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失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 51-100
EARTHSHAKER-40
ROSY VISTA-You Better Believe It!
HORIZON-Master of the Game
KENT HILLI-Nothing Left To Lose
ANTHRAX-For All Kings
ANTHRAX-Worship Music
SAVAGE GRACE-Sign of the Cross
SKAGARACK-Heart and Soul
U.D.O.-Touchdown
BLINDMAN-BLAZING CRISIS
SABBAT (日本)-The Dwelling -the Melody of Death Mask-
JADED-Jaded
JUDAS PRIEST-5 Souls
MEDINA AZAHARA-Medina Azahara(1st)
OBÚS-Prepárate
MANIMAL-Purgatorio
VANDENBERG-Sin
FORCED ENTRY-Uncertain Future
Werewolf Babys-Circle of Doom
BELLADONNA-Belladonna
Valkyrie-Attack of the Valkyries
TRUE BRITS-Ready To Rumble
FASTWAY-On Target-Two Hearts
FASTWAY-Waiting for the Roar-Kill Me With Your Heart
DAVID BYRON-Baby Faced Killer
CRACK JAW-NIGHTOUT
PANTARA-Pantara​-​84
CHER-Heart of Stone-If I Could Turn Back Time
Emotional Fire-Will You Be There
Presence-Presence
WRABIT-Tracks-Soldier of Fortune
WRABIT-Tracks-I'll Never Run Away
WRABIT-Tracks-Run for Cover
BANGALORE CHOIR-On Target
BANGALORE CHOIR-Cadence
BANGALORE CHOIR-Metaphor
BANGALORE CHOIR
PURGATORY-Tied to the Trax
ANTHEM-Crimson & Jet Black-Blood Brothers
HOUSTON-Relaunch III
BLOOD MONEY-Battlescarred
THE PANDORAS-Rock Hard
VIXEN-Rare Vintage-You Ought to Know by Now
大山まき-Valkyrie
ANGEL-Once Upon a Time
METAL CHURCH-Congregation of Annihilation
SAXON-More Inspirations
MEGACE-Human Errors
MICHAEL THOMPSON BAND-The Love Goes On
LOVEBITES-Judgement Day-Stand And Deliver (Shoot ’em Down)
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発言している13曲を連続再生 - Youtube



EARTHSHAKER-40 ★★★ (2023-09-10 14:16:40)

アースシェイカー
デビュー40周年を祝う記念碑的フルアルバム。前作から5年の間隔は長かったが、課外活動も多いメンバーが一堂に介してアルバムを作り上げたことに対してファンとしては素直に喜ばしいのですが、気になる点はある。それはマーシーの衰えだ、前作くらいから気にはなっていたが、今作では、とうとうここまで声が出なくなったのかである。しかし、その姿は実に清いモノである。オジー・オズボーンに代表されるように現代のテクノロジーを駆使すれば、アンチエイジングした声を手に入れられるのに、その手法を選ばないマーシーは男である。

このバンドらしい、皆が唄えるハードサウンドの確率。過去の威光にすがらない現役感バリバリのサウンドは攻めの姿勢を崩していないから説得力がある。海外の大御所バンドが軒並み、過去の財産を食い潰す中で、アースシェイカーは普遍的スタイルで見事にマンネリ感を打破している。
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ROSY VISTA-You Better Believe It! ★★★ (2023-09-07 13:46:01)

Noise Recordsからデビューを果たした女性4人組によるジャーマンメタルバンドが1985年にリリースした5曲入のEP。時代的にはメタルバブル勃興前と言うこともありグラム系の匂いも隠し味程度に、ドイツらしい生真面目さと女性らしい、しなやかさを加味させたサウンドはダイナミックかつメロディアス。文句の付けようがない普遍的なスタイルへを築いている。
プロデューサーは初期のACCEPTやSINNERなどのお仕事で知られるディルク・ステフェンズの助力もあったろう、ギターワークが割としっかりしている点でも、ディルクのサポートを窺える。
硬軟交えたハードサウンドは、懐かしい時代の空気を思いっきり味わえる一品、チョイ胡散臭いのも当時のサウンドですよね。
このバンド、再結成を果たし2019年には叶わなかった1stアルバムをリリース、しかもここで聴ける5曲をリメイクしてのリリースであ
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HORIZON-Master of the Game ★★★ (2023-09-07 12:53:48)

オランダのメロディックメタルバンドによる1st。SAVEGEのメンバーが、どういう経緯で合流となったのかイスラエル系の実力派シンガーとして知られるシュムリック・アビガルと合流、アビガルのロニー・ジェイムズ・ディオやジョン・ロートンを彷彿とさせる力強くクリアーな歌声は、この力強くもメロディアスなサウンドにフロントマンにピッタリ、泣かせの叙情性を含んだメロディな湿り気もタップリ、メリハリを効かせたドラマ性を構築することでアルバムを通して起伏があり、一枚通して楽しむことが可能。
皆が主役であり、突出した偏りの無さも安定感に拍車を掛け、とにかく上手い唄と演奏に酔いしれる事が可能。これほどのクオリティを有しながらバンドは程なくして解散。残念極まりない出来ことですよね。
適度にハードでガッツがり、そこにとどめなく溢れ出る哀愁美、メロディ派のマニアにはたまらんぞである。基本路線は硬派、これ
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KENT HILLI-Nothing Left To Lose ★★★ (2023-09-07 12:36:50)

今はGIANTでも歌っているFrontiersレコードお抱えのシンガーによる2枚目のソロアルバム。先行公開された曲の出来映えに不安要素などイチミリもなく今回も叙情的で爽快なメロディが吹き抜けるAORサウンドを展開、彼の出身である北欧テイストも嫌味なく練り込みワールドワイドな感性に彩られた極上のサウンドを構築、どの曲がシングルカットされても、成功を収めるだろうと予感させる内容。前半から曲の組み立て方も絶妙であり、飽きさせることなく完走と流石である。まぁある意味レーベル謹製のサウンドでもある、またコレなのかと思うマニアもいるだろうが、歌モノロックが大好きな人ならば間違いなく気に入るでしょうね。フック満載のメロディと涼やかな北欧マインドに心も健やかに癒やされます。
ところで1stレビューしたつもりだったんだが?無いな?老いは怖いよ。

