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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 2201-2250
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CHURCH OF MISERY-The Second Coming-Filth Bitch Boogie (Aileen Wuornos)
CHURCH OF MISERY-The Second Coming-I, Motherfucker (Ted Bundy)
CHURCH OF MISERY-The Second Coming-One Way... or Another
CHURCH OF MISERY-The Second Coming-Red Ripper Blues (Andrei Chikatilo)
CHURCH OF MISERY-The Second Coming-Soul Discharge (Mark Essex)
CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum
CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-All Hallow’s Eve (John Linley Frazier)
CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-B.T.K. (Dennis Rader)
CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-Brother Bishop (Gary Heidnik)
CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-Cranley Gardens (Dennis Andrew Nilsen)
CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-Düsseldorf Monster (Peter Kürten)
CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-Lambs to the Slaughter (Ian Brady / Myra Hindley)
CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-One Blind Mice
CINDERELLA-Heartbreak Station
CINDERELLA-Long Cold Winter
CINDERELLA-Night Songs
CIRITH UNGOL-Dark Parade
CIRITH UNGOL-Forever Black
CIRITH UNGOL-Frost and Fire
CIRITH UNGOL-King of the Dead
CIRITH UNGOL-One Foot in Hell
CIRITH UNGOL-Paradise Lost
CITIES-Annihilation Absolute
CITY INDIAN-Howling on Fire
CJSS-Praise the Loud
CJSS-World Gone Mad
CLIF MAGNESS-Solo
CLIMB-Take a Chance
CLOCKWISE-Naive-Too Late for Love
CLOCKWISE-Nostalgia
CLOCKWISE-Nostalgia-Angel Eyes
CLOCKWISE-Nostalgia-Changes
CLOUD FOREST-Rebirth
CLOVEN ALTAR-Enter the Night
CLOVEN HOOF-Dominator
CLOVEN HOOF-Resist Or Serve
CLOVEN HOOF-The Opening Ritual
CLOVEN HOOF-Who Mourns for the Morning Star?
COBRA SPELL-Anthems of the Night
COBRA SPELL-Love Venom
COBRA-First Strike
COBRA-To Hell
COCOBAT-Cocobat Crunch
COCOBAT-Struggle of Aphrodite
COCO壱番屋
CODE RED-Fang of the Sun
CODE RED-WOLVES OF WARFIELD
CODE RED-WOLVES OF WARFIELD-AUGUST 6.1945
CODE RED-WOLVES OF WARFIELD-BURIED IN THE BATTLEFIELD
CODE RED-WOLVES OF WARFIELD-DESTROY

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CHURCH OF MISERY-The Second Coming-Filth Bitch Boogie (Aileen Wuornos) ★★★ (2015-10-03 18:33:56)

モンスターと言う映画でシャーリーズ・セロンが見事な役作りを行い熱演した事でも知られる女性シリアルキラー。アイリーン・ウォーノスはアメリカ社会に歪み、ロクに子供を育てられないアルコール依存の母親(父親は逮捕されすでに離婚の片親生活)のもと、不幸の連鎖を系譜する。幼少期に祖父に性的虐待を受ける生活、そんな家庭にありがちな14歳で出産、その後子供は施設送り、自身は家出をして一人で暮らす。最終的に同性愛のパートナーと生活を供にし、道行く人に売春を持ちかけ殺害、同情できる要素もあり可哀想ですが7人の男性を無作為に殺害。今の日本にも通ずる問題が詰まっているように思います。

こちらもノリのよいアッパーな一曲、今までにない曲調もヘヴィなリフワークのキレとウネリのある殺傷力は相当なものだ。ギラギラとしたキレのある唄もカッコいいしゴン太なグルーブを生み出す三上のベースも凄いしドラムの酔いどれ感
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CHURCH OF MISERY-The Second Coming-I, Motherfucker (Ted Bundy) ★★★ (2015-10-03 17:59:19)

元FBI捜査官ロバート・K・レスラーの著書でも度々取り上げられるMr.シリアルキラー「テッド・バンディ」サディスティック極まりない残忍な行為は後に多くの映画でモチーフとさせる殺人鬼像を作り上げた人物としても名高いです(白人、センターわけの黒髪の女性しか狙わないという手口や性行為の異常性、その生い立ちにおけるエピソードなど)。逮捕後、自ら弁護を努め裁判所から逃走、女子寮に逃げ込み最後の晩餐、そして捕まる直前に12歳の女の子を凌辱後殺害。30数人殺した事は取り調べで分かったが、本人はもっとやったと後に述べる。

ウネリを上げる爆音が心地よい、ドゥーミーでスロー過ぎるのは苦手だと言う人に聴いて欲しいですね。
次の曲と間髪開けず繋がるアイデアも好きです。

CHURCH OF MISERY-The Second Coming-One Way... or Another ★★★ (2015-10-06 13:06:48)

カクタスのカヴァー
上手に料理していますね
ティム・ボカード&カーマイン・アピスにも負けない
リズムが心地よいです

CHURCH OF MISERY-The Second Coming-Red Ripper Blues (Andrei Chikatilo) ★★★ (2015-10-03 18:20:31)

映画にもなりました、ロストフの殺し屋「アンドレイ・チカチーロ」勃起不全に悩み、初めての性交も上手くいかず相手に馬鹿にされる。そういった経験が影響を与えたのかも知れませんが、だからと言って子供を狙い50以上に手を掛けて良い理由にはならない。学校の先生という立場を利用し少女を殺し、警察にも早い時点で逮捕されるも、当時のロシア&共産主義のていたらくさが逮捕できず、その後数々の蛮行を働き罪のない幼き命が奪われます。ちなみにスレイヤーも題材にしていますね。

