ぎだったので、この揺れ戻し現象は大正解。バンドの本文であるサムソンのギターもそれなりに牙を剥いている。
柔和ではあるが攻めている作風、メロディを際立たせても主役はポールだと言わんばかりにバランス感覚が今作最大のポイントだろう。
これがあのNWOBHMファイターのSAMSONかと言われると微妙だが、無理なく進化したスタイルは非難されるべきで
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SAMSON-Shock Tactics ★★ (2015-08-10 15:33:58)

IRON MAIDENと繋がりの深いバンドとして知られるポール・サムソン率いるバンドの3rd。サムソンと言えば所謂、NWOBHMと言えば的なサウンドとは違いパンチの効いたノリの大きいリフワークはあれどブルースベースの渋いHM/HRを基礎に、どちらかと言えばオーセンティックだ。勿論、サンダースティックのパワフルなドラムにブルース・ディッキンソンの激しいシャウトは勿論だが、その豊かな声量は地味な作風の中で実に朗々と溌剌としたパフォーマンスを披露。その卓越した表現力と歌唱スタイルはバンドのスケールを大きく飛躍させるものでした。今作は前作以上に曲も練られ、また各人の演奏にも纏まりが見られるも、個人的には前作のようなパンチ力は下がり、ラス・バラード作の①やブルースの歌声が熱い②など洗練されたものが増え、幾分大人しい印象をうけるが総じてバランス良くなっています。NWOBHM=パンク・ニューウェーブを
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SAMSON-Thank You and Goodnight ★★★ (2023-06-17 11:35:26)

ニッキー・ムーア時代のライブ音源、オフィシャル初のライブ音源だったはずである。アルバムのツアーなので初期のナンバーは少なめ、ディッキンソン時代を愛する人には物足りない選曲でしょうが、ムーアのブルージーな歌い回しが映える楽曲を中心に構成、ライブならではの臨場感と熱気、そして熟成されるバンドサウンド、その美味しいところを見事に浮き出しています。
⑥のようなポール・サムソンが歌っていたナンバーはムーアの方が上であり、やはり彼の歌唱スタイルは、メロディックなブルージー路線と見事にマッチ、見た目同様ダイナミックですね。

演奏がしっかりしているバンド、主役たるポールのギターはスタジオ盤よりもワイルドに吠え,これがサムソンなんだと言わんばかりにバンドサウンドを牽引。荒々しい面を際立たせている。もはや主要メンバーが帰らぬ人となり再結成もないバンド。NWOBHM期に活躍していた程度の認
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SAMURAI-Sacred Blade ★★★ (2015-05-05 15:32:46)

SAMURAIと言うバンド名に日本人なら、ややオフザケな感覚にとらわれてしまいがちですが、出ている音は実に尖った本域のNWOBHMサウンドに惹きつけられるでしょうね。GRIM REAPERなどが籍を置いている事でも知られるEbony Records故に音質やジャケを含む怠慢さは否めないが、若さあふれる弾けっぷりと重量感をのある楽曲は聴き応え十分、1984年という時代背景も巧みに取り込みメジャー感を纏った楽曲も収録されギターオリエンテッドな作風との折衷も上々です。不安定なリズムと一本気な歌い回し、全般的に散見される微妙なズレに、もう少し慎重なレコーディングをと言いたくなりますがこれもEbony Recordsのなせる技と楽しんでもらうのが一番でしょうね。タイガー・オブ・パンタンのような王道と勢いのある曲調にレイブンのような破天荒さが噛み合った楽曲のインパクトは中々の大きさだと思いますよ。弾
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SANCTUARY-Into the Mirror Black ★★ (2020-11-02 12:34:33)

デビュー時、日本ではスラッシュメタルとして紹介されたように感じるが、このバンドは走り出さない。確かにスラッシーなリフは顔を覗かせるし、プロデュースにデイブ・ムステインの名前もあったんで、そうなるのかもしれないが、出している音はQUEENSRYCHEの影響下にあるミステリアスでダークな曲調のHM/HRサウンドだった。