ANTHRAX-For All Kings ★★★ (2023-09-07 11:34:10)

なんだか落ち着かない印象を受けていたANTHRAX。出たり入ったりとどうにも騒がしいのだが、ここに来ていよいよ音楽的な形での新作をリリースという運びとなる。ギターがジョナサン・ドナイスと新顔になったが、このリードギタリストが巧者。メガデスにキコが入ってメロディックな方向性に運んだように、彼のリードプレイは実に扇情的で華のあるメロディを弾く、そのおかげでスコット・イアンのキレのあるリズムプレイはより鋭さを増し、二人のコンビネーションは上々といったところだろう。
バンドの顔であるベラドンナも自ら考えたアイデアを持ち込んでいるので無駄な力みはない、サビでもコーワスを重ねて聴き手を鼓舞、実に聴きやすいサウンドの立役者として存在感を誇示している。
高いドラマ性と、流麗に煌めくメロディ、そして攻撃性を損なわないサウンド、そこにベラドンナが持ち込んだ皆が唄える要素、お膳立て十分に揃ったとい
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ANTHRAX-Worship Music ★★ (2023-09-06 13:21:46)

ジョーイ・ベラドンナが復活したぞとニュースになったが結局抜けた。後任にダン・ネルソンを迎えるも結局、ジョン・ブッシュを挟んでジョーイが戻ってきた。なんだか落ち着かない印象を受けるが、ジョーイの声を採用するなら、オシャレ番長は卒業するのかなぁと踏んでいたのだが、どうやらダン・ネルソンとアルバムを作っており、ジョーイ・ベラドンナのアイデアが生かされた作品では内容だ。

元々、流行に敏感なバンド。時代の流れを意識し、メタルバンドだなんて思えないような作風に変節していったが、ジョーイを迎え戻ってきた印象を強めた。時折聞こえる初期の頃を彷彿とさせる刻み、そしてジョーイの見事な歌いっぷりに引き寄せられる場面は少なくない。しかし、それは流行の音楽という範囲内の出来事であり、安易な復活劇とはほど遠い作風である。
若いバンドに紛れても遜色の無いバンド、個人的にはそういう印象が強かったので
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SAVAGE GRACE-Sign of the Cross ★★ (2023-09-06 13:05:40)

アメリカンメタルの裏番長としてスピード狂から愛されたスピードメタルバンドの復活作。配信盤で数曲先に出ているので、予測は出来た。プエルトリコ出身のシンガー、ガブリエル・コロンは完全にハルフォードタイプで、そのクリソツぶりに驚く。ちなみに現在Lynch Mobでも歌っているという事実に二度驚く。
シンガーの声質を意識したのかは分からないが、個性的で癖の強かった独自性の高いサウンドはここでは顔を出すこと無く、実にオーセンティックなサウンドへと変換されている。上手いか下手かは別として、強引な展開も含め好きだったのだが、1stから2ndへの流れもバンドサウンドは変節していた、そう考えるとこういう歌を前に出した正統性の強いHM/HRへと進んだのは想定内ということなのだろう。
曲間に流れるSE的な音楽やコメントがあり、恐らくなにかしらのコンセプトをもったアルバムなのだろう。


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SKAGARACK-Heart and Soul ★★★ (2023-09-02 17:37:34)

チョコチョコと先行配信を行っていたトーベン・シュミット率いるデンマークのメロディックメタルバンドによる復活作。正直、名盤『hungry for a game』みたいな路線では無いなと言うのは先行配信で聴いていたので驚きはないが、70年代的なグルーブ強めの曲調に甘い旋律を絡める仕事ぶりは流石はトーベン・シュミット。単なる回顧録的な復活ではなく現在の姿で再度降臨と行ったところなのだろう、もう少し叙情味が欲しいというファンもいるだろうが、個人的にはトーベン・シュミットの声が随分と枯れた味わいが増え、熟成されすぎた感はあるのだが、彼のヴィンテージヴォイスとグルーブ強めのAORサウンドの相性は悪くない、むしろ声質に合わせたと言えるのだが、それに聴きすすめる打ちに、このバンド特有の北欧的なフックのある冷ややかなメロディに、人肌を吹き込むトーベン節にグッと引き寄せられます。
往年のスタイルに固執
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U.D.O.-Touchdown ★★★ (2023-09-02 17:07:23)

ウド・ダークシュナイダーの活動意欲には頭が下がりますよね。もう70歳過ぎのおじいちゃんですからね。このバンド、常にACCEPTとの比較という十字架を背負わされるというのか、類似性という呪縛から解き放たれることの無いバンドでしたが、そういう議論がいかにくだらないかが今作を聴けば理解できるでしょう。
今の若い人にとっては古典も古典のクラシックメタルである。今回はミックスの段階で80年代的な煌めきも視野に、全盛期のスタイルを見つめ再度、精練し直しているという作業だろう。キャッチーで耳馴染みの良いメロディ、そこに絡む重厚なコーラスワーク、④では中盤の突如、トルコ行進曲まで突っ込み完全にやりに行っている。本家よりもACCEPTらしいと言わせるのはウドの声があるからだが、個人的にはデヴィッド・リースを下に見たこともないし、現在のヴォーカルであるマーク・トーニロに関しては、よくぞ大役を降りずにや
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BLINDMAN-BLAZING CRISIS ★★★ (2023-08-31 09:29:27)