退廃的で危険な匂いがトリップ感を誘発する彼ららしい一曲。ブルージーなギターも実に効果的だ。

CHURCH OF MISERY-The Second Coming-Soul Discharge (Mark Essex) ★★★ (2015-10-03 18:06:58)

マーク・エセックスは元海兵隊、どのような理由で始めたかは分かりませんが、白人ばかりを狙う大量殺りくを開始、最終的にホテルへ乗り込み撃ちまくる。最後は壮絶な死を遂げるのですが、逃げるのを観念し警察隊の前へ登場、警察隊の一斉射撃により蜂の巣となり絶命。この辺りが日本ではありえないのですが、心情的にはしかるべき処置をしたなと思いますが、人権的にはアカンでしょうね。

珍しいアッパーな一曲、ヘヴィなリズムが畳みかける爆音と陶酔感に痺れます。新シンガーの噛みつくような歌い方も曲に合っていますね。カッコいいわ

CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum ★★★ (2015-03-31 13:11:10)

国産ドゥームロック最強のバンドと言われる彼らが2013年にリリースしたアルバム。今までよりは幾分クリアーなサウンドになりましたが、音は厚みを増しより細かい仕掛けも施したバンドサウンドの一体感は過去最高を思わせる充実ぶり、ブルースからブギーも沁み込んだキレもあるギター、必要最小限の手数ながらエネルギッシュなドラム、ゴリゴリのベースながらも弾力性のあるサウンドメイクは見事と各メンバーのパフォーマンスも持ち味を存分に生かしており全てが溶け合った陶酔感は見事、確固たる信念と妥協なき姿勢が色濃く打ち出されていると思います。ドゥーミーなスローチューンから繰り出される全体を覆うシリアスなトーンとカオスぶりに人間の不条理や心の闇を映し出す暗黒の美学が体現された快作と映りますね。この手の音楽は門外漢な僕でも、こういうスタイルの音楽は時代を超越して通用する魅力に富んでいると感じます。いやはや実に恐ろしいバン
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CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-All Hallow’s Eve (John Linley Frazier) ★★★ (2015-03-30 13:23:38)

たいした思想も無く金持ちの日系人一家を惨殺した大バカ者。不条理な世の中に対する思いはあれど罪もない人を殺す動機には一切なりえませんよ。押しつぶされた中音域のブースト加減、サイケでスラッジな音色、粘りはるがキレのある演奏力の高さ、原始的ともいえる音の持つインパクトは凄い。

CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-B.T.K. (Dennis Rader) ★★★ (2015-03-30 12:48:27)

Bind縛る・Torture拷問する・Killer殺人者の頭文字をとり、自ら名乗った目立ちたがり屋の絞殺魔。
最後はマスコミに自分を知って欲しい一心でバレ逮捕(映画にもなったゾディッアックみたいになりたかったのでしょうかね?)。逆にコンタクトとらんかったらどうなっていたのか恐ろしいですね。オープニングで音声が流れるのですが、おそらくこの事件に関係のある事だと思います。ヘヴィなグルーブなユラユラと蠢き本能と溶け合うような陶酔感がたまりませんね。

CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-Brother Bishop (Gary Heidnik) ★★★ (2015-03-30 13:07:17)

幼少期の劣悪な環境が精神を破壊、IQは高いが自殺未遂を繰り返す日々、無駄に頭は良かったので金儲けの才はあり、後に宗教法人を設立、逮捕、出所後に女を地下室に監禁し子供を産ませ、マジで王国を作ろうとした異常性愛殺人者。言う事を聴かない女を虐待死、その死体をバラバラに解体、監禁仲間の女たちに喰わせた異常者。こういう人間が拘束する理由がないので野に放たれた現実が怖い。ザラついたヘヴィサウンドとゴン太なドラミングとサウンドの核となるベースがウネリを上げ、独特のグルーブ感を生み出す彼らの流儀は今作でも見事に貫かれています。絶叫するような歌声が、なんだが被害者の出口の見えない絶望感を表しているように感じますね。

CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-Cranley Gardens (Dennis Andrew Nilsen) ★★★ (2015-03-30 13:13:30)

ホモでナルシストな死体愛好家。寂しい夜を紛らわせるためにホームレスを言葉巧みに誘い殺害。その死体と生活を共にし、腐るとまた殺害を犯した孤独な殺人鬼。曲調にもサイケなトリップ感を誘発するとともに悲しい性、けして満たされない異常な性愛と空想癖を投影しているような雰囲気が滲み出ていますね。はぁ~なんだか聴いているとゲンナリとさせられるのが、ある意味、このバンドの魅力でしょう。今アルバムらしい浮遊するクリアーなサウンドが心地よいし、ギターソロから後半に向けての流れも好きですね。

CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-Düsseldorf Monster (Peter Kürten) ★★★ (2015-03-30 13:36:22)

今回のジャケットにも引用されている「デュッセルドルフの吸血鬼」ことペーター・キュルテンを題材にしていますね。実の娘を犯すような父親に育てられ、ひん曲った性格はそのまま爆発、幼少期に覚えた獣姦から快楽殺人へと突き進み、最後は自分の首に懸賞金が掛けられ、奥さんに警察へ通報することを促し逮捕(結婚出来た事も凄いが、妻には暴力を振るわなかったらしい)ジャムセッション的なインストプレイの陶酔感にグイグイ惹き込まれます。軽快なシンバルワークと跳ねあがるリズム、その隙間から押し出されるような弾力のある三上のベースプレイ、うーん気持ちがエエですね。後半へ向けての加速感そしてスローに戻る展開も見事。なんだかペーター・キュルテンの人生をなぞっているようで興味深い。剥き出しの感性が吐き出される唄も説得力がありますね。

CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-Lambs to the Slaughter (Ian Brady / Myra Hindley) ★★★ (2015-03-30 12:54:42)

女が男を車に誘い、そのまま拉致監禁、拷問のフルコースによって死に至らしめる変態カップルのシリアルキラー。ヘヴィなサウンドを荒れ狂う波となり身体を揺らしていきます。問答無用のスラッジ/ドゥームロックに多大なる刺激を受けますね。サイケでブギーなギターもクセになります。スッキリとしたサウンドプロダクションも功を奏していますね。

CHURCH OF MISERY-Thy Kingdom Scum-One Blind Mice ★★★ (2015-03-30 13:17:32)

英国のプログレバンドQUATERMASSのカヴァー原曲を知らないので比較できませんが、
彼ららしい骨太なヘヴィロックに纏まっています。2013年のバンドとは思えない本気の音にひれ伏しますね。叫び上げる野太い歌声もイイですね。

CINDERELLA-Heartbreak Station ★★ (2014-08-09 18:11:28)

時代的にも70年代の音楽がリバイバルしていた時期だけに英国からはクワイヤボーイズにドックスダムールとモロなブルースサウンドを基調としたバンドも出てきましたからね。彼らはあざとくなく自らのルーツを披露し嫌みなく反映させている。レイトバックしたアメリカンメタルを当たり前に演奏すると言う事は、その分、個性不足は否めないわけですが、普遍のアメリカンロックを前にそんな戯言は無用、個人的にはおおらかでゆったりとしたリズムに身を任せ、夕陽をバックにドライブのお供として、季節限定で楽しむ音楽性ですね。ガチンコのメタルサウンドが嗜好の方にはおススメしませんが、メタル以前のロックサウンドを味わうには丁度よいような気がします。

CINDERELLA-Long Cold Winter ★★★ (2014-08-09 17:52:11)

いきなりブルースな渋い曲からスタート、おそらくドラムはコージーですかね。ノリの良い曲でも彼らは軽めのL.A風とはチョイと違う本格的な音が聞こえてきて、コージー・パウエル参加も、まったく引っ張られる事無く、渋いブルース路線一直線、重めの音を期待する人には、大人しく感じるでしょうが雰囲気と言い感触といい、相当な拘りとなり切りぶりに驚きます。若いのにオッサン臭い事をするバンドと映るでしょう。お得意のバラード③の色気や、温かみのある⑧なんかを聴くとほっこりとさせられ、この路線が醸し出す渋みに、歳も喰えば引き寄せられると言うものです。時代を見据えたブルース路線、彼らは無理なく、むしろこちらが本流なんですから説得力はハンパなく高いですよ。この時代に生々しい音を出していた彼らの先見の目を高さも見事な一枚ですね。

CINDERELLA-Night Songs ★★ (2014-08-09 17:35:43)

全編に漲るハードな男臭さと渋み、そこに絶妙なキャッチネス感をまぶした1986年リリースの1st。ボン・ジョヴィに見出されデビューというような事だったと思いますが、こちらの方が断然に硬派でワイルドだし、アメリカンなブルージーさも滲み出ておりAC/DCのような重量感のあるタテノリも心地よく響き新人らしからぬ堂々としたサウンドを聴かせてくれます。CINDERELLAと言う女々しいイメージを抱かせるバンド名とは裏腹な小細工無用、力と力で勝負を掛けるメジャーリーグのような豪快さと爽快感にアメリカンな雰囲気を存分に味わいながら、なんも考えずに身を投げ出すのが一番のような音でしたね。

CIRITH UNGOL-Dark Parade ★★★ (2023-11-05 10:55:35)

2020年に復活のフルアルバムをリリースした伝説のバンド。アメリカ産でありながらも叙情的なメロディとエピカルな世界観を紡ぐ高尚なる精神性が高く評価され熱狂的なマニアを生んだバンド。まぁ日本では、雑誌の低評価など、逆にマイナスが付加価値を付け、俺はこんなマイナーなバンドを知っているみたいな、変な人たちが賞賛する傾向があり、ちょっとヤバいのですが、そういう妙なマニア気質とは一切関わりと持たないのが信条のワタクシとしては、外野の偏見に左右されず音そのもので評価して欲しいバンドですね。
世界中から伊達にカルトメタル番長と持ち上げられた分けではありません。

オープニングナンバーから勢いのある楽曲の登場に面を喰らっていたら、その勢いは最後まで衰えることなく、このバンドのもつドラマ性を十分に発揮してラストまで完走。2023年の時代を生きる古典メタルの矜恃、その枯渇しないアイデアと失
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CIRITH UNGOL-Forever Black ★★★ (2020-05-12 19:04:22)

昨年、ライブアルバムをリリースしてマニアを歓喜させたUS産カルトメタルバンドの復活作。通算5枚目にあたるアルバムであろう。のっけから特濃エピカルサウンドが展開、絶対に走り出すことのないヘヴィネススタイルに、耐性のないマニアは恐れおののくでしょうね。
この復活は単なるノスタルジーの再興ではない、現役としての威厳がある。このスタイルを極めんとする男たちによる、紛うことなき世界観を演出。70年代のJPからの影響も滲ませる米国産ブリティッシュロックの濃密さに、改めて唸らされました。もはや伝統芸のとも言える、唯一無二の音楽性、独特の静かに跳ねながら、うねるアンサンブルの不穏なる奇妙な響き、地下で蠢く魑魅魍魎の如く這いずり回る音色に、こちらの神経が逆なでされ不快感もMAXだ。
この背徳的な美意識、何物にも属することなく、己が信じた道を突き進むからこそ、成し得た境地だろう。マニア度が高いし
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CIRITH UNGOL-Frost and Fire ★★ (2014-10-01 16:49:00)