浮かれまくるL.A風のメタルを尻目に、彼等はプログレッシブロックに通ずる複雑な構成と無頼なパワーメタル色をじっくりと煮詰めることで独自性をアピール、サウンドプロダクションやヴォーカルの節回しなど、全てにおいてパワーアップ、不安定な要素を排除し完成度を高めている。
その深みの増した音楽性は、確実に成長しているのだが、その反面、バンドの顔となる音楽性が見てこず、捨て曲がない代わりにリーダートラックもないと言う決定打に欠ける面が強まっている。前作の弱さが、違う形
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SANCTUARY-Into the Mirror Black-Taste Revenge ★★★ (2018-07-01 15:07:39)

へヴィだがリズミカルな面も強い
この妖しげなメロディも耳を惹きますね
スッと流れていかない大クセの強さが好きです
でもソロパートで表情も一変
芸達者なバンドですよ

SANCTUARY-Refuge Denied ★★★ (2020-11-01 15:20:01)

今ではNEVERMOREの前身バンドとして認知されているシアトル産パワーメタルバンドの1st。方向性というか下地は一頃流行ったQUEENSRYCHE風の密度の濃いシリアスなサウンドを踏襲。一筋縄ではいかぬ拘りの演出、場面展開にも気を配り類型的であることを拒否することで自我を極めようとしている。
シンガーもシアトリカルな要素が強く、ダークでミステリアスな②などを聴けばジェフ・テイトと言うよりは、真っ先にリジー・ボーデンを思い出してしまった。そういう意味では類型的なスタイルなのだが、印象的なリフを引っ提げ伝統的なメタルを踏襲する③を聴けば、ますますリジー・ボーデン色を感じてしまうのだが、そこにプロデュースを担当するムステイン色も加わり独自性を高めている。


またシアトルと言う都市から生まれるメタルはこういう気骨のあるパワーメタル系も多く、こういう音を聴かされると、L
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SANDROSE-Sandrose-Old Dom Is Dead ★★★ (2017-12-12 14:00:43)

病室の窓を眺め
『あの木の葉が全て枯れ落ちたら私の死ぬのね』
そんなベタなシーンを回想させられるような一曲です
なんのこっちゃ伝わりませんが
前半は枯れた味わいのフィーキーなバラードなのですが
後半は熱量を高め盛り上がっていきます
メロトロンの響きにもたれ掛かる切なげな歌声
そして短い命を燃やすように最後は訴えてきますよ
ギターもエモーショナルに絡みます

SANDROSE-Sandrose-To Take Him Away ★★★ (2017-12-12 14:07:19)

扇情的なフレーズを奏でるリードプレイに泣かされます
淡い情景を淡々と刻む歌声も
いい意味で硬さがマッチしており一番この曲が合っていると思います
とにかく泣かせるわ
バックで雄弁に流れるオルガンの音色も素晴らしい
5分を超えたあたりのSandrose感がエグい
皆が自分なりの神秘的な大地を思い浮かべるでしょう
チープな表現になるが本当にそうなのでね

SANDROSE-Sandrose-Underground Session (Chorea) ★★★ (2017-12-12 13:55:14)

11分を超えるインストナンバー
ジャジーな色合いの濃い前半から徐々に
神秘的なプログレ風味が強くなる展開が面白い
時代が時代だけに音は薄いが
それでも重厚感を損なわないアレンジセンスに唸りますね

SANTERS-Guitar Alley ★★★ (2016-09-14 15:07:47)

リック、マークのサンダース兄弟にベースのリック・ラザロフの3人からなるカナダ産の正統派HM/HRバンドが1984年にリリースした3rd(プロデューサーにあのトライアンフのリック・エメリットが参戦)。哀愁のあるメロディを歌い込むリック・サンダースの熱を帯びつつクールな歌唱スタイルを軸に、ボーカルオリエンテッドな作風にはなっていますが、芯は太いが歌を邪魔しないドラムが根幹を支え、無駄を省いたギターがエモーショナルな響きを奏でる洗練されているが、ロックな衝動を失わない楽曲が目白押し、個人的にはY&Tのカナダ版だし、よりハードに迫ったApril Wine思っているので、その手の音楽性に共感される方には強くお勧めしますね。装飾を省いているし今の感覚では全般的に地味に聞こえるでしょう。でもFREEのカヴァーがどハマりするようにバンドの本質が何処にあるのかを見抜けたら楽しめますよ。哀愁のある歌とメロデ
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SANTERS-Racing Time-Road to Morocco ★★★ (2016-09-14 15:12:23)