一時期、イケメンヴォーカル岡本清治とREDRISEを組んでいた中村達也、このバンド、どこか危険な匂いが個人的にはする。いつまで続くのだろうか?よく分からないが高谷学と中村達也の相性は抜群だが、ライブなんか観ていると、どこか危うさが漂うのが不思議な魅力だった。しかし、こうして出している音を聴いていると、そんな不安な要素は皆無。
中村達也のキレのあるエモーショナルなギターは、曲に合わせ攻撃性もUP。モダンな匂いもかすかに嗅ぎ取り、2012年の古典メタルを完璧にやり切っている。ある意味、国籍やジャンルを超えた普遍的なロックの魅力。良いメロディとノリの良さ、躍動するリズムとダイナミズムはロックの生命線、そこに叙情的なメロディのギターが鋭く切り込んでいくのだから、ガツーンとやられますよね。
このバンド、もう一つの顔、高谷学もスムーズに歌い上げ、彼の欠点とも言うべき暑苦しさを絶妙なバラン
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SABBAT (日本)-The Dwelling -the Melody of Death Mask- ★★★ (2023-08-31 09:07:38)

邦題なのか『怨吐宿音』ジャケに書かれた日本語、正直英語のタイトルと関係ない気がするのですが、とにかくあの4文字を見てから今作を聴いたから呪われるのではと思いますよね。チョットしたジャパニーズホラームービー的な禍々しいジャケ&タイトルにゾクリとさせられますが、出している音も実に禍々しくも美しい孤高のサバトサウンドを展開。

日本は勿論だが世界中のカルトマニアから敬愛と尊敬の念を持って敬われる日本が世界に誇るデス系バンド。その筋金入のサウンドは、なんていうの?アンビエントとかなんとかいうのような、キーボードを使い安易にキレイなパートを導入して陰影のハッキリしたコントラストを描き、正に戦隊モノの悪と正義の対比のような、メロデス系的手法はとらず、アイデアと音そのもので勝負を掛けているのがポイント。
テクニック的な面で圧倒するのでは無く、その構成力、ダークでサバスティカルなサウン
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JADED-Jaded ★★★ (2023-08-29 08:58:35)

女性4人組によるHM/HRバンドの1st。最近、ヴァッケンのステージに立つVIXENの映像を見て思い出しましたね。ドラマー以外は違うメンツになったVIXEN、もう名乗って良いのかという疑問もあるが、骨のあるステージに文句を付けても始まりませんよね。そのVIXENで今、リードギターを担当するのが、今作でもギターを弾くBritt Lightning。彼女のギターワークも素晴らしいが、強固なリズムワークと確かな技術の歌声、そういう土台がしっかりしているから、全てが成立するのですよね。
時折、光るシュレッダーもゴン太サウンドあってこそです。
2006年という時代背景も無視する事のない現代的な音作り、だが古典を押さえた作風は、ボストンという地盤が生み出したサウンドでもあるのだろう、古くて新しいガチンコメタル。当時よりも今の方が評価されるだろう。芯のある硬派さにまぶしたグラム系サウンドの
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JUDAS PRIEST-5 Souls ★★★ (2023-08-29 08:31:46)

1.Snakebite
2.Tears Of Blood
3.Creatures
4.Bring It On
5.Never Forget
上記楽曲が収録された2014年にリリースされたアナログ盤のEP。アルバムRedeemer of Soulsの2枚組デラックスエディション盤に収録されている作品なのだが、これが実にいい。ボーナスとトラックやボツ曲などと言われそうな立ち位置だったのだが、正直、本編よりも印象に残る作風だ。5曲というのも良かったのだが、元々、中低音域に魅力のあるロブの歌声、その熟成された歌声と、古典メタルとの相性に疑いの余地など一切無い事は百も承知なので、無理をせず、テクノロジーの恩恵に頼りすぎている感を出さない聴かせ方は正解だろう。厳つく走るだけがメタルではない、このバンドが持つ威厳、そして伝統と作り上げた数々の功績、彼らがメタルの雛
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MEDINA AZAHARA-Medina Azahara(1st) ★★★ (2023-08-27 17:10:02)

伝説のスパニッシュメタルバンドの1st。リリースは1979年という事でプログレ系からの影響も強いスペインらしい情熱と悲哀のあるメロディが混在するサウンドを展開、パープル、ユーライアヒープといったバンドからプログレ系まで飲み込んだロマン溢れるハードスタイルは、一口では形容しがたい魅力があり、垢抜けないサウンドミックスやスペイン独特の歌い回しと相まって、ポルトガルでいうところのファドですよね、どこか暗く悲しいのだが、熱がある。独特の世界観を音に宿していますよね。
英米では出せない味わい、そのお国柄の滲み出たパッショネイトサウンドが知的にエモーショナルな感覚と伴い幾重にも折り重なりドラマを形成、孤高の存在へと昇華していきます。
インストパートも難解な要素はなく非常に聴きやすいです、高揚感のあるメロディと飽きさせないアレンジとテクニック、それと望郷なんだよなぁ、あの独特のメロディ、フ
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OBÚS-Prepárate ★★★ (2023-08-27 16:33:38)

元祖スパニッシュメタルと呼ばれる大御所バンドの1st。NWOBHMからの影響も滲み出るハードブギースタイルはAC/DCからSAXON系の軽快なサウンドを展開、ノリの良さと適度な重さ、ブルージーな味わいだが小気味よく疾走するサウンドは、まさに初期型スパニッシュハードサウンドとも言える魅力が満載、BARON ROJOなんかもそうだと思うんですけどね。
今の感性で聴けば、音質も良くないし古くささは否めません。しかし伝統芸能とも言うべき古典サウンドの旨味を味わえるのも今作ならではの魅力。シンプル故にごまかしの利かないサウンドは、この時代ならではの背景が生み出したオリジナルティというものに彩られており、定番だからこそ感じ取れる安心感と適度な刺激が心地よく耳を刺激していくでしょう。
スペインのメタルシーンがけして遅れていないと言うことも確認出来ますよね。日本だと、もっと違うバンドが認知さ
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MANIMAL-Purgatorio ★★ (2023-08-27 16:19:44)