まずはカルフォルニア出身と言う事に驚かされます。ドライでアメリカンな要素は皆無、初期JPのような雰囲気が漂いマニアな世界観を醸し出しています。その独特の世界観を後押ししているのが、あまりにもボトムが効いていないペラペラの音質に気分も萎え欠けますが、素朴な感性を前に打ち出したメタル愛溢れる、なんともモッサリとした音がたまらんのです。ボンボンとドライブするベース、クセのあるハイトーンヴォイス、味のあるギターと、飾りっ気のない実直さに重量感やエッジ不足は否めませんがNWOBHM勃興前の違うカラーを感じ取ることが出来るでしょう。エグイくらいに音は悪いのですが、ある意味リアルガチなメタルに対する真摯な姿勢は貫かれていますね。

CIRITH UNGOL-King of the Dead ★★★ (2020-05-16 13:42:57)

US産エピックメタルバンドの2nd。まずソングライティングに影響を及ぼしていた主要メンバーのグレッグ・リンドストロームが脱退。置き土産は残しているが、彼が抜けたのは間違いなく今作の方向性に影響を及ぼしており、色んな意味でバンドの個性が薄まっている。その反面、バンド自体はスケールアップに成功、前作にあったシッケシケのカルトサウンドを幾分、メジャーなフィールドに放り込み、MANILLA ROADなどに見られる裏街道を歩くマイナースタイルなので、大衆性とは無縁だが聴きやすさが上がっているのはポイントだ。

ギターもジェフ・フォーグル一人になったがジリジリとした古臭い音色は、まさにNWOBHMを通した70年代的音像、そこにメタリックなリフを絡ませたのが、今作のシケシケ感を薄ませている要因、その辺りに懐かしさというのか、バンドの個性というのが薄まり、独特の感性に惚れ込んだマニアにとって
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CIRITH UNGOL-One Foot in Hell ★★ (2020-05-16 14:51:54)

前作同様ブランアン・スライゲルの助力を受けリリースした3枚目。ENIGMAとの契約もあったのか、METAL BLADEと両方から同時期に出ているのがややこしいが、3枚目という事もあり勝負を賭けた一枚。それだけに前作よりも更に洗練度もアップ、楽曲にメタリックな要素や勢いも増し聴きやすさが倍増と、これでも相当メジャー感が上がっているのが恐ろしい。
70年代初期から活動していた筋金入りのバンド。最初はエピカルなスタイルではなかったと言われているが、NWOBHMの台頭に対する米国の答えとも言われる、サウンドを披露してきたが、初期の頃に感じさせた魔術的な響き、あの胡散臭さを引き換えに手に入れたのは、より広い意味で語られるメタルサウンド。それでもエッジのないフニャチンスタイルは健在、四畳半一間で繰り広げられた一代メタルファンタジーからの脱却とはいかず、このバンド特有の薄っぺらいサウンドメイクを
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CIRITH UNGOL-Paradise Lost ★★ (2020-05-17 13:59:47)

US産エピックメタルの始祖と目され、いまだに多くのマニアから愛されるバンドの4枚目。今作にはMETAL BLADEのブライアン・スライゲルの名前もなく、前作から5年のインターバルと苦しい台所事情も見え隠れしているが、バンドサウンドは今まで以上に洗練されたものに舵を切っており、その流れはアーサー・ブラウンの③やプロフェシーの⑥など、毛色違いのカヴァーを放り込んだが、成功とは言えず聴き手に混乱を及ぼしそうな選曲が全体像をぼやかしていると思う。
そういう間口を広げたことがマイナスに働いているのかで評価も分かれるが、MANOWARとは違うスタンスでエピカルメタルを表現したからこそ、カルトメタルの勇者と祀り崇められてた面があるだけに、個人的には残念極まりない音楽性に落ち着いたと、かなり面を食らいましたね。
ギターの音も質感の違うものとなり、全てが刷新したという印象を与えたかったのだろう
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CITIES-Annihilation Absolute ★★ (2011-06-28 03:38:08)

1986年と言う時代が生み出した産物でしょうか?
現在こういったサウンドを聞かせてくれるバンドは見当たりません
湿り気を帯びたコンクリートサウンドが繁華街の路地裏的危険な臭を発散し
ダークでミステリアスな世界観を演出し独自の路線を切り開きます
ズンズンと突き進むタイトでヘヴィなリズムプレイを軸に
テクニックに裏打ちされたギターが随所に印象的なプレイを披露し聴き手を魅了します
腰を据えてパワフルな楽曲に負けない歌声を披露するシンガーの力量も素晴らしく
正統性の強いパワーメタルサウンドを轟かせます
メジャー感やキャッチーさなどを排除したストイックなまでのHM/HRサウンドは
認めざるを得ない説得力に満ちているでしょうね

CITY INDIAN-Howling on Fire ★★★ (2020-05-22 12:54:41)