今アルバムのハイライトナンバー
リックの哀愁味たっぷりの歌声がグッと迫ってきます
派手な仕掛けも大芝居もありませんが泣けます
年を重ねる度にエエもん聴いたわと思いますね

SARACEN-Change of Heart ★★ (2019-02-04 15:32:21)

デビュー作から3年ぶりのリリースとなった2nd。レーベルはあのNEATからです。何となく嫌な予感はしていたのですが、キーボードを前に出した爽快なポップサウンドへと方向転換、アルバムタイトル通り、心変わりとしたサウンドに戸惑いを隠せませんが、叙情味のあるメロセンスは健在と売れる為のメジャーフィールドへと突っ込んでいきました。これがバンドが望んだ変化なのか、NEATの意向なのかは分かりませんが、スぺーシーなキーボードと枯れ専ギターの絡みが最高だったバンドだけに、生命線が断たれたようで歯がゆい思いを味わう。
しかし産業ロックタイプのバンドに変貌したと割り切れると、中盤以降から見えてくる景色も変わるから不思議です。
個人的には前半のポップロックサウンドに仰け反る為に、どうしても拒否反応が出るのだが、先入観のない方なら硬軟交えたバラエティに富んだ作品として楽しめるでしょう。

SARACEN-Heroes, Saints & Fools ★★★ (2019-02-04 15:14:37)

叙情派NWOBHMの代表格のようなバンド。枯れた味わいのギターはリッチーフリークぶりを発揮、どこか乾いているが哀愁美がたっぷりのメロディは、スペイシーな味付けのキーボードによるところも大きい。NWOBHMということで、ド派手に走り回るサウンドを期待すると肩透かしを喰らうのだが、場面展開の多さと、空間を被いつくす叙情味溢れるメロディの攻勢、時にはアコギも絡ませ芸の細かい演出にも余念がないバンドサウンドは、デビュー作とは思えない充実した作りとなっています。
大作主義ではないのだが、演者が一体となり果てしない広がりを持つ空間を作り出す作業には目を細めますね。
今の感覚でいけば線も細いし古臭さもある、しかし起伏の多い曲構成の旨味は、NWOBHMの域を超えており、良質な楽曲は色褪せることなく、今の時代でも十分に通ずるクオリティを誇示。マニアならずともじっくりと耳を傾け、聴き込む事が出来
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SARACEN-Marilyn ★★★ (2022-06-25 18:22:58)

NWOBHM期に泣かせのチョイプログレタッチの叙情派サウンドでデビューを果たした彼ら。予定通り2枚目のアルバムでアメリカン志向を打ち出しバンドは、これまた予定通り解散という憂き目に遭います。ある意味NWOBHMあるあるなので驚かないが、今作の方向性には三度驚いた(2度目は復活作リメイクアルバムです)前作を聴いていないので、あれなのですがEscape Musicからのリリースと考えると合点がいきます。ロビン・ベックやイッサ、そしてスティーヴ・オーヴァーランドまで顔を出し見事な歌声を披露、デュエットにもウットリですよ。

枯れた味わいのブルージーテイストは控えめ、サックスまで大胆に取り込み、実に豊かな音楽性を披露。それを聴かせるメロディアスロックとして統一感を持たせたのだから文句を言うのは野暮でしょう。
おもてたんと違うは拭い去れませんが、それはワタクシが何の予備知識も持た
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SARACEN-Red Sky ★★★ (2022-09-05 12:47:20)

70年代の中期から活動していた彼らは、NWOBHMの流れの中で1981年にバンド名をLAMMERGIERからSARACENと変更してデビューを果たしました。そのデビュー作の質は高く叙情的な泣きと拘りの展開、キーボードプレイヤーを大胆に活用しつつもNWOBHMらしい攻撃性と英国様式美、さらにプログレテイストも加味させたスタイルは、あの時期では異色のスタイルと写り注目の的となります。NWOBHMマニアからは期待の新人と目される分けですが、NWOBHM四天王なるメディアとレコード会社がマッチポンプで金儲けでもしようとしたのかという、誤った認識がメディア偏重者の間ではあるので、この手のバンドに辿り着かない方もいるでしょうが、メタルの世界にアンテナを張っているマニアならば、その高い音楽性に目をつけた者は当時から沢山いました。