北欧のメロパワ系バンドの3枚目。見た目はコープス・ペイントしてるんですけど、トラディショナルなサウンドを展開。AFMレコードからのリリースという事もあり、ポジティブな空気の漂うお得意のヤツです。オープニングナンバーなんてジャパメタ系とも言える楽曲を披露したりと、お手本となるバンドのスタイルをしっかりと継承、血となり肉となる栄養素を蓄え素直な感性で解放、その筋のスタイルが好きな人にはたまらんでしょう。
クサいメロディも大好物というマニアも多いでしょうね。サウンドメイクも古さは無く現代的なフィルターを通しているので全世代をターゲットに出来るスタイルに仕上げています。
個人的にはAFMから出てくるバンドはチョイとハズいのが多いので激ハマりとはならないが、欧州型メロディックパワーメタルマニアには外せないバンドでしょう。北欧なのでメロディにもフックがあり聴きやすいですよ。

VANDENBERG-Sin ★★★ (2023-08-26 14:03:05)

奇跡の再始動と喜ばれるも、ヴォーカルにロニー・ロメロを迎えての復活だった。胸毛ボーボーの暑苦しいロニーでは繊細なサウンドは期待できず、ある意味、お得意のブルージー路線もねじ込みつつの前作。おもてたんと違うが、それでも眠たくなるようなブルースおじさんとは違うアプローチだったのは素直に嬉しかった。

で、今作だがリリース前にヴォーカルがマッツ・レヴィンに変更、先行された曲でも既に聴いているので、今作の方向性は見えている。
オープニングナンバーではマッツが予想以上にカヴァデール風に歌うので驚いたが、今作はマッツのガッツ溢れるエモーショナルヴォイスを前に出したダークな欧州路線へと舵を切っている。
キーボードの使い方も変り前作とは方向性は違うが、繊細なヴァンデンバーグ節は今回も期待できず、往年のファンが待ち望んだものとはニュアンスは違うが、ギターソロにおける一瞬の煌めき、そ
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FORCED ENTRY-Uncertain Future ★★★ (2023-08-23 08:08:29)

テクニカルスラッシュメタルバンドとしてマニアから一目を置かれるバンドの1st。やはりシアトル出身というのが背景にあるのか、他のバンドでは味わえない独特の感性と世界観を感じさせるのがポイント、スリーピースとは思えない密度の濃いサウンド、だがけして難解ではなく耳を好奇心で満たしてくれるアグレッションも有しており、先の展開を読ませないのはスラッシュメタル特有の魅力。そういう意味でもこのバンドは及第点を難なくクリアー。当時シーンの最右翼にいたTestamentやExodusを凌駕するほどの威圧感がある。
背景的にもVio-Lenceとかが出てくる前触れもあったから、シアトルのハードシーンという、ベイエリアとは違う環境が、こういう音を形成しているのだろう。
何度も繰り返されるリズムチェンジ、そのスムーズな行いは奇跡的な渋滞を免れる交通網のように痛快なスッキリ感を有しており、聴いていて実
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Werewolf Babys-Circle of Doom ★★★ (2023-08-22 13:55:41)

女性4人組によるダイハードなメタルサウンドを信条とするバンドのフルアルバム。リリースは2016年、ラストにはRunawaysのカヴァーCherry Bombを収録しているようですが、配信盤ではオープニングのイントロとカヴァーをカットしているので未聴ですが、CDは全9曲入ですね。
関東圏を中心に活動をしていると言うことで、ドライですよね。妙な癖も無くストレートに鋼鉄サウンドを鳴らしています。ドスを効かせ歌い込むシンガーのNana狼女の逞しさ、頼りになるシンガーですが、楽曲によってはポテンシャルを持て余している感があり、改善の余地もあるが、いずれにしろ女だからと舐められる要素は皆無。それはバックの演奏からも感じされる要素であり、頼もしい限りだ。
とは言え、歌を前に出したミックスは、個人的にはダイナミズムに欠ける面があり、せっかくド迫力のコアなメタルをやっているのだからと言いたくな
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BELLADONNA-Belladonna ★★★ (2023-08-21 10:39:14)

ANTHRAXを解雇されたと記憶しているジョーイ・ベラドンナ。しばらく音沙汰が無かったのだが、無名の新人を引き連れ自身のバンドを結成。1995年に今作をリリースとなるのだが、個人的にはシャリシャリとしたギターの音が好きになれず、ほとんど聴くことがなくラックの底へと潜っていった。
数十年ぶりに聴いたが、やはりギターの音は苦手だが、グランジ・オルタナ全盛の時代に自分の音で勝負していた事実に驚いた。古典的なクラシックアメリカンパワーメタル/スラッシュサウンドは、過激に走る分けではないが地に足の付いたパフォーマンスで魅了。なにより、今聴いても古さを感じさせない独特の世界観を有しており、これは古典に根ざしただけでは無い、新時代を迎え撃つ気概が音に乗っていると言うことだろう。ちゃんとモダンさも取り込む、そこにベラドンナの風格のある歌声が、圧倒しているという状態が音に現れている。
とは言え
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Valkyrie-Attack of the Valkyries ★★★ (2023-08-19 07:05:57)

大阪が産んだ伝説のガールズスラッシュメタルバンド、何度か復活劇はあったようだが、令和に入ってからは音源もリリースと本腰を入れて動き出している。今回ベースが交代、その関係もあるのか分からないがバンド名をVALKYRIE ZEROに改名、待望に2枚目のアルバムを今年の6月にリリースしてきた。