かつてWar Painted City Indianと名乗り関西を拠点に活動していたパンクスが名前を変え1991年にリリースした1st。ジャパニーズロックの系譜に連なる音楽性、ストレートな歌詞同様、音楽性も真っ向勝負といったところだろう。
パンクスという事で、どれくらい過激で刺激的なサウンドが飛び出すのかと思ったらMSGパンクロックヴァージョンなインストで幕開に驚いていたら②で走り出します。頭脳警察をよりメタリックにした音楽性とも言える曲の登場、こういうバンドなのと思っていたら、ロックンロールなノリもあったり、良く聴けばベースの自己主張が強めだったり、アンサンブルも単純なビートを刻むだけではないグルーブがあり、単なるパンク出身にあらず、毒気と過激な色合いで染め上げるだけではない、オーセンティックロックスタイルを踏襲している。MOTORHEADを引き合いに出される音楽性だろうが、もっ
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CJSS-Praise the Loud ★★★ (2018-08-24 17:06:42)

アメリカのアングラメタルシーンを代表するギタリスト、デヴィッドTチャステインの別バンドの2nd。1stも1986年にリリースされているのだが、このアルバムの同年にリリースされているという作品。前作の評判を受けてなのかは分からないが、メインと思われていたCHASTINも世に出ていたし、彼のキャリアとしては大切なSPIKE時代のメンツでやっている、このバンドの重要なピースだと思うのだが、何故同時期に乱発したのか理解に苦しむアルバムになった。
作風云々よりも、その境界線の分からない節操のなさが批判的な意見を誘発させていた事実を思うと残念でならない。

今作でもチャステインのギターと一発で分かる黒光りする艶めかしメタリックギターを奏でているだけに尚更な気分だ。レザー・レオーネの声も聞こえてきそうな重厚なナンバーもあるし、その路線との違いを打ち出したストレートなメタルサウンドもあ
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CJSS-World Gone Mad ★★★ (2014-12-15 21:32:45)

ギタリストであるデヴィット・T・チャステインらが中心となり結成されたバンドの1ST。ほぼ同時期に女性シンガーのレザー嬢をフロントに据えた活動を行っていたので、リリース時期と活動時期が被っており今一つ散漫な印象を残したのですが、もう一つのバンドよりはメジャー志向の楽曲が多く、間口も広くイイ感じで力が抜けたチャステイン節が堪能でき聴き易さはこちらの方が上でしょう(③はzepのカヴァー)。とは言いつつもチャステインのテクニカルな速弾きはしっかりとフューチャーされているしマイナー調のメロディといい、パワフルな演奏といい軟弱な要素など微塵もない硬質でしなやかなサウンドが力強く飛び込み聴いていて心地よい。チャステインのギターもメロディの組み立て方も上手くソロのみならずバッキングも遊んでいないので聴き応えは十分、正調US産のHM/HRサウンドをお探しの方ならグッとくること間違いなし、ギタリストにとって
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CLIF MAGNESS-Solo ★★★ (2021-04-27 19:46:58)

超絶有名売れっ子ソングライター/プロデューサーとして知られるクリフ・マグネスのソロアルバム。タイトルも嘘みたいにソロと名付けている。今作のリリース前に、同業者とも言える裏方軍団とPlanet3を結成しているのですが、今作にも仲間が勢揃いしており、ソロ名義じゃなくともなんて野暮なことが頭を過るのですが、俺が完全にイニシアチブを取るんだという事なのでしょうね。
誰が、どのチャンネルを捻れば感動させられるのかを知り尽くした仲間が勢揃いしているだけに、その質の高さは折り紙付き、もやは疑いのないヒットソングが満載です。清々しい極上のAORサウンド数々に心を洗われますね。
ここは素直に耳を傾け、この世界に引き込まれるのが一番です。裏切りのないベタな展開は、計算され尽くした完成度を誇り、その経験に裏打ちされた緻密な作業は、あくまでもメロディアス。そのフックのあるメロディは、マニアならずとも
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CLIMB-Take a Chance ★★★ (2017-10-04 15:25:46)

我が国日本限定でリリースされた、読売巨人軍の助っ人選手ウォーレン・クロマティが死球を受け骨折、シーズン最終戦まで棒に振ったのに、そのオフにリリースされたクライム唯一のアルバム。骨折した男がいつドラムを叩いたんだという疑問もさることながら、野球選手のバンドという色モノ感がハンパなく漂い、セールス的に振るわなかったのですが、リリース当時は歌番組は勿論ですが、バラエティ番組などにも出演して音源を紹介していましたね。
西武との日本シリーズで見せた緩慢な守備とは違い、ここではテンポよくドラムを刻むクロマティ、思わぬ才能とセンスを見せましたが、曲調的にもソフトなAOR調のロックサウンドだしキーボードもバリバリだし、ドラムも電子加工され過ぎ出しと、結局、クロマティ氏の実力の程は伺いしてませんが(骨折して野球できないのにドラム叩いているって理解が及びません)、シンガーとして大活躍するジョー・ハミル
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CLOCKWISE-Naive-Too Late for Love ★★★ (2007-06-17 04:10:36)

セカンドアルバムの中では一番好きな曲です!
哀メロ派なら必聴でしょう!!甘く切ないです

CLOCKWISE-Nostalgia ★★★ (2013-05-02 18:12:44)

てっきりコメントしていると思っていましたね。老いは怖いなぁ。1997年リリース、北欧メタルの様式を頑なに守り通す男なのかトレンドに擦り寄る節操の無い男なのかは分かりませんが、青臭い歌唱だが繊細な旋律を研磨しよりいっそうの輝きをます稀代のメロディーメイカー元FORTUNE中心メンバーだったベニー・スドベリ(Vo、Key)がGLORYの天才ギタリストヤン・グランウィックにEUROPEのリズム隊を引き連れシーンに見事に返り咲いた珠玉の一枚。これほどまでに北欧メタルの甘美な世界観を陶酔出来る作品はありませんね、クラシカルフレーバーたっぷりな糖度も高めの泣きのメロディ、儚さと繊細さがガラス細工のように光を照らし聞くものに安らぎと癒しを運んでくれます。その永遠と脆弱さを存分に体感出来るTHE北欧メタルな一枚、メロディ愛好家なら迷わずゲットですよ。①のキーボードが流れ甘い唄い出しを聴かされたら北欧の望
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CLOCKWISE-Nostalgia-Angel Eyes ★★★ (2007-06-17 04:14:25)