しかしメンバーチェンジや音楽性の変換などもあり、やっぱりな
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SARAYA-When the Blackbird Sings...-Bring Back the Light ★★★ (2013-03-14 07:13:39)

やや重苦しい閉塞感を感じますが
サンディ嬢のメロディックな歌唱が光ります
1991年作だわな的なニュアンスが色濃く出てきているのが面白い

SARAYA-When the Blackbird Sings...-Queen of Sheba ★★ (2013-03-14 07:17:51)

ビンビンとベースに導かれる重厚なミドルナンバー
アルバムのオープニングにシリアスな一曲持ってきています
ソフトな歌唱とヘヴィさの対比も上々で味わい深いですね
90年代突入を感じさせる仕上がりのアルバムだけの事はあるわね

SARCOFAGO-I.N.R.I. ★★★ (2018-08-16 11:34:02)

スラッシュ大国、南米はブラジル出身のデスラッシュバンドが1987年にリリースした1st。ダーティーさに拍車を掛けるグチャグチャに分離の悪い劣悪な音質と勢い任せの演奏。まぁやりたい放題暴れています。
VENOMやCELTIC FROST、デビュー当時のSLAYERなどが醸し出していた爆音暗黒系サウンドをラテンの国南米が引き継ぐとは夢にも思いませんでしたが。ブラジルにはSEPULTURAが既にいたので、当然の流れだったんだろう。

人を不快にさせる禍々しいノイジーサウンド、所謂へヴィメタルというジャンルのルーツとはチョイと違う下地を持つ異世界からのアプローチ、この手のバンドには、そういった事なる面が色濃くフィーチャーされている。
その特異性が強烈なパワーを放出、悪意に満ち溢れた激音はギリギリのところで破綻するこなく突っ込んでくるから刺激が凄い。

時代的に
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SARCOFAGO-The Laws of Scourge-Crush, Kill, Destroy ★★★ (2020-10-27 17:11:16)

元々は1992年にリリースされたEPの音源
復刻されたアルバムのボートラとして今は収録されています
禍々しい暗黒スラッシュサウンドに無慈悲なる冷酷さを加味した
この曲は彼らの代表曲と言えるだろう
作品毎に音楽性の質を上げてきた彼等
継承される悪魔の刻印
この曲にはバンドの新たなる可能性と方向性を示唆した起点となる名曲である

SARCOFAGO-The Laws of Scourge-Little Julie ★★★ (2020-10-27 17:15:39)

ただ単にノイジーに喚き散らすだけではない様式が存在する
ある意味メロデス勢にも通ずる押し引き得た展開
禍々しくも美しいゴットハンド降臨といったところか
個人的には漫画ベルセルクのワンシーンを思い出します
荒涼としたメロディとキャッチネスさも放り込み
絶妙なバランスで聴かせてくる
ノイジーだけど騒々しいだけじゃない
芸の細やかさに唸る
知名度は低いのだがブラック/デス系が好きな方は是非ともトライして欲しい

SATAN JOKERS-Les Fils du Métal ★★★ (2015-12-15 14:14:50)

フレンチメタルシーンを語る上で外す事の出来ないパリ出身の4人組による1983年リリースの1st。なんだか分かりませんが強烈なジャケットに購入を躊躇させますが、これが実に興味深いサウンドで、所謂一般的にフレンチメタル=ダサい、遅れているというイメージで語られることが多かったのですが、気骨のあるサウンドの上を軽やかなメロディが見事に踊ると言う、何とも奇妙なかみ合わせが独特の間を生み出し、そのカラーにはメタル後進国などと揶揄されるような面はなく、むしろ美意識が生きる、ある意味フレンチ的なイメージを見事に抱かせるサウンドを披露してくれます。なんとも日本びいきな③④と気になるタイトルに一抹の不安も覚えそうですが、中途半端なジャパネスクを放り込む事も無く、むしろ良い曲だ。骨格のしっかりしたHM/HRサウンドを主軸に垣間見せるメロディには見事に母国のカラーを浮き上がらせ個性を発揮、このようなサウンドが
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SATAN'S BLADE-Curse of the Blade 2022 ★★★ (2023-11-15 16:19:40)