いやー、これがストレートなヤツなんですよね。小細工無用のオールドスラッシュサウンド。往年のバンド達の初期作に通ずる音楽性とアイデンティティ。大金持ちになる前のピュアなサウンドを今の時代に降臨です。
よく、メタリカやメガデスの作品を凄い、傑作だ、名盤が神だと大騒ぎする輩に出会いますが、大概は雑誌の影響下&大御所という威光に乗っかるだけで、全く芯を喰った意見を聞いたことがありません。
そこに売り上げや観客動員数など加味されたら、もうお手上げです。音楽の善し悪しに関係ないはずなのに、
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TRUE BRITS-Ready To Rumble ★★★ (2023-08-11 22:28:28)

Jimco Recordからリリースされた謎のコンピレーションアルバム?それともバンドなんだろうか?リー・ハート軍団とも言えるお馴染みのメンツが顔を揃える企画モノ的な作品。参加メンバーやリードシンガーも楽曲毎に代わり作曲クレジットもバラバラ、デイブ・センザックなんて渋いところから、FASTWAYでお馴染みのクリス・オショーネシー、等々も含め、既に世に出た曲や、後からリサイクルされる楽曲もあったりと、調べるのもめんどくさいので割愛しますが、その節奏の無さに驚かされます。

リリース時はまだ、そういう事情も知らないのでフレッシュな気持ちで向き合えるが、今となっては微妙です。しかし、そういう背景を知らなければ、派手さには欠けるが味わい深い英国ハードサウンドとして楽しめるでしょう。
やはり、ポール・ディアノが歌っていたり、ジョン・スローマンやRAINBOWに抜擢される前のドゥギ
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FASTWAY-On Target-Two Hearts ★★★ (2023-08-11 20:55:20)

リー・ハートですねぇ
弾けるハードポップナンバー
こういうの作るの得意だったよなぁ

FASTWAY-Waiting for the Roar-Kill Me With Your Heart ★★★ (2023-08-11 20:51:01)

大胆な切り口で変貌を遂げたバンドサウンド
シンセを大導入した今作などを聴けば
心の準備は出来ただろう
バンド名や参加メンバーに拘らなければ何の問題もない
哀愁のブリティッシュハードポップナンバー

DAVID BYRON-Baby Faced Killer (2023-08-11 20:46:25)

死後、フィーチャーされることのないバイロン。今作などを聴けばロックファンに勧めるのは難しい作風である。特にアフリカンなリズムを大導入したディスコ調の曲などを聴かされればぐうの音も出ないハズである。

当時の彼を取り巻く環境、酒に溺れボトルを離せなくなった男の末路と言うことなのだろうが、なんともロックな人生である。全曲ダメではない。十分、彼の歌の上手さを堪能出来るナンバーはある。

ヒープも多様性のあるバンドだった。そういう側面を受け止められるファンならば大いに楽しめるだろう。

CRACK JAW-NIGHTOUT ★★★ (2023-08-09 21:26:52)

アーバンな魅力を携えたジャケを見れば、AOR系のメロディックメタルを想像しましが、出している音は典型的なメタルサウンド。スコーピオンズやJPといったバンドの成功例を踏まえ作り上げたサウンドは、時折アイデアの渋滞を起こしスムーズに進まないなぁ、なんてぎこちなさはあれど、そういう不満を抑え込むだけのパワーと王道スタイルに帰還する素直な姿勢が好感を呼び、バラエティ豊かな楽曲を揃え守備範囲の広さをアピール出来ている。
1985年という時代背景もそこそこに、よくできているのだが、ヴォーカルの弱さがどうしても焦点をぼやかしているのが難点。インスト込みの10曲で36分というランニングタイムが示すように、コンパクトな楽曲が多く視聴感を良くしている、またドイツのバンドらしい生真面目さ、ジャケが示すような洗練度、スリージーさやルーズさのない曲調は欧州のバンドらしい魅力と言えよう。もうちょい歌いこなして
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PANTARA-Pantara​-​84 ★★★ (2023-08-06 14:25:34)

New Renaissance Recordsからリリースされた女性ミュージシャンにスポットを当てたコンピ作Ladykillersに参加した全員女性のメタルバンドによるデモ音源。よもや、このようなレアモノが2021年に世に出るとは驚きですね。
4曲入ですが、残念ながらコンピ作に提供したTorn Awayは未収録です。ニューヨーカーらしい乾いた感性、そのヒリつきと女性らしい、しなやかさと繊細さを加味したサウンドは、単なる思い出作りでは終わらない可能性を秘めていた。
時代は1984年、まだまだ女性に優しい時代ではなかった。それだけに彼女達の苦労は並大抵ではなかったろうが、こうして世に出た事は喜ばしい事である。
配信盤だけなんだろうけど、アメリカじゃCDなんて売ってないからね。

CHER-Heart of Stone-If I Could Turn Back Time ★★★ (2023-08-04 18:44:24)

よう厳格な海軍がこの衣装のPV撮影を許可したなぁ?と驚きを隠せないほど大胆なV衣装です。
レコーディング当初は歌いたくないとダイアン・ウォーレンにダメ出しをしていたと言われる一曲。
でも売れたんだから何が起こるか分かりませんよね。
アメリカ人が好きそうなロックですよねぇ。

Emotional Fire-Will You Be There ★★ (2023-08-04 18:34:06)

Spotifyからオススメの新譜と言うことで知ったのですが、北欧の女性5人組によるメロディックロックバンド。
①Will You Be There
②Breaking Me 
③Your Time Is Gonna Come 
④Emotional Fire
上記4曲収録されていますが、①以外はカヴァーソング、ひょっとすると私が知らないだけで①もカヴァーなのか?と思わせるほど、コピー大会をやっていまうす。②はBucks Fizz ③はラス・バラード ④はダイアン・ウォーレン、マイケル・ボルトン、デスモンド・チャイルドがシェールのアルバムに提供した一曲。マイケル・ボルトンジョー・リン・ターナーが歌うSUNSTORMなどがカヴァーしている有名なヤツです。

北欧メロディックハードバンドだけに取り上げた曲に違和感はなく、むしろフィットしている。デスモ
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Presence-Presence ★★ (2023-07-30 21:22:10)