サビのフレーズの美しいこと
思わずハッとさせられますよ Keyのフレーズがいいんだよね

CLOCKWISE-Nostalgia-Changes ★★★ (2007-06-17 04:16:40)

北欧ならではの佳曲ですね!哀メロ派は是非聞いてください

CLOUD FOREST-Rebirth ★★★ (2020-03-12 17:21:21)

古くは90年代から活動していた関西ドゥームメタルバンドが2012年にリリースした3枚目のフルアルバム。このバンドの主要メンバーが熱い、大阪のバンドBELLADONNAの宇都宮礼男と井本悦男の二人である、その懐かしい名前にジャパニーズメタルを愛する者にとっては、お元気そうでうれしい限りですよと、暑中見舞いの一つも送りたくなるのですが、彼らは現役感を損なうことなく、刹那な響きに彩られた叙情派暗黒ドゥームサウンドを披露。ドラムに板倉淳を迎えバックは安定感抜群の演奏でバンドサウンドを支え、その静謐なる暗黒サウンドに彩りを添えるのが、清らかな声質のK.JUNOさんの存在により、より一層の陰影を映し出すことに成功。その影響はダークな曲のみならず、ストレートに走り出すThe Battlefieldのような曲でも威力を発揮。
古典的なロックに根差したドゥーミーなサウンドを根幹に多様性を持ち込ますア
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CLOVEN ALTAR-Enter the Night ★★★ (2019-10-23 17:00:47)

Blazon Stone、Rocka Rollasなどで活躍するマルチプレイヤーのCEDことセデリック・フォースバーグが立ち上げた、へヴィメタルプロジェクトチームの2枚目。今回もシンガー以外は自分で担当するメタルオタクぶりを発揮、おまけに音楽性も古臭いトラディショナル志向、彼が関わるバンド全部そうじゃんなのに驚かされるが、もう少し捻りと言うのか?今の時代を意識したらと、コチラが気にかけるくらい徹底したオールドスクールサウンドを現代に再現している。
テクノロジーの発達以外、彼には目が入らないのでしょうね。正直、彼が携わる他のバンドとの違いを問われると近似値過ぎて困るのだが(大橋巨泉が石坂浩二をヘイちゃんと呼び、ケント・ギルバードにニアピン賞を授ける姿が思い出される)、好きモノにはたまらない安心安定のブランドとして、期待を一ミリも裏切らないと言うのは素晴らしい事です。
究極の同人
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CLOVEN HOOF-Dominator ★★★ (2015-04-15 15:03:14)

E・Z・Oと同じコンセプトでしたね。火薬さんのコメントを読むまで忘れていました(笑)

時代は1988年、この時代にNWOBHMの味をそのままに、典型的ともいえるオーソドックスな英国産HM/HRサウンドで勝負を掛けてきた一枚。良く分かりませんが今作には上記のキャラを演じたコンセプト作的なニュアンスがあるらしいのですが、そんな小難しい事を考えなくともスッと頭に入ってくる、しっかりと枠組みの出来た英国産メタルは少々雑多な面はあれど、勢いのあるパワフルな演奏をバックに沸々と青白い炎を燃え上がらせるシンガーの熱い歌声も上々に絡み、まさにあの時代のあの音が重厚さと速さを兼ね備えNWOBHM風のメロディと供に突進してくる様に悶絶必死。こちらの期待を裏切るような仕掛けはないがシンプルでメロディックな哀愁たっぷりの英国産HM/HRサウンドを前に大いにメタル魂をくすぐられますね。初期DEMON
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CLOVEN HOOF-Resist Or Serve ★★ (2017-07-19 14:40:40)

High Roller Recordsから2014年にリリースされたフルアルバム。イギリスの歌ウマ選手権みたいなオーディション番組で名を上げたイギリス人若手ミュージシャン、ジョー・ヴェランのソロ活動にサイドギタリストのクリス・コスとリー・ペインがお手伝いした事がきっかけなのか、2012年のシングルリリース時から、こちらでもシンガー兼リードギターとして活動を行っています。その新しい風が作風にも大きく影響を与えているか、若々しい歌声とフレキシブルなギターサウンドには、往年のオカルティックな要素など皆無、実に突き抜けたメロディックHM/HRサウンドへと進み現役感をアピール。再結成後と以前では音楽性の違いは確実にあったので、驚きはありませんが、逆にいい意味での今を感じさせる面を強調する事と、往年の空気を損なわないザクザクと刻まれるギター&英国的様式を感じさせる構築美には一日の長を感じずには入られ
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CLOVEN HOOF-The Opening Ritual ★★★ (2017-07-18 18:32:16)