こちらのサイトに自動登録出来たのは大昔に出したインストのみのデモ音源です。同じタイトルのフルアルバムを昨年にリリース。そのスピーディーに弾けるスタイルは、まさにスピードメタル。バンド名サタンの刃にアルバムタイトル呪いの刃と服部半蔵影の軍団ばりに刃が好きなのだが、とにかく禍々しくもおぞましいサウンドを一刀両断、スピードメタルで切り裂き聞きやすいサウンドへと昇華、実にわかりやすく展開していきます。
実に古くさい手法をとるバンドである。サウンドメイクもNWOBHMやそれ以前の空気感を出すが現代的なフィルターを通しているので、マイナスな要素はない。あくまでも狙ったヴィンテージ風味。
そしてアメリカ産なのでドライ。情念渦巻く魔界的なスタイルとは違うファンタジックな世界でもある。
このバンドの個性を決めているのがシンガーのカイル・リーの下品で歪んだハイトーンである。CIRITH U
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SATAN'S HOST-By the Hands of the Devil ★★★ (2012-01-14 02:44:54)

2011年リリースのアルバム、現在も活動していたことに驚かされ衝動買いです。
パワフルかつ禍々しいサタニックなメタルサウンドは健在、まさに1986年リリースの1stを今のテクノロジーで蘇らせたような錯覚を覚えます、時代性を取り込み紆余曲折を飲み込んだスタイルといっそう逞しくなった姿に敬意を表しますね。無機質なUS産パワーメタルとブラストビートの融合は更なる高みへと導きパワフルさに拍車を掛けドスを効かせた重厚なメタルサウンドは適度な重苦しさを与え聴き手を魅了します、温故知新で終わらぬアレンジも妙ですね。様式を感じさせるギターも楽曲を引き立て貢献度大、オドロオドロしいダークな世界観を演出しています。それらを強靭なハイトーンを駆使し歌い上げる様も見事なVoが多彩な歌声で彼らが示す暗黒舞踏を彩ります。恐るべきUS産マイナーメタル、栃木のサタニカを愛する僕に今作は見逃せませんでしたね。

SATAN'S HOST-Metal From Hell ★★ (2012-01-14 02:17:43)

US産の正統派パワーメタルバンドの1986年リリースの1st
我が家のオーディオデッキが壊れたのかと思うほどの音質の悪さに驚かされます
(Voが前に出ずぎでバックのサウンドが隣町の盆踊りの音が漏れて聴こえるレベルの薄っぺらさ)
マニアご用達のパワー漲るサウンドに食指を動かされる前に当時は段ボール箱の底に埋もれる。
後に普通のメタルサウンドの新譜が聴けなかった時代に掘り起こし評価を改めたものです。ごり押し感満載の極悪パワーメタルサウンドを堪能出来ますね。狂人のようにわめき笑い狂う様がおぞましい初期ブラックメタルな⑤など面白く、バックで聴こえるコーラスも墓場の下からの呻きを感じをさせアレンジ一つと処理の仕方で大きく飛躍出来るサウンドでしたて。すべては地下室の隠し部屋から漏れて聴こえるような音質がなせる技で良くも悪くも今作はこのペラッペッラなサウンドが妙味なのです。割と
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SATAN'S HOST-Metal From Hell-Black Stelé ★★ (2012-01-27 04:35:38)

ドタドタと騒々しく突き進みます
怪しげな雰囲気を存分に味わえますね
サタニックなUS産パワーメタルナンバー
音の悪さに驚かされます

SATAN'S HOST-Metal From Hell-Hell Fire ★★★ (2012-01-30 00:24:49)

王道を行く展開が素敵です
US産パワーメタルナンバーに
静と動のコントラストを取り入れ
おどろおどろしい雰囲気を演出しています

SATAN'S HOST-Metal From Hell-Into the Veil ★★ (2012-01-27 04:37:29)

バランスの悪さが気になりますね
キャッチーな歌メロも聞こえてきますね
最速なツーバスにキレのあるギターと実は魅力的である

SATAN'S HOST-Metal From Hell-King of Terror ★★★ (2012-01-27 04:43:38)