あれ?他のユーザーのコメントがないぞ?ワシも初めてだったかな?サーバーの関係で吹っ飛んだんでしょうか?南無阿弥陀仏。

イケメンギタリスト白田一秀が死去したと言うことで、哀悼の投稿となりますが、正直、このバンドは熱心に聴いたことがありません。
ある意味。ジャパニーズメタルシーンの悪いところを印象づけるような、軽やかなファッションと明るい曲調が好きになれずに、ほぼスルーしていたのですが、数年前に昔のライブ音源を聴いてメジャー前の印象は大きく違うモノでした。
もっとブリティッシュしていたんですね。根暗は曲もやっていたしね。
RAJASのギタリストでもあった白田一秀を、後にJudy and Maryで大金持ちになる恩田快人と、人気女流漫画家の旦那となった実力派シンガーの西川茂に誘われバンドは本格的に動き出す、ちなみに映画『魔女卵』で Lucyをやったりと、アメリカ
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WRABIT-Tracks-Soldier of Fortune ★★★ (2023-07-30 20:25:32)

前作とは趣向を変えてきたのかなぁなんてイントロ聴くと思うのですが
歌が始まった瞬間に哀メロの世界へと一気に引きずり込みます
硬軟のバランスに秀でた一曲
いいフィーリングの歌ですよ
バンドアレンジも流石
良いバンドですねぇ
コーラスの使い方もSTAX風でしょうか?
先を読ませない展開も良いですねぇ

WRABIT-Tracks-I'll Never Run Away ★★★ (2023-07-30 20:19:58)

STYX風ですよね
スケールの大きな曲です
コンパクトにまとめていますねぇ

WRABIT-Tracks-Run for Cover ★★★ (2023-07-30 20:13:33)

このバンド屈指のハードナンバー
エッジの効いたギターリフと派手目のリードプレイ
力強い歌声も頼もしい限り
いかにもカナダらしい雄大で大陸的なリズムと華麗なメロディ
軟弱に聴かせないが親しみやすいポップセンスも導入した名品
掴みとしては予想を裏切ってきたので今作に対する掴みとしては最高でしょう
このアルバムどうなるの?大正解ですよね

BANGALORE CHOIR-On Target ★★★ (2023-07-30 20:06:20)

もっと大衆に受ける曲をやるには、ウド・ダークシュナイダーの声では無理だと判断されバンドとマネージメントは話し合いを重ね盟友ウド・ダークシュナイダーを泣く泣く解雇。ロブ・アーミテージ、マイケル・ホワイトを試すも、結局後任に迎えられたのは、無名のアメリカ人シンガー、デイヴィッド・リースだった。短命の終わったACCEPT。

いきなり失業したデヴィッド・リース、アルバムも手放しの絶賛とはならず、またACCEPTらしくない=お前のせいという言われなき罪をなすりつけられ、すっかり戦犯扱いを受けるのですが、その数年後、グランジブームが巻き起こるシーンを横目に復活。HERICANE ALICEのイアン・メイヨーとジャッキー・ラモスとバンド結成、当初はジョーイ・タフォーラがギターを担当するという話で進んだが、最終的にはギターチームにRAZORMAIDのカート・ミッチェルとジョン・カークを迎え
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BANGALORE CHOIR-Cadence ★★★ (2023-07-29 19:24:34)

SEからチョイヘヴィグルーブの②へと流れ1stとは違う路線で復活しましたと思わせたのも束の間、③では1st路線へと一気に傾き往年のファンから歓喜の声が聞こえてきそうです。収録曲が14曲とボリュームが多いのは難点ですが、新旧の魅力を散りばめた今作は復活作としては十分な手応え、デイヴィッド・リースのダイナミックな歌声を生かしたメインストリーム寄りのハードサウンドに陰りはなく、過去の焼き回しに終わることもなく、だからといってやり過ぎない絶妙なところをついてきたと思います。
デイヴィッドの熱い歌声とチョイ切ないメロディが耳を惹く⑭なんて、1stに入っていても違和感なしですよね。終わり良ければ全てよしと納得させる出来映えです。
個人的に曲数の多いアルバムがイマイチ肯定的になれないので、アレなんですけど、そんな細かい事を気にしなければ何の不満もないでしょう。ギターもハードに賑やかにソロを
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BANGALORE CHOIR-Metaphor ★★★ (2023-07-29 19:06:06)

神経質なジャケットとは裏腹にキャッチーで親しみやすいハードサウンドを展開、初期の頃を想起させる路線は多くのファンが待ち望んだもの、前作にあったモダンを排して完全復活となったと思いきや(ウエスタンカーニバルな⑥だって全然不自然じゃない)最後まで、その路線で突き進むことはなく、中盤からは落ちつき成熟した面も見せ、単なる回顧録ではない現役感をアピール。
新たに加わったギターのアンディ・スゼミールとカート・ミッチェルのコンビにも不安な要素はなく、アメリカンテイストと欧州風味がミックスしたメインストリーム寄りのダイナミックなハードサウンドは益々磨きが掛かってきた。
個人的にはブルージーさを導入したのも、ある意味、デイヴィッド・リースのソロ作に近い環境だからと想像しますね。
浮ついた要素は皆無、前半と後半という分け方が可能にしたアイデアも悪くないが、アルバムを通して聴いて違和感がな
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BANGALORE CHOIR ★★★ (2023-07-29 18:45:20)