オリジナルは1982年にリリースした4曲入りのEP。CD化の際にデモ音源4曲+未発表のデモ音源で、のちに1stに収録される『Nightstalker』が収録され再発された作品です。のっけから妖しさ全開のオカルティックな①で幕があけるのですが、歌詞をみるとテーマが4個になっており、メンバーの名前といい、凝った事をしかけてきてんなぁと好意的に解釈をしたいですよね。ボーカルがWater、ギターがFire、ベースがAir、ドラムがEarthというキャラで活動(今となれば当時のメイクと衣装を見せられると失笑ものですが)エレメントって事らしい、妖精っていうのかね。生の理を司るっていうファンタジックな存在をコンセプトに活動をしていたと推察されます。そのスタイルと言うか音楽性が爆発するのは1984年にリリースされる1stなのですが、今作も③以外を除けば、大作志向のオカルト・神秘主義は貫かれているので、そ
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CLOVEN HOOF-Who Mourns for the Morning Star? ★★★ (2017-07-18 17:38:05)

古くは1979年から活動をスタートさせている英国出身のバンドが2017年にリリースした最新作。唯一のオリジナルメンバー、ベースのAIRさんことリー・ペイン以外は流動的なのですが、今回はシンガーにアメリカ人でAskaやBansheeに在籍していたジョージ・コールが参加、リードギターにはおっさんに混じり、明かに若い20代前半と思われる可愛いルックスのルーク・ハットンの二人を新たに迎え制作。若い頃の二井原実先輩を彷彿とさせる強烈なハイトーンとフラッシーなギタープレイは、新たなる息吹を吹かせバンドサウンドを牽引、初期の頃のようなオカルト・神秘主義はありませんが、ダークで湿り気を帯びたメロディと、ザクザクと刻まれるリフワークには往年の空気を大いに感じるし、なによりギターオリエンテッドな作風だが、親しみやすさも十分にあり、ヘヴィメタルのド真ん中を行くパワフルな音楽性でも聴きやすく纏めるという手腕には
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COBRA SPELL-Anthems of the Night ★★★ (2022-04-02 14:34:55)

ヴォーカルとドラムが男性、ギター2本とベースが女性という男女混合バンドによる4曲入りのEP。所謂NWOTHMバンドなのだが、オランダ産と言うだけに硬軟のバランスが絶妙である。甘すぎずクドくない叙情性とキャッチーさ、そのメロディの質は馴染みやすく大衆性も完備、しかしハードなダイナミズムを損なわないという、先人達のスタイルをお手本にビルド&スクラップを敢行、JP風味もあればスコーピオンズを想起させるような欧州型メジャーロックを展開、そこにアメリカンテイストまでまぶし、MTV全盛期を思い出させるような作風になっています。
2019年結成、いまのところEP2枚とシングル2枚、重複しているだけにアルバム一枚にはならないのかも知れないが、こういうスタイルを欲するマニアは世界中にいるので、フルアルバムに期待を抱かせるバンドですね。
個性の出し方の難しさはあるが、そこもせめて欲しいねぇ。

COBRA SPELL-Love Venom ★★ (2023-04-17 21:01:08)

Burning Witchesのギタリストだったソニア・アヌビス率いるバンドの2020年にリリースされたEP。シンガーにHITTENのアレックス・パンザ
を迎えザ正統派メタルをやっている。とにかく絵に描いたような古典的スタイルのサウンドを展開、NWOTHMよりもレイトバックした印象を受けるが若い娘の割に随分と80年代的スタイルだ、日本で言うならばlovebitesに近いだろうが、こっちはもっとオーセンティックなサウンドに軸足を置いている。男女混合のバンドとして女性がイニシアチブを握るタイプとしては希有であろうが、男女平等が進まない日本とは明らかな違いを感じますね。
才能あるモノに性別など関係なし、ドンドン前に出てシーンをかき回して欲しい。メロディを重視した鋼鉄サウンドは懐かしい空気が満載、個性不足は否めないノスタルジックスタイルなれど、若い人には新鮮に響く可能性も高いだろう。
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COBRA-First Strike ★★★ (2017-05-20 18:08:08)

不世出の天才ヴォーカリストといっても過言ではないジミ・ジェイミソンがシンガーを務めるバンドのデビュー作。ギターは後にAISAやGotthard、Krokusに参加するマンディ・メイヤー、そしてリズム隊もKrokusに参加するジェフ・クラウンとトミー・カイザーの二人がいる、ある意味スーパーバンドとなります。その名うてのミュージシャンが集いし音楽性は、男前なハードさと、洗練されたクールながら熱を帯びたロックサウンドが鳴り響く、硬派なメロディックHM/HRサウンドを披露。SurvivorやAISAなんかよりもハードな色も濃く、それでありながらもメロウなフレーズを惜しげもなくねじ込み、咽び泣かれる熱を帯びたクールヴォイスとテクニックに裏打ちされたアレンジメントが随所に蔓延り、ガッチリとロック色をキープ、そしてポピュリズムを満たすべく洗練度と質の高い楽曲を収録する事に成功、バラードからポップソング
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COBRA-To Hell ★★★ (2015-10-14 14:16:57)

南米チリはリマ出身のツインギター編成による5人組が2014年にリリースした2nd。長めのイントロが期待感を煽る8分越えの曲からスタート、その回転するリフワークは往年のHM/HRの雰囲気をそのままに行く剛直な展開にグィッとメタル魂を引き寄せていきます。テンションを下げさせる事無く突っ走る②へとなだれ込み、NWOBHMや初期ジャーマンメタルにも通ずる硬質でアグレッシブなドライブ感が心地よく突き抜けていきます。ノリの良い④や印象的なツインリードが激走する⑤など典型的なスタイルを追求しつつも南米の血が騒ぐのかテンションの高さが漲っており、熱いエナジーと供に凄みも伝わってきます。それ以降もスピードナンバーを中心に活きのいいサウンドを惜しげも無く披露、少々ゴチャゴチャとしたサウンドプロダクションは気になりますが、二本のギターが織りなす適度なエッジを効かしメロディを奏でるバランス感覚の良さ、分厚いリー
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COCOBAT-Cocobat Crunch ★★★ (2020-08-29 01:56:13)