わめき散らし笑い狂う様にカルトな雰囲気を味わえます
不気味なコーラスも聞こえてきますね
聴こえてきませんがギターは印象的なフレーズを奏でています
個人的にはハイライト的なニュアンスを抱きます

SATAN'S HOST-Metal From Hell-Metal From Hell ★★ (2012-01-27 04:40:23)

ガッツ溢れるパワフルな疾走ナンバー
聴き応えもありますね
マイナーUS産パワーメタル印です

SATAN'S HOST-Metal From Hell-Standing at Death's Door ★★ (2012-01-30 00:22:03)

力強いパワーメタルナンバーなのですが
迫力を伝え切れていません
もっと良い環境で制作されていたら
彼らの代名詞のようなオカルトな雰囲気を伝える
名曲となっていたでしょう
youtubeで聴けるんだね

SATAN'S HOST-Metal From Hell-Strongest of the Night ★★ (2012-01-27 04:47:37)

ここまで来ると音質の悪さも快感ですね
パワフルなミドルハイナンバーです
イマイチ迫力が伝わらないのですが
おどろおどろしいさとパワフルさが同居しています
突如のリズムチェンジもキレがイマイチかな

SATAN'S HOST-Virgin Sails ★★★ (2014-06-02 15:28:01)

2013年リリースのアルバムです。禍々しい魔術的なサウンドと無機質なブラストビートが打ち鳴らす激しいリズムプレイが混然一体となり、時には妖しげに時には獰猛に襲いかかってくる様は前作同様、実に攻撃的だ。ひたすら爆走するリズムに荒々しいギターが雪崩の如く攻めてくる様は圧巻の一言、スローパートを設け起伏のある展開を施し、通り一辺倒にならぬよう工夫を凝らしています。US産らしいどこか乾いたコンクリートサウンドも打ち鳴らされるパワフルなリフワークに混ざり、扇情的とも言えるメロウなリフもあり妖しげな雰囲気を感じさせ、さしづめUS産キングダイヤモンドと言えなくもないダークでミステリアスなドラマ性を配した楽曲群はホラーな色合いも濃く演出されている。そのサタニックなおどろおどろしい世界と対峙する実力派シンガーの多彩な歌声はバンドのフロントマンとして申し分ないパフォーマンスを披露していますね。グロウルを織り
…続き

SATAN'S HOST-Virgin Sails-Cor Malifecus – Heart of Evil ★★★ (2014-06-02 15:43:33)

重々しい出だしからテンポアップ
Jag Panzerのボーカルも禍々しい歌声で応酬
ハイトーンと咆哮スタイルを交互に聞かせます
雷の如く打ち鳴らされる激しいサウンドが響き渡りますね

SATAN'S HOST-Virgin Sails-Dichotomy ★★★ (2014-06-02 15:38:04)

朗々と歌い上げますね
知名度は低いが一流のシンガーです
タイラントとかリバイアサンとか言ってるから悪いのかね(笑)
無機質で機械的なリズムプレイは今風ですが
リフワークはストロングな往年のメタルだから面白い

SATAN'S HOST-Virgin Sails-Island of the Giant Ants ★★★ (2014-06-02 15:32:10)

ドゥームロックのような重々しいく引きずるイントロ
そしてスピードアップと禍々しい妖しげな呪術的サウンドを展開してます

SATAN-Atom by Atom ★★★ (2016-01-13 13:28:32)

アルジーTANKの新譜が手に入る予定が頓挫、それならば代わりに新年一発目に購入したのが今作と国産正統派HM/HRの牙城を守るサーベルタイガーの新譜とコレでした。僕が買ったのは輸入盤で国内盤にはボートラが2曲入っているのですね。こちらに登録されているのはオリジナルの10曲入りですね。回転するリフが耳を惹く①で幕が開ける、そのキレまくったリフのカッコいいこと、楽曲もこれぞNWOBHMと膝を打ちたくなる構築美に胸が焦がれ、その後もテンションの高さを保持するアグレッシブなリフワークと疾走感を煽るビートが最後まで落ちる事無く続きます。NWOBHM特有のラフなパワー、英国ならではのドンヨリとした靄の掛かった音質と濡れ煎餅のような歯切れの弱いメロディ、なんだか古臭いなぁと言われたら、ハイ終了なんですが、前作同様ここまで当時の空気を再現されたらマニアとしては、ぐうの音も出ませんね。何を聞かせたいかを明確
…続き