全米制覇を目指すACCEPTはレーベルとマネージメントのプレッシャーに負け、盟友ウド・ダークシュナイダーを泣く泣く解雇。空気を読んだウドはドイツに帰り自らリーダーとなるバンドを立ち上げACCEPTサウンドを継承。ステファン・カウフマンの合流の早さなどを考えれば、いかに厳しい決断だったのかは容易に察しが付きますね。
そんな苦渋の決断を受け入れるも成功とは行かずバンドは解散。そりゃそうだよなぁ。やりたくてやった交代劇でもないし、音楽性の変遷もあったしね。
いきなり失業したデヴィッド・リース。HERICANE ALICEのイアン・メイヨーとジャッキー・ラモスとバンド結成、最初のギタリストはジョーイ・タフォーラだったが、結局彼とは継続した活動を選択せず、ギターチームにRAZORMAIDのカート・ミッチェルとジョン・カークを迎え入れ、Warner Bros. Records系列の新興ブ
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PURGATORY-Tied to the Trax ★★★ (2023-07-26 14:04:13)

バンド名といい音楽性といいメイデンからの影響を大きく受けたパワー/スピードメタル系バンド。オフィシャルの再発盤が88年に出たっきりということらしく、そのマボロシ感を強めている。参加メンバーも、このまま消えた訳じゃないのだから、どこから出てもおかしくないのだが、権利の関係が複雑なんだろうか?日の目を浴びられていないのが残念ですね。

妙に歌が前に出たミックスとイイ、音質も良くなく平坦なサウンドメイクが迫力を殺している。その画一的な音像に全曲同じ感じに聞こえてくるような錯覚を覚えさせるのはマイナスですが好きモノにはたまらん魅力を発散。
影響を受けたバンドのスタイルを、素直に落とし込むという作業の賜物なのでしょうが、破天荒なだけではない計算されたパートに将来性を感じます。そしてメタルバンド故の破壊力も同様でしょうね。

ANTHEM-Crimson & Jet Black-Blood Brothers ★★ (2023-07-26 13:52:50)

お馴染みのアンセム節です
ノリが良くメロディアスでキャッチー
再結成後の彼らが極めてるスタイルですね
この曲で海外のダイハードなメタルファンをノックアウトして欲しいねぇ
これが通用するのかは試金石であろう

HOUSTON-Relaunch III ★★★ (2023-07-24 14:23:45)

②Marc Jordan ③Atlantic ⑤David Pack ⑦Van Zant ⑧VAN STEPHENSON ⑨Prophet ⑩Franke & The Knockouts ⑪Urgent

クレジットがないので、100%の保証はしませんが上記アーティストの楽曲をカヴァーしたお得意の企画モノ。どれが新曲でカヴァーか判別が付かないほど統一感があり、①④⑥も新曲なのか自信がありませんが、いずれにしろ極上のAORソングが詰まっています。

このバンドは、オリジナル曲も○○風が多いのでさほど気になりません。企画モノもオリジナルアルバムも境界線が曖昧みたいなところがあるのですが、有名な曲をカヴァーするのではなく、歴史に埋もれた名品を発掘するという信念のもと制作されているのがポイント。
これを聴いて原曲を辿るというのが一番のお楽しみです。そして向こうも気に
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BLOOD MONEY-Battlescarred ★★★ (2023-07-21 12:13:29)

遅れてきたNWOBHM。スピードメタル番長として知られるバンドによる2枚目のアルバム。レーベルは悪名高きEbony Recordsということで音質はアレですが、スピード狂ならば首の疼きも止まらないスピード勝負、スラッシュメタルじゃない正統性の強いストロングメタルをスピード重視でやり切っている。ガナるのではない伸びやかな歌唱スタイルも、この手のバンドとしては希少、歌い込めるシンガーと加速度のあるサウンドは、歌を後ノリさせることでよりスピード感が増すという技巧を披露、はち切れんばかりのパワーは、強靱なリズムが後方支援とばかりにド派手に打ち鳴らしバンドサウンドの底上げに貢献、まさにパンク仕込みのNWOBHMという名目を示していますよね。
分離の悪いごちゃっとした音質、彼らの魅力を削いでいる愛のないレーベルの仕打ちに殺意も抱きそうですが、3割4割と割り引いてもこのテンションの高いスピードメ
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THE PANDORAS-Rock Hard ★★ (2023-07-21 11:47:13)

今では珍しくない全員女性によるロックバンドのミニアルバム。現在は次作のライブ盤と抱き合わせで世に紹介されている一枚。デビュー当時はガレージパンクスタイルでデビューを果たしていたのだとか、そっち方面に明るくないので知らんが今作では音楽性をアメリカンなハードサウンドへと転換、まさに1988年という時代背景をそのままに音楽的な変遷を果たしている。
プロデューサーにスティーブ・サラスの名前をクレジット、音楽的な質は高くテクニカルではないが、ギタープレイなど本当にヴォーカル兼任でこなすポーラ・ピアースがやったんか?と疑いたくなるほどこなれている。それは全体的であり、当時のL.Aシーンにおけるスタジオミュージシャン深夜にコッソリ、本人に変わりレコーディングなんて逸話がほうぼうで聞かれましたが、そんなゴシップを持ち出したくなるような出来た作風である。でも上手いとは言えない、いや下手な部類である。
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VIXEN-Rare Vintage-You Ought to Know by Now ★★★ (2023-07-19 13:46:43)

ドラムがイイですねぇ
ギターも巧者
熟女となった歌声も逆にイイ
こういう曲をやるのが上手いバンド
ハツラツさと成熟度
今の彼女達を舐めてかかるものなどいないだろう

大山まき-Valkyrie ★★★ (2023-07-19 12:50:04)

北欧神話に登場する女神の名前をアルバムタイトルに込めた一枚。戦闘モードに入った大山まきは、ブレないスタイルで力強い歌声を披露。多様性のある音楽性、あえてメタルなんて言葉を使わなくともハードな音楽に耐性のある方ならば、大いに喜んで貰える親しみやすさを込めている。そんな中で伝説のロックバンド紫から客演を迎えるあたりが憎い演出である。