一躍このバンドの名前をシーンに浸透させた記念すべき1st。既に世界中で起こる脱メタル、スラッシュメタル勢も当然、グルーヴィーな方向性に傾いていたが、このバンドの早い段階で、その空気を読んでいたかのような一筋縄ではいかぬ音楽性を披露。TAKE-SHITのブリンブリンのスラップベースと刻まれるギターの絡みは、このバンドの顔となりバンドサウンド牽引、勢いだけでない④のような曲でも、強烈なうねりが聴き手を心地よく麻痺させていく。
リリース時は、もっとストレートなものを好んでいたので、激ハマりとはいかなかったが、多様性を帯びたクロスオーバースタイルは、古さに埋没しない新鮮なアイデアを持ち込んでおり、今聴いても、その鮮度の高さに驚かされる。
厳密にジャンル分けするとメタルではないのかもしれないが、ザッカザカのブリブリと書いてある帯び叩きに、誇張無しと言える強烈なグルーブに魅入られますね。
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COCOBAT-Struggle of Aphrodite ★★★ (2021-04-18 13:40:06)

永井豪とパスヘッドのコラボジャケも話題になった国産ミクスチャー系ラウドロックバンドの先駆者となるココバットの2nd。海外からの高い評価を受けた1stの次と言うのもあり話題性も高まった中でのリリースだけにプレッシャーも有ったろうが、その辺りの課題は見事にクリアー、何でもありの質の高い音楽性をまとめ上げ自分たちの流儀に合わせて昇華、唯一無二のサウンドを築き上げようと先鞭を振るっている。
個人的に、ドストライクの音楽性ではないし、むしろ門外漢も甚だしい素人ですが、世界に向けて日本からも新たなる勢力が生み出されたことを確実に感じさせる作風であることは間違いなく、リフ一つとっても、マイケル・シャンカーだリッチーだ、ランディだとは違うスタイルの登場に新風を感じます。

あえて王道を外し奇をてらうだけではない確かな技術とバックボーンの豊かさ、多様なジャンルに精通したプロ集団が作り上げ
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COCO壱番屋 ★★★ (2011-10-04 06:51:52)


無類のカレー好きとしてはほっとけないですね
全メニューを制覇しました

ちなみに一番好きな組み合わせは
ビーフカレーにイカリングをトッピングします
あと
チキンにこみにオムエッグも捨てがたいですね

CODE RED-Fang of the Sun ★★★ (2018-01-08 16:47:00)

前作から10年ぶりにリリースされたスラッシャー待望の2nd。銃撃戦さながらの激烈なスラッシュナンバーは勿論だが、ヨーロピアン調の哀愁に溢れたメロディを導入したパートもあったりと、弾力のあるへヴィグルーブが狂ったように暴れ倒すスラッシュサウンドは健在。この10年間の間にリリースされたスプリットCDからのリメイクや1stのリメイクもあったりと、純粋な新作ばかりではないが、この10年間の彼らのありようと、新メンバーを迎えたバンド体制としての挨拶代わりという意味合いもあるのでしょうが、とにかくクオリティの高い強烈な一枚へと仕上げています。
個人的なイメージとしては、もっと激烈なハードコアスタイルのスラッシュサウンドだと思っていたが、扇情的といっても差し支えないほど、男の哀愁を纏った叙情的なフレーズも随所に顔を出し、前作とは違った印象を強く感じましたね。
とは言いつつも、暫く1stの方
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CODE RED-WOLVES OF WARFIELD ★★★ (2012-01-05 06:45:08)

FAST KILLとスプリットCDもリリースしたことがある関東のスラッシュメタルバンドの1st
スピードと爆発力を軸に重量感あるスラッシュナンバーがこれでもかといわんばかりに畳み掛けてきます。乾いたリフが摩擦の大きい突貫型スラッシュサウンドとして終始貫かれている姿は圧巻、ドスの効いた歌声も堂に入っておりスピーディーな曲構成と相俟って独自のスタイルへと昇華しようとしています。アルバムジャケットや曲名が示すよう攻撃的なイメージも放たれるマシンガンリフと共に全てをなぎ倒してくれるでしょう。一点集中されるパワフルさにスラッシュメタルの中毒性と疲労感を覚えます。あとは聴き手の好みでしょう。普遍のスラッシュサウンドをお探しの方なら聞いて損はしませんよ。もはや主食としてこの手のジャンルを聴かなくなった僕でもグッと来るものがありますから。

CODE RED-WOLVES OF WARFIELD-AUGUST 6.1945 ★★★ (2013-01-29 15:09:41)

サイレンの音が鳴り響くSEに導かれヘヴィに突き進みます
原爆投下の惨劇を彼ら流に表現された一曲
そう思って聞くと違った印象も得られるのではないでしょうか

CODE RED-WOLVES OF WARFIELD-BURIED IN THE BATTLEFIELD ★★★ (2013-01-29 15:01:29)

ドカドカと豪快に突進を開始する突貫スラッシュナンバー
良く練られた構成は単純さで終わらせない木目細やかさを感じさせますね
スカッとさせられる一曲です

CODE RED-WOLVES OF WARFIELD-DESTROY ★★★ (2013-01-29 15:04:34)

摩擦度の高いスラッシーなリフワークも冴えますね
ド派手な印象も与えるパワフル極まりないリズムプレイもカッコいいです
全てをなぎ倒すパワーが漲る高速ナンバー


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