SATAN-Court in the Act ★★ (2008-10-21 13:10:00)

1983年リリースの記念すべき1stにて最高傑作
音質も良くないしゴチャゴチャしたバランス感覚も気になるのだが、ツインギターが奏でる魅惑のフレーズがバンド名に負けない混沌とした色合いを滲ませ、その中にある妖しげな魅力が伝統的な様式の中で絡み合い独自のサウンドを作り上げている
NWOBHMの流れを組む勢いと英国的な陰りを加味したマイナーメタルサウンドは今もっても魅力的でHM/HRの持つ衝動的な勢いを感じさせてくれる名盤である

SATAN-Court in the Act-Alone in the Dock ★★★ (2008-10-21 12:48:28)

アルバムのラストを飾る哀愁漂う疾走ナンバー
メリハリの効いた構成がカッコイイですね

SATAN-Court in the Act-Blades of Steel ★★★ (2008-10-21 12:43:07)

英国的な湿り気を帯びたパワフルなミドルナンバー
NWOBHMらしい勢いと叙情的なフレーズを奏でるギターが耳を惹きますね
カル・スワンのような憂いのある歌声を披露するブライアン・ロスのパフォーマンスもきまってます

SATAN-Court in the Act-Break Free ★★★ (2009-03-22 01:57:11)

パワー溢れる攻撃的な疾走ナンバー
英国的な湿り気と煮え切らないメロディ
NWOBHMならではの世界観を感じさせますね

SATAN-Court in the Act-Broken Treaties ★★★ (2009-03-22 01:53:40)

リズムチェンジして疾走する様もカッコイイ
ヘヴィでパワフルなミドルナンバー
湿ったメロディと力強さに混沌とした邪悪さを感じさせる

SATAN-Court in the Act-No Turning Back ★★★ (2009-03-22 01:49:06)

哀愁のツインギターが炸裂する疾走ナンバー
懐かしいなぁ

SATAN-Court in the Act-Trial by Fire ★★★ (2008-10-21 12:38:38)

バンド名に負けない混沌とした悪意がNWOBHMの流れを組む疾走感を伴い迫って来るスピードチューン
英国的な陰影をが好きだなぁ

SATAN-Cruel Magic ★★★ (2018-11-20 11:46:33)

JAPANESE ASSAULT FEST 14の雄姿が今だ語り草となるNWOBHMのレジェンドによる最新作。濃厚に絡むツインギターはあくまでも攻撃的な調べを奏でビシャビシャに湿ったフレーズで興奮させる。起承転結のあるダイナミックな展開。NWOBHM当時を再現するような近代的地下室サウンド、そのアングラ感を損なわず今の時代を生き抜く現役感は皆が一体となり独特の空間を演出する事で生み出されている。ハッキリいって今が全盛期、もはや昔のイメージに拘る事もない、どこかダークな設えもバンド名やジャケットからのイメージを反映、NWOBHM由来の荒々しさと相まって妖しさも全開だ。
復権された古典HM/HRの威信。今作はSATANにとって新たなるレガシーとなる一枚だろう。

SATAN-Early Rituals ★★★ (2022-02-12 17:38:22)

憂いのある沸騰型NWOBHMサウンドが売りのバンドだったSATAN。今作は、いずれもデモ音源をまとめて製品化したモノ。①から④が幻のファーストデモ、⑤から⑩が1stのデモ、ラスト4曲がEP『Into the Future』の叩き台となるDirt Demo '86でデモというマニア泣かせのコンピ作。個人的にはシンガーにロブ・ハルフォードタイプのトレバー・ロビンソンがいた時代のファーストデモに興味が注がれます。
ハッキリとスラッシュ勢に影響を与えたトレバーの歌い回し、これを聴けばデイブ・ムステインやジェームス・ヘッドフィールドを思い出しますよね、さらにはキレのあるスピーディーな楽曲群の魅力たるや、妖しげでキレのあるリフワークは鋭い刃を立て聴き手の感性に切れ込み理性を支配、ミステリアスなムード満点の英国サウンドが鈍色の光を放ち魔界へ誘います。
このデモ音源集は、NWOBHMの歴史と
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