Aldiousでのサポートの影響もあるのかスピードナンバーもあり、Aldiousファンにとっては嬉しいサプライズでしょうね。YouTubeでの活動も話題、そこから掴み取った確固たる地位とミュージシャン人生、こういうジャンルで売り上げ的な成功は難しいだろうが、一発なにが起こるか分からない時代、希有な存在の女性ロッカーなので頑張って欲しい。
客演組の話題もあるが、ギターが上手いですね。
歌以外にヴィジュアル的にも押せる大山まきを売りたい運営
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ANGEL-Once Upon a Time ★★★ (2023-07-19 12:13:46)

リバイバルによる再結成プロジェクトではなく、本気でバンドを動かした主要メンバーのパンキー・メドウズとフランク・ディミノ。懐かしい名前を担ぎ出し、それっぽい雰囲気で往年の楽曲を再構築するベテラン組も多いのだが、このバンドは、そのあたりとは一線を画すスタンスで再始動。勿論、ファン心理は無視していないが、やはり鮮度が違う。そして年季の入ったベテランによる熟練度と見せ方の絶妙な上手さ、それがフレッシュ感を誘発するのだ。
モダンさを廃したクラシックロックでの帰還、甘美なメロディだがキレのあるメドウズのギター、あくまでもワイルドな姿勢を崩さないリズムプレイ、AOR系メロディックハードとして野性味と純真無垢な神の使者の如き清廉なる煌びやかさ、その両輪を際立たせることで、シーンにインパクトを与えている。
美しいメロディラインを歌うパートとハードなギターの対比、その聴かせ方の上手さに一日の長を
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METAL CHURCH-Congregation of Annihilation ★★★ (2023-07-18 13:56:36)

ヴォーカルがRoss the Boss等でリードシンガーを務めていたマーク・ロペスに変った、あえて比較するならばデヴィッド・ウェインに近いタイプと言えるが、このシンガーはもっと癖が強い。そのやり過ぎと言える灰汁の強さ、キャラの濃い歌声に苦笑いも出るだろうが、パワフルなバンドサウンドに負ける場面は皆無、重責を全うしてくれました。

なによりサウンドが往年のスタイルを思わせるサウンドメイクにシフトチェンジ、現代的なフィルターを通してはいるが驚くほど、懐かしい味わいのサウンドへと回帰している。攻撃的でパワフルなシンガーを手に入れたバンドは、音楽的間口を広げつつも筋の通ったサウンドを展開、リズミカルでダイナミックなリズムプレイの豪胆さ、面白味も増したギターワーク。これぞメタルチャーチと呼べるパワー/スラッシュメタル風味満点の音楽性を披露してくれた。

SAXON-More Inspirations ★★ (2023-07-18 13:24:41)

原点を見つめ直すようにカヴァーアルバムInspirationsを制作。その意味合いは大きなモノとなったのか、多くのファンが待ち望んだ80年代型のスタイルを見つめ直した作風で迷いを吹っ切ったCarpe Diem。近年のマッチョなヘヴィロック路線は少々、肩が凝るものだったが、彼らは見事に帰還を果たした。そして、次がまたカヴァーアルバム。正直、インターバルが短い為に鮮度がない。
あまりタイムリーな作風とは思わないのだが、ビフ・バイフォードのルーツに迫るという追体験を求めるファンには重要が多いのだろうが、個人的にはベタ過ぎるぞと思い、イマイチ乗り切れなかったりするのだが、こういう企画モノは古典を見直すにはちょうど良い機会でもあります、最近サクソンを知った若い人には、是非ともルーツの共有を楽しんで欲しいですね。
そして各バンドや参加メンバーを掘り下げ辿ればメディアに頼らなくとも色んなバ
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MEGACE-Human Errors ★★ (2023-07-17 13:40:41)

女性ヴォーカルを要するプログレ風味満点のメタルバンド。スラッシーなアプローチもあるが、そこまで過激ではなくパワーメタル寄りのプログレハードとも言えるが、スラッシュメタルという枠組みに入れても異論はない、ジャンル分けなんて意味ないが便宜上ちょっと、プログレスラッシュ、ある意味はインテレクチュアルなんて言葉を使うと良いのでしょうね。

この女性ヴォーカルですが普通に歌うパートが多い、そして咆哮するパフォーマンスも間に挟んでくる、その二面性が楽曲に反映されサビーナ・クラッセンのいたバンドのような形にならなかったんだろう。差別化、ある意味は個性の確立として機能している。

その二面性を楽曲に反映しているのだが時折スムーズに進まないなぁと感じる場面もあり、そのあたりが評価を分ける点でしょう。個人的には、ぎこちないと感じる場面も味と捉える事が出来るのだが、しまりの悪さというの
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MICHAEL THOMPSON BAND-The Love Goes On ★★★ (2023-07-14 15:56:11)

ギター職人として沢山のお仕事をこなした腕利きのギタリスト。印税だけで飯喰えるんだろうなぁ。そんなマイケル・トンプソンによるプロジェクトチームによるアルバム第四弾。
AOR調の唄モノロックを軸に味わいのあるギタープレイで魅了、焦点を絞り込んだサウンドにブレは一切なく、レーベル謹製のサウンドを展開。歌モノロックが大好物な方はオープニングナンバーからグッと掴まれるでしょうね。テンションを下げることなく最後まで完走するソングライティング力の高さ、爽やかさの中に練り込まれた滋味深いエモーション、緻密に積み上げられた楽曲はどれもがアッパレな出来映え、これぞフロンティアだしAORロックの王道を行くサウンドだろう。
なかなかコンスタントなリリースとはならないのだが、これほどの良作を作れる男だけに、もう少しペースを上げてもらいたい。

LOVEBITES-Judgement Day-Stand And Deliver (Shoot ’em Down) ★★★ (2023-07-13 21:00:25)

私服っぽい姿で演奏をするシーン
等身大の彼女達を見せたのは正解だ
ハイテクニックを駆使するホンモノのガールズメタル
歯応えのあるハードでダイナミックなナンバー
親しみやすい一曲だろう
嫌味にならない女性らしいお茶目なシーンも的を射る